邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ 仕事の準備

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俺がカフェの扉を開けるとベルがカラカラと鳴った、昼間だからか人は結構いる

入って来た俺に気付いたお父さんが声を掛けてくる。


『ミルチャか、頼まれてた人は奥のテーブル席に居るよ。コーヒーでいいかい?』

「うん、ありがとう…お父さん」


俺は朝のうちにお父さんに連絡を入れておき、情報屋をカフェに来させる様に頼
んでおいた。

父親のクロトが経営しているこのカフェはいわゆる「闇カフェ」であり、危ない
取引や依頼の受託、情報屋が出入りする場所だ。
そしてお父さんが若い頃に居た組織の関係でお父さんはその手の人間とは関わりが深い。
だから俺はありがたくそれを使わせてもらっている。


俺はカフェの奥へと歩いていく。

居た

20代後半位かと思われる女がノートパソコンを触っている。


「…待たせたか?」

『ええ、少しは』

俺が来てもパソコンを触り続けている。


「それでだが…」

『殺し屋に依頼したのは○○商事、例の会社とはライバル関係ね』

『雇われた殺し屋の数は部下を含めて10人、恐らく先日の奇襲は様子見ね』


流石に仕事が早い
この女にはこれまでにも何度か情報を集めてもらっている。


お父さんが持ってきてくれたコーヒーを飲みながら話を続ける。

「…そうか……で、アジトの場所だが…」

『おおまかな場所までは特定出来たわ、流石に番地までは無理だったけど』

「いや、それで十分だ…次は…」

その後、30分程度話し合い必要な事は聞き出せた。


「……よし、すまないな…報酬は何時もと同じように振り込んでおく…」

『あなたは高く情報を買ってくれるからこちらとしても助かるわ
また何時でも呼んでちょうだい』


確かにこの女の情報は他に比べれば高めだ。
しかし信憑性が高く、仕事も早いので俺は特に文句はない。

下手に安い情報屋に頼んで、逆に敵に俺の情報を売られでもすればどうしようもない。


俺は席を立ち、レジでコーヒー代を支払う


「…いつも悪いね…お父さん…」


『そんな事は気にしなくていいよ、またおいで』

正直お父さんにはかなり感謝している。

暗殺者と言う異端な職を選んだ俺を責めもせずに協力してくれてるのだから。


俺は扉を開けて外に出た、天気はどんよりとした曇り空だった。


さて、仕事の始まりだ。