けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編73

最終更新:

mioritsu

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だれでも歓迎! 編集
投稿日:2010/01/09(土) 06:06:56

「律ー、年賀状書いちゃいなさーい」
「はあーい」

そういって無造作に私に数十枚の年賀状を渡す母親。そんなに書かないけどなー・・・
とりあえず暖かいホットレモンを入れて部屋に戻り、お気に入りのシャーペンに芯を補充して机に向かう

…年賀状を書くだけとはいえ、机に向かうのは少しかったるい
どんな絵柄にするかも思いつかないので、今までの年賀状を参考にしようと、机の中を漁る

「・・・あ、これ・・・」

そのとき見つけた、澪からの初めての年賀状。パッと見でそこに描かれた物体を蛇と判断するのは至難の業
そういえば・・・このときは巳年でなあ、小学何年生だったかな・・・澪が蛇が怖くて描けないってんで私に相談してきて
何故か澪の出す分の年賀状も私が描いてあげたんだった・・・澪が私に出す年賀状を私が書くというのは
なんとも奇妙なことだった。それでイタズラしようと思って、
私からは図鑑見ながらすっごくリアルに描いた蛇の年賀状送って、元旦から泣きながら澪が電話してきたのを覚えてる
何度も書き直したんだよなあアレ・・・なんでそこまで真剣になれたのか、今でも理解しがたい

記憶を辿ると、自分で言うのもどうかと思うけど、澪に何かしようとするときの私はいつでも真剣だった
驚かせるにしても、喜ばせるにしても、元気付けるにしても・・・

いつだかの澪の誕生日に、澪が欲しいといっていたクマのぬいぐるみをゲームセンターで何回も挑戦して取ったこともあった。
お小遣いがほとんど飛んで行ったなあ・・・でもそれ以来かなり私はUFOキャッチャーが上手くなった
そこまでしておいて、普通に渡すのはつまらない・・・ってことで、別にびっくり箱を用意して、
そっちを先に渡して驚かせてから、クマのぬいぐるみを渡して喜ばせる・・・アメとムチ作戦を決行したのもよく覚えてる
あのときの澪ったら驚いて泣き出したり喜んで泣き出したり・・・・ホントに泣いてばっかだったなあ

その半年くらい先の誕生日で澪ったら仕返しのつもりか、対抗してビックリ箱用意したんだけど・・・
自分で開けてビックリして泣き出しちゃったんだよなあ。そのことに私が驚いたから、ある意味では結果オーライだったんだけど・・・
私と澪のプレゼント交換にはいつでもビックリ箱が顔を出してた・・・

まずい!なんか澪のこと考えてたら会いたくなってきた・・・今日は予備校ないって言ってたから会いに行っちゃうか!
私は足早に着替えを済ませ、階段を駆け下りた

「かあさーん!ちょっと出かけてくるー!」
「はーい・・・・って律!ねんがじょ・・・・もう聞こえてないか・・・」

さーて、今日はどうやって澪をいじろうかな!



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