邪気眼を持たぬものには分からぬ話 まとめ @ ウィキ 門番日誌・1日目

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【門番日誌・1日目】


 今日は、アリスさんに、古いタイプライターを貰いました。
 ボタンが小さくて押しにくいけど、これならわたしの手でも文章がかけます。

 なので、それを記念して、今日からこの『門番日誌』をつけることにしました。
 毎日がんばって、この家の門番をしている記録をつけようと思います。


 今日は、とても暑くて、過ごしやすかったです。
 6月は終わりそうだったけど、太陽がとっても強かったです。エジプトよりは涼しいけど、照り返しが強くて気持ちよかったです。

 いつもの茶色い獣人の郵便屋さんが、お手紙を届けるついでに、世間話をしてくれました。
 何でも、有名な歌うたいさんが死んでしまったんだそうです。
 わたしはその人はよく知りませんでしたが、少し、寂しいような気がしました。


 朝は本を読みました。『泥棒猫どろぼう』を読み終わりました。最後のどんでん返しが面白かったです。
 この国は色々な本があって、門番をしていても退屈しません。一緒に食べたポテチも美味しかったです。コンソメでした。
 でも、仙花さんに貰った『暴君ハバネロ』は辛くて大変でした。舌がヒリヒリしました。実は今も、ちょっぴりお尻が痛いです。でも、仙花さんには秘密です。きっと笑われます。

 ホントはポテチよりも仙花さんが食べたいですけど、今日はガマンです。なぞなぞで負けてしまいました。
 いつか、食物連鎖の頂点に立とうと思います。がんばります。


 お昼を過ぎると、クロックスさんがお庭の手入れのついでに挨拶に来てくれました。
 暑くないか、と聞かれて、快適です、と答えたら、びっくりしてました。
 この国は冬はとっても寒いらしいので、今から少し心配になりました。


 クロックスさんが戻ってから少しして、アリスさんが車椅子で門まで来て、何も言わずにアイスをくれました。
 アリスさんはとっても無口で無表情だけど、実はとってもいいヒトです。アイスは頭がキーンとするけど、甘くて好きです。特に、チョコチップが好きです。
 しばらく、アリスさんと一緒にアイスを食べました。とっても美味しかったです。


 その後お屋敷に戻って、皆で晩ご飯を食べました。仙花さんは好き嫌いが激しかったので、直した方がいいと思いました。でないと、ちっちゃいまんまだと思います。
 夕飯の後に、わたしはこの前貰った自分の部屋に入りました。わたしが入りやすいように、ドアに小さな窓がついています。

 そしてわたしはタイプライターを貰って、今、日誌を書いています。
 この後は、また門柱の上に寝そべって、門番を始めます。
 アリスさんは、たまには部屋で寝てもいい、と言ってくれたので、明日もし疲れていたら、お部屋で眠ろうと思います。



 どうか明日も、平和な日でありますように。

 おわり。