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251 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/03/24(土) 19:02:34 ID:0G5g6j7F
「ちくしょう。行き止まりか、このまま じゃ追い付かれる」
「…もう駄目、私のことはいいから男だ けでも逃げて」
「諦めるんじゃない、幼。女さんに追い 付かれたら死ぬかもしれないんだぞ!」
「でも、足の遅い私にあわせていたら男 も助からない」
「馬鹿やろう!俺一人だけ助かっても嬉 しくなんかない。お前がいなきゃ駄目な んだ」
「……男」
「もし二人とも生き残れたら、そのとき は……」
「…男」
「幼」
ガラッ
男「おはよー。ってなんだ幼だけか。声 が聞こえたみたいだが何してたんだ ?」
幼「…………………………朗読」


女「 ……(初めてですよ、ここまで私 をコケにしてくれた幼さんは…)
|ω・#)」



何か違う気がする。ごめんなさい、わかりません。




253 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/03/25(日) 11:42:32 ID:PDdi1nsp
おんなさんはアバカムをおぼえた
しかし、おんなさんのこれいじょう、とくぎをおぼえられない
どのとくぎをわすれますか
ルーラ
マヒこうげき
みなごろし
シャナク
いてつくはどう
ぱふぱふ
くちをふさぐ
|>マダンテ


アバカムネタを受信したがうまく書けない。今は反省している。


254 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/03/25(日) 14:42:49 ID:z042A0cn
シャナクは男が幼から貰って大事にしている(ある意味呪われている)物を破壊する呪文か




255 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/03/25(日) 16:28:39 ID:ytItau8D
男が気づいてないver

女「ねぇ男君、今日お弁当ないんでしょ?だから私作ってきたの、食べて」
男「ん?おお!よく今日ないってわかったな。じゃ、もらうか」
女「うふふ~。ご賞味あれ」
男「これは好物の………ていうか好物ばっかだ。しかもうまそう」
女「隠し味も入れたからね~」
男「へぇ、凝ってるんだな。どれ一口」
パクッ
男「うんうまい………ん?」
ずるり
男「………髪の毛………」
女「んふふふふふふぅ~」
男「そうかわかった!隠し味はこの髪の毛だ!」
女「わ~だいせいかぁ~い。アタッ?!」
男「ミスをごまかすな!騙されるかよ!まあでもコレうまいよほんと」
女「うぅぅ(ほんとなのに、今度から刻んで入れよう)」


256 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/03/25(日) 17:33:09 ID:ytItau8D
ついでにもひとつ

男「よぉ。話って何だ?悪いがおまえの気持ちには答えられんぞ」
おまえさ、女と付き合ってるのか?
男「無視か」
答えろよ
男「ん~女か、付き合ってるとかは無いと思うが?」
………
男「どうかしたのか」
あれはやめとけ
男「?」
あいつさ、女子たちからの評判かなりひどいぞ。
気持ち悪いとか嫌いとかっていうもんじゃない。怖いって目で女のことを見てる
男「女、いじめられてるのか!」
違うってそんなレベルじゃない。怖くて手が出せないんだよ
それにな、あいつ、おまえと将来結婚する、自分たちは将来を誓い合った仲だ、とかいいふらしてるぞ
男「!?」
な、引くだろ?それであいつ女子たちに、だから手を出すなって脅してまわってるんだよ。誰彼かまわず
その件で俺、女子たちから相談受けてさ
そういう意味でもここはひとつおまえから女にガツンといってくれよ
男「…そうか、分かった」
分かってくれたか………!
男「ああ、………全部、俺の責任だな」
いやいやおまえだって十分に被害者だって。言いに行くんなら俺もついてくからさ
男「やはり、きちんと付き合うべきだな、うん」
まあ俺だけでも不安だしもういっそ被害者全員で──は?
男「いや、悪いが俺一人で行くよ。女々しいしな」
えっと、何しに?
男「だから、女に付き合おうって言いに」
   何   故   に  !!!???
男「だって、俺が関係をうやむやにしてきたからこんなコトになったん  だろ?みんなには迷惑かけたな。おまえもわざわざありがとう」
………あーちょっと待て
おまえは女のこと好きなのか?
男「まさか、おまえも?」
も!?へ、変な勘違いすんな!有り得んわ!!
………マジで?
男「だってあんな美人だろ?それに料理もうまいし、世話焼きだし、気が利くし。じゃあこれから言いに行くよ。ありがとな」
………いやちょとまて!ああ糞いっちまった!いいのか?これで───お、メールだ
宛名:女
件名:警告
本文:何男君にあること無いこと吹きこんでんのかな?その口縫ってあげようか?それとも喉仏凹ましてあげようか?ねえどっちがいい?あの雌豚どもの手先君、どっちがいい?
なんてね結果オーライだし、私気にしてないよん。むしろありがとね。ふふふ、ああ、男君が探してる。私の名前を呼んでる!
もういかなきゃ、じゃあね
お詫びにあなたには何もしないであげる
そうそう忘れてた、警告
わたしね、
  嘘  つ  き  は  大  嫌  い  な  の
わかるよね。二度目はないよ
元気で、バイバイ




267 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/04/03(火) 16:21:42 ID:PPqSZg36
男「このスレも神が増えたな」
女「なんですか?このスレ?だれですか?この女って人?私と男さんの愛情を引き裂いてる人ですか?
  ぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺すぶち殺す」
男「やめてよ女さん!うわなにをするやめsdふぁふぁd」
女「・・少し眠っててくださいね・・・今女って泥棒猫の住所を調べ上げてうひひひひひひひ」
男(ちょwwwwそれ自分)


だめだ・・・だれか文才のある人かいてちょ




287 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/04/22(日) 00:20:30 ID:wKcgRAe0
女「男くんお花見しましょ?料理も作ってきたしお酒も買ってきたの」
男「…やめとくよ。それより今日は隣の街にも張り紙貼りに行く予定だし」
女「そんな張り紙書いたって幼さんはみつかりませんよ」
男「そんなことないよ、警察も大規模に捜索してくれているし」
女「もう、折角そこの公園の桜が綺麗に咲いてるんですから、ね?」
  ほら見てくださいよ綺麗でしょう?」
男「………………………」
女「ね?綺麗でしょう?男君が桜の花が好きだって言うから私も手入れしたんですよ」
男「手入れって…公園の管理人さんに言って剪定でもしたの?」
女「ううん、桜の花が綺麗な色になるように特別な肥料を上げたんですよ」




298 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/04/28(土) 21:48:19 ID:dTcoiC5P
続きが間に合わないので保守ネタ

扉の向こうへ

僕は女さんと付き合っている。
半ば、クラスの生贄的な感じではあったけど今は十分幸せだ。

「ねぇ男君、最近このコよくテレビでますね」
ああ、そうだね。やっぱりこういうのって男受けするからじゃない?
僕の後ろのソファーに座って寛いでいる彼女に言う。つか…
「テキスト手伝ってよ」
彼女は横目で一見して直にテレビ画面に戻った。
「自分でやらないと意味ないですよ?…それより、男君もやっぱりこういうのが好きなんですか…?」
拗ねてるのかな?たまには苛めてみよう。
「さぁ、どうかな?」
意味ありげに答えて僕は密かに頬を緩ませる。
もしかしたら凄く怒ってるかもしれないな――
僕がそう思って後ろを振り向いた時、そこには大きな影が僕を覗いていた。
気付けば既に手は肩にある。その手は愛でるようにゆっくりと上昇して―――
「ああいうのが…好きなんですか?私と正反対ですよね?……髪はショートでこげ茶色…そういうのが好きなんですか?」
かっ…かはっ……
「明るく活発的な感じの女の子が…好きなんですかっ?そういえば、幼さんに似てますね…」
ッ!?
「違う!違うんだ、そう違う!君の拗ねた可愛らしい仕草が見たくて…。だから違うんだっ!」
肺に残っている酸素をフルに使って答える。
顔と目が張り詰めるような感覚を覚え、本能がやばいと告げ始めた頃に手に力は無くなっていた。

「そうなんですか…。まったく男君は酷いですね…。で、どんな女の子が好きなんですか?」
酷いという様な感情は全く感じさせない表情のまま、耳元で彼女は囁く
「かっ、髪と目が綺麗な黒色で、綺麗なロングで大きくて、ええ…顔がきりっとしてて…そう!女さんみたいな女の子だよ!!」
唇が乾く、鼻と喉の奥がべたべたする。ゆっくり僕はその顔を覗く。
「も、もう男君ったら……なんて恥ずかしいことを言うんですかぁ…」
彼女は頬を染め、上目遣いに僕を見つめる。ただしその手は未だに首に添えてある
「幼さんを殺そうかと思っちゃいましたよ…」
ふふっと微笑む彼女に僕は生返事を返すことしかできなかった。
もう既に力の篭っていない彼女の手にはそれ程の迫力があった――未だに力が込められているかの様に…
「さぁ、テキストはこれくらいにしてお風呂に入って下さい。そのあとは…」
あぁ、大丈夫分かってるさ。
「じゃぁ、うちのお風呂の場所も分かりますよね?また迷子にならないで下さいよ?」
彼女は少し気恥ずかしそうに言う。僕の足は風呂へ向かう。


「ふう」
僕はゆっくりとしている。悟られない様に。
きっとこの風呂場にもカメラはあるんだろう、と。別にどうでもいいんだけれども。
この後、やっぱり僕は彼女の部屋に行かなくてはいけないんだろうか?
――いや、至極当然のことなのだ。なんせ――
―――僕は彼女を愛しているから。
だから、そういうことになるのも当然なのだ。
彼女の家に泊まることを友人に言った。殴られた。もうそれもどうでもいい。

『お前は…それでいいのかよ!!お前、本当は―――』
アイツの声が僕の頭の中を跋扈(ばっこ)する。
気付けば僕は服を着て扉の前にいた。扉の向こうでは人の気配がする。当然だ。
さあ、ノックをしよう。二回はトイレノック、失礼にあたる。
何を戸惑っているんだ?僕はそれを考えている僕すら無視して扉を叩く。
「入るよ?」
「どうぞ」

綺麗な声が響いた。




306 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/07(月) 21:23:29 ID:dKjul3yq
僕は一人で、彼女は二人

懐かしい香りがする。なんかこう…夕日を見ているような感覚に似ている。
僕は窓辺のこの一番後ろの得等席で外を眺めながらそんな事を考えていた。
――現実逃避ともいうな。
「――おっす、コウちゃん!!」
僕の名前は鈴木康一(スズキコウイチ)。なんてことはない唯の高校生。
横にいる彼女は窓から匂う香りに鼻を効かせ、彼女のトレードマークでもある茶色のショートを掻き揚げた。
「ああ、今日の学食はカレーなんだね!いんやぁ、お腹ペコペコだねっ」
いつもの様にハイテンションで兎に角喋る恭子(キョウコ)を尻目に僕は懸案事項をもう一度深く考えていた。
――カレーもありだな、うん。
彼女と僕は付き合っている。普通の彼氏彼女の仲なのだ―――彼女にとっては。
二人の仲は秘密だ。僕が恥ずかしいから、ということで彼女に秘密にしてもらっている。
そもそもこんな美人とこんな奴が付き合ってるなんて思うはずがないんだけど。それに…いや、うん。
「なんかカレーの匂いってお腹空くよね」
彼女の目は燦燦(さんさん)と輝き、自分の喜びを教えてくれる。
「だよねだよね、だよねっ!」
「どっ、どうしたの……?そんな壊れた目覚まし時計みたいな声出して…」
彼女は内緒話をするかような小さな声で漏らした。
「いやぁ…、康ちゃんと…同じ感覚があるのがぁ嬉しくてさっ…」
そういうと恭子は顔を仄かに赤く染め、目を泳がせた。
――可愛いな、チクショウ
口笛を鳴らし始めた彼女を更に喜ばせようとひとつの案が頭を過った。
折角だしいいかな。
「んじゃ今度、僕が恭子に特製カレーを振舞ってあげよう」
少し誇らしげに言う。一人暮らしは伊達じゃないんですよ。
「ホントに?やっったぁー!!」
「今日からでもいいね」
恭子は目を丸くさせ、可愛らしいえくぼはいつもより、より深くなっていた。カレーパワー恐るべし。
「じゃ、今日放課後にカレーの材料――…あ、放課後!」
なんだなんだ?
笑顔のままの彼女は何かを閃いたかのように手を合わせてこちらを見た。
顔はハイテンションのままなんだけど…どこか静かだな?

そう思った時には景色は暗転し、キンキンと耳には凄い圧力、顔と脳味噌は酷く熱かった。
椅子に座った状態から床に転倒していたのに気付くのにはホンのばかし時間が掛かった。
いや、そうじゃない。状況確認を――
「――日の放課後に誰か…、女と一緒に帰ってたんだって?しかも仲良さげだったって本当?」
マイヘヤーをどうするおつもりですか?そうですか、急降下でs…

――!?
――ぐっ、ぶっ、あ、うぇ…

彼女は僕の髪をつかんだまま離さない。それどころか何度も床に叩きつける。
なんか別のコウイチみたいだな…、って違うな。
彼女は黒光りした目で覗き込むように首を傾げる。
その手は未だ激しく上下したまま。
「ねっ?ううーー、じゃぁ分かんないよ?」
抵抗はしない。以前にしたことはあったが、
『抵抗するってことは疚(やま)しいことがあるからだよ?』と言われ指を何本かやられたからだ。
だからこれは抵抗じゃない。手をつかんだだけで、彼女もただオヤシロモードなだけだ。うん。
「この手は何かな?かな?」
――待て、それじゃ死亡フラグじゃないか。
片方の手でゆっくり慎重に体を支えて、しっかり顔を見合わせる。
「――や、そうじゃなくて…」
兎に角話を続けないと…。
「き、昨日はたまたまその娘と帰り道が一緒だったんだよ…。別に話はしてないって」
恭子はその瞳からぎらぎらと黒い光を出して僕の目をじっと見つめていたが、そのうち"顔は"笑顔に戻った。
「なーんだ。そうだよねコウちゃんがそんなことする分けないよねぇ」


307 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/07(月) 21:24:32 ID:dKjul3yq
僕もくしゃくしゃの顔で仕方がなく笑う。ハハ。
――でも
「でも、嘘ならいつかは分かることだからねっ」
そう言って、いつもの"目"に戻った。

一通りの手当てを終えた後、彼女は陸上部のミーティングへと駈けて行った。
手当てするぐらいならそういうことするなよ、と言いたい。
まぁ、おわかりの通りこれが僕と恭子が彼女に見えない理由かな。
一度、担任やクラスメイトに虐められているのでは、と心配されたくらいだ。
まぁ、何とか上手く切り抜けている訳なんだけど。

怪我が痛い場合、普通は保健室へ行くのだろうが習慣とは恐ろしいもので、痛いと呟いている間に気付けば僕はいつものように図書室へ来ていた。
麻奈(まな)が丁度、重そうな本を片付けている。入場者が極端に少ない為か彼女は珍しいものを見る目から、嬉しそうな目になり、
そして悲しい――え?悲しい?
「――康一君ッ!大丈夫ですかッ??」
本がクラスター爆弾よろしくと落ちていく。落とし主はこちらに駈けて来て酷く悲しそうな顔をする。
誰だ、こんな可愛い子に悲しい思いをさせたのは。
「また、また転んだなんて嘘をつくんですか?
 みんなの間じゃ有名ですよ?康一君が恭子さんに秘密を握られて虐めを受けてるって…」
いやいや、今日はがんもどきのコスプレなんだよ。けして怪我じゃぁ…
麻奈はハンカチをそっと当てて心配そうな顔をする。
「それに…変な噂も聞いたんです…」
ハンカチが何故か首の後ろに回る。おいお―――

ばちちちっ

え?

――僕は床に倒れていた。なんだか今日はよく床に倒れる日だな。
体に殆ど力が入らない。首筋あたりが酷く熱いが頑張って首を回す。
そこには麻奈が黒く長い髪を雨のようにして僕の顔を見下ろしていた。
手にはスタンガン。そうか、スタンガンか…。
彼女は独り言のように言葉を溢す。
「恭子さんと付き合っているって噂……本当ですか?」
僕は兎に角、肯定なり否定なりの返事を出したかったが、体が思うように動かない。
「ねぇ…、何とか言って下さい」
その両手にはいつの間にか数冊の本があり、高く―――落ちた。

―目を硬く閉じた。
――どうせ両手は役に立たない。
―――ッッッッッッッッ

…目を閉じたところで、痛覚まで遮断できる訳じゃない。分かってるさ。
恐らく僕の顔は床に落としたプリンみたいな顔になってるんじゃないだろう――
「どうなんですか…?」
……暗くて顔は見えないが、僕を覗き込む二つの目が麻奈だと教えてくれる。
急に麻奈の口から時計が時間を刻むような音がする。
このパターンは……早く言わな――
「あっ、や、僕が、愛してるのはき…」

「――時間切れっ」彼女は僕の顔を固定させ何処から持って来たのか、水の入ったペットボトルを出した。蓋をあけ――まさか…。
麻奈はゆっくりとした手つきでその水を僕の口に流し込む。
「もらしちゃ駄目ですよ?お水が勿体無いです」
モロに器官に入った水は、吐き出そうとしても確実に侵入してくる。
――落ちる

そう覚悟した瞬間、ペットボトルは既に目の前には無かった。
しかし、未だ目の前には彼女の顔がある。

「ぼ、ボク僕が愛してるのは君だけだよっ」


308 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/07(月) 21:25:50 ID:dKjul3yq
言ったぞ。僕は死刑を執行されるのを待つ罪人のように彼女の言葉を待つ。
されど罪人は彼女に踊らされる。いや、なんでもない。
終始、無表情を通していた彼女は目じりを緩ませ、ハンカチを差し出してくれた。
「ええ、分かっています。でもたまには愛を嘆いてくれないと今みたいに拗ねちゃいますよ?」
今のは拗ねてたのか…。キレたらどうなるんだろうね…ハハハ。
「それと、彼女については私の方で何かしらのアクションを取らしてもらいますから」
麻奈は美の神々が嫉妬するであろう微笑で僕に語りかけてくれた。
しかし――僕は愛想笑いで震えることしかできなかった。
彼女の目が、目だけが笑っていないのだから。

早々に彼女の暗黒闘気から立ち去ろうとする僕に彼女は今度こそ美しい顔で語りかけた。
「では放課後に…」

彼女が貸してくれたハンドタオルに顔を包みながら僕は何でこうなったのかと考え耽った。
始まりは兎に角彼女が欲しく、数撃ちゃ当たると前から気になっていた二人に告白をしたら二人からOKを貰った。それからだな。
初めのうちは喜び勇んだが、今では毎日が綱渡り。
二人にもしも別れるとしたら、なんて話もした。どうだったかだって?体の傷でも見るかい、はは。
――いつかはバレる。でも打つ手が無い。
バレた時のこと考え、身震いさせた。
もう考えるのはよそう。問題は未来の僕に任せたっと。
僕も彼女達も楽観的なんだ。だから重要な問題に気が付かない。
あれ、目から水が――




311 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/12(土) 22:40:02 ID:rWwZfFS6
タッタッタ…
男「はぁ…はぁ、ここに逃げ込めば…」
――カラカラカラン
女「何処ですかー?何処にいるんですか…?」
鎌を持った彼女が急に襲ってきた…。しかしここに来れば…
ガラガラガラ
女「無駄ですよ?男君はチェスや将棋で言う"チェックメイト"に嵌ったんです。ここには誰も居ません」
男「こんなに過疎ってるなんて……誰か…、誰か居ないのか!?」
女「――見て分かるでしょ?居ないんです。スッ」
女が腕を振り上げる。
女「ああ、これですか?これは…フフッ、そう男君と一緒になる為のおまじないです」
フッ……
男「誰か…誰っっ…ぁ―――――。」
ブジシャ
女「動けなくても私がずぅぅとお世話しますからね?絶対にあんな女共になんか渡さない。」
――あ…あぁぁぁ、、、、、だ、れ、か、、、
女「居たらよかったですね…"誰か"が。」




326 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/20(日) 17:22:42 ID:WYzsxbMI
すれ違い

女「ねぇねぇ、男君?これなんですか?」
僕が部屋で本を読んでいると、彼女の詮索が始まる。いつもの事だ。
彼女は彼女は子猫のように僕に微笑みかける。
男「ん…、だから人の部屋漁るなってっ」
どうせ扉に鍵を掛けたところで彼女には意味をなさない。だから僕は部屋に鍵を掛けることを止めた。
だから学校帰りに彼女が僕の部屋に寄っていくのも気にしない。ケセラセラさっ…。

男「それは床に置いて、……こうやって背中の…っツボを押すんだよ」
うねる若布のような動きをやってやる。ああ、見てて気持ち悪いだろうな。
でも、こいつだし大丈夫か。
女「へぇ、面白い動きですね。酷く、そそられます」
何故だ。

ではこれは、と彼女が差し出す。
男「んー、どれだ…よ」
僕はそれを見て驚愕した。ばれない様にわざわざゴミ箱の中に入れて、ゴミでカモフラージュしたというのに…。
いや、そもそもコイツはゴミ箱まで見るのか…。ありえない話じゃない、と思う自分に少し嫌悪した。
女「随分可愛らしい、小箱ですね。赤いリボン……まるで誰かのプレゼント、それも女の子にあげるような」
変わらない微笑で彼女は僕を見る。しかし、その三日月の間からは黒い渦が僕を射抜く。
まるで彼女はキスを迫る恋人のように僕の肩に両手を回し、しなだれる。
今度は少し目を見開いて言葉を交わす。

女「誰に、何方に、どんな方にこれを、こいつを、この箱を差し上げるんですか?」
耳元で彼女が持っている箱がかさかさと音を上げる。もう片方の手の爪は誰かの首筋に力強く食込んでいる。
男「あ……や、それは誕生日プレゼントで…特に意味はっ」
女「――誰のですか?そうか、そうです、そうなんです。中身を見れば分かることですね」
彼女は僕から離れ、居住まいを正した。
僕はてっきり、壊れるように箱を粉みじんにするのかと思っていたが、
彼女は愛でるようにゆっくりと箱のリボンと包装を解く。
僕は顔を下へと傾けた。
ああ、なんてこったい。コイツが今日この時にばれるなんて誰が想像しただろう…。

彼女は空港検査員のような手つきでそれを見る。みたことないけど。
女「可愛らしいブレスレットですね……メーセージカードも付けるんですね。
  "誕生日おめでとう、女さん―――……っ!!?」
ああ、だから嫌だったんだ。畜生。

三日月の妖しい瞳は満月になり、初雪のような肌は春の桜のように変わる。
男「……明日、誕生日だろ?人の誕生日を忘れる程…野暮じゃぁないさ……」
女「あ…、うん。ありが……とうございます」
…僕は本の続きを読み出す。いや、こっち見るなって。
冷静という言葉を思い出したように独り呟く。
男「さっきも言ったけど、特別な意味はないからな」
そういって僕は沈黙を友として思案に耽る。そんな彼女は少し嬉しそうに人差し指で僕を突付く。
ああ、畜生……。


  • 某所
幼「チッ……」
友「ど、どうしたの?急に?私の話つまらなかった??」
幼「……いや、なんか酷く嫌な感じがしてさ…。別に気にしないで…」
友「そ、そう…。それで―――」




339 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/27(日) 01:43:00 ID:+flUBZgj
急降下

僕は自慰行為が好きだ。
だからと言ってけしてモテない訳じゃない。現に僕は告白を受けている訳で――

「――…でした。付き合って下さいっ」
どうしよう?どうすればいい?僕はいつも自分で物事を決められない。
いつも誰かに選択を任せていた。だから僕には返事を先延ばしにすることしかできない。
僕が発しようとする言葉に、身と瞼を硬くしている彼女には酷いかもしれないが、許してくれ。
「あ、あの…、少し考えさして下さい。あし、明日返事をしますからっ」
僕はその場から逃げるように去っていく。秋を感じさせる雰囲気の彼女はただ立ち尽くしていた。
まさにへたれさ、僕は。

「はぁ……」
僕は家に帰り、自室のパソコンでエロサイトを呼び出して自慰行為に耽っている。
人は気持ち悪いとか思うだろう。しかし、これが僕の仕事なんだからしょうがない。
単純な話、義理の姉の仕事がオナホールの開発部で、僕はそのテスターなのだ。
箱に入ったホールを試して白い紙に詳細を書き込み、提出というのが仕事内容。
まだ二日目だというが随分と手馴れてきたな、と自分でも思う。少し…、自己嫌悪。
「オナニーして、紙書いて提出…それだけで金貰えるって楽な仕事だな……。今日は…提出日か。」
ついでだ。僕は姉さんに告白の相談をすることに決めた。…自分でもへたれだと思うさ。

僕の部屋で優雅に紅茶を口に運びながらレーポートに目を通す彼女は、優雅な姿勢のまま口を開いた。
「今回、この一種類を重点的に使ってもらった訳だけど、正直な感想としてどう思う?」
この人はなんて恥ずかしいことを聞くのだろう。
僕が何とか違う話に誤魔化そうと四苦八苦していると姉さんは、少し頬を膨らまし、責めるような口調をとった。
「あのね、これもアンタの仕事のうちに入ってんの。それに私の処女作品でもあるんだから、しっかりとした評価を聞きたいの。OK?」
僕は何かが拭いきれない気持ちでいっぱいだったが"仕事"という言葉を聞き、恥ずかしいが我慢することにした。高校生には多くの金がいるのだ。
「……凄く、よかったよ」
姉さんは急に目を見開いたかと思うと腹を押さえて笑い転げた。
「……ぷはっっはははっは!あ、あんた"よかったよ"って…ははっは」
「いいよ…もう……」
自分のボキャブラリーの無さには怒りを覚えるね。まったく。
僕は何とかこの羞恥心を打ち消そうと他の話題を考えて――思い出した。


「――なんだけどどう思う?」
姉さんは話が始まると終始黙りっぱなしだった。いや、妙に曖昧なうなずきはあったのだけど。
「――アンタはそのこのことどう思って……や、どう思ったの?それが重要よ、うん」
少し考える。別に悪くない…付き合っても問題ないと思うんだけど――
「――それって好きって言えるの?アンタはその子のこと、どれくらい知ってるの?何も知らないのに付き合うってアンタ馬鹿?」
僕は酷くろうがいした。こんなに捲くし立てる姉を見たのは初めての経験だからだ……。
彼女は続ける。
「ただ選択を目の前に出されたから、いつもみたいに仕方なくソレに有りついただけじゃないの?
 そうよ、そうだわ。コイツがそういう奴だって分かってて……。私――守っ――きた――が…」
木の葉のような髪がしな垂れる。姉さんが顎を落とした為か、前髪で顔がよく見えない。
言葉も途切れ途切れだ。姉さんは唇を硬く締め、髪を両手で掻き揚げた。
見えたその表情は酷く朗らかで嬉しそうなものだったが、髪を掻き揚げる瞬間に僕は何かを見た気がした。
それが何かは分からなかった。

「ねえ、その子のこともっと教えてよ?」

それから僕は余分なことまで話してしまった気がする。

次の日僕が、ネットサーフィンに勤しんでいると息を切らした姉さんがやってきた。
その表情は街中で芸能人を見たかのような喜々とした笑顔だ。何がそんなにおかしいのか良く分からない。
眼はどこか忙しなく動き回る。しかし吐息と笑みは絶やさない。
「新しい作品ができたの、直に使って。」
形容しがたい状態の姉さんに僕は動揺を隠せない。
「え……、あ、わかったよ、後でやっとく。レポートは次の日でいいんだろ?」


340 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/27(日) 01:43:48 ID:+flUBZgj
「――ダメ、今直ぐやって。お願い……」
薄く張った笑みは絶やさないが眼の奥に拒否しがたい何かが見え隠れしている。
「わかったよ…」

仕事といえどオナニーを弟にせがむってどんな姉だよ……。ぶつくさと文句を垂れながらいそいそと仕事にかかる。
ソレの形状はオナカップみたいなもので、周りはプラスチックのようなフィルムに覆われている。
――ぬくいな…
「どう?」
姉さんが扉の向こうでしきりに感想を聞いてくる。正直、集中が途切れてやりずらいんだけど……。
「んー、前日の方が良かったかな…。なんか無駄に湿ってるし、変な感じ…がするな」

「……実はアレ、あたしの"ナカ"なんだよ」
扉越しのせいか、抑揚の無い声が聞こえる。僕シンプルな疑問詞を投げかける。はあ?
「最近の科学は凄いのよ?こーんな感じの機械に物を通すとコンピューターが3D化してくれるの」
急にクリアな声に変わった…、そう感じた時には僕の椅子の左右から二対の腕がその白い腕を露見させていた。
その腕が優しく纏わり付くように僕を包み込む。

僕は驚きのあまり達してしまた。それの筒を白い片方の蛇が抜く。
「この前もそんな感じに出してくれたのね……。アンタの精子の匂いがこびりついてて凄かったよ。」
そういえば、と言い続ける。
「これね、実はアンタに告白した子のナカなんだよ?最初はアンタに纏わり付くのを止めさせるように言ったの。
 でも話が通じないからムカついて――――持って来ちゃった」
僕はしっかり扉に鍵は掛けた。よく分からないことを言っている姉は入ってきた。何かが変だ。
全てをひっくるめて、もう一度言わせてもらおう。はぁ?
「あんな娘にアンタを盗られたくなかった。アンタには私が一番ってことを知ってほしかったの。
どう、その"ナカ"。やっぱり私の方が最高でしょ?アンタには私が一番でしょ?」
そう言いながら彼女はホールに溜まっている、僕が吐き出したソレを口に垂らす。
そして水を湿らせたような卑猥な音と眼で僕を射抜く。

「やっぱ、別の味がする……。鉄って嫌いだわ…。どのみち駄作ね」
そう言いながら彼女はホールを筒ごと二つにする。

びちゃ

中から真っ赤に染まった何かが出てきた。
待て待て待て。僕は何かを聞き逃してないか?もう一度思い出せ!
『持って来ちゃった』
何をだ?
『これね、実はアンタに告白した子のナカなんだよ?』
どういうことだ?

持ってきた、僕に告白した子のナカを。
ゆっくりと僕は下半身を見る…。そこには真っ赤に染まった僕の太ももがあった。
据えた匂いがもう一度鼻を突き、吐き気を催す。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ―――っ!!」
僕の口を白い腕が覆いこむ。もう片方の腕は人差し指を突き上げた状態で僕の目前にある。
「シィー……、煩いのは好きじゃないわ」
僕は姉さんが何を言ってるのか理解できず、ただ鼻水と涙で姉さんの手をくしゃくしゃにしていた。
何故か、姉さんの顔は酷く困惑していた。

「…ごめん、冗談……って言ったら怒る?そう、実はこれ私が会社で作ったの。
 アンタがここまでびびり散らすなんて考えてなかった。でも、あたしの"ナカ"を機械でとったって部分は本当。OK?」
……なんで、そんな事を?
「こういう感じじゃなきゃ、好きってことが言えなかったっていうか……」
姉さんは申し訳なさそうな顔と、羞恥に耐える顔を入り交えた器用な顔を作る。

僕は酷く怒っている。珍しいくらいに。そりゃそうだ、もしかしたら僕は猟奇殺人に巻き込まれたかもしれないんだ。
でもその顔は不覚にも―――愛らしくみえた。つか、好きってのは直接聞いてない気が…。
しかし疲れた……。僕は座っていた椅子から立ち上がりベットに顔から倒れこむ。恥ずかしさを押し隠すために。
ベットが軋む心地よい音がなる。そしてもう一度音が鳴り、背中に心地よい重さを感じる。


341 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/05/27(日) 01:47:34 ID:+flUBZgj
「ねぇ、私の"ナカ"どうだった?」
「……凄く、よかったよ」
「フフッ…私の告白の返事は……?」
「……」
「…………ねぇ?本物と偽者があったとしたらどっちが素晴らしいと思う?」
「…それって、もしかし――ッ!」
僕の口はもう一度塞がれた。今度は手じゃなかった。


茹だる様なしけった部屋で携帯が光る。僕は横では死んだように眼を瞑ったままの女性を一見して点滅を止める。
「もしもし?」
「飯時にスマン!お前聞いたか?」
相手は僕の親友からだった。がやがやと向こうで雑多な音が聞こえる。
僕は自由な方の手でこの女性の髪を擽(くすぐ)る。
「何を?明日抜き打ちテストでもあるとか?」
そうだとしたら、二度目の悲鳴を上げなければならない。

「ちげぇよ!お前に告白した子!何組だっけ……えー、そうじゃなくて、その子が殺されたらしいんだ!」
「はあ?」
「"は"じゃねぇよ!殺されたんだよ!!なんか内臓を引き釣り出された状態で埋められてたらしい。あの三丁目の自然公園で―――」
僕の世界から全ての音が消えた。それとタイミングを合わせるよう誰かの瞳が見開かれた。
放心状態でソレを眺めていると、ソレは僕の腕から携帯を取り上げ、優雅にそれの電源を切った。

ばちっ

彼女―――姉さんは微笑みながら僕に口づけとスタンガンの青白い光を交わした。
最後に見たのは心底嬉しそうに笑っている姉さんと、無機質なスーツケースだけだった。




351 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/06/07(木) 00:25:32 ID:35Eurd5P
記憶

「おはよう」
これが僕のクラスメイトへの第一声。
「お前、どうしたんだよ……?」
これが僕への第一声。コイツの言いたいことがよくわからない。

「"どうした"って何をさして言っているんだい?」
そういいながら僕はゆっくり彼女に目配せする。ねえ、女さん。
彼女は木漏れ日のような微笑を僕に魅せる。
彼女の微笑みに似つかわしくない、急いだ口調で友は話す。
「だっておかしいじゃねぇか、二週間も行方不明で……。それにお前の隣にいるのはお前のんちに火つけた奴だろうがっ。
 証拠云々じゃねぇ、誰がどう考えてもソイツだろ!」
僕は可笑しくて噴出しそうだ。
「なに言ってるんだよ……。今日も家で一緒にご飯食べたよね、女さん?」
僕んちが燃えてたら僕は何処に住んでるんだ?
彼女は慈愛に満ちた笑みのまま答える。
「そうですね、一緒に玉子焼きと納豆、新巻鮭を食べましたね。男君はお魚をしっかり克服しましょうね」
「魚は…焼いてあれば食べれるんだって……。やっぱり苦手だけど」
友は何が不思議なのか目を白黒させている。
「お前ら、一緒に暮してんのか……?」
僕は力なく腕を垂らす。やれやれ。
「あのさ……、確かに僕らは女と男だけど付き合ってるんだし、かなり前から二人っきりで暮らしてるじゃ……っつ!」

頭が痛い。僕の脳味噌が割れ鐘のように鳴り響く。

――泣き叫ぶ彼女
―――黒光りする注射器
――――噎せ返るような臭いの地下室

女さんが心配したのか、僕に駆け寄る。
「…大丈夫ですか?……さぁもう一回言って下さい。私と男君はなんですか?」
今のはなんだ?友が何かを言っている気がするが聞こえない。彼女も何か言っているが聞こえない。
「次はシャーペンにしますよ」

聞こえないのに何故か僕は毛穴という毛穴から汗が噴出し、体の至る所からシャーペンが生えている幻が見えた。
そんな僕を彼女は急かす。私達は何です、と。
「そ、そうだ、僕たちは前から二人っきりで暮してて、付き合っているんだ!結婚を前提でさ」
誰に聞かせるでもなく僕は呟く。友からしたら呟くというレベルではなかったらしく、また目を白黒させている。
「お前……、まさか――」
「――男君は体調が悪そうなのでお先に失礼します」
女さんが僕を抱えながら、遮る形で答える。
しかし、友は大きな声で僕に叫んだ。
「お前っ、彼女――幼を忘れたのかよっ!」

頭の何かを鷲掴みにされたような感覚を覚えた。
「ねぇ、女さん?幼って誰?クラス一緒だっけ……?」
こういう時は女さんに聞こう。彼女なら何でも答えてくれる。
彼女は何が可笑しいのか上品に口を押さえながら笑い出した。
僕を支えながら、こんなに上品に笑えるなんて女さんは力持ちなのかもしれない。骨を軽々と折るくらいに。
「幼さんですか?確か、一つ上……?違うクラス……?すみません、ちょっと分からないですね」
「へぇ、女さんにも分からないことがあるんだ……」
それと、と続ける。それも随分真剣な瞳で。
「さっきの男の人は男君も私も知らない人です」
「――え?でも……」
「知らない人です」
「あ――」
「――知らない人ですね?どうでもいい人ですね?」
「そう……です」


352 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/06/07(木) 00:37:26 ID:35Eurd5P
彼女がそう言っているんだ。それは真実なんだ。
彼女はいつも正しいから。

だから僕は二十分遅れでやって来た担任が"友が飛び降り自殺をした"と言っていたのも耳に入らなかった。
そんな奴は知らないし、どーでもいいのだ。しかし、僕は何故泣いているんだろう?
さっきから知らないおじさんとおばさん、優しそうな童女が目の奥で見えている。
一度も会ったことはないけれど、僕はそれらには二度と会えないような気がした。




358 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/06/13(水) 00:06:27 ID:334uGWik
女「ええ、違います。婚約届けです。全部記入済みであとは判子を押すだけのものです」
いや、ウインクされても……。えーと、次行こう!

幼は女さんの顔を見て唖然としている。そりゃそうだ、冗談とはいえ婚姻届なんて入れる馬鹿を目の前にしたら―――
男「女さんのプレゼントは横に置いたはずなんだけど……あれ?イリュージョンか何か?」
あ、幼のプレゼントと女さんのプレゼントがまったく同じだから、分からなかったのか――ってオイ!

女「中身は同じものでも、気持ちが違います。……この日の為にどれだけ我慢してきたか、あなたは理解できます?」
幼「一緒に登校したり、料理を食べたりしたかったね……」
え、何だろう、この空気?悪くないような…
友なんとか……爆睡かよ。

女「男君を何度誘拐しそうになったか……」
幼「両手両足?(も)いで、地下室に監禁する夢を何度もみたなあ…」
……嘘だと言ってよバー(ry
しかし、二人がどこか光悦の表情をしてるのを見ていると嘘だと思うどころか、薄ら寒い空気が漂っている。
ただし僕限定で。

「で、結局どっちなんで――」
「――で妹は何をくれるのかな?」
ひとり蚊帳の外で、膨れっ面の妹はやっと出番が来たことに嬉しそう箱を出した。
妹「あたしは、これっ」
僕は二人よりやや一回り小さいそれを、怪訝な雰囲気で空けた。
だって、二人がこれだし――ん?チケット?
あれ?すげー普通なのに涙が出るんですが……。
妹「ごめん、お兄ちゃんの期待に添えなくてっ」
そういう妹はどこかしてやったりといった風な顔している。
「うわっ、すげえ嬉しいよ。でも何故にオランダ行きの船なんだい?」

妹「それはお前を食べる為だよっ。いやいや、そんな顔しないでよ。本当のことなんだしさっ!ずっとこの機会を待ってたんだよ。
 そこに居る雌共がさも当たり前のようにお兄ちゃんを自分のモノの様に言っているのがどれ程苦痛だったか分かる?
 それも終わりだね。今夜私とお兄ちゃんは旅立つの。遠い国で二人は結ばれるんだよ?嬉しくない?」
全然っ。
何とか助けを求めようと周りを見るが、いつの間にかみんな突っ伏したまま動かない。
僕の体も重しを付けたかのように動かない。
妹「そうだ、さっきの手足を?(も)ぐって案いいよね?そうすればお兄ちゃんはあたしに依存しなきゃ生きていけないもんね?
 それにこのスーツケースだとお兄ちゃんの体入らないと思うん―――っっ……」

――神を信じるかどうか、と聞かれたらどうする?僕は今日から信じることにしたよ。
―――なんせ、早くに爆睡してた友が目を覚まして妹をぶん殴ったからだ。ジーザス。

友「急に起きたらこれだもんな。とりあえず逃げるぞ男!」
男「それはやぶさかじゃないんだけど、なんでチケットも持ってきてるんだ?」
友「お前も俺も結婚できる年齢じゃねぇか。それに逃亡先がオランダなら都合がいいじゃねぇか。
 なんだ、わかってねぇのか?オランダは同性愛結――」

「アーッ!!!!」


保守上げってことで。




359 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/06/13(水) 18:39:48 ID:J/ao1/xx
女「ベッドの下が隠し場所なんて………わかりやすいんだから男くんってば。でもそんな単純なところも大好きw」ゴソゴソ
女「………………………………………………………ギリリ」ペラペラ
女「…ち、違うよ違うよ。男くんだって健康な男の子だもの。わたし、そこんところはちゃんと認めてるよ」
女「でもでも、いちいちこの人をわたしに置き換えて想像するのは面倒だよねぇ、男くん」
女「………………………………♪」モゾモゾ



男「……そろそろ寝るか。と、その前に今日のオタノシミだぜ」ゴソゴソ
女「………………………………………(。A。)⊃」
男「ひっ!」
女「………………………………………」ガッシィィィィィィ!!
男「うぅ、ぁあ、ぁ」
女「………………………………………ぽっ」

男「頬を染めるなぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァァ!!!!!!」



こうですか?わかりません><