邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ

分霊

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jyakiganmatome

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分霊とは

 神、悪魔、天使などが、自らの力を割いて生みだした存在。
 これに対して、生みだした側を『本体』という。
 分霊と一言で言っても様々であるが、大抵は本体のある一面を表現した分身と言ってよい。

 つまり分霊とは、本体の手足となって働く存在である。

分霊らしい分霊

 本体と同じ名を持つ者。
 まさに分身のような存在。

独立した分霊

 本体とは違う名を持つ者。
 その多くは本体の子供、子孫であり、本体と分霊の性質を併せ持つ。
 本体と再び融合することはほとんどなく、更にそのまま、力を子孫へ受け継いでいく。

分霊の性質

 悪魔が何かに対して分霊を送るとき、本体にとってそれが重要な事柄であればあるほど、送り込んでくる分霊は強く本体に近い性質を持つようになる
 逆に言えば、本体の霊格に比べて弱かったり、本体とは似ても似つかない性格だったりした場合、その分霊は本体にとってどうでもいいか、あるいは不本意にそこにいる分霊であるということになる。
 高名な魔王や神が、たいしたことのない霊格で現れたとしたら、それはまず間違いなく低位の分霊である。

 分霊は色々と異物が混ざっている事が常であり、かなり属性が変わっている。
 そのため、強さは本体に劣る
 それは大抵の高位悪魔に共通する事である。

本体の存在

 しかし、魔王の『本体』などが現れれば、人間におよびもつかない戦闘力で顕現している事になる。
 バカみたいに強く、やりたい放題である。

 だがそれは同時に、倒されればこの世界から完全に消滅してしまうということを指す。
 すなわち、『本体』の弱点は一度撃破すればそれでよい。
 ……弱点の内に入らない気もするが。

分霊のメリット

本体の保護

 本体の降臨はリスキーである。
 高位悪魔になればなるほど、(特に人間界へ)本体で直接現れる事はほとんどありえなくなる。
 うっかり本体が死んでしまえば、その悪魔は消滅してしまう。
 それ故ほとんどの高位悪魔は、人間界に現れるとき、自分の分霊を顕現させている。

 そして、過半数は組織に属したり、召喚師に使役されている。

使役されるメリット

召喚そのものに対する対価

 召喚には生体エネルギー(魔力のようなもの)が必要である。
 その時召喚師が消費した力は、そのまま悪魔のものになる。

 地上で活動するために人を襲って生体エネルギーを奪えば、すぐに討伐の対象にされてしまう。
 人間の食事だけでは、強力な力を維持する事が難しいのだ。
 また、召喚師からの報酬にキャッシュや情報を要求する事もある。

地上の情報を得ることが出来る機会

 とは言うものの、情報取得に関しては、直接分霊を送らなくとも色々方法はある。
 自分の神族に属する低位悪魔に情報を報告させるなどである。

 低位の堕天使を呼び出してあれこれ使役した後、魔界に返したら、その堕天使の系譜を上に遡った上位悪魔には、その召喚師が何をしたか全て筒抜けって事がザラにある。

召喚師に随伴する事による地上執行権の取得

 というわけで、これが最重要である。

 具体的には、
 たとえば、法や秩序を嫌い混沌とした世界を望む召喚師がいるとする。
 こうした召喚師が、今の秩序を破壊するために行動を起こそうとする時、そうした破壊活動を望む高位悪魔がその召喚師に召喚されれば、地上で自分の望む活動が出来るのと同じ事、というわけである。
 召喚師の制御がキッチリしているかどうかに関わらず、自分の望みを叶える事が可能である。
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