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読んだもののうち、まずは本のほうを。 「続・心療内科」池見酉次郎(1973)中公新書 けっこう昔の本。 心身医学の始まりは、アメリカ南北戦争のとき、心臓神経症を取り上げたこと。 日本でも、1953年、心臓神経症から始まっている。 臨床各科にわたる心身相関について、9大学医学部で1961年から研究開始。 1963年に診療科名として「心療内科」を掲げる。 しかし、「心療」ばかりが注目され、「内科」はおろそかであり、ノイローゼ科と誤解されている。 そのため、9大学では、取り扱う中でも、神経症は精神科に回し、内科に関するものを中心に扱おうとしている。 今後は、内科中心の心身症へ進み、社会的な関わりも持ってゆきたい。 患者は、心療内科に来るのをいやがるが、むしろ、「病気は患者側にも原因がある」ということを知って欲しい。 「心療内科」久保田 富房ほか(2000)星和書店 心療内科の特徴として、「全人的医療」というものがある。 「心療内科医涼子」というドラマがあったが、(平成9年10-12)たぶんに精神科的だった。 学問としての体系が出来たのは、1930-1940あたり。 現代までの流れとして、「神経症の研究中心の時期」「社会因子や精神因子が絡む身体疾患の研究と診療の時期」「臨床一般について心身両面から診療する時期」の3つに分かれている。最後のが現代。 感染症が減って、生活習慣病や慢性疾患が増えていることも重要。 精神科との棲み分けについては、 心療内科のみ:心理、社会因子が絡む身体疾患(心身症) どっちもやる:神経症、鬱病、人格障害の一部 精神科のみ:精神分裂、重度の鬱病、アルコール依存、薬物依存 また、治療法でも、 心療内科:体自体に効く薬も出す。また、社会的治療は少ない。 精神科:身体的治療はあまりしない。社会的治療が多い。 また、「コンサルテーション・リエゾン活動」というものもある。 これは、他の科と連携して行ってゆくものである。一種のチーム医療。 プライマリーケアの重要性についても言っている。慢性病が多い上、心身症の患者の多くはまず他の科へ行くから。 開業したときに多いのは2つあり、「心療内科」と、「精神科医が神経科と一緒に標榜するもの」。 まだまだ数が少ないが、将来的には全国に出来て欲しい。 「心身医学標準テキスト第2版」久保 千春編集(2002)医学書院 フロイト、キャノン、パブロフら先駆者の功績による部分が大きい。 フロイトによる心の理解、キャノンやパブロフによる生理学の理解、そして身体偏重医学への反発が原因。 また、ここでも慢性病や成人病の増加に触れている。 歴史は上で触れていたのとだいたい同じ。現代はむしろ身体、精神、社会の多軸らしい。行動医学の対等も拍車をかけている。 各国の歴史だが、 アメリカ:フロイトの弟子が中心。      1930-1940あたりで、精神分析の限界に当たる。      1960,「Psychosomatics」刊行。      精神科医がリーダーで、最近はコンサルテーションもやっている。 ドイツ:やっぱり精神科医中心。     1970年、制度改革。医療心理学が必修になり、「心身医学」という内科や    や精神科とは独立した科で心身医学が教えられる。     最近は臨床心理士の台頭により、行動療法も盛ん。 イギリス:1956年に国際会議。      やっぱり精神科医中心。 日本:戦前は、森田療法はあるものの散発的。戦後、アメリカから学ぶ。    1959年、日本精神身体医学界設立。61、「精神身体医学」刊行。    75,76にそれぞれリネーム。79,日本医学会の一分科に。    96,正式に標榜科名として「心療内科」採用。    96、臨床に重点を置いた「日本心療内科学会」結成。    全人的医療のため、方法論はいろいろ。    近年では、アジアでも中心的に成りつつある。 「心身医学を学ぶ人のために」末松弘行ほか編集(1996)医学書院 1971、国際心身医学会の第1回がメキシコで開催。 他のポイントは、だいたい前の3つで言われていた。

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