邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ

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jyakiganmatome

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時間は深夜、丁度依頼の電話が掛かってきてから一日が立つことになる。


俺が今居るのはとある雑居ビルの前だ。
ここの上ニ階が殺し屋のアジトになるわけだ…


階層は大体……6階位か…
いや、高いなおい……


正面からノックする訳にも行かない
進入口は窓を割る、とかがあるかもしれないが静かな夜に少しでも音を立てれば不審に思わればれるかも知れない。

……仕方ない…

見張りがベランダだけに居るわけじゃない、裏にも一人居る。
まずはそいつを始末し、そこから上ることにしよう…


そう思い、俺は裏へと回る。
居た、突撃銃を携えた奴が一人でそこに居た。

俺は無言で通り過ぎようとする。
幸いにも昼間の殺人はばれていないのか少し不審に見られながらも銃を向けられたりはしない。


そして横を通ろうとするした時に、右手で強く男の体を引き寄せる。
そして軽く抱き寄せる様にして、左手のナージェルで確実に心臓を突き刺す。
男は驚いたまま、パクパクと口を動かし、脱力する。


すぐに死体を移動させ建物を見上げる。

……やはり高い
が、仕方ないので見渡して掴めそうな場所を探す。

どうやら剥き出しの鉄骨からある程度登れそうだ
そこから窓や少しの出っ張り、窪みに頼るしか無さそうだが

そう思いながら、俺は仮面を取り出して顔にはめる
ここからが本番だ、もう一般人を装う必要は無い、ばれたら力ずくで行くだけだ

そして俺は鉄骨へと手を掛けた。


………

大体半分くらいは登っただろうか…4階の窓の縁に座り、小休止しながら考える。

意外にも手をかけたり足をかけたりできる場所は多かった。
ただ、老朽化が進んでいるのか今にも崩れそうな場所に体重を掛けざるをえなかった時は流石に肝を冷やした。


さて…この上の二つの階に目標がいる。
10人の組織らしいが
依頼主に一人は確保され更にもう一人、路地裏でくたばっている。
つまり残りは8人、ばれずに暗殺するのはいくらなんでも不可能だろう。
つまりここからはいかに相手に攻撃の隙を与えず、素早く仕留めるかだ。

さて、休憩も終わりだ。
ここの後にも、こいつらを雇った企業のお偉いさんを殺さなくてはいけない。
早くしないと逃げられる可能性も出てくる。


そう思い窓の上の縁に手をかけた。
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