おすすめ基本設定&グレードアップパーツ


このページは、最近ミニ四駆を始めた人、ミニ四駆に復帰した人をターゲットとし、ミニ四駆Pro(MSシャーシ)の基本的な改造方法を記載しています。

また、JCJC(3レーンコース)を対象としています。
このページを読んで、まずはJCJC3.5秒を目指しましょう!

(注)3レーンコースと5レーンコース(タミヤ大会コース)ではその対策が大きく異なります。
 公式大会攻略については「メルマガ」にて一歩踏み込んだ情報を配信しております。

と、その前にまずはミニ四駆公認協議会規則を一読されることをお勧めします。

ローラー数や車幅、そしてマスダンパーの設置位置、バンパーから遠心できるパーツ等に制限があります。
マスダンパー、バンパーに関する制限事項はやや難解です。

噛み砕いて言うと、マスダンパーをローラーの中心を結んだ線上の外に出したり、FRPで車体を囲ったりしたらだめ、
一方で、タイヤの上といった、ローラーよりも内側になる領域においては、FRPを上に通したりしても問題ありません、
と言っています。
要は、コースを傷つけるような改造はしてくれるな、ということです。

レギュ違反マシンでは、レースに出れません。
つまり、レギュ違反マシンで一生懸命練習してマシンが仕上がったとしても、その努力は一切水の泡です。
最初が肝心です。
努力が報われるよう、レギュレーションに沿ったマシンで練習しましょう。

これらの規則を守った上で速い、かつ安定したマシンを作っていきましょう!



おすすめミニ四駆本体

MAシャーシです。
MAシャーシはMSと同じ両軸モーターを使うシャーシですが、ギアのクリアランス、シャーシの滑りが良いため、初心者でもスピードを出しやすいシャーシです。



おすすめグレードアップパーツ/AOパーツ一覧

JCJC用お勧めパーツを紹介します。ただ「必須」に"●"が記載されているパーツは文字通り必須パーツです。"●"がないものはあくまでおすすめです。その用途に該当するその他の選択肢(パーツ)があることを示します。

用途 グレードアップパーツ/AOパーツ 個数 必須
フロント用FRP FRPワイドプレートセット 4枚
フロント用ローラー 830、950 各1個ずつ
リア用FRP スーパーXシャーシFRPリアローラーステー 2枚
リア用ローラー 19mmプラリング付アルミベアリングローラー 4個
ローラー用ビス 大径スタビヘッドセットA
ステンレス製強化ビスセットC(40mm)
1袋ずつ
スタビ スタビライザーポール用ボールセット 1袋
タイヤ オフセットトレッドタイヤ・ハード 4個
ホイール 大径ナローライトウェイトホイール(バレルタイヤ付) 4個
シャフト 72mm 中空ステンレスシャフト 2本
ホイール用スペーサー ノーマルモーター(絶縁ワッシャー) 4個
ベアリングローラー用スペーサー 1袋
軸受け 620 4個
カウンター&スパーギヤ MSシャーシ用超速ギヤセット 1セット
カウンターギヤ用ベアリング MSシャーシ用ギヤベアリングセット(520ベアリング) 1セット
オイル KATOユニクリーンオイル 1本
モーター ハイパーダッシュモーターPRO 1個
ピニオンギヤ 8Tピニオンギヤ(真ちゅう/プラスチック・各4個) 1袋
電池 タミヤ パワーチャンプFD 2本
シャーシ剛性 MSシャーシ用強化ギヤカバー 1個
※どちらかでかまいません。


おすすめグレードアップパーツ/AOパーツ詳細

ローラー構成

グレードアップパーツの説明の前に移る前に、コーラー構成について触れておきます。

たから箱セッティング」というセッティングを基本構成とします。これは「必須」です。
フロント1個×2、リア2個×2というローラ構成で、フロント1個とリア2個のローラーで三角形を作ります。

高速でコーナーリングをする際には、極端に言えば、マシンはローラーで壁を走ってるような状態になります。
そのため、マシンを横にした状態でローラーだけで立つようにすると、コーナーリングが安定します。


フロントFRP

フロントFRPを選ぶ際にはミニ四駆の最大幅(横幅)を意識する必要があります。
ミニ四駆は基本的に幅を広くすればするほど安定します。
したがって、横幅を規則範囲内の最大(10.5cm)にできるだけ近づけます。

ローラーを装着した上で、マシンの最大幅が10.3~10.5cmになるものを選択することが大切です。

また強度アップのため2枚重ねにすることが望ましいです。
2枚はアロンアルファなどの瞬間接着剤で接着します。
こむおは「FRPワイドプレートセット」を2枚重ねにして使用しています。



フロントローラー

装着する前に「脱脂」を行います。
ミニ四駆は脱脂なしには速く走りません。
「必須」作業です。
脱脂の方法はこのページに下部に記載しています。

さてローラーです。

ミニ四駆はある程度スピードが出てくる(JCJCで4秒を切る程度)と、レーンチェンジ(LC)でコースアウト(CO)してしまいます。
右前を噛むローラーにすることで、LCでのCOを防ぐことができます。
逆に左前はとにかく回ってくれることが重要なので830を使います。

こむおのお勧めは右前:950、左前:830です。

「FRPワイドプレートセット」の一番外側の穴にローラーを装着すると、10.45cmになります。
それでOKです。



リアFRP

リアもフロントと同様、幅を10.5cmに近づけることと2枚重ねにして強度をあげることが重要です。

こむおは「スーパーXシャーシFRPリアローラーステー」を使っています。
下で説明する19mmプラリンとの相性は抜群です。



リアローラー

19mmプラリンをリアFRPの一番外側の穴に装着します。
およそ10.4cmになります。

なお、この19mmプラリンも脱脂は必須です。
ただ、プラリンは脱脂しただけでは回りません。
外側のアルミローラーに中の520ベアリングが圧入されているためです。
回すためにの手順は以下のとおりです。

1.ベアリングとローラーを分離する
 ・長い目のネジに、カウンターギヤ、プラリン、アルミカラー、六角ナットを通す(順番どおりに)
 ・六角ナットを締めていく
2.アルミローラーの内径をやすりで広げる(ちょっとずつ)
3.アルミローラーに520をはめる
4.いい感じに回ればOK

2で穴を大きくしすぎると、レース中に520が外れてしまうことになります。
慎重にやりましょう。



ローラー用ビス

フロントには「大径スタビヘッドセット」に付属のビス(ポール)がお勧めです。
「ステンレス強化ビスセット」よりも強度があります(と思います)し、スタビも上下につけれます。

リアは「ステンレス強化ビスセット」の4cmでOKです。

なお、上記のポール(特にステンレス製)は、ちょっと力が加わると曲がってしまいます。
曲がるのが嫌だという人はモーターピンを使いましょう。
モーターピンはモーターに内蔵されています。
死ぬほど硬いです。絶対にまがりません。
が、ナット止めできないので、固定するにはそれなりの技術が必要になります。



スタビ

スタビは車体のイン/アウトリフトを防止し、結果マシンはCOしにくくなります。

まずはフロントのローラー用ビスの上部につけましょう。
下部にもつけた方がより安定します(位置にもよりますが)。
下部にも取り付けるには少し工夫が必要です。ビスの頭を切断するか、もしくは両端がネジになっているビス(ポール)が必要となります。
両端がネジのビス(ポール)は「大径スタビヘッドセット」に入っています。


タイヤ

JCJCに摩擦力のあるタイヤは不要です。
トレッドハードがお勧めです。
トレッドハードのフロントを4輪すべてに装着します。
トレッドは内向けにし、高速仕様にします。



ホイール

軽いホイールとが良いので「大径ナローライトウェイトホイール」がお勧めです。
なお、走行中のホイールの抜けを防止するため、ホイールにシャフトを貫通させます。
シャフトを貫通させるために、ホイールには1.8mmのピンバイスで穴をあけます(穴が歪まないように慎重に)。
シャフトには長めの「72mm中空ステンレスシャフト」を使用します。
ホイールにシャフトを貫通させるときにシャフトが歪まないように注意してください。
スイッチを入れてホイールを空転させてシャフトがぶれているようではダメです。
基本的にそのシャフトはあきらめましょう。



シャフト

上記のとおり「72mm中空ステンレスシャフト」を使用します。
レース中のホイールの抜けをほぼ100%防止してくれます。
その意味で「必須」です。



ホイール用スペーサー

絶縁ワッシャーか、ベアリングローラー用スペーサーをホイールと軸受けの間に挟みます。
これでタイヤとホイール軸受けの間の抵抗を減らします。
速いマシンを作るためには「必須」です。
チーム内ではほっちーがこれを怠っていて、スピード負けをし続けていました。
基本を怠ってはいけません。

絶縁ワッシャーとは、モーターピン上部にはまっている白い極小ワッシャーのことです。
モーターを分解して取り出します。
AOパーツのノーマルモーターが安くてお勧めです。
ちなみにハイパーダッシュモーターPROに内臓されているワッシャーは大きいので本用途では使用できません。
というか使用しても意味をなしません。

ベアリングローラー用スペーサーでも代用できます。
ベアリングローラー用スペーサーは19mmプラリング付アルミベアリングローラーなどに付属しているベアリングを挟む金属のパーツです。
また、AOパーツとして20個200円ほどなどで販売されています。

コストパフォーマンスを考慮すると、
ベアリングローラー用スペーサーのほうがお勧めです。
絶縁ワッシャーはよく無くなってしまいますしね。
だるはベアリングローラー用スペーサーを愛用しています。

軸受け

AOパーツの620ボールベアリングを使用します。
これはお勧めではなく「必須」パーツです。
その回転性能は、他の丸穴や六角のベアリングとは比較になりません。
こちらも当然しっかり脱脂してください。
しっかり脱脂できれば丸穴と比較してJCJCタイムアタックで0.3秒程度の短縮が可能です。


カウンター&スパーギヤ

何も考えず「MSシャーシ用超速ギヤセット」選びます。つまり「必須」です。
カウンターギヤ(緑色の方)には抵抗抜きの加工を施します。

3mmのピンバイスを使ってカウンターギヤの穴を広げます。
ベアリングが入る方から穴を広げていきます。
ただし、残り1mm程度のところで寸止めします。
誤って貫通させないように注意して下さい。

きれいに穴を広げられたら、MSシャーシ用ギヤベアリングセットの520ベアリング(脱脂済み)をはめ込みます。

#ギアシャフトはベアリングセット付属のものを使用した方がよく回る気がします(これは確かめていません)。



オイル

ギヤにはグリスではなくオイルを注します。
こむおは「KATOユニクリーンオイル」を使っています。
色々試したわけではないので他にもっと良いのがあるかもしれません。

なお、コースを汚す可能性があるのでオイルをたんまり注すのはやめましょう。
そんなに注さなくてもJCJC3秒前半は出せます。



モーター

JCJCでは「ハイパーダッシュモーターPRO」必須です。
その他のモーターと比較してかなりの爆発力があります。



ピニオンギヤ

「8Tピニオンギヤ」の紫の方を使います。
真鍮の方は絶対に使用してはいけません。
一度のホイールロック(COや高速走行中のマシンを手で止めたときなどに発生)でカウンターギヤが欠けてしまいます。
カウンターギヤは高価なので大切に使いましょう。
なお、AOパーツの紫ピニオンギヤセットの方が無駄な真鍮ピニオンが入っていないのでお勧めです。


電池

電池は本当に大事です。
その辺のコンビにや100均に売っている電池では、モーター(特にハイパーダッシュなどの高パワーモーター)の力をまったく引き出せません。アルカリ電池であっても同様です。
また電池は基本的にすぐに消耗してしまいます。
JCJCで20周も走らせればタイムは落ちてきてしまいます。

上記をふまえてお勧めの電池を紹介します。

  • アルカリ電池
 ・タミヤパワーチャンプ 瞬発力は最高級。ただ電池の消耗は早いです。一発の本気勝負用に。
 ・ダイソーギガマックス 100均の電池の中では本当に秀逸。ハイパーダッシュもまわせます。ただやはり電池の消耗は早いです。おそらくJCJC3.5もいけるでしょう。

ポイント:本気のときは温めましょう。温めるとハイパーダッシュもガンガンまわせます。

  • ニカド電池
 ・GPニカド 普通に速いです。充電直後であれば十分JCJC3.5を狙えます。
 ・Greenway GPニカドより加速力があります。充電直後であれば十分JCJC3.5を狙えます。

ポイント:ニカド電池は自然放電が激しいです。充電直後にタイムアタックしましょう。

  • ニッケル水素電池
 ・ネオチャンプ 2010年12月にタミヤよりネオチャンプというニッケル水素電池が発売されます。ニッケル水素電池は自然放電がニカド電池より少ないというメリットがあります。おそらくパワーはニカドと変わらないので、これからミニ四駆はじめられる方にはお勧めです。



シャーシ剛性

「MSシャーシ用強化ギヤカバー」を使用してマシンの剛性を高めます。
このパーツは驚くほど剛性を高めてくれます。

初期状態ではマシンはふにゃふにゃです。
マシンの前後を掴んでねじってみるとなかりねじれるのがわかります。
剛性がない状態では、高速走行中の様々な衝撃に対しマシンにねじれが生じてしまいます。ねじれはスピードを殺すほか、最悪の場合COにつながります。

強化ギヤカバーだけでもそれなりの剛性が得られますが、装着の際に少し工夫するだけでさらに剛性を高めることができます。
長めのビスをシャーシの裏側から貫通させ本パーツを固定すればOKです。
これでザブングルなみの「ガッチガッチやぞ」マシンの完成です。



<脱脂>

必要なもの:ベアリング各種、ジッポオイル、小瓶

  1. ジッポオイルを小瓶に入れて、その中にベアリングを入れる
  2. ひたすら10分シャカシャカ振る(大人な人は家族を不安にする可能性があるので気をつけてください)
  3. 脱脂後は、何度かベアリングを回して、ジッポオイルを飛ばす
  4. オイルを注す(必須ではありません。注すにしても本当に少量です。こむおは本気でまわしたいときは注しません。)

ローラーに使用するベアリングについては、最低10秒は回って欲しいです(30秒回れば完璧です)。




以上でJCJCで3.5sを切るマシンの下準備は完成です!
お疲れ様でした!

おそらく(というか100%)一発で3.5sを切ることはできないと思いますが、ここまで丁寧にマシンを組んでいれば、マシンの基本は間違いなくできています。
後はあなたのマシンへの愛情しだいです!
頑張ってください!



最終更新:2017年05月13日 12:16
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