邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ 特別編:クズ前日談

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 某月某日、曇り。稲荷総本山 総長室。
 クズが一礼して入室する。

「失礼致します……。
 小間使いのクズ、ここに参りました」

「……。
 あ、あの、本日はどういったご用件で……。
 こ、この間割ってしまったお皿は、あれは私の不備でありまして、真に申し訳なく……」

「……え?
 インタビュー? ですか……?」

「そ、そんな、私にそんな大役……。
 自信ありません……。
 それに、その、壱番隊【花組】というと、その、曲者の集まりだと皆さん噂を……」

「ごごごごめんなさい! 違うんです、決して嫌では無く……!
 ただその、私なんかがそんな大変な仕事を任されて……失敗しないかどうか、と……。
 私、その、愚図ですし、クズですし、ちっちゃいし部分部分が貧しいですし……」

「仕事を下さるのは嬉しいですし、それはもう恐悦至極ですが、でもでもでも……」

「……へっ?」


……

…………

「わ、わかりました……
 私にできる限り、頑張りますです……」

「……あっ、これが原稿……と、ハガキ?ですか?
 い、いつの間にこんなものの募集を……」


「……それでは」


 畳に両手をつき、深く頭を下げる。


「小間使い 玄守葛、心得ました」


 こうして、インタビューは始まった。
 しかし、千五百が時間の空いている者の中からくじ引きで偶然クズを選んだ事など、誰も知らないのであった……。

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