長編系は後で別にまとめます

縦に長いのでいくつかにわけます


1VIP侍:2006/11/15(水)16:56:36.81 ID:n7muEJ/lO
女「ねぇ、開けてくださいよ男くん。今日はせっかくの休日ですよ。家に籠もってないでお外に行きましょう?」
男「……」
女「いるのは知ってるんですよ。男くんは恥ずかしがり屋だから、きっと返事するのを躊躇ってるんですよね」
男「……っ」
女「ふふふ……可愛い男くん。大丈夫ですよ、私は男くんが出てくるまで、ず~~っと、ここにいますから」
男(もう嫌だ……!)

7VIP侍:2006/11/15(水)16:59:43.30 ID:n7muEJ/lO
男「ただいま~」
母「あら、ようやく帰ってきたわね。ほんと人が悪い子なんだから」
男「え?なにが?」
母「あんな可愛い彼女がいるなら、何でお母さんにも話してくれないのよ」
男「彼女……?ち、ちょっと待ってよ母さ……」


女「お帰り、男くん」

21VIP将軍:2006/11/15(水)17:06:36.63 ID:n7muEJ/lO
女「お弁当作ってきました。もちろん受け取ってくれますよね?」
男(受けとらなきゃ死ぬとか言いだすんだろうな……)「あ、ありがとう」
女「今日のは自信作なんです。男くんに喜んでもらうために頑張っちゃいました」
男「そ、そう……あっ、確かにおいしそう……」
女「さっ、遠慮なく召し上がってください」
男「それじゃあ……ってあれ?このご飯に混じってる黒くて細長いのって何?」
女「ああ、それですか?お恥ずかしい話なんですが、男くんに私のことをもっと、もっと知ってもらいたくて――」


それが髪の毛だと分かった瞬間、僕は弁当を投げ捨ててその場から逃げ出した。

25VIP皇帝:2006/11/15(水)17:20:38.88 ID:n7muEJ/lO
男(昨日は最低な一日だったな…いや、今日も、か……)
女「男くん……」
男「ひっ!?……あ、あぁ、女さん…お、おはよう」
女「昨日はごめんなさい……私、男くんの迷惑になることばかりして……」
男「い、いいよ、もう気にしてないから」
女「本当ですか!よかったぁ、私あの後、男くんに許してもらいたくて、許してもらいたくて、自分にずっとお仕置きしてたんですよ」
男「っ!?」

可愛らしく首を傾けながら差し出した彼女の白い右腕には、いくつもの痛々しい傷跡がついていた。

僕はそのとき確信した。

こいつは狂ってる、と。

29VIP将軍:2006/11/15(水)17:30:54.09 ID:n7muEJ/lO
男「はぁ……」
幼「どうしたの?最近、元気ないね。幼なじみの私にも話せない事でもあったのかな?」
男「いや、ちょっとね……あっ、メールだ……」


女『他の女の人とあまり楽しく話さないで下さないでね。私、嫉妬深いですから。なにするかわからないですよ★』


幼「どうしたの?なんか顔色わるいけど……」
男「な、なんでもない……」(な、なんで僕のアドレスを知ってるんだよッ!?)

31VIP将軍:2006/11/15(水)17:39:13.95 ID:n7muEJ/lO
男「頼むよ……もう僕につきまとわないでくれ!!」
女「あぁあぁぁ、お、男くぅん!ごめんなさい!ごめんなさい!許してください!もう男くんの迷惑になることしませんからぁぁ!!」
女「なんてね、ちょっと女さんの焦る顔が見たかったんだよ。ごめんね」
女「も、もぅ、びっくりしましたよぉ、男くん」
女「ほんとにごめんね。でも、そんな顔の女さんも好きだよ」
女「男くん……」



女「あはっ、あはははははははははははははははははははははははははは」


38宿屋の女中:2006/11/15(水) 18:10:24.93 ID:n7muEJ/lO
女「男くん…家の中にいますよね?扉を開けなくていいですから、私の言葉、聞いてくれませんか?これが、最後になると思いますから……」
男(女さん…?いったい何を言って――)
女「私、男くんのことが大好きでした。でも、初めての恋に浮かれすぎて、周りが目に入ってなかったんですね」
女「恋は盲目といいますけど、言い得て妙ですね。ふふふっ、ごめんなさい、男くん……ほんとは笑って終わらそうと思っていたのに、無理みたいです…」
男(女さん……)
女「今まで…迷惑をかけ…っ…て、すいませんでした。短い間、でした…けど、私は、私は男くんに…会え…て…」
女さんの声はか細くはかなげで、最後はよく聞き取れなかった。
男(そんな…女さんがこんなに苦しんでいたのに、僕は……!)「女さん!」





女「あはははははは、やっと開けてくれたぁ……それじゃ、お邪魔しますね。お夕飯の食材、買ってきましたから。ふふふっ」

47宿屋の女中:2006/11/15(水) 18:32:43.85 ID:n7muEJ/lO
二人の男女が繰り広げるハートフルコメディ☆
甘くって楽しくって切ない、そんな日々を描いた物語!
果たして二人は無事結ばれるのかな……?


登場人物
「男くん」
とっても優しい男の子!ちょっと頼りないけど、そんなところも可愛い♪
女さんにとっては白馬の王子さま。

「女さん」
男くんのことが大好きな恋する乙女!
男くんと両想いになる日も近いかな?☆

「幼なじみ」
死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね
死ね死ね死ね死ね死ね死ね……



女「……もぅ、お母さん、私のノート勝手に見ないでくださいよ」
母「!……お、女ちゃん、お願いだから、お母さんと一緒に病院にいきまし――」
女「うるさいッ!」
母「女ちゃん……」


55VIP神父:2006/11/15(水)18:46:13.96 ID:1tmg9Z+00
男「あ、もしもし? うん。今日遊びに行く?」
女「…………」
男「……っ! ご、ごめん! やっぱりなし! もう切るわ!」

男「……なに?」
女「いいなあ……。私、男君に……アドレス教えてもらって、ないから……なあ」
男「お、女さん。僕が教えるまでもなく、知ってるじゃないか」
女「男君から、教えて欲しいんだよ?」
男「必要、ないでしょ……」
女「酷い……。酷いよ男君……ただ……私は男君と気軽にメールできる人がうらやましくて……」
男「…………」
女「だから……。あんまり羨ましいから……、男君のアドレス帳にある人達、上から、順番に、消去、しちゃおうかな?
そんなことしたら、男君、困るよね? ……うふふ……あはは……」
男「あ、あはは……」
男・女「あははははははははwwwwwww」

こうですか?><

57宿屋の女中:2006/11/15(水) 18:52:05.07 ID:n7muEJ/lO
ようやく扉が叩く音がおさまった。
男「やっと諦めて帰ってくれた……」
恐る恐る扉に備え付けられた覗き穴から外を見る。
男(あれ?真っ暗だ……)
恐怖から解放された安心感からか、僕はさほど気にせず扉に背を向けて部屋へと戻った。



なぜ真っ暗だったのかを気付いたとき、僕は布団を被っているというのに体の震えが止まらなかった。



61VIP神父:2006/11/15(水)18:57:24.07 ID:1tmg9Z+00
男「1000までいったらおっぱいうp……? kskっと」
翌日
女「男君、そんなに見たいんだったら、見せてあげようか?」
男「……!?」


オナニー中
男「……ウッ! ……今日だけで二回もしちまった……」
翌日
女「そんなに溜まってるんだったら、私がしてあげるのに♪」
男「僕にプライベートはないのか……」


63武器屋のじじぃ:2006/11/15(水)19:06:31.11ID:n7muEJ/lO
>>60


女「昨日、お義母さまが作ってくださった肉じゃが、とてもおいしかったですね」
男「う、うん……」
女「食後の話題も盛り上がりましたし……ふふふっ、小さい頃の男くんのお話も、お義母さまから聞けて嬉しかったですよ」
男「……」
女「また今度、お邪魔になりますね」
男「……っ」(昨日は…母さんと僕だけだったはずだ、はずなのに…!)

64VIP盗賊:2006/11/15(水)19:11:50.37 ID:1tmg9Z+00
男「バレンタインか……」 男友「お、お前結構もらってんじゃねーか」
男「義理だよ、義理……。まあ、先生に見つかるとまずいからロッカーにでもしまっておこう」
女「…………」
放課後
男「あれ、チョコがなくなってる……」
男友「おーい、男。ゴミ捨ていってきてくれ」
男「あ、うん……」

男「よいしょ、っと」
パチパチ……。
女「うふふ……」
男(なにしてんだろ……)
女「男君、そんなところで見てないで、こちらに来てくださいませんか?」
男(こっちを見てもいないのに……!)男「う、うん。焚き火でもしてるの?」
女「そんな、ところです」
男(あ……あれは、俺がもらったチョコ!?)
女「私以外の女のチョコなんて、いりませんよね?」
男「…………」
女「どうぞ。私からのチョコです」
男「……あ、ありがと」
女「今すぐあけてください」 男「え、でも」 女「今すぐに」
男「……うん」
カサカサ
男「あ、赤い……?」
女「男君の好きな色に合わせたんです。血で染めたから、少し貧血気味かもしれません」
男「ち、血って……」
見ると、女さんの手首には、さらに傷が増えていた。
女「私の体の一部を、男君に食べてもらえるなんて……幸せです♪」

そろそろ帰ろう

71武器屋のじじぃ:2006/11/15(水)19:29:10.48ID:n7muEJ/lO
幼「やっぱり最近の男おかしいよ。いつも何か悩んでるみたいだし……」
男「何でもない、大丈夫だよ……」
幼「やれやれ、そんな顔で言われても説得力がないよ。私はこう見えても男の良き理解者なんだから、もっと頼りにしてほしいな」
男「幼……ありがとう…実は――」
女「私達、付き合ってるんです」
男「!?」
幼「え……そうなんだ…ははは、どうりで男が悩んでるわけだ。こんな可愛い子とどうやって付き合っていけばいいかわからなかったワケね?」
男「ち、ちが…!」
友「ったく隅に置けねぇ奴だな。俺にも黙ってることはないだろ~」
男「だから…!」
女「これで公認の中ってやつですね、男くん」
男「は、ははは……」(もう駄目だ、逃げれない……)

95棒またぎ姫:2006/11/15(水) 22:06:03.72 ID:R8pm8Ah6O
男「今日はいつもより30分早く登校するかな…」
女「おはようございます男君」
男「っ…お…おはよう女
今日は早いな…」
女「ええ
いつもより30分早く男君が起きたみたいでしたから私も慌てましたよ」
男「(遮光カーテンして目覚ましはイヤホン型にしたのにっ…)」
女「ところで男君
今日は暇ですか?」
男「えっ…あっ!暇じゃな
女「聞いてみただけです
暇ですね?
放課後に少し出かけませんか?」
男「きょっ…今日は遠慮しておくよ…」
女「そんな…遠慮なんてしなくていいのですよ?
教室の前で待っててくださいね」
男「…はい」

ところで…
これでいいのかい?

101宿屋の女中:2006/11/15(水) 22:17:46.74 ID:0ldPOsxH0
ネタ切れたと思ったら湧いてきた。



今日も女さんが強引に夕食を作りにきた。
キッチンで、こちらに背中を向けながら何かを切っている

女「そういえば男くん、知ってますか?」
男「な、なにが?」
女「ニューギニアでクールー病って死に至る病があったそうなんです。
  それはですね、脳に障害を起こす恐ろしい病気なんですが、
  それの発症原因がなんと、食人らしいんですよ」
男「うっ……つまり人間同士の共食いで発症する病気か……」
女「はい。 だからこれは食べれませんね」
男「え?何か言った?」
女「いえ、別に」

男(そういえば幼馴染の奴、朝から休んでたな……どうしたんだろ?)

102VIP足軽a:2006/11/15(水) 22:18:59.25 ID:cF6aoctx0
女「あ、おはよう男君」
男「・・・」スタスタ
女「あ・・・今日も・・・暑いなあ・・・はは・・・」

女「男君、お昼一緒に食べよっ」
男「・・・」スタスタ
女「あ・・・・一人じゃ食べきれないなぁ・・・はは・・・」

女「男君、放課後ヒマかな?」
男「・・・」スタスタ
女「映画のチケット・・・・あるんだけど・・・・一人で見てくるね・・はは・・・」

女「男君・・・・男君・・・男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君」

女「ねぇ・・・男君・・・見て見て・・・」
男「・・・」
女「お腹に・・・包丁・・・刺さっちゃった・・・・へへ・・・」
男「・・・!?」
女「痛いよぉ・・・ねぇ・・助けてよぉ・・・」
男「お前・・・」
グサッ
男「・・・あ?」
女「えへっ・・・これでずっと一緒・・・あはっ・・・・あははっ・・・」

105VIP足軽a:2006/11/15(水) 22:30:39.55 ID:cF6aoctx0
男「これ、うちの飼い犬のダニーっていうんだ!小さい頃から一緒で、僕の一番の親友さ!」
女(男君の一番・・・)
バギィッ
男「なにをするだァー!許せん!」

106棒またぎ姫:2006/11/15(水) 22:32:36.35 ID:R8pm8Ah6O
女「男君
一緒に帰りましょう」
男「えっと…ごめん
先生に呼ばれてるからさ…」
女「あら…誰に呼ばれたんですか?」
男「えっ?…えっと…田中だよ」
女「またそんな冗談を
田中先生なら四限終わりに帰りましたよ」
男「え?…ほんとに呼ばれてたんだけど…」
先1「田中先生知りませんか?」
先2「四限からいないらしいんですよね…」
女「田中先生の小指…あまりおいしくありませんでした」
男「え?なんか言った?」
女「いえ?
それより田中はご不在みたいなので
一緒に帰りましょう」
男「…はい」

僕と君の壊れた世界が懐かしくなってきた

107VIP悪魔:2006/11/15(水) 22:35:02.28 ID:1tmg9Z+00
男が携帯をいじりながら下校している途中。
女「お・と・こ・くん♪」
男「うわあっ!!」
バシャッ!
女「あら……携帯電話が水溜りに……」
男「……ダメだ。壊れてる……」
女「ご、ごめんなさい。男君! 私、そんなつもりじゃなかったの! 本当よ!?」
男「わかってるから。そ、そんなに気にしなくていいよ!」
女「本当にごめんなさい!お、お詫びのしるしに、手首でも切って……」
男「そ、そんなことしなくていいから!」
女「……そう。あ、じゃあ、私の携帯、しばらくお使いになってください!」
男「ほ、本当にいいから! じゃあね!」
女「あ……」
自宅  男「はあ……やっぱり、怖いよ……女さん」
TURRRRRR…
男「電話……? でも、ウチの電話とは着信音が違う……」
男「ソファの上に……携帯電話……? これは……」
男(あの時、女さんがもってた……)
ピッ
男「もしもし……?」
女「あ、男君ですか?」
男「や、やっぱり女さん!? どうして!」
女「携帯電話がお使いになれないと、やっぱり不便でしょうから……。安心してください、ご家族などの近しい方の番号は全て登録してあります」
男「…………や、やっぱり、悪いよ。返すよ! 女さん、今どこにいるの?」
女「…………」
男「ねえ!」

女「――あなたの部屋に」
プツッ ツー、ツー
>>105バロスwwwww

111宿屋の女中:2006/11/15(水) 22:45:47.82 ID:0ldPOsxH0
幼「これ以上、男に付きまとわないで。 男もあなたには困ってるのよ」
女「そんな……男くんがそんなこと言うわけないじゃないですか!」
幼「言ってるから言ってるの! 男も良い迷惑よ、まったく!」
女「あなたに男くんの何が分かるっていうんですか! 男くんのこと何も知らないくせに!」
幼「なっ! あ、あなたこそ似たようなもんでしょ!」
女「私は男くんのことならな~~んでも知ってますよ! 好きな食べ物から趣味、嗜好、その他諸々!」
幼「私もそれぐらい! お、男の性癖やらエッチな本の隠し場所とか何でも知ってるんだからぁ!」
女「甘いですね! 私なんか男くんが入浴するときに何処から洗うかも知ってるんですよ!」
幼「ううぅ! い、いいもの! 
  私なんか、私なんか、男と一緒にお風呂入ってやるからそんなこと知らなくていいんだもの!」
女「なっ!? 幼馴染の特権を悪用する気ですか!?」
幼「あなたには関係ないでしょ、このストーカー!」
女「言わせておけば、この泥棒猫!」



男(へぇ……あの二人って仲良かったんだ…)



ムシャクシャして書いた。今は反省している。

116VIP悪魔:2006/11/15(水) 22:54:19.67 ID:1tmg9Z+00
男「はあ……すっかり遅くなっちまった」
女「こん、ばん、は♪」
男「……(何故いつも僕が一人のときに現れる……)」
女「私は…挨拶をしたつもりでしたけど…。挨拶もして、もらえないんですか? わ、私、そこまで嫌われてるんですか?」
男「い、言うから! 言うからそのナイフをしまってっ! こ、こんばんは!」
女「……うふ、良かったです」
男「(よくないよ…)それで、今日は、何のよう?」
女「実は……今日、私の誕生日なんです」
男「そう、なんだ。おめでとう」
女「ありがとうございます……。ああ……男君におめでとうと言ってもらえるだなんて……今すぐそこの車道に飛び出してもいいくらい!」
男「や、やめてよ! 女さんにしなれたら、その、困るよ!」
女「そうですよねぇ……。それに、死んでしまったら、一つに、なれませんものね?」
男「ひとつ……?」
女「そう、今日は誕生日。男さんからプレゼントが欲しいんです♪」
男「なに、かな?」
女「だから、さっきいったでしょう? 私と、一つになってください」
男「ええ!? そ、それって(セが頭につくことじゃ…)」
女「そう! 私の皮膚と、あなたの皮膚を、交換するの!」
男「はあ!?」
女「男君の皮膚は私の体で、私の皮膚は男君の体で、互いにいき続けるの……。どう、素敵でしょう?」
男「じょ、冗談はやめてよ」
女「あら、生き血の交換パーティの方がよかったかしら?」
男(……ダメだ。逃げられない……!)

117宿屋の女中:2006/11/15(水) 22:59:22.38 ID:0ldPOsxH0
女『男くん、なんで家の中にいれてくれないですか? なんで覗き穴を塞ぐんですか?』
男「女さんこそ、なんで僕の家の電話番号知ってるんだよ!!」
女『ふふふっ、男くんのことなら何でも知ってますよ。だって私は男くんのこと――』
男「やめろ! もう、やめてくれよ……僕が、僕がなにしたって言うんだよ……!」
女『……泣いてるんですか、男くん?』
男「うっ……泣いてなんか…っ……ない…!」
女「これ、使ってください」

ベランダに窓越しに立っている女さんは、差し出した手にハンカチを。
もう片方の手には携帯を握り、優しく微笑んでいた。

男「うわぁぁああああああ!!」

慌ててカーテンを閉めて、僕は自分のベットに潜り込んだ。
窓ガラスを叩く音は、母さんが帰ってくるまで止むことはなかった。

118VIP足軽b:2006/11/15(水) 23:04:23.65 ID:cF6aoctx0
メ「私、メリーさん。今、アナタの後にいるの」
男「はいはいわろすわろす」

プルルルルルル
男「もしもし」
女「私、女。今アナタの後にいるの」
ドッシャーンガラガラパリーン
女「・・・どうしたの?凄い音したよ?」
男「・・・・そういうタチの悪い冗談は止めてくれ」

126武器屋のじじぃ:2006/11/15(水)23:16:41.91ID:0ldPOsxH0
女「ふふふっ、男くん。 私です、今日も良い天気でしたね」
母「あの、女ちゃん……」
女「あっ、お母さん。 ごめんね、今、男くんと話してるから電話は――」
母「う、ううん、別になんでもないの……」
女「そう。 あっ、男くん、それでね……」


母(電話禁止にした最初は狂ったように泣き喚いていたけど……)
女「そうなのですか。 それはとても大変でしたね」
母(今度は電話線も繋がってない電話を使って……いったい私はどうすればいいのかしら……)

141武器屋のじじぃ:2006/11/15(水)23:35:18.22ID:0ldPOsxH0
友「なぁなぁ、お前ってどんな系の女の子好み?」
男「そんな急に言われても……説明しにくいけど、猫っぽい子……かな」



女「はぁ…はぁ…男くん! 私頑張ってネズミ捕まえてきましたよ!
  だいぶ手間がかかったけど、捕まえたらあっという間ですね!
  叩き潰して、ちゃんと殺しときましたからちょこまか動かないですし、
  男くんの迷惑にならないように気を配ってますから安心してくださいね!
  早く、早く家の中に入れてくださいよ、あはっ」
男(母さん、早く帰ってきて……!)

153VIP村人z:2006/11/15(水) 23:48:47.84 ID:WcK5AIXKO
幼「お、女さん。男と、付き合ってるんだよね?」
女「……ええ、そうですよ?私は男くんを愛している。愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して……病まないの」
幼「お、男は……本当は迷惑してるんじゃ……」
ガッ
女「……そんなこと、ありませんよ?」
幼「な、ナイフ……!?」
女「私は、男さんのことならなんでも知ってるんです。昨日は4回トイレに行って、溜め息を19回ついて、何時に寝たか、何から何まで♪」
幼「……」
女「そうやって、普段から、体調管理もきちんとしてるんです」
幼「じ、じゃあ」
女「あら……男くん、家に帰ってらっしゃったみたい、失礼しますね?」
幼「なんでわかるのよ……?」


164武器屋のじじぃ:2006/11/15(水)23:54:23.35ID:0ldPOsxH0
母「ねぇ、女ちゃん。 少しお話しましょう?」
女「なんですか、母さん」
母「あの、ね、女ちゃんは男くんの家に行っていったい何をしているの?
  お母さん、この前心配になって女ちゃんの跡をつけてたの。
  そしたら女ちゃん、男くんの家の前でずっと――」
女「そんな探り深い女だから、お父さんも出て行ってしまうんですよ」
母「お、女ちゃん…!」
女「安心してください。 私と男くんは健全なお付き合いをしているだけですから」
母「……」(でも、男くんの家の扉に体をくっつけて、つぶさに家の中の様子を探るのが本当に健全なの……?)

178VIP村人v:2006/11/16(木) 00:12:58.47 ID:j6QFGvnE0
男「……うぅ…ん」
女「男くん……疲れて寝っちゃったんですね…」
男「……」
女「可愛い寝顔……ふふふっ、こんなところで寝てちゃ風邪引いちゃいますよ。
  毛布、持ってきますね」
男「……」
女「私、男くんに出会えて本当に良かったです。 
  改めて言うのは気恥ずかしいんですが……
  こんな時しか言える機会がないので…」

女は白い頬を朱に染めながら、男の耳元に口を近づけた。

「――ですよ、男くん……これからも、ずっと」

小声で、最初の方は聞こえなかったが。



男「……んっ、あれ毛布……母さん帰ってきてたのかな……」

185駅前食堂のメグ:2006/11/16(木)00:30:17.82ID:buZ5hByCO

女「プール気持ち良かったぁ」
男「あぁ気持ち良かったなぁ」
女「また来たいなぁ」
男「あぁ去年来た時より人多かったな」
女「…誰と来たの?」
男「(しまった!!)……前の彼女…」
持っていた水着とか電車から投げ捨てる
女「来年からは海行こうね!」
男「…あぁ」
女「楽しみだねぇ」

189暴れん坊VIPPER:2006/11/16(木)00:40:04.66ID:Nh6Ui0GT0
女「ねぇ男君。嫌いな人っていますか?」
男「…なんで?」
女「私、男君のためならその人を消してみせます。だって私男君が好きですから」
男「…お前だよ」
女「え?」
男「お前が嫌いだから、今すぐ俺の前から消えてくれよ…!」
女「……」
ポケットから剃刀を取り出し自分の首に当て
女「じゃ、消しますね?」
噴出す血液、真っ赤になる部屋
女「次に消したい人は誰ですか……?」

こんな感じか?

201VIP村人e:2006/11/16(木) 01:06:43.79 ID:9vUVGcyjO
男「……最近、ストーキングされてるみたいなんだ」
女「!?」
男「部屋の家具の配置が勝手に変えてあったり……。ずっと見てますって手紙があったり……」
女「許せない……」
男「って、女さんじゃないの!?」
女「私は、配置変えだけじゃなく部屋の隅々まで掃除しますし、手紙じゃなく直接言います!」
男「そ、そう」
女「許せない許せない許せない許せない許せない許せない許せない!………………………………」
男「どうしたの? 急に黙って……」
女「うふ……」
男「!?」
女「あはははは!早く男くんを醜いストーカーから守る為にも、これから、四六時中、一緒にいましょうね?」
お風呂もトイレもベッドも……墓穴まで♪

206VIP足軽l:2006/11/16(木) 01:24:23.07 ID:6S1WeoIV0
幼「あははは、それで?」
男「その後そいつがさ…」
女「男君、一緒に帰りましょう?」
男「んで…あ、そうだ幼おまえ腹減ってない?」
幼「あ、…うん、そうだね。ちょっとへって来たかな」
男「それじゃこの前言った店行こうぜ、また食いたくなった」
女「男君、この前行ったってそれいつ…」
男「ほら!早く行こうぜ暗くなっちゃうし」
幼「う……うん、、、」
女「男君…」



幼「ねぇ、やっぱ少し可哀想じゃない…」
男「お前が言い出したんだろ…でもこれで懲りてくれるなら…」
幼「そうだよね…私も男が心配だし…その…へ、変な意味じゃないよ?」
続くんだぜ

210VIP足軽l:2006/11/16(木) 01:31:15.65 ID:6S1WeoIV0
数日後

男「幼~今日はどうする?」
幼「今日?部活終われば暇だけど」
男「それじゃぁ終わった頃な」
幼「わかった、それじゃね」

男「(最近女さんちょっかい出してこなくなったな…逆に怖いけど
実害がないのが一番だしな…)」
男「……っぁ!」
女「ぁ…男君…ねぇどうして最近避けてるの?」
男「……」
女「ねぇ…私悪いところあったら直すから…男君」
男「……」
女「喋ってもくれないの…そこまで男君怒らせる事したかな…?」
男「………幼待たせてるから」
ツカツカツカ
女「あ……うん、ごめんね」
まだ続くんだぜ
214VIP足軽l:2006/11/16(木) 01:38:48.96 ID:6S1WeoIV0
さらに数日後

幼「…ぁっぁ…ん」
男「はぁはぁはぁ…」
幼「やっっこんな…とこ…んぁ」
男「だって、幼が…ん」
幼「そ、それは…だからって学校…んっ…で」
男「もう皆帰ってるから大丈夫だって…」
幼「ば、バカ!!そういう意味じゃ…だ、そこはダメっ!!だめだって…ひぅ!!」



女「………」



女「男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君男君
男君男君男君男君男君男君男君男君……
そうだったんだ…そうだったんだね、男君。私、なにがダメだったのか分かったよ」

もう一回くらいで終わるんだぜ

218VIP足軽l:2006/11/16(木) 01:49:26.69 ID:6S1WeoIV0
女さんが付き纏わなくなってきてから数週間が過ぎた頃事件が起こった
学校の屋上から女さんは飛び降り自殺をしたのだ
俺の携帯に自殺する直前に送ったとおもわれるメールが届いていた
「ごめんなさい」
と、今までの女さんからすれば少なすぎる文字数だがやはり罪悪感が込み上げて来る
このことで警察に少々厄介になる羽目になりそうだったが女さんの母親のおかげで何事もなく澄んでしまった
今俺は幼と付き合っている
あの時俺を救ってくれたのは幼だったし、幼も俺のことが昔から好きだったらしい
最近は幼のことばかり考えている自分がいる、好きになるとこういう気分になるのか…

次で終わるんだぜ
222VIP皇帝:2006/11/16(木) 01:56:25.01 ID:6S1WeoIV0
その頃…幼邸
幼「う、嘘よ…だって貴女…自殺したじゃない!!」
女「えぇ、自殺しました…男君に嫌われちゃったし…生きている意味ないなって思って」
幼「そ、それなら何で…そうよ、鍵だって掛かってたのに!!」
女「クスクス…どうでも良いじゃないですかそんな事…」
幼「…ヒィッ!!こ、こないで…」
女「ただ、私一つだけ許せないんですよ…貴女の存在だけ…男君から私を引き離した貴女だけは」
死んだはずの女さんが私に向かってカッターナイフを突きつけてくる…
私は恐怖のあまり近く似合った時計を投げ付けたが
女「……危ないですよ、普通の人なら怪我しちゃいますよ?幼さん…クスクス」
幼「う、嘘…嘘よ!!そんなのありえない!!」
私は部屋から逃げ出して電話へ向かった
震える指で男の携帯へ電話をかける
トルルルルルル…トュルルルルルルル
幼「は、早く出て…早く出てよ!!」
男「幼か?家電から電話するなんてめずらしいなw」
幼「お、男!?男お願い!!たす…だ…ず…げぐっ!!い、いだ…やめ…い゛や゛…ぎゃ、いや゛ーーーーーーーーー」

225VIP足軽i:2006/11/16(木) 02:04:31.45 ID:HRTVxVvE0
幼「男君、それじゃあまた明日ね~」
男「おう、それじゃあな」
(・・・・・・・)
男「・・・・?」
女「男の人ってやっぱり浮気するって遺伝子で決められてるんでしょうか?」
男「うお、びっくりした!何時の間に!?」
女「ずっとそばにいましたよ?男君はお話に夢中で気付かれなかっただけですよ」
男「な、なーんだ、ところで女さん帰り道こっちじゃないのにどうして?」
女「今日はいいこと思いついたので男君に実践しようと思って・・・」
男「へ?」
女「ほら、私結構嫉妬深いからそれで男君にちょっと迷惑かけちゃったりとかしてるだろうな
って私も少し反省したんです」
男「へぇ・・・(ちょっとどころじゃないけどな)」
女「そこで考えたんです。男君が迷惑に思わないで尚且つ私と男君にとって最高の答えが」
男「へぇーそれはすごい是非教えてくれ(やっと諦めてくれるのか)」
女「それはですね~こうするんですよ」
男「!?」

227VIP足軽i:2006/11/16(木) 02:21:31.93 ID:HRTVxVvE0
女「男君、私達が結ばれてから今日でもう5年経つんだね。あの後色々大変だったけど
私達の愛はちょっとの困難じゃ壊れるものじゃないもんね♪
男君のあの時・・・・今でも覚えてるよ。私の提案に大声出して泣いて顔ぐしゃぐしゃだったけど
最期は何も言わず頷いてくれたもんね。頷いてくれたときは流石に私もやっと
男君と一緒になれて取り乱しちゃって男君に抱きついちゃったよね。そしたら男君
何も言わず抱きしめてくれたっけ。うふふ」
女「あ、TV見るの?いいよ」

アナウンサー「今日で当時18歳だった男君が失踪して5年になります。犯人は相変わらず
分かっていませんが男君の連れ去られた現場に落ちていた生徒手帳の人物を警察が
探していますが一向に居場所が分かっていません」


248VIP魔王:2006/11/16(木) 05:45:47.01 ID:hOkBzxkKO
女「男くん、雪が降ってきましたよ。ふふふっ、いつもより時期が早いですね。」
郵便受けを開けて、そこから女さんが語りかけてくる。
僕は自室で耳を塞ぎながら、布団に包まっていた。
今夜は母さんは仕事で帰らない。
そのことを女さんも知っているのだろう。いつもより長く扉の前を張りついて離れなかった。
女「あぁ、男くん……こうやってしていると、扉越しでも、男くんの温もりが伝わってくるみたい…」
男(早く…早く、朝になってくれ……)


翌朝。
小鳥の囀りを聞きつつ、僕はほっと胸を撫で下ろした。
早く朝になったのだと実感したい。
太陽の光を全身に浴びようと、おもむろにベランダのカーテンを引いた。
男「ひっ!?」
そこに広がっていたのは、曇った窓ガラス一面に指で書かれた言葉。

『好き好き好き好き好き好き好き好き好き
 好き好き好き好き好き好き好き好き好き
 好き好き好き好き好き好き好き好き好き』


252VIP神父:2006/11/16(木) 07:41:04.86 ID:hOkBzxkKO
女「もうすぐクリスマスですね。 ふふふっ、今年はサンタさんに何をお願いしようかな」
男「えっ…女さん、サンタ信じてるの?」
女「はい、もちろんです。それにサンタさん本人にもあったことがあるんですよ、私は」
男「そ、そうなんだ……」
女「いつも夜遅くにお父さんと一緒に帰ってきて、
  私がそれを見つけると『お母さんには内緒よ』ってプレゼントをくれるんですよ」
男「!?」
女「不思議なのは、サンタさんは毎回違う人だということなんですけどね」
男「……」(複雑な家庭環境なんだな…)


女「でも今年は早めのクリスマスプレゼントを、もう貰ってますから…」
男「え?」
女「ふふっ、なんでもありません」


253VIP盗賊:2006/11/16(木) 08:01:01.98 ID:hOkBzxkKO
今夜は七夕。
笹に短冊をかけることになった。
母「もう~いくつ寝ると~…」
男「母さん、それはお正月だよ」
母「あら、私ったらつい浮かれてて……だって久々に親子二人で過ごせるんですもの」
男「まったく、相変わらずだなぁ、母さんは。それで、短冊にはなんて書いたの?」
母「『お母さんと男くんが仲良く暮らしていけますように』、ありふれたものだけど、私はこの願いが叶えば一番嬉しいかな」
男「母さん……」
母「ごめんね。お父さんが死んじゃってから、ずっと男くんに寂しい思いさせて……
  ほんとダメなお母さんだよね…」
男「そんなことないよ、母さん。僕は、母さんにはとても感謝してるんだから」
母「男くん…なんだか楽しい夜になるはずなのに、しみじみになっちゃったね。
  よし、お母さんは笹をベランダに飾ってくるね!」



翌日、笹にかけられた短冊が
「女さんと男くんが仲良く暮らしてていけますように」に書き換えられているのを見たとき、僕は恐怖より殺意を覚えた。


255VIP村人l:2006/11/16(木) 08:47:23.45 ID:9vUVGcyjO
女「男くん……今日も学校休んでる……お見舞い、行かなくちゃ……」

ドンドンドン!
女「男くんいらっしゃいますかー!?」
男「また…………来てる…………」
病気なのは本当だ。しかしもうほとんど治りかけている。だがそれでも、毎日ドアを叩き続ける女に、男は恐怖していた。
女「男くん、いれてくださいよ……!」
男「母さん、はやく帰ってきて……!」
シー……ン
男「…………? いなくなった……かな?」
覗き穴から見ると……
男「ひっ!」
あちら側にも、目があった。その目はニヤリと笑うように目尻を下げて、ドアから離れて行く。
男「…………行ったのか」
恐る恐るドアをあけると――
男「はしご……?」
僕の部屋に、続いてる……。
男「そういえば、鍵……閉めて、なかった…………!?」
その事実に気付いた時にはもう遅い。
ギィ、ギィと、階段を降りる音。
女「みぃ、つけ、た♪」

258VIP村人a:2006/11/16(木) 09:19:01.23 ID:giVqChew0
幼女「わ~! すごいすごい!」
男 「はい。今度は風船飛んでかないようにね」
幼女「うん! ありがとー!」
男 「それじゃ、バイバイ」
幼女「お兄ちゃん大好き! バイバーイ!」

   その日の夜

女 「それじゃお鍋パーティー始めよっか!」
男 「おお。つか何でいきなり鍋?」
女 「ふっふ~ん。実はね、いいお肉が手に入ったんだ~」
男 「へー、松坂牛とかそんなの?」
女 「さあ、どうでしょ~」
男 「何だよ、気になるじゃねえか」
TV『番組の途中ですが緊急ニュースを伝えさせて頂きます』
男 「おっ、何だ?」
女 「…………」
TV『先ほど○○県△△市で幼い少女のものと思われるバラバラ死体が発見されました』
男 「マジかよ……近所だぞ……」
女 「………………テレビ見ながらご飯食べるのお行儀悪いから消すよ~?」
TV『警察の発表によると少女の身体の一部が足りな』
   プツン
女 「さあさあ、お鍋も丁度良い塩梅だし食べよう?」
男 「あ、ああ」
女 「このお肉、きっと柔らかくてものすごく美味しいよ」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2006年11月18日 18:07