隊長不在による待機状態のまま、戦わずしてR団別働隊の戦いは終わった。
事変の自然終結から数時間。ようやく緊迫した状況は終わりを告げ、その報が別働隊へと届いた。
その報告の内容は
女王操る戦闘ヘリのミサイル攻撃により、R団はクーデター部隊・守備隊共に
大打撃を受け、戦闘の続行がほぼ不可能となり両軍は和解の上で撤兵」というものであった。

スコルプ「ようやく戦いが終わったか・・・。だがあのプライドの高い団長のことだ、
またいつ反撃に転じるかわからんぞ」
ヘカテー「あの方は優柔不断。重要なことは決して1人では決めません。
我々だけでも慎重な姿勢をとれば、必ず決意は揺れます」
スコルプ「そうだな。
だが女王も女王だ、ポケモン同士の戦いに、
まさか本物の軍用兵器で介入してこようとはな」
ギリンマ「お前ら・・・ポケモンバトルに軍用兵器を平然と持ち込んでくるようなにコケにされて、
悔しくないのかよ!!」
スコルプ「う・・・それはそうだがな・・・」
ヘカテー「終わった戦いに介入する必要はありません」
ギリンマ「ちっ、奴め・・・次会う時はズタズタに引き裂いてやるからなッ!!!」

???「まー落ち着きたまえギリンマ君・・・。今回の件ばかりは我々にも原因があるからね」

怒りを隠しきれないギリンマが激昂した時、それをなだめるかのように一匹のスピアーが現れた。

スコルプ「今までどこに行っていたんだ、 ボンビー 君!」
???「ちょっとヤボ用でですね・・・後わたしは ブンビー ですよ、スコンブさん」
スコルプ「ス コ ル プ だ」

スピアーの名はブンビー。別働隊の隊員のようだが、所用で留守にしていたようだ。
今回の事変の件は我々にも原因があるというブンビーに、ギリンマは詰め寄った。

ギリンマ「ブンビーさん!!今回の女王の暴挙を、全て我々の非が原因だというのですか!!」
ブンビー「いや、そういうわけではないさ。確かに、女王のポケモンバトルに兵器を平気で持ち込み、
我々の仲間に牙を向けた行為!これは到底許せたものではない!!!」
ヘカテー「・・・寒いシャレ」

ヘカテーはささやき声でブンビーのシャレを皮肉った。
ブンビーの話は続く。

ブンビー「だがしかし!!我々R団団長の非も少なからず原因している!!
それはまず作戦不足!あの方は挑発するだけしておいて、その後を考えていなかった。
そして、マダツボミの塔には少数の守備隊しか置かず、あの方は塔を留守にした!
まさか、女王の部隊がいきなりキキョウに乗り込んでくるとは思ってもいなかったがゆえに!!」
スコルプ「そして、人質だった虫ポケモンにはまんまと逃げられ、塔は焼失・・・。
その後部隊再編が行われるも、大幹部ウオッカ♪の専制独裁で全てバラバラになった」
ブンビー「そう!!次の原因は、名将ウエロク様を更迭し、古参ではあるが人望のないウオッカ♪
大幹部にしてしまった、団長の采配ミス!
あんな自己中心的で自己顕示欲が強い奴を大幹部にしてしまったせいで、
結束していたR団が全てバラけ、離反者が続出してしまう事態!
そしてその間に女王は動いた!我々が仲間割れをしている隙に、漁夫の利を狙いにな!
・・・だが!不審なのは主要幹部クラスが全て吹き飛んだあのテロだ・・・。
あればかりは、事故とはとても思えんからな」
ヘカテー「あのテロの真相は未だ不明・・・。爆弾が仕掛けられていた後も、
残留していた火薬も、爆弾の破片も全く見つからぬまま・・・」
ギリンマ「アレもウオッカ♪のババァがやったにきまってますよ!!
R団を自分とあの方だけの私物にするために!!!」
ブンビー「確証もないのに疑うのはよしたまえ。・・・だがまぁ、第一に疑われるのは間違いないな。
奴はテロの発生時間その場にいなかった。自らが主催したにもかかわらずな」
ギリンマ「だったら、間違いないじゃないですか!!」

そうギリンマが言うと、ブンビーはギリンマに詰め寄った。

ブンビー「じゃあ聞くがギリンマ君?自分が真っ先に疑われると分かり切ったことを、
あからさまに自分からやるかね?」
ギリンマ「う・・・や、やりません・・・」
ブンビー「そうだろう、ウオッカ♪が犯人にしても、あまりにあからさますぎるのだ。
あの状況では、『自分が犯人です』と言っているようなものだ。他に狙いがあったか、
そうでなければ第三者の工作としか考えられんよ」
スコルプ「確かに・・・あの状況で無計画にそんなことをして、
『私がやりました』の一言で一件落着では、あまりにマヌケすぎる」
ヘカテー「・・・しかし、彼女が会議室に爆薬等その他危険物を仕掛けている所は、誰も見ていない」
ブンビー「そこなのだ・・・。会議室は厳重に警備されている。
例え大幹部でも、爆薬を持ち込むなど論外だ。
ここでわたしの推測は途切れて迷宮だよ。他にも不審な点がある。仲間から聞いたところによるとだな、
女王団長の到着とほぼ同時に攻撃を開始したという話なのだが・・・」
スコルプ「お前の頭の中に『偶然』の二文字はないのか?」
ブンビー「偶然なわけがないでしょうが!!到着と同時に攻撃開始だなんて、待ち伏せ以外の何物ですか!!」
ヘカテー「その通り・・・。戦場で本当に偶然と呼べるものは、自然現象のみ・・・」
スコルプ「そ、そうかもしれんが・・・」

ブンビーの強い口調とヘカテーの言葉に、スコルプは黙るしかなかった。

<<作者は超聖竜シデン・ギャラクシーにぶつ切りにされました>>