愛する人の敵討ち
【はるか♪病院】
ヒネノ(???) 「えっと、あいつの病室はどこかな?あ、あの看護士さんに聞いてみよう。」
あい♪ 「じゃ
ももたろうちゃん。お外で日向ぼっこしましょうね。いいお天気ですよ。」
【306号室】
ヒネノ 「うぃーーーーす。元気か?」
キシュージ 「おお
ヒネノ!俺は元気だぜ!って、痛ててててて。」
ヒネノ 「おいおい。無理するなよ。」
キシュージ 「ち!」
ヒネノ 「しかしこっぴどくやられたな。」
キシュージ 「いやいや。あの試合は俺が勝ってた試合だぜ。」
ヒネノ 「おいおい。」
キシュージ 「あいつは卑怯だ。試合の前からカミナリの呪文を詠唱なんかしやがって。」
ヒネノ 「・・・・・・・・・・・・・・・。」
キシュージ 「あれがなかったら俺が勝ってたんだ。」
ヒネノ 「もう試合のことはいいんじゃないか?」
キシュージ 「あいつ今度会ったら目にもの見せてやる・・・・。」ブツブツ
ヒネノ 「あ、そうだ!」
キシュージ 「なんだ?」
ヒネノ 「お見舞いだよ。花より食い物の方がいいと思って。ほれ。」
キシュージ 「おお!ケーキか!俺は甘いものに目がないぜ!」
ヒネノ 「
キシュージは、小さいころから甘いもの好きだったからな。」
キシュージ 「ああ、げしげし食ってやるぜ!」
ヒネノ 「ああ、げしげし食ってくれ。」
ヒネノ 「そういえば・・・。」
キシュージ ゲシゲシ「ああん?なんだ?」
ヒネノ 「ここに来る途中、看護士さんに介護された
パチリスを見たよ。」
キシュージ 「
パチリス?知らねぇなぁ。俺この部屋から出してもらえないしよ。」
ヒネノ 「目が虚ろだったな。あの
パチリス。」
キシュージ 「ここは重篤な患者が搬送されてくるからな。」ゲシゲシ
ヒネノ 「そうか。お前も一時危ない状態だったもんな・・・。」
キシュージ 「だからあいつに絶対
仇を討ってやる!」ゲシゲシ
ヒネノ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
キシュージ 「あいつを俺と同じ目に遭わせるまで死んでも死にきれねぇ!」
ヒネノ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
キシュージ ブツブツブツブツ
ヒネノ 「
キシュージ。」
キシュージ 「ああん?」
ヒネノ 「俺そろそろ帰るよ。お前の元気な顔も見たし。」
キシュージ 「そうか?」
ヒネノ 「長居してもなんだからな。また来るぜ。」
キシュージ 「ああ。またケーキ頼むぜ。うまかった。」
ヒネノ 「ああ。わかったよ。またな。」
ばたん!
ヒネノ 「あ!さっきの看護士さんだ。ちょっと聞いてみよう。すみませ~ん。」
あい♪ 「何ですか?」
ヒネノ 「さっき、ここでちょっと変わった
娘に会ったんですが。」
あい♪ 「変わった
娘?」
ヒネノ 「えっと、ツインテールのニーソで・・・・ちょっとかわいい
娘」
あい♪ 「ああ
ナギちゃんね。」
ヒネノ 「そうそう。
ナギって言ってました。」
あい♪ 「
ナギちゃんがどうしたの?」
ヒネノ (・・・・あ!今この看護士さん一瞬だけどすごく悲しそうな顔をした・・・・)
あい♪ 「何?」
ヒネノ 「いえ、すごくかわいい
娘だなって思って。」
あい♪ 「ふふふ。」
ヒネノ 「ありがとうございます。名前が知りたかっただけです。ありがとう。」
あい♪ 「え?いいの?何か聞きたかったんじゃ?」
ヒネノ 「いいんです。本当に名前が知りたかっただけですから。じゃあ。」
あい♪ 「あ、はい。」
あい♪ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
<<愛する人の敵討ち>>
(2011.3.21up byはるか♪)
最終更新:2011年03月21日 22:23