12番・千原ギンジロウの場合

 千原ギンジロウは高校生だというのにやたら貫禄があって髪型もオールバックにしており、
 クラスメイトからは怖れられている。
 彼自身の素行も悪いが実家がヤクザというのが理由。
 しかもこの日はギンジロウの新しい姿を見届けるという目的で父親、つまり組長と数名の子分、
 そしてギンジロウの許嫁であるチヨも教室に陣取っていた。

「けっ、ばかばかしい」
 するとギンジロウの胸が膨らんで、髪の毛が肩の辺りまで垂れ下がるように伸びていき、
「た、助け・・・」
 父親とチヨがギンジロウに駆け寄ると、
「ギ、ギンジロウ?」
 ギンジロウの胸元では弾力のある二つの膨らみが揺れ、
 腰が蜂のようにくびれ、丸みを帯びた臀部が大きく張り出しており、
「く、組長」
 女になったギンジロウを見て父親は気を失ってしまい、
「ちょっと何で私より胸が大きいのよ」
「好きで胸が大きくなった訳じゃねえよ」
 ギンジロウとチヨが喧嘩を始めてしまい、担任の南原セイジが止めようとするが、
「け、喧嘩は・・・」
 ギンジロウの蹴りがセイジの股間に直撃し、
「ま、まずい」

 チヨとの喧嘩が原因で1週間の自宅謹慎になってしまい、
「退屈だな」
 ギンジロウが部屋で横になっていると、
「少しぐらい掃除しなさいよ」
 チヨが自分の部屋に入って来たので、
「チヨ、何の用だよ?」
 ぶかぶかのシャツとトランクスを身に着けたギンジロウを見て、
「何て格好をしているの」
「どうせ外に出ないから別に良いだろ」
 するとチヨはギンジロウの服を無理やり脱がしてしまい、
「は、恥ずかしいだろ」
 ギンジロウは思わず胸と股間を手で隠すが、
「今は女同士だし、それに小さい頃は一緒にお風呂に入っていたじゃない」

 チヨが自分の持って来た衣服をギンジロウに着けさせると、
「これで良し」
「俺はお前の玩具じゃねえ」
「意外と可愛いのね」
「ふ、ふざけるな」
 突然、チヨはギンジロウに、
「ねえ、どっか行こうよ」
「おい、本気かよ?」
 するとチヨはギンジロウに帽子を被せ、
「これで何とかごまかせるわよ」

 ギンジロウがチヨに連れられ近くの公園に向かうと、
「ちょっとお茶でもどう?」
 ガラの悪い男達が近づいてくると、
「おい、テメエ、馴れ馴れしく話しかけるな」
 ギンジロウがすかさず男達の股間を蹴ると、
「もう相変わらずね」

 数日後、ギンジロウが風呂場で自分の髪を切っていると、
「お前、また来たのかよ」
 チヨがまたやって来て、
「将来、夫となる相手が女になったのを見届けて、男に戻るのを見届けないってのはおかしいでしょ」
 ギンジロウはこじつけだと感じたが、
 急に体中の骨が軋んでいくと、肩幅が広がって、背丈が伸び、
 胸が真っ平らになって、しばらくすると胸元に厚みが生じて、腹筋が割れていき、
 男に戻ったギンジロウにチヨは、
「惚れ直しちゃった」





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最終更新:2012年10月21日 19:59
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