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185 :VIP番長:2006/11/21(火) 00:28:32.59 ID:HMTLK0Kg0
男(あぁ・・何か最近寂しいな・・・)

教室から外を見つつ、僕はそんなことを思った。
最近、女さんからのアプローチは極端に減っている。
メールは1日2件、朝と夜に来るだけだし、監視もいつのまにか解かれたみたいだし、
うるさく付きまとわれることもなくなった。

男「はぁ・・・」
幼「ため息なんてついて、どうしちゃったのよ?」
男「いや・・・友がうらやましくてさ・・・」
幼「友が?」

そう、今の女さんの標的は友だ。

女「友さーん、お弁当食べてくださーい!」
友「やだやだやだ、そんな髪の毛ひじきなんて!」
女「じゃあ、こっちのナポリタンを!」
友「絶対いやだ! そんな血液ナポリタン!」

男「うらやましいな・・・友」
幼(ついに狂ったわねコイツ)

続くかも。

190 :VIP番長:2006/11/21(火) 00:35:34.21 ID:HMTLK0Kg0
続き

男「あぁ、寂しいよ幼」
幼「なら、女さんにそういってくればいいじゃない」
男「・・・うん、そうする」
幼「はいはい、頑張れ」

幼の、心のこもっていない言葉は無視して、僕は立ち上がって女さんを追いかけた。

男「ねぇ、女さん」
女「あ、男さん。ごめんなさい今忙しいので」
男「え・・・そんな・・・」
友「男! 頼む助けてくれ!」
女「ふふふ、逃がしませんよ!」
友「やだやだやめてくれ!」

      • あの頃が懐かしい。
僕はどうしてあの時、女さんの気持ちを受け入れなかったんだろう。
今だったら、髪の毛ひじきも血液ナポリタンも喜んで食べるのに。
1日100通を越えるメールだって30件を超える電話にだって答えるのに。

男「女さん・・・・」

194 :VIP番長:2006/11/21(火) 00:53:55.07 ID:HMTLK0Kg0
続き

次の日の朝。
いつもの習慣でケータイのメールを問い合わせてみた。

男(今日は何通来てるかな・・・・)

『問い合わせ結果  メール 0件』

男「嘘だ!」

ついに女さんからのメールが途絶えた。
ピーク時には朝から50件のメールが来ていたのに・・・。
どうして僕は・・・僕は・・・・。後悔だけが胸の内に溢れていく。

男「・・・寂しいよ・・・女さん」

      • 学校に行っても、女さんはあいさつもそこそこに友を追いかけることに必死だ。
落ち込んだ僕を幼が慰めてくれたが、それでも寂しさがこみ上げてくる。
放課後になって、僕は決めた。

男「幼・・・僕、女さんに告白してくるよ」
幼「あっそ・・・勝手にすれば?」

幼(ぜったいワナよね、これって・・・)


195 :VIP番長:2006/11/21(火) 00:55:28.26 ID:HMTLK0Kg0
続き

僕は女さんの気配だけを頼りに、方々を歩き回った。
そして、ある家の前でその気配を強く感じた。

男「あれ? 女さん家だなココ」

てっきり友のことを追いかけていると思ったが、そうではなかったらしい。
そのことに安心し、僕はインターホンを押した。

女『はーい』
男「あの・・・僕だけど」
女『男さん? ちょっと待っててくださいね』

少しの間の後、ドアが空き、まだ制服姿のままの女さんが出てきた。

女「どうしたんですか、男さん?」

僕は全身の勇気を集めて、言った。

男「僕は、女さんが好きです」

女さんは笑った。ニヤリと。少し前に見せていた、ちょっと意地の悪い笑みだった。
でもそれすらも、愛おしく見える。


196 :VIP番長:2006/11/21(火) 00:55:55.64 ID:HMTLK0Kg0
続き
女「本当ですか? 少し前まであんなに嫌がってたのに?」
男「僕は本気だよ、やっと女さんの大切さが分かったんだ」
女「じゃあ・・・ずっと傍にいてくれますか? 死ぬまで」
男「死ぬまでじゃない。死んでも一緒にいるよ」

そう言うと、女さんは僕にゆっくり近づいて僕を抱きしめてくれた。

女「嘘ついてませんよね?」
男「もちろんだよ」
女「私のお料理、食べてくれますか?」
男「うん」
女「ずっと男さんのこと見ててもいいですか?」
男「うん、ずっと見ててほしい」
女「じゃあ・・・これからもずっと一緒にいましょうね」
男「うん・・・ありがとう」

女(うふふふ、男さんって、ホント単純なんだから♪)


――END。