15番・七木田サブロウの場合

 七木田サブロウが女になったのをサブロウの母は喜んでおり、サブロウがお風呂に入っていると、
「サブちゃん、一緒に入ろう」
「か、母さん?」
 サブロウは母と一緒に入る事に戸惑ったが、
「サブちゃん、もう少し丁寧に洗わないと肌に良くないわ」
「分かったよ」
「サブちゃんと一緒にお風呂に入るのは久し振りね」
「そ、そうだね」
 サブロウが目を反らしているので、
「どうしたの?」
「いや、母さんって綺麗だなと思って・・・」
 サブロウが風呂から上がると、
「照れなくても良いのに」

 ある日、
「サブちゃん、買い物に行きましょう」
「サブちゃんなんて呼ばないでよ」
 サブロウの母はサブロウを買い物に誘おうとしており、
「私に娘を持った母親の気分を味わせてくれても良いじゃない」
「しょうがないな」
「どうせならずっと元に戻らないで欲しいな」
「嫌だよ」
「冗談よ」

 サブロウが母とデパートに向かうと、
「この制服、似合うと思うけど」
「これって他の学校の制服じゃないか」
「ちょっと試着してくれない?」
「わ、分かったよ」
 母がとある学校の制服を手渡すと渋々試着をし、
「これね、私が通った学校の制服よ」
「そうなんだ」
「ねえ、この制服を着て学校に行ったら?」
「嫌だよ」

 するとサブロウのお腹が鳴り、
「あら、お腹が空いたみたいね」
 サブロウは母と屋上のレストランへ向かうと、
「サブちゃんったら、食べ過ぎよ」
「大丈夫だよ」
 母はサブロウの食欲に呆然としてしまい、
「それにしても凄い食欲、サブちゃんはやっぱり男に戻った方が良さそうね」

 翌日、学校へ向かおうとすると、
「昨日は私の我儘に付き合ってくれてありがとう」
「それよりも母さん、行ってきます」
 サブロウが家を出ると、
「照れちゃって」

 母が買い物を終えて帰宅するとカギが開いており、
「帰って来たのかしら」
 母が洗面所の扉を開けると、
「か、母さん」
 男に戻ったサブロウがお風呂から出ようとしており、
「ま、まさかお風呂に入っているとは思わなくて・・・」
 サブロウが慌てて股間を手で隠すと、母はタオルを手渡して、
「お帰り、サブロウ」

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最終更新:2012年04月26日 21:00
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