僕のポケモン

【はるか♪の居城】
ベッカムJr♪ 「はるか♪さん。」
はるか♪ 「どうしたの?」
ベッカムJr♪ 「僕くやしいんです。」
はるか♪ 「ひょっとしてあの人のあの発言?」
ベッカムJr♪ 「そうなんです。ううぅ・・・・。」
はるか♪ 「あれはちょっといただけないですね。あたしへの悪口なら別に構わないんだけど。」
ベッカムJr♪ 「ううぅ・・・・。あれでは、父が可愛そうです。」
はるか♪ 「わかったわ。何とかしてみます。だから泣かないで。」
ベッカムJr♪ 「ううぅ・・・・。ありがとうございます・・・・。しくしく。」
はるか♪ 「でも、あの人に分かってもらえるかしら?」
トルトルトルトル!
イバン♪ 「はい。イバン♪です。」
はるか♪ 「あたし。」
イバン♪ 「あ、女王様。」
はるか♪ 「あなたにお願いがあるの。」
イバン♪ 「何でしょうか?」
はるか♪ 「実はね・・・・・・。」 

【ロンシャンの居城】
アナウンサー 「ニュースです。防衛省事務次官が国家機密情報漏洩の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。この逮捕により防衛大臣が引責辞任する模様です。なお、情報の流出先は現在判明しておりません。」
プチン!

イバン♪ 「ロンシャンさま。ご飯ですよ~♪」
ロンシャン 「今日のご飯はなんだい?」
イバン♪ 「マジックマッシュルームのシチューですよ~♪」
ロンシャン 「ありがとう。そこに置いてくれ。」
イバン♪ 「プリキュアのビデオはもう見終わったのですか?」
ロンシャン 「ああ、見終わって、今ニュースを見ていたところだよ。」
イバン♪ 「で、シチューのお味はいかがですか?」
ロンシャン 「うん。いけるね。おいしいよ。あれ?あれれ?クラクラ。」
バタン。
イバン♪ 「ロンシャンさま?どうかしましたか?」
ロンシャン (-_-)zzzz
イバン♪ 「ロンシャンさま・・・・。寝ちゃったみたいですね。」
ロンシャン 「グガー。グガー。」
イバン♪ 「こいし♪さん、居ますか?」
こいし♪ 「さっきからここにいますですぅ。」
イバン♪ 「じゃあ、打ち合わせどおりお願いします。」
こいし♪ 「ロンシャンさんは、単純だからとっても扱い易いですぅ。」
イバン♪ 「幻覚キノコにサブリナル。この人なんでもばっちり効いちゃいますね。くすくす。」

????? (むにゃむにゃ・・・・。あれ?ここはどこだ?)
少年 「あ!ポッチャマ見つけた!」
????? (あれ?あの少年は誰だ?どっかでみたような・・・・。)
少年 「ゲットしてやる!えい!」
????? (え?モンスターボール?って?僕ひょっとしてポケモンなの?)
少年 「やったー!!!ポッチャマゲットだぜ!」
????? (え?僕、この少年にゲットされちゃった。)
少年 「初めまして。僕ロンシャンって言うんだ。」
????? (何言ってるんだ。ロンシャンは僕だぞ。)
ロンシャン 「それで、君の名前はねえ・・・・。そうだ!ベッカム♪にしよう!」
ベッカム♪ (おいおい。ベッカム♪かよ・・・・。)
ロンシャン 「ベッカム♪。仲良くしてね。」
ベッカム♪ (はいはい。って、この子、僕の小さいころにそっくりだな。)
ロンシャン 「ベッカム♪は、僕が初めてゲットしたポケモンなんだよ。」
ベッカム♪ (はいはい。しばらく付き合ってやるか・・・・。)

ベッカム♪ (今日は僕一人でお買い物。しかしポケモンも悪くないな。ロンシャンも良い子だし。)
いじめっ子 「あ!ポッチャマみっけ!」
ベッカム♪ (なんだ?このいかにもいじめっ子は?やい!お前誰だ!)
いじめっ子 「何ポチャポチャ言ってるんだよ。意味わかんねえ。」
ベッカム♪ (なんだ。僕の言葉通じてないのか・・・。)
いじめっ子 「あ!お前ヘタレのロンシャンのポケモンだな!」
ベッカム♪ (あ。ロンシャンの悪口を言ったな!許さないぞ!)
いじめっ子 「なんだよ!何か文句あるのかよ!文句あんならかかってこい!」
ベッカム♪ (言われなくてもやっつけてやる!あわー!)
いじめっ子 「あ!こいつ泡なんかしやがって!ロンシャンのポケモンのくせに生意気だぞ!」
ベッカム♪ (あれ?泡ぐらいじゃ人間に効かないのか・・・・。)
いじめっ子 「こいつ!こうしてやる!」
ベッカム♪ (わあ、捕まえられちゃった。やっぱり進化前じゃ、人間の子どもにも適わないのか・・・。)
いじめっ子 「へへえ。お前なんかこのサインペンでまゆ毛を書いてやる!」
ベッカム♪ (わあ。やめてよ。みっともないよ・・・・。)
いじめっ子 「へへえ。ざまあみろ!まゆ毛のペンギンだぞ!あはははは。」
ベッカム♪ (うわーーーーーん!ロンシャン助けてーーーー!!!)
いじめっ子 「へへえ。逃げていきやがった。」

ベッカム♪ (うわーーーん!ロンシャン!!助けて!)
ロンシャン 「あ!ベッカム♪!」
ベッカム♪ (ロンシャン!僕汚されちゃったよ!助けてよ。)
ロンシャン 「ベッカム♪、何だよ、そのみっともないまゆ毛!」
ベッカム♪ (え?)
ロンシャン 「お前なんか僕のベッカム♪じゃない!」
ベッカム♪ (え?え?)
ロンシャン 「お前なんかクソペンギンだ!」
ベッカム♪ (え?なんで・・・・?ロンシャン!)
ロンシャン 「・・・・・・ベッカム♪?」
ベッカム♪ (うわーーーん!ロンシャンのバカあ!!!)
ロンシャン 「ベッカム♪?どこ行くの?」
ベッカム♪ (うわーーーん!)

ベッカム♪ (ロンシャンのバカ!バカ!ひどいよ。ひどいよ。あんなこと言うなんて。)
ベッカム♪ (でも、もっと悪いのはあいつだ!あいつに仕返ししてやる!)
いじめっ子 「あ!さっきのペンギン。まだ文句あるのかよ!」
ベッカム♪ (お前なんかやっつけてやる!)
いじめっ子 「へん!さっさとかかってこい!」
ベッカム♪ (えい!やっつけてやる!って、全然効果がないみたい・・・。)
いじめっ子 「ペンギンなんか全然怖くないぞ!今度は口紅をぬってやる。」
ベッカム♪ (え?やめてよ。誰か助けてーー!!)
????? 「やめろーーーーーー!!!」
ベッカム♪ (え?ロンシャン!)
ロンシャン 「僕のベッカム♪にひどいことするのやめろーーー!」
いじめっ子 「へん。ヘタレのロンシャンなんか怖くないぞ!」
ロンシャン 「僕だって、いじめっ子なんか怖くないぞ!きっと怖くないぞ!」
ベッカム♪ (ロンシャン・・・・。)
ロンシャン 「怖くないったら、怖くない・・・。」
いじめっ子 「何やってるんだよ。早くかかってこいよ。」
ロンシャン 「え~い。」
ボカ!
いじめっ子 「びえぇぇぇ!!」
ロンシャン 「勝った!」
いじめっ子 「うわーーーん!ママーー!!ロンたんお兄たんがいじめたよ!」
ベッカム♪ (ロンシャンたら、あんな小さい女の子を本気で殴ることないのに・・・・。)
いじめっ子 「うわーーーん!はる♪たん悪くないのに!ロンたんお兄たんがいじめたよ!うわーーーん!」

ベッカム♪ (いじめっ子、泣きながら行っちゃった。)
ロンシャン 「僕初めて喧嘩に勝ったよ。」
ベッカム♪ (ロンシャン・・・・。)
ロンシャン 「ごめんよ。ベッカム♪。僕ベッカム♪にひどいこと言っちゃったよ。」
ベッカム♪ (いいんだよ。ロンシャン。僕ロンシャンの気持ちわかったから。)
ロンシャン 「ごめんよ。ベッカム♪ベッカム♪は僕のポケモンだよ。」
ベッカム♪ (ロンシャン・・・・。)
ロンシャン 「ベッカム♪は僕の大事なポケモンだよ。」
ぎゅ。
ベッカム♪ (ロンシャン、強く抱きしめすぎだよ。苦しいよ。)

ロンシャン (-_-;)「う~ん。う~ん。」
ミミロップ 「あ。ロンシャン様、お目覚めですか?」
ロンシャン 「あ!あゆみ。僕のポケモン!」
ぎゅ。
ミミロップ 「ロンシャンさま・・・・。」
ぎゅ。
ロンシャン 「僕の大事なポケモン。」
イバン♪ 「ロンシャンさま・・・・。」
ロンシャン 「あ!お前は!」
ドン!
イバン♪ 「ひどい。ロンシャンさま。突き飛ばすなんて。ポケモンはもっと大切に扱ってくださいよ。」
ロンシャン 「あ。ごめん。ごめん。これから僕のポケモンはもっと大切に扱うよ。」
イバン♪ 「約束ですよ。」
ロンシャン 「わかったよ。」

<<僕のポケモン・おしまい>>

(2009.12.22)

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最終更新:2009年12月23日 01:48