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邪気眼を持たぬ者には分からぬ話
特別企画☆お稲荷様インタビュー
特別企画☆お稲荷様インタビュー
第五回◆羽黒 柳(はぐろ やなぎ)さん
(インタビュアー:稲荷総本山「小間使い」玄守 葛(くろもり くず))
― ついに、今回でこのインタビューも一区切りという事になります。
今回のゲストは【花組】の【中堅】、羽黒 柳さんです。
どうぞよろしくお願いします。
今回のゲストは【花組】の【中堅】、羽黒 柳さんです。
どうぞよろしくお願いします。
柳「……よろしくおねがいします」
― 柳さんは、今回はお一人で来られたんですか?
柳「はい。歩いて」
― なるほど……
しかし、確か生まれつき全盲だと……
しかし、確か生まれつき全盲だと……
柳「はい、光は全く見えません。
ですが、私の血統には代々『心眼』の神力がありますから」
ですが、私の血統には代々『心眼』の神力がありますから」
― 神力で物が見えるのですか?
柳「正確には『見える』ではなく、『観える』といえます。
私の『眼』は、光は捉えられませんが、物質の“ほころび”を、意識に直接捕らえる事ができますから……
その“ほころび”の形状から、そこに存在している物体の輪郭線を逆に想像し、世界を認識しています」
私の『眼』は、光は捉えられませんが、物質の“ほころび”を、意識に直接捕らえる事ができますから……
その“ほころび”の形状から、そこに存在している物体の輪郭線を逆に想像し、世界を認識しています」
― な、なるほど……。
柳「ただ、平面に印刷されたもの……文字や絵や、色は観えませんが」
― 不便なことも多いのではないですか?
柳「いえ……特には。
完全に何も見えない方々に比べれば、私は断然幸せ者です。
ただ、輪郭と気配だけで物を観るので、背格好の似ている人たちの区別は、集中しないと難しいです」
完全に何も見えない方々に比べれば、私は断然幸せ者です。
ただ、輪郭と気配だけで物を観るので、背格好の似ている人たちの区別は、集中しないと難しいです」
― ほー……
柳「その点、我等【花組】の面子は、非常に個性的で区別が楽ですね」
― なるほど
柳「ちなみに、私のお勧めのカップリングは、『千梅×桜花』『菊姫×牡丹』です」
― はい?
柳「前者は言わずもがな、強気なツンギレ俺っ子を責める、のらりくらりとした幼馴染。
しかもこの場合、従兄弟という点が大きなポイントです。親戚のしかも同性同士、この背徳感……
千梅は精神的な責めを得意とするソフトS、桜花は一見Sに見えますが隠れM、この相性も良いですね」
しかもこの場合、従兄弟という点が大きなポイントです。親戚のしかも同性同士、この背徳感……
千梅は精神的な責めを得意とするソフトS、桜花は一見Sに見えますが隠れM、この相性も良いですね」
― あ、あの、何のお話でしょうか……?
柳「しかし私は敢えて後者のカップリングを推します。
ここでのポイントは体格差、そして責めの方向です。
普通、攻めというと大きな方でしょう。しかしここでは逆に小さい菊姫が攻めとなります。
小さいロリっとした菊姫に翻弄される、でかいエロ筋肉な牡丹……わかりますか?」
ここでのポイントは体格差、そして責めの方向です。
普通、攻めというと大きな方でしょう。しかしここでは逆に小さい菊姫が攻めとなります。
小さいロリっとした菊姫に翻弄される、でかいエロ筋肉な牡丹……わかりますか?」
― わ、分かりません……ごめんなさい……
柳「……」
― ……!?
柳「貴女は、千梅にオモチャの如く無理やり弄られ遊ばれるのが似合っていると思います」
― か、勝手に分析しないで下さいぃ……
柳「ふぅ……」
― あの、素人考えかも知れませんが……
たとえば、千梅さんなら、お母様の千五百様との、などは……
たとえば、千梅さんなら、お母様の千五百様との、などは……
柳「……!!」
― ひっ!
柳「……盲点でした。その発想は無かった」
― え、えっと……
あっ、柳さん、待ってください! どこに……
だ、誰か止めてあげてくださいぃ~……!
あっ、柳さん、待ってください! どこに……
だ、誰か止めてあげてくださいぃ~……!
(柳、突如として走り去ったためインタビュー続行不能)
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