ID:kWrp84320
長編行き。
94 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 17:58:44.21 ID:A81ROdTq0
家族
今日の女はしつこかったな…。体育の外周で俺の隣をひたすらキープはかなり効いたぜ…。
そのおかげで陸上部の勧誘が酷かったっけな。
毎日増えていく懸案事項に頭を抱えながら僕は帰宅する。
女「男君、みーっけたっ」
男「わあっ!…毎回毎回勘弁してくれよ…」
女「今日の自転車を二台用意して、その上服装まで変える手はなかなかでしたよ。
でも二人の愛の絆の前では無駄無駄です」
男「あれ?…今日は発信機も全部チェックしたのにおかしいなぁ…?」
そんなやり取りをしながら帰っている時だった。
妹「男…くん?」
男「はっ、えっ?嘘だ、ろ…」
妹「男くんだっ!」
小さな少女が抱きついてくる。
男「そんな、だってお前は北海道の病院にいるはずじゃ…」
思い出がフラッシュバックする。大好きだった保母さんの死。真っ赤な誕生日
黒いクリスマス。
コイツは女が現れる前にイロイロやって北海道の親戚の病院まで半ば強引に連れて行かれた。
そのはずだ。
95 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 17:59:19.31 ID:A81ROdTq0
妹「んーと…、向こうの叔父さんが交通事故で死んじゃったんだ。だから…かな?」
女「…随分、仲がよさそうですけど…男君とはどういったご関係で?」
僕が何か言う前に妹が遮る。
妹「…あたしは男君の妹です。血の繋がりの無いねっ」
男(えーっと、最後のところは強調しなくていいんじゃないかな…?)
妹「えーと、あなたは名乗らないんですか?」
女「あっ、申し送れました。私は男君の婚約者『女』です」
妹「えっ?男君…ほんと?」
男「断じて違うっ!ただの同級生だ」
妹「へぇ、兄は違うと言ってるのに女さんは婚約者…。女さんってアレな人かな…?」
妹は少し嘲笑するような仕草を僕に向けた。
まぁ、あながち間違ってないんだけど。
女も表情こそは普通だが明らかに腕の部分がプルプル震えている。
妹「さぁ、早く帰ろう男君?お風呂も沸いてるから早く…入ろう?」
女が鞄を落とした。
96 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 17:59:58.96 ID:A81ROdTq0
男「ち、違う!あたかも一緒に入っていた…――昔はそうだったけど――かのように言っているけど違うからな??」
女「そうですよね…?男君はきょ、今日も私と一緒に学校でハァハァしましたもんね」
男「(結構、効いてるなぁ…って!)体育の外周でって言えよ!」
妹はムっとした顔になって直ぐにこやかになって言った。
妹「今日も男君の部屋で寝ていいかな?…って寝られるかなっ?」
女は胸を押さえながら自分に訴えかけるように喋った。
女「だ、大丈夫。男君があんな貧乳に興味…ある訳…」
妹「ひん…っ。垂れチチに言われなくないかなっ?」
女「…」
女が今まで見たことの無い程の優しい笑みで鞄から金属の何かを取り出そうとしたのをみて
僕は妹を連れて走った。
END
続くかも?
101 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 19:19:54.93 ID:wl0q31rS0
幼「最近怪奇現象が良く起こるようになった・・・」
男「そうか・・・」
カーン!カーン!カーン!
女「ひっひっひっ・・・」
106 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 20:59:39.59 ID:A81ROdTq0
真っ赤な誕生日
妹が帰ってきたことを僕は友や幼に告げた。
いつかは知ることだし知らなくちゃならないことだからだ。
友「……マジかよ」
幼「…」
二人は顔面蒼白と言う言葉がぴったりな顔をした。
…思い出す。まだ、妹におかしな兆候が出ていなかった時だ。
父の連れ子という事もあって、初めはお互いよそよそしかった二人だったけど、
次第と仲もよくなっていった…。
あの日は僕の十六歳の誕生日。
妹は…同じ歳か…数ヶ月ばかり僕が早いからとかで兄になったんだっけ…。
僕の家に幼と友がやってきた。
幼・友「おめでとう!」
そう言って二人は僕を祝ってくれた。
妹「男君、コレがプレゼント!おめでとう!」
男「ありがとな」
妹は僕が欲しかったボトルシップをくれた。
二人のプレゼントを空けてみる。
友はカッコイイ靴。幼は手作りのマフラー。
107 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 21:00:18.35 ID:A81ROdTq0
僕は二人にお礼をいってディナーを食べようと二人を奥へ通そうとしている時だった。
妹「…ねぇ?ねぇ、何で?何でなの?」
急に妹は悲しそうな顔をしてそう零した。
男「はぁ?」
妹「なんでそんなに嬉しそうなの?」
男「意味がわかんないぞ?嬉しいことは嬉しいだろ。ほら、二人も心配してるじゃないか?行くぞ」
友「美味そうな匂いがするし、冷めないうちに食べようよ」
なっ、妹ちゃん?と友が言い終わる前に妹はボトルシップを手に取り、妹にかがんだ形で話をしている
友の頭に振り下ろした。
ばりん
妹「お前には聞いてないっ!」
僕と幼はびっくりして頭から血を流したまま、うめいている
友へと近寄った。
幼「大丈夫?ねぇ…、ねぇっ?」
男「お前なんてこと…」
振り向きながら妹を見たときだった。
108 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 21:00:53.86 ID:A81ROdTq0
―――あれ?――周りが赤い?
なんとなく頭から出血していると理解した。
ブン…ブツン
―今度は耳が聞こえない…??
キンキンと頭の中が唸っている中、一つの言葉が聞こえてきた。
「…――――ぇ…何であたしの時より嬉しそうなの?ねぇ?あたしだけを見て。あたしだけに微笑んでっ!」
ぐしっ
脇に痛みが走ったのと同時にそこで意識が途切れた。
幼が絶叫し、それを聞きつけた親がここに駆け付けるまでそんなに時間は掛からなかった。
END
続くかも
117 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 22:35:38.13 ID:2Bhpa6sU0
女「私だけを見て」
男「見れば自由を返していただけるんですね」
女「汚い幼だなあ」
幼「アッー!アッー!」
こういうことか
119 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 23:21:05.76 ID:6lG9dVWr0
女「ねえ、私のこと好き?」
男「馬鹿言ってないで早くこの縄を」
女「(スッ)ねえ、好き?」
男「ス、スキデス…」
女「私もよ、男♪ いま縄解くね、痛かった?」
男「あ、いや…大丈夫」
男(『好き』と言えば女は優しくしてくれるのか…)
女「男、ごはんできたわよ」
男「好きだよ、女」
女「私もよ、男」
男(ああ、女が優しい。女、俺はお前が大好きだ)
120 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 23:27:43.02 ID:3gkD1wGVO
女「私の身も心もぜーんぶ男さんのものですわ☆」
男「じゃあ…そのセッ」
女「だが断る」
男「ちょwwwwww」
こうですか><
126 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/11(日) 23:55:20.56 ID:A81ROdTq0
女「ねぇ?私のこと好き?」
男「あぁ、す、好きだよ…」
女「…どうして目を見てくれないんですか?」
男「いや、その…」
女「そっか…、好きじゃないんだ…。ねぇ?頭がざくろの様に~って言うけどホントにそうなるんですかね?」
男「ど、どういうことだ?」
女「ほら、このモニター。そう、三番であっていますよ。そこにいるのって誰かわかりますか?」
男「か、母さん?」
女「正解っ!そこで目隠しされて拘束されてるのは貴方のママンですよー」
男「頭についてるヘルメットは…?」
女「私がこのボタンを押すと…」
ボンッ
女「こうなるんです。ところで私のこと好き?」
そんな保守。
129 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 00:46:18.26 ID:/kMwJ3Xn0
大切な人
着信―68件 録音―68件
男「もう、うんざりだっ!」
毎日毎日、ストーカー。二言目には愛してる。
僕は髪の毛や人の爪なんか食べたくないんだ…。
勘弁してくれ…。
僕はもう…いや、ずっと前から限界だった。
大切な友人達に迷惑をかけっ放しだ。
どうすればいい…。アイツと付き合うか?いや、ダメだ。いつか殺されるか、発狂するだけだ。
もうあいつが消える……死ぬ以外…に。
えっ…死ぬ?
僕に今、一筋の光が見えた気がした。
神が奪って悪魔がくれた平和。それでも僕は構わない。
やるなら今日だ。
僕は既に狂っているのかもしれない。しかし僕は思った。
僕「それでも一向に構わない…」
138 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 04:57:26.20 ID:E2p1kz3M0
僕は女に電話をかける。もしかしてコレが始めてかもな…。
ワンコールで繋がる。
女「珍しいですね男君が連絡くれるなんて…。それで、何ですか?」
男「会いたい。今すぐ君に…会いたい」
向こうで息を呑む音が伝わる。
女「…分かりました。どちらで待ち合わせですか?」
男「学校がいいな…今日は誰もいないし、こんな時間だ。二人っきりで話せる。…校舎の中庭でいいか?」
はい、と短く短く返事を打ってブツリと切れた。
続く…つーか寝る。
170 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 20:09:56.05 ID:E2p1kz3M0
今言った台詞を言って少し恥かしくなる。けど、それを覚えている人間はいなくなる。
僕はその時少し笑っていたのかもしれない。
僕は折り畳み式のスコップを持って学校へ向かう。
僕の学校は山の上にある学校で、少し中庭を進めば森がある。
そこに――埋めれば―いい。
そんなコトを考えていると、中庭が見えてきた。
学校に入った時からスコップは元に戻してある。
人影が見えた。ベンチに座っている。
僕はゆっくりと後ろに近づく。
その時だった。
「雨…か、えっ?」
―――目が合った。
男「うわぁぁ!!」
そういって僕はスコップを振り下ろす。
すかん。すこん。
ぶんっ
171 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 20:10:16.07 ID:E2p1kz3M0
三回目は空振りに終わった。
でも僕は止めない。倒れたそれにしつこく振り下ろす。
頭のどこかで僕は冷静だった。もう死んだかな?とか意外ともろいな、なんてコトを考えていた。
そんな時にライトが僕を照らす。
振り下ろそうとしていた手を目元にやる。
「どうですか?スッキリしました?」
―なっ。
「……?いまいち状況が把握できてないようなので、そこに転がっているものを見ることをオススメします」
――え?だって…
僕は転がっている潰れたみかんのような物を見て唖然とする。
……なんで幼が…ここに?
女は続ける。
女「私は男君がスコップを取り出して学校に向かったのを付いて来ただけですよ?」
それじゃ、僕は誰に電話していたんだ?――いや、答えは一つしかないじゃないか…。
僕は、僕は何てことをしてしまったんだ…。
女「あれ?幼さんを殺したことより罪の意識に苛まれてるんですか?」
女の鋭い言葉が僕に突き刺さる。
男「―そうじゃないっ!それに僕は幼じゃなくて女に…」
女「私がどうかしたんですか?…私に電話したってことですか?」
でもそれは本当に…と微笑みながら続けて言う。
172 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 20:11:04.53 ID:E2p1kz3M0
女「―本当に私と思って電話したんですか?本当は幼さんを…」
男「違う!違う違う!」
女「それともただ誰かを殺したかった…とか?まぁ、答えは何でもいいです。どうするんです?これ」
女はライトでそれを照らす。
――僕がするべき選択は一つ…
男「……手伝ってくれ…」
女「…私は構いませんけど、言葉の意味する所…わかってます?」
女と一緒になる。
それは秘密を共有すること。それは一生二人で守り続けること。
僕はこうするしかなかった。
―本当は女が計算でやったんじゃ
…いや、答えは分からないだろう。
その答えを知っていた大切な人に僕は最後の土を被せながらそう考えた。
END
157 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 17:16:37.06 ID:jNclLMY40
他ジャンル女「男くんのほっぺたプニプに~」
他ジャンル男「あんまりさわんなよwww」
ほのぼの純愛女「うふふふ…。男くんのほっぺた…。うふふふ…」
ほのぼの純愛男「…………(へんじがない。ただのry)」
あら不思議
158 名前:愛のVIP戦士[] 投稿日:2007/02/12(月) 17:25:11.90 ID:E2p1kz3M0
ツンデレ女「男の為に作ったんじゃないんだからねっ!」
男「(かわいいなぁ…)わかってるよ♪」
ほのぼの純愛女「男君の為に作りました。残さず食べて下さい」
ほのぼの純愛男「わ、わかったよ。うわぁぁぁ!髪の毛っっ―――」
あら不思議
最終更新:2007年02月14日 22:04