けいおん!澪×律スレ @ ウィキ

短編1

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mioritsu

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目の前には両手の自由を奪われた律が澄まし顔で寝ころんでいた
なにがどうなってこうなったかというのは衝動が原因としか言いようがない
私のベッドの上に当たり前のように寝ころんでいた律の腕を、
なにを思ったか、私がそのへんに置いてあったタオルで縛ったというだけのこと
最初のうちは律も多少焦っていたようだが、私の表情を見て何かを悟ったのか、急に落ち着きを取り戻した
「…んで澪、なんかするの?」
「………少しは怖がらないのか」
「別に……知らない奴にやられたってんなら怖いけどさ、澪じゃん」
そうだ。律は私には所詮大したことは出来ないと高をくくっている
実際そうだから腹が立つ。
腕を縛り終えた頃にはもう私の衝動は半分消えていて、今の状態を自問自答していた。
ここで意地を見せないと……律にいつも攻められっぱなしでは私だって気が済まない
私は乱暴な手つきで律の胸を鷲掴みにした
「ーっつ…!」
だから私は駄目なんだ……律の苦悶の表情を見た瞬間手の力を弱めてしまった
「強いよ澪……」
「ご、ごめん」
何を謝ってるんだ?私は。もう全てを捨ててしまえばいいのに……
一皮剥けてしまえばいいのに……
しかし、次の瞬間、私の強固なはずの理性の糸はいとも容易く引きちぎられる
「……やっぱ澪はヘタレだ」
その言葉。急に頭の後ろに痺れたような感覚が走り、胸の奥から熱い何かがこみ上げてきて
律に乱暴に口付けをした。流石に律も驚いたのか、私から逃れようともがきはじめる
でももう駄目。律がいけないんだ。律を私のものにする その決意は揺るがない……


どのくらい時間が経っただろう。気づけば目の前にいたのは、裸同然の格好で
果てたような表情をしている律。まだ腕の拘束は解かれていない
すぐさま私は律の腕の自由を奪うタオルを解き、律を抱き起こした
そして、意味の分からない感情が湧き上がり、涙を堪えきれなくなった
「ごめんっ……こんなことっひぐっ……いけないのに……私……何してっ……」
律は疲れきった表情を無理矢理微笑みに切り替え、私の頭を優しく撫でてくれた
「大丈夫……怒ってないよ。ちょっとビックリしたけどさ……やっと澪が全部さらけだしてくれた」
私は犯罪同然の行為をしておきながら、なにを慰められているんだろう。いつも同じ……律のペース
また律のペースだ。悔しいけど……このペースに身を任せているのが気持ちよくて
また甘えてしまう………「汗かいちゃったし、澪もベトベトだよ……シャワーしよ。」
「グスッ……うん……律、私のこと……嫌いになってない」
「はあっ?……ふふ、澪ってホント生真面目っていうか……開き直れない性格だなあ。」
私を抱きしめるいつもの温もり。
「大好きだよ……」
律は……ずるいよ……
本当に腹が立つ。律にも……私自身にも。


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