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「new」(2007/02/11 (日) 16:01:00) の最新版変更点
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5 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 23:57:18.94 ID:XkBRPs2VO
女「男くんおはよう」
男「…………………」
なんで…なんで…こいつは
女「今日も気持ちいい朝だね」
男「…………………………」
頭が真っ白になる 何も考える事ができない
女「早く行かないと遅刻するよ」
男「な……な…んで…」
おかしい。ありえない。やっと絞り出した声は自分の声とは思えないほどかすれていた
女「男くん?どうしたの?」
男「なんで…な…なんでだ!!」
オレは転校した。この女から逃げる為に。だけど…なんで…。なんで!!
男「お前がここにいるんだ!!」
もう安心だと思ったオレが馬鹿だった。甘かった 平穏な日々期待したオレが愚かだった
女「……転校したら私から逃げられると思った…?」
男「!!!」
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6 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:00:27.37 ID:4I6Nskp5O
女「無駄だよ…。私からは逃れられない…。ずっと。ずーっと。ず━━━━━っとね」
男「ずーっとづて…………いつまでだ?」
女「あははははははははははははは」
乾いた笑いが響く。こんなに気持ちいい陽気なのに 彼女の笑いはそれを打ち消すぐらいに冷たかった
女「ずーっとはずーっとだよ」
男「…………………」
女「…遅刻しちゃうよ?早く学校いこ?」
逃れられない。逃れられない。逃れられない。オレは薄笑いを浮かべる彼女について歩く以外の行動をする事ができなかった
----
12 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:20:07.20 ID:4I6Nskp5O
男「あれ…?」
下駄箱になにかある。やけに明るい包み紙に包まれた長方形のもの。ご丁寧にリボンまでついている
男「なんだろう…?」
オレの下駄箱にあるって事は間違いなくオレあてのものだ。誰かが入れ間違えた可能性はこの日だけは考えないことにした
男「バレンタインチョコ…かな?」
2月14日 今日は意中の男に女がチョコを通して好意を伝える日である
嬉しい。正直嬉しい。家族以外にほとんどチョコをもらった事ないオレには小踊りしたいくらい嬉しかった
幼「はいチョコ。いっとくけど義理だからね!」
教室で堂々とチョコを渡された。だが義理チョコ。まぁ毎年恒例なのでこっちもドキドキしないわけだが
男「毎年どーもな」
幼「勘違いしないでよね!義理だからね!」
これも毎年恒例。でもありがたく貰っとくオレも中々横着者だ。だが、これで今朝下駄箱に入ってたチョコは幼馴染みからの物だとゆう可能性は完全になくなった。
男「でも誰からかな…。」
1つだけこのチョコには気掛かりがあった。差出人がまったくわからないのだ。たぶん恥ずかしいんだろうなと思ってオレは深く考えなかった。
それが、そもそもの間違いだった
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15 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:42:44.97 ID:4I6Nskp5O
チョコはおいしかった。しかも手作り。オレも男なんで感無量だった。妹にからかわれたが、むしろ気持ちよかった。
オレは少なくともモテる男だとゆう事が実証されたからだ
その夜電話があった。女からだと母親がにやにやしながら子機を渡したのが勘に触ったが黙殺した
男「はい。」
女「もしもし男くん?」
背筋が凍る。あいつだ…。あいつが電話をかけてきやがった。慎重に言葉を選びながら応答する
男「…なんだよ」
女「チョコ食べた?」
男「………………え?」
女「今日下駄箱にチョコ入れたの私だったんだよ」
まさか…。いや、頭の片隅にだがその可能性は考えていた。だが、考えたくなかった。信じたくなかった。 あ れ が 女 か ら の も の だ っ て
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16 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:47:59.06 ID:4I6Nskp5O
女「チョコ食べたでしょ?」
男「…食べてない」
女「食べたよね?」
男「食べてない!」
精一杯の虚勢をはる。同時に吐気がこみあがってくる。あのチョコがあいつからの物だと知ってたならゴミ箱に捨てたのに…
女「おいしかったでしょ?あんな女より」
幼馴染みの事か?ふざけるな お前のチョコなんか比べられないほどあいつのチョコはありがたい。あいつからのチョコは『平穏』だ
毎年貰える日常の習慣だ。当たり前とは平穏だ
女「ホワイトデーは楽しみにしてるね」
男「ふざけ…」
女「三倍返しだよね?」
男「ふざけるな!!お前に返す義理も愛情もない!!」
女「や っ ぱ り た べ た ん だ ね」
絶句。言葉が出てこない。足が震える。寒気が背中をぞわぞわと上ってくる
女「私待つよ。3月14日。 逃 げ る な よ」
そして唐突に電話切られた。しばらくツー ツーとゆう音が響く。後悔した。オレは本物の馬鹿だ。くだらない行事に浮かれていた結果がこれだ。あまりにも酷い自分の愚かさに怒りすらこみあげる
この日以来にオレはチョコを食べる事ができなくなった
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18 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:52:46.68 ID:A81ROdTq0
朝
「おはよー、朝ですよー!!」
僕にはトラウマ度100%の声でくまの目覚ましが耳元で鳴る。
男「な、なんでだ…」
警備会社も海外の超有名なところに高レベルなセキュリティを御願いしているし、ガラスだって
某格闘家が手と手の間を真空にしないと壊れないレベルだ。
男「昨日無理やり渡されたけど、帰って電池は抜いた…ん?」
よく注意して調べてみると電池は抜けたまま。一瞬呪いかと疑ったけどどうやら
電池はブラフで中に電池が仕組まれてるらしい。
「そんなに見つめたら照れるじゃないですか」
男「うわぁぁぁっ…!!め、目覚ましが喋ったっっ?」
いや…、何か違う。そうか、目覚ましが鳴ったらこれが鳴るようになっていたんだ。
「今日もコンビニ弁当ですか?」
パターンを読まれてるだけだ。
「その教科書は今日は要りませんよ」
パターンを…
「私、男君のパジャマ姿、久しぶりに見せてもらいました。青色よりやっぱり黄色の方がイイですよ?」
……
僕は本気でその目覚ましを蹴り飛ばす。
ぐちゃぐちゃになったそれからは目覚ましらしからぬ複雑な機械やレンズが顔を出した。
----
20 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:56:20.32 ID:A81ROdTq0
それと同時に得体の知れない薄い色の煙が上がり始めた。
男「なっ、ごほごほ」
それと同じくしてお約束の様にスクリンプラーから水が出た。
男「嫌がらせか?これは…っ」
視界が…消え……た?
女「だーれだ?」
男「な…んで?」
女「火事でスクリンプラーが鳴ると逃げる人はどうします?」
男「…逃げ…あっ!」
僕は致命的な穴に気がついた。しかし、女はかまわず続ける。
女「そこではドアは開かないんですか?低レベルならそうかも知れませんね?」
そうか。
女「逃げ惑う人達を逃がす為にロックは解除される。そうですね?」
そうだったんだ。
今思えば女がずっと僕を観察できる状況をおいそれと手放すこと自体がおかしいんだ…。
男「それじゃ、僕が壊すのも計算済みで…?」
女「答えは…私がここにいること…です。」
彼女は耳に舌を這わせ片手を僕の素肌へと巡らした。
もう何も聴こえない。
END
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31 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 02:37:05.63 ID:A81ROdTq0
試験
男「はぁぁ…」
女「どうしたんですか?今晩の献立は結局、焼き魚に決めたじゃないですか?まだ考えてるんですか?」
男「なんで…って女にこの質問はアインシュタインに相対性理論を語るぐらい無駄なことだな」
女「男君のことなら何でも知ってますよ。私のことが好きだってことm」
男「それはないっ!」
女「それとも私の穿いてる下着ですか?どうぞ見て下さい」
そう言って教室で女はゆっくりとスカートをあげて…
男「そうじゃないっ!テストが近くて落ち込んでるんだよ!」
女「え?そんなことですか?私が教えてあげましょうか?」
ペンを回しながら得意げに彼女は答える。
いいと答えようとしたが…こいつは頭がいい。悲しい程に。
男「女って頭がいいんだよな…。天才レベルだっけ?」
コイツは天才レベルの頭脳のおかげで学校や俺に対するいろいろなことは帳消しになっているらしい。
教師達は見て見ぬふり。転校届けも女も転校するからって理由で突っ返されたしな。
女「えぇ、まぁ。男君は赤点ぎりぎりでしたよね?」
赤点は将来に響く…。親も泣かせる…。
男「…何が望みd」
女「貞操っ」
即答かよ…頭を抱える僕。
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32 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 02:37:30.55 ID:A81ROdTq0
男「じゃ、じゃぁ、長年愛用枕と使用済みパンツは…?」
プライドは…この際捨てる。
「(ゴクッ)う、う~ん…」
男「悩むのかよっ!!」
クラスのみんなが吹き出した。聞いてたのかよ…
女「あっ、じゃあ、キスでいいですよ」
……考えてみろ自分。コイツは頭はアレだが外面はコレだ。それさえ考えなければ…ナイスな状況じゃないのか?
クラスの連中だって女のことを知っているから嫌々やってるようにしか見えないし…。いけるなこれ。
男「わ、わかったよ。成績には代えられないからな…」
女「本当ですね?じゃ、いただきます」
男「っていm…んっぷ」
クラスメイトが見てる中、女は目をつぶり深くキスをしてきた。
男「(ってディープかよ?)」
舌が下の上を踊る。頬の裏を撫で回し、時折口の中とは違った冷たい空気が侵入してくる。
呼吸と呼吸、肉と肉がぶつかり合う。
やばい…。と、ける…。
何分たったかわからない。クラスのみんなはただ黙ってそれを見つめていた。
そして女がゆっくりと口を離す。
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33 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 02:37:49.05 ID:A81ROdTq0
女「ぷはっ、ご馳走様でした。」
女の口から静かに伝う雫がひどく美しく見えた。
男「あ、あの…」
女「ああ、じゃあ今日はお泊りで勉強でいいですね?」
男「えっ、あ、うん…」
女「そうですか。では私は職員室にようがあるので失礼します」
男「ああ、じゃあ後で」
そういって僕は名残惜しげに彼女の後姿を見た。
女「(計算通り…ニヤ!どさくさに紛れてお泊りも約束させたし…テスト様様ですね♪)」
END
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42 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 04:48:01.99 ID:A81ROdTq0
エロパロは敷居が高そうだな
>>35
女「男君…首筋にキスマークが…ニコ」
男「ち、違うって!蚊だよ、蚊に刺されたんだよ!だからその鎌をしまえって!」
女「蚊ごとき下等生物が男君の血を吸うなんて…。絶滅させてやるッ!」
男「それは無理だと思うよー?おーい?行っちゃったな…」
こんなのしか思いつきません。
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54 :ちょっと続くよ :2007/02/11(日) 05:26:00.68 ID:kWrp84320
夏の終わり。
―――夕方から、雨が降っていた。
次第に雨は、ひどくなる一方だった。
雷が鳴る。光が一人の男を照らしている。
フラッシュが何度も男の姿を一瞬だけ映す。
男は何度も何度も斧を振り下ろす。
また遠くで雷が落ちる。
「はぁ・・・はぁ・・・、これで、これでこれでこれで」
ばぁらばらになった体を見下ろして、男は叫んだ。
「解放される」
山の奥で一人の男が地面に穴を掘っていた。
一緒に連れてきた女を埋めるための穴。
ざぁざぁと雨が降る。男は泥だらけになった体を、汚れるのも厭わずに土の上に横たえた。
まるで、今殺したばかりの女と添い寝するように。
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数年後、男は無事に志望大学に合格を果たした。
男「やったよ母さん、受かったよ!」
男母「おめでとう、よかったわね」
母は何度も男を抱きしめると、本当によかった、と繰り返した。
男の母は知らなかった。男が急に生き生きとし始め、男の成績が伸びた理由が何であったのかを。
ただ、あの女が自分が仕事で留守にする間に息子にちょっかいをかけているのは知っていた。(続)
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57 :ちょっと続くよ :2007/02/11(日) 05:37:13.49 ID:kWrp84320
四月も近づいた頃、男は実家から引越し、都内の下宿にやってきていた。
男「よっこいせ、と」
運ばれてくる荷物を解いて、それをしっかりと棚に入れる。
引越し業者が全てのダンボールを運び込み、それを母と男で開けてしまう間に日はとっぷり暮れていた。
男「ふー、ありがとう母さん」
母「ん、男もがんばったから、母さんももっとがんばろうってね。」
二人で乾杯する。母は明日実家に戻る。男は新しい生活に不安と期待が入り混じっている。
母「そういえば、男」
男「ん?」
母「あのコ、どうしたの?ほら、ずっと男に付きまとってたコよ」
男「・・・さぁ?知らないよ」
母「そう?母さんちょっと心配してたのよね。あのコ結構しつこかったでしょ」
男「そ、そんなことより、テレビでも見ようよ」
母親がすっかりと酔いつぶれたのを見て、布団をかけてあげたころだった。
もう9時は過ぎているだろう頃に、チャイムが鳴った。
男は訳もなくドキっとした。いや、違う。たぶん何か宅急便だろう。
ドアホン付きでオートロックの学生マンションに部屋を借りていたので、まずは男はドアホンの画面を見た。
立っていたのはどこにでもいるような女性だった。たぶん、自分と同じくらいの年だと男は思った。
とりあえず男はドアホン越しに話しかけた。いつもの癖になっていた。
男「どちら様ですか?」
女「あ、隣に引っ越してきたものです」
そういうと女は持参してきたらしいものをカメラのほうに持ち上げた。
女「あの、今お忙しいですか?」
カメラ越しに見る女は上目遣いでおびえたような子犬の瞳をしていた。
男は、そういうものか、と納得した。都会ではあまりそういったあいさつ回りをしないものだと思っていたのだが。
カギをはずし、チェーンをしたまま男はドアを開いた。
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5 :愛のVIP戦士:2007/02/10(土) 23:57:18.94 ID:XkBRPs2VO
女「男くんおはよう」
男「…………………」
なんで…なんで…こいつは
女「今日も気持ちいい朝だね」
男「…………………………」
頭が真っ白になる 何も考える事ができない
女「早く行かないと遅刻するよ」
男「な……な…んで…」
おかしい。ありえない。やっと絞り出した声は自分の声とは思えないほどかすれていた
女「男くん?どうしたの?」
男「なんで…な…なんでだ!!」
オレは転校した。この女から逃げる為に。だけど…なんで…。なんで!!
男「お前がここにいるんだ!!」
もう安心だと思ったオレが馬鹿だった。甘かった 平穏な日々期待したオレが愚かだった
女「……転校したら私から逃げられると思った…?」
男「!!!」
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6 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:00:27.37 ID:4I6Nskp5O
女「無駄だよ…。私からは逃れられない…。ずっと。ずーっと。ず━━━━━っとね」
男「ずーっとづて…………いつまでだ?」
女「あははははははははははははは」
乾いた笑いが響く。こんなに気持ちいい陽気なのに 彼女の笑いはそれを打ち消すぐらいに冷たかった
女「ずーっとはずーっとだよ」
男「…………………」
女「…遅刻しちゃうよ?早く学校いこ?」
逃れられない。逃れられない。逃れられない。オレは薄笑いを浮かべる彼女について歩く以外の行動をする事ができなかった
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12 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:20:07.20 ID:4I6Nskp5O
男「あれ…?」
下駄箱になにかある。やけに明るい包み紙に包まれた長方形のもの。ご丁寧にリボンまでついている
男「なんだろう…?」
オレの下駄箱にあるって事は間違いなくオレあてのものだ。誰かが入れ間違えた可能性はこの日だけは考えないことにした
男「バレンタインチョコ…かな?」
2月14日 今日は意中の男に女がチョコを通して好意を伝える日である
嬉しい。正直嬉しい。家族以外にほとんどチョコをもらった事ないオレには小踊りしたいくらい嬉しかった
幼「はいチョコ。いっとくけど義理だからね!」
教室で堂々とチョコを渡された。だが義理チョコ。まぁ毎年恒例なのでこっちもドキドキしないわけだが
男「毎年どーもな」
幼「勘違いしないでよね!義理だからね!」
これも毎年恒例。でもありがたく貰っとくオレも中々横着者だ。だが、これで今朝下駄箱に入ってたチョコは幼馴染みからの物だとゆう可能性は完全になくなった。
男「でも誰からかな…。」
1つだけこのチョコには気掛かりがあった。差出人がまったくわからないのだ。たぶん恥ずかしいんだろうなと思ってオレは深く考えなかった。
それが、そもそもの間違いだった
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15 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:42:44.97 ID:4I6Nskp5O
チョコはおいしかった。しかも手作り。オレも男なんで感無量だった。妹にからかわれたが、むしろ気持ちよかった。
オレは少なくともモテる男だとゆう事が実証されたからだ
その夜電話があった。女からだと母親がにやにやしながら子機を渡したのが勘に触ったが黙殺した
男「はい。」
女「もしもし男くん?」
背筋が凍る。あいつだ…。あいつが電話をかけてきやがった。慎重に言葉を選びながら応答する
男「…なんだよ」
女「チョコ食べた?」
男「………………え?」
女「今日下駄箱にチョコ入れたの私だったんだよ」
まさか…。いや、頭の片隅にだがその可能性は考えていた。だが、考えたくなかった。信じたくなかった。 あ れ が 女 か ら の も の だ っ て
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16 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:47:59.06 ID:4I6Nskp5O
女「チョコ食べたでしょ?」
男「…食べてない」
女「食べたよね?」
男「食べてない!」
精一杯の虚勢をはる。同時に吐気がこみあがってくる。あのチョコがあいつからの物だと知ってたならゴミ箱に捨てたのに…
女「おいしかったでしょ?あんな女より」
幼馴染みの事か?ふざけるな お前のチョコなんか比べられないほどあいつのチョコはありがたい。あいつからのチョコは『平穏』だ
毎年貰える日常の習慣だ。当たり前とは平穏だ
女「ホワイトデーは楽しみにしてるね」
男「ふざけ…」
女「三倍返しだよね?」
男「ふざけるな!!お前に返す義理も愛情もない!!」
女「や っ ぱ り た べ た ん だ ね」
絶句。言葉が出てこない。足が震える。寒気が背中をぞわぞわと上ってくる
女「私待つよ。3月14日。 逃 げ る な よ」
そして唐突に電話切られた。しばらくツー ツーとゆう音が響く。後悔した。オレは本物の馬鹿だ。くだらない行事に浮かれていた結果がこれだ。あまりにも酷い自分の愚かさに怒りすらこみあげる
この日以来にオレはチョコを食べる事ができなくなった
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18 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:52:46.68 ID:A81ROdTq0
朝
「おはよー、朝ですよー!!」
僕にはトラウマ度100%の声でくまの目覚ましが耳元で鳴る。
男「な、なんでだ…」
警備会社も海外の超有名なところに高レベルなセキュリティを御願いしているし、ガラスだって
某格闘家が手と手の間を真空にしないと壊れないレベルだ。
男「昨日無理やり渡されたけど、帰って電池は抜いた…ん?」
よく注意して調べてみると電池は抜けたまま。一瞬呪いかと疑ったけどどうやら
電池はブラフで中に電池が仕組まれてるらしい。
「そんなに見つめたら照れるじゃないですか」
男「うわぁぁぁっ…!!め、目覚ましが喋ったっっ?」
いや…、何か違う。そうか、目覚ましが鳴ったらこれが鳴るようになっていたんだ。
「今日もコンビニ弁当ですか?」
パターンを読まれてるだけだ。
「その教科書は今日は要りませんよ」
パターンを…
「私、男君のパジャマ姿、久しぶりに見せてもらいました。青色よりやっぱり黄色の方がイイですよ?」
……
僕は本気でその目覚ましを蹴り飛ばす。
ぐちゃぐちゃになったそれからは目覚ましらしからぬ複雑な機械やレンズが顔を出した。
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20 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 00:56:20.32 ID:A81ROdTq0
それと同時に得体の知れない薄い色の煙が上がり始めた。
男「なっ、ごほごほ」
それと同じくしてお約束の様にスクリンプラーから水が出た。
男「嫌がらせか?これは…っ」
視界が…消え……た?
女「だーれだ?」
男「な…んで?」
女「火事でスクリンプラーが鳴ると逃げる人はどうします?」
男「…逃げ…あっ!」
僕は致命的な穴に気がついた。しかし、女はかまわず続ける。
女「そこではドアは開かないんですか?低レベルならそうかも知れませんね?」
そうか。
女「逃げ惑う人達を逃がす為にロックは解除される。そうですね?」
そうだったんだ。
今思えば女がずっと僕を観察できる状況をおいそれと手放すこと自体がおかしいんだ…。
男「それじゃ、僕が壊すのも計算済みで…?」
女「答えは…私がここにいること…です。」
彼女は耳に舌を這わせ片手を僕の素肌へと巡らした。
もう何も聴こえない。
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31 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 02:37:05.63 ID:A81ROdTq0
試験
男「はぁぁ…」
女「どうしたんですか?今晩の献立は結局、焼き魚に決めたじゃないですか?まだ考えてるんですか?」
男「なんで…って女にこの質問はアインシュタインに相対性理論を語るぐらい無駄なことだな」
女「男君のことなら何でも知ってますよ。私のことが好きだってことm」
男「それはないっ!」
女「それとも私の穿いてる下着ですか?どうぞ見て下さい」
そう言って教室で女はゆっくりとスカートをあげて…
男「そうじゃないっ!テストが近くて落ち込んでるんだよ!」
女「え?そんなことですか?私が教えてあげましょうか?」
ペンを回しながら得意げに彼女は答える。
いいと答えようとしたが…こいつは頭がいい。悲しい程に。
男「女って頭がいいんだよな…。天才レベルだっけ?」
コイツは天才レベルの頭脳のおかげで学校や俺に対するいろいろなことは帳消しになっているらしい。
教師達は見て見ぬふり。転校届けも女も転校するからって理由で突っ返されたしな。
女「えぇ、まぁ。男君は赤点ぎりぎりでしたよね?」
赤点は将来に響く…。親も泣かせる…。
男「…何が望みd」
女「貞操っ」
即答かよ…頭を抱える僕。
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32 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 02:37:30.55 ID:A81ROdTq0
男「じゃ、じゃぁ、長年愛用枕と使用済みパンツは…?」
プライドは…この際捨てる。
「(ゴクッ)う、う~ん…」
男「悩むのかよっ!!」
クラスのみんなが吹き出した。聞いてたのかよ…
女「あっ、じゃあ、キスでいいですよ」
……考えてみろ自分。コイツは頭はアレだが外面はコレだ。それさえ考えなければ…ナイスな状況じゃないのか?
クラスの連中だって女のことを知っているから嫌々やってるようにしか見えないし…。いけるなこれ。
男「わ、わかったよ。成績には代えられないからな…」
女「本当ですね?じゃ、いただきます」
男「っていm…んっぷ」
クラスメイトが見てる中、女は目をつぶり深くキスをしてきた。
男「(ってディープかよ?)」
舌が下の上を踊る。頬の裏を撫で回し、時折口の中とは違った冷たい空気が侵入してくる。
呼吸と呼吸、肉と肉がぶつかり合う。
やばい…。と、ける…。
何分たったかわからない。クラスのみんなはただ黙ってそれを見つめていた。
そして女がゆっくりと口を離す。
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33 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 02:37:49.05 ID:A81ROdTq0
女「ぷはっ、ご馳走様でした。」
女の口から静かに伝う雫がひどく美しく見えた。
男「あ、あの…」
女「ああ、じゃあ今日はお泊りで勉強でいいですね?」
男「えっ、あ、うん…」
女「そうですか。では私は職員室にようがあるので失礼します」
男「ああ、じゃあ後で」
そういって僕は名残惜しげに彼女の後姿を見た。
女「(計算通り…ニヤ!どさくさに紛れてお泊りも約束させたし…テスト様様ですね♪)」
END
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42 :愛のVIP戦士:2007/02/11(日) 04:48:01.99 ID:A81ROdTq0
エロパロは敷居が高そうだな
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女「男君…首筋にキスマークが…ニコ」
男「ち、違うって!蚊だよ、蚊に刺されたんだよ!だからその鎌をしまえって!」
女「蚊ごとき下等生物が男君の血を吸うなんて…。絶滅させてやるッ!」
男「それは無理だと思うよー?おーい?行っちゃったな…」
こんなのしか思いつきません。
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