邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ 「天」の双子 前編

※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

1.「天」の双子 前編





それは―――白薔薇が施設から出され、最初の「眼の大戦」と呼ばれる大きな戦いの少し前の話。






―――とあるJ3実験施設――――
「籠」のように作られた室内に、金属がぶつかり合う音や悲鳴が響く


「や、やめてっ……!」
壁際に追い詰められた少女は、手に持っていた武器を放し 眼前の『友達』に命乞いをしている

「だーめ。」
その金髪の『友達』は、一言放ってから容赦なくクローガントレットで少女を貫く


部屋から悲鳴が無くなった。


「お兄ちゃん、もう終わり?」
「終わったよ。 5924。」

『お兄ちゃん』と呼ばれた少年は、金髪の少女を「番号」で呼ぶ。
お互いの顔はとても似ており、髪の色以外はほぼ同じ外観をしている。 双子と呼ばれる類のものだ

――ここの子供に名前は無く、全てが番号で呼ばれている
そもそも、何故子供達が籠で殺しあっているのか

答えは簡単だ。
『最後まで生きていたら、今日は寝ることができる』


籠の外には研究者のような服を着た男が数人、何やら頷いて二人を見ている


「このケージでは、No.5924とNo.5923が一番ですね」
「二人でコンビを組んで戦う実験体は多くいるが、コレは異常な強さだな…」

科学者風の男達は血の匂いのする籠を見ながら言った






今日も―――生きている


そんなことを思いながら、双子の実験体は籠から出された
血のついた服を脱いでお互いの武器を外し合う姿は異様でしかなかった――