邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ

ある嵐の夜のお話/輪鏡眼◆AEoZzliFmE氏

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jyakiganmatome

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ある日、みんなが住んでいる町に台風が来ました・・・・・・・・

注意!このSSはキャラの性格が少し変わっているところもあります!
   「オレのキャラはこんなヘタレじゃない!」
   「オレのキャラの性格をこんなに変えやがって!ぶっ飛ばしてやる!」
   など、キャラに深~~~い愛情をそそいでる人や、
   キャラの性格が変えられるのが嫌いな人は見ないようにしてください


            • さらら、ティル家の場合・・・・・・
「うぅ・・・・・台風怖いよ・・・・・・・ティル君、何やってるのかなぁ・・・・・」
今日、僕たちが住んでる街に台風が来たんだ
今、部屋には僕が一人・・・・
ひゅおぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・(風の音)
「ティル君・・・・なにしてるのかなぁ・・・・うぅ・・・怖いよぉ・・・・ティルく~~ん・・・」
そろそろ想像がついてると思うけど・・・・僕は台風が苦手なんだ・・・・
じゅんちゃん「さらら、大丈夫だクマ!オレ達がついてるクマ!」
にゃんきち「そうですよ、さらら。私たちがついてます」
「ありがとう、じゅんちゃん、にゃんきち・・・・」
今すぐにでもティル君の部屋に駆け込みたいけど、ティル君、お仕事してると思うから我慢ガマン・・・
「そうだ!こんな時は楽しいこと考えればいいんだ!」
そう思い着いた僕は楽しかったことを考え始める
「ティル君と一緒に寝たの、暖かかったなぁ・・・」
じゅんちゃん「さらら~オレ達のことを考えてあんなクソガキのことなんて考えないで欲しいクマ!」
にゃんきち「・・・・・もう自分の世界に入ってるようです・・・・・・」
ん?じゅんちゃんたち、何か言ったかな?
「ティル君、お料理上手いもんなぁ・・・・私もティル君みたいに・・・・ティル君・・・」
ティル君のことを考えていたら部屋に駆け込みたいことを思い出しちゃった・・・・・・
「ティル君~・・・ちょ・・・ちょっとだけなら・・・・・・・ダメだ・・・お仕事の邪魔をしちゃいけない・・・」
ちょっと気持ちが揺らいじゃったけど、まだガマンできるもん!
じゅんちゃん「あれ?そういえばもう一匹はどうしたクマ?」
にゃんきち「そういえば姿が見えませんね~・・うさぎの・・・・」
「う~~ん・・・なんか仕様なんだって・・・・アレ?どうしてこんなこと知ってるのかな?」
なぜかいきなり口から言葉が出てきた・・・ビックリした・・・・
仕様ってなんだろう?
にゃんきち「それにしても・・・この台風は強いですね~」
じゅんちゃん「停電はカンベンして欲しいクマ。残りバッテリーが少ないのに充電ができなくなるクマ」
あ、そうだった!残りバッテリーが少なくなってるから充電しとかなきゃ・・・
「そうだったねwちょっと待ってて、充電の用意するから」
そういって充電器を探して・・・あったあっt
フッ(停電)
「にゃ~電気が消えt・・」
じゅんちゃん「む!じゅんちゃんライトーー!」ピカーーー!(目からライト)
にゃんきち「はっ!にゃんきちフラッシュ!」ピカ―ー!(首の鈴が光る)
「じゅんちゃん、にゃんきち、ありがt・・・・」(光が少しずつ弱くなる)
じゅんじゃん「クマっ!バッテリ―が切れ・・・・」(光消失)
にゃんきち「私もです・・・・」(じゅんちゃんと同じ)
「じゅんちゃん!にゃんk・・」
ガランゴロンガランゴロン・・ドガシャァァァァァァァ!(外から異音)
「・・・・・ティルく~~~~~~~~~~~ん!!」(ダッシュ)
ガマンができなくなって僕はティル君のお部屋に飛び込んだ
ティル「さらら、どうしたの!?」
「お部屋の電気が消えちゃった~!じゅんちゃんたちもバッテリーが切れて・・・」
ふと、ここで我にかえった・・・・
ティル君のお部屋には魔法で灯りがともしてあってとっても明るかった
そして机には羊用紙とインクと羽ペンが・・・・・・
「あ・・・・・・・お仕事の邪魔してごめんなさい・・・・・・・・」
ティル「いや、コレはいいよ(隅にどかす)。ククッ・・・もしかして・・・・怖かったのかな?」
バ・・・・バレテル~~~!!
「ち、違うよ!いきなり電気が切れたからティル君、大丈夫かなと思って・・・・・」
ティル「うん、こっちは大丈夫だよ」
「あ・・・そ・・・そっか~。ならいいよ~」
部屋に帰るのが怖いから動かないで居ると・・・
ティル「ククッ・・・・どうしたの?部屋に帰らないの?」
もうっ!ティル君のイジワル~!
「そ・・そそそそそうだね・・・・へへへ部屋にかっかか帰らにゃきゃいけない」
うわっ!帰るのが怖くて呂律が回ってない!!
ティル「ククッ・・・冗談だよww。さらら、怖かったんでしょ?」(ベッドに座る)
「・・・・・・・うん・・・・・・・・・・・・(赤面)」
ティル「ククッ・・・こっちにおいで」
そう言ってティル君は自分の右隣をポンポンと叩いてくれた
「うんっ!」
僕はティル君の右隣に座ると、僕の左腕をティル君の右腕と絡めて胸元で強く抱きしめた
ティル「さっ・・さらら!?えと・・それじゃ・・・・(胸が当たってる・・・)」
アレ?ティル君、赤くなってる・・・どうしてだろ?
「ティル君、どうしたの?」
ティル「(慌てた様子で)い・・いや、何もないよ(ニコッ)。っと、そういえばアレがあったな・・・」
ティル君は何か考えはじめちゃった
でも、やっぱりティル君って暖かぁい・・・安心するなぁ・・・・
ティル「さらら、ちょっと(名残惜しいけど)離してくれる?良いもの見せてあげる」
「うん・・・わかった」
僕が腕を離すとティル君は押し入れや引き出しの中から何か探し始めた
ティル「あれ?ココにあったと思うんだけど・・・・あ、あったあった!」
そう言ってティル君が持ってきたのは・・・・キレイな水が入った三角フラスコ?
「ティル君、それなぁに?」
ティル「ククッ・・ちょっと見ててごらん」
そう言ってティル君は三角フラスコのふたを外した
「あれ・・?どんどん減っていってる」
ティル君がふたを外すと中の液体がドンドン少なくなっていってる・・・どうしてだろ?」
ティル「コレはね、ものすっごく気化(蒸発のこと)しやすいんだ。エタノールみたいにね」
「そっか・・・・だからなのか・・・・・・・けど、どんな効果があるの?」
ティル「コレは、空気中に配布して魔力が伝わりやすくする効果があるんだ。もちろん、人体に影響はないよ」
ティル君がそういい終わると同時にフラスコの中身はなくなっちゃった
ティル「じゃ、ちょっとガマンしててね」
そういうとティル君は部屋にともしていた魔力の電気を消しちゃった・・・
「ティル君・・・?」
ティル「さらら、ほんの少しでいいからガマンして・・・・」
暗闇からティル君の声が聞こえる
僕はそれに少し、安心してティル君の言うとおりにした
ティル「いっくよ・・・・・虹色の空間(レインボーライト)!」
ティル君がそう、呪文を唱えると部屋一杯にキレイな模様が出てきた
「うわぁ・・・・・・!キレイ・・・・・・・・」
ピンクのハートや黄色い星、虹や青い雪の結晶の形、丸い緑色の光などが部屋一杯に広がった
ティル「お待たせ。コレはね、魔力の光なんだ」
ティル君はそういいながら僕の隣に寝転がった
僕もティル君みたいに寝転がってその腕をまた、胸のところに強く、強く押し付けた
ティル君と僕はそのまま、夜が明けるまでその光を見続けた

もう、台風は気にならなくなっていた・・・・・・・・・・・・・・・・・Fin
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