がんばれ童貞ポケモン「コーシエン」

【ここはナガシマスパーランド】
オシリア 「ねえ。次はスチールドラゴン乗ろうよ。」
ドトウ 「ああ。なんでも好きなものに乗っていいよ。」
オシリア 「違うよ。みんなで、一緒に乗るの。」
カシコジマ 「え?年寄りは、絶叫マシンは苦手なんじゃけんど・・・。」
オシリア 「大丈夫。大丈夫。行こう。」

ギムレット 「ははは。みんな楽しそうだな。やぱり来て良かったな。」
オペラオー 「でも、リーダーは今、何してるんだろうな。」
ベッカムJr♪ 「女王様のことを探ろうとした組織のリーダーですからね。今頃きっとひどい仕打ちを受けているんでしょうね。」
ギムレット 「え?女王に殺されてしまったのか!」
ベッカムJr♪ 「女王様は、敵を殺すなんて生やさしいことはしません。きっと、それ以上の地獄の責め苦を与えられているのでしょう。」
オペラオー 「一体どんな仕打ちを受けてるんだい?」
ベッカムJr♪ 「具体的には分かりませんが、おそらくすべての精気を奪い取られるようなお仕置きを受けているのだと思います。」
ギムレット 「でも、そうなら助けに行かないとダメなんじゃないか?」
ベッカムJr♪ 「いえ、父が自分で選んだことですから。きっと楽しんでお仕置きを受けているのでしょう。」
オペラオー 「え?言っている意味がわからないぞ?」
ベッカムJr♪ 「この絶叫マシンと同じです。怖くて怖くて仕方がないくせについ乗ってしまう。そんなものです。」
ギムレット 「よくわからんが、要するにほっとけばいいってことだな。」
ベッカムJr♪ 「そうです。」
オペラオー 「まあ、俺たちは俺たちで楽しもう。」

【場面変わって、コーシエンが一人たたずんでいます。】
俺は、エレキブルコーシエン。童貞さ。
HSウメダ様の代理で幹部会議に出席し、テロ事件に巻き込まれた。
何とか一命を取り留めたんだけど、俺は思ったんだ。
このままじゃ死んでも死に切れねえ!ってよ。

コーシエン 「ロンシャン様!」
ロンシャン 「何だコーシエンじゃないか。お前、もう怪我はいいのか?」
コーシエン 「はい。おかげさまで順調に回復しました。」
ロンシャン 「で、用件は何だい?」
コーシエン 「実は、俺、童貞なんです。」
ロンシャン 「知ってるよ。」
コーシエン 「ですから、俺の童貞卒業を手伝ってほしいんです。」
ロンシャン 「僕は、受けは専門外だぞ。」
コーシエン 「違います!女の子を紹介してほしいんです!」
ロンシャン 「なんだ、そういう意味か。しかし、お前、あれを目的に女の子と付き合うと、すぐにふられるぞ。」
コーシエン 「その辺をロンシャン様に教えてほしいんです。」
ロンシャン 「まあ、あまりがっつくとバレるからな。自然な成り行きでそっちにもってくんだよ。」
コーシエン 「なるほど。」
ロンシャン 「しかし、まず相手を見つけないとな。女王に相談してみるか。」
コーシエン 「はい。」

はるか♪の居城】
はるか♪ 「あら、ロンシャンさんとポケモンさんこんにちわ♪今日は何のご用かしら?えっと、あなたは?」
コーシエン 「コーシエンです。」
ロンシャン 「こいつの筆おろしを手伝ってほしいんだ。」
はるか♪ 「な、な、な、な、なんで、あたしがポケモンとしなきゃならないんですか!!!」
コーシエン (・・・・ロンシャン様、ストレートすぎ・・・・)
ロンシャン 「いや。こいつに女の子を紹介してやってほしいんだよ。」
はるか♪ 「ああ、そういう意味ですか。すみません、取り乱して。」
ロンシャン 「誰かこいつに適当な子いないかな?あんたんとこ女の子多いし。誰かいい子紹介してよ。」
はるか♪ 「そうですねえ・・・。ヤマメ♪ヤマメ♪!」
ヤマメ♪ 「きゃはははは。な~にぃ♪」
はるか♪ 「この方、童貞ポケモンのコーシエンさん。お付き合いしてみない?」
コーシエン (・・・・童貞ポケモンなんて言わなくても・・・・)
ヤマメ♪ 「お断る。」
はるか♪ 「え?どうして?童貞でもいい方かもしれませんよ。」
コーシエン (・・・・だから、童貞だって強調しないで・・・・)
ヤマメ♪ 「だって、めんどっちぃし、下手だし、早いし、汚いし、臭いし。」
ロンシャン 「あ!童貞をバカにしたな!童貞だって何か取り柄があるかもしれないんだぞ!」
コーシエン 「ロンシャンさん、いいです。かばってくれなくても。この子と俺は合わないと思います。付き合ったら心をえぐられそうです。」
ヤマメ♪ 「きゃはははは。また出直してきな。」

はるか♪ 「う~ん。やっぱり同じように経験がない子の方がいいのかもしれませんね。まりさ♪ちゃん!まりさ♪ちゃんはいる?」
まりさ♪ 「へ~い♪」
はるか♪ 「この方は童貞ポケモンのコーシエンさん。お付き合いしてみない?」
コーシエン (・・・・だから、童貞、童貞って言わなくても・・・・)
まりさ♪ 「お断る。」
コーシエン (・・・・ぐすん、まただよ・・・・)
まりさ♪ 「だって、あたし男に興味ないンだよね。」
はるか♪ 「でも、女の子と結婚するわけにいかないでしょう。それに童貞でもいい方かもしれませんよ。」
まりさ♪ 「あんたオタクだろ?」
コーシエン 「ギクッ!」
まりさ♪ 「きゃはははは。趣味的に合うかもしれンけど、無理だね。」
はるか♪ 「どうして?」
まりさ♪ 「オタクと腐女子は、越えられない壁があンだよ。残念だったね。」
はるか♪ 「そう、残念ね。」
コーシエン (・・・・ふられて少し安心した自分がいます・・・・)

はるか♪ 「やっぱり真面目な子がいいのかな?エミリ♪ちゃん!エミリ♪ちゃんはいる?」
エミリ♪ 「は~い♪なんですか?」
はるか♪ 「この方、童貞ポケモンのコーシエンさん。お付き合いしてみない?」
コーシエン (・・・・もう好きにしてください・・・・)
エミリ♪ 「え?お付き合いですか?う~ん、どうしよう。童貞でもいい方なら・・・。」
コーシエン 「あれ?脈あり?俺もこの子いいかも。」
エミリ♪ 「じぃぃぃぃぃ。」
コーシエン (・・・・そんなに見つめられると照れるな・・・・)
コーシエン (・・・・初デートはどこにしようかな。それで、食事にさそって酒飲ませて。ホテル予約しといて・・・・)
エミリ♪ 「いやです。」
コーシエン 「う゛ぇ?」
エミリ♪ 「だって、この方、がっついてます。私にだって、夢があるんです。」
コーシエン 「え?ごめん。俺、俺のこと(すること)ばっかり考えてたよ。」
エミリ♪ 「あなた、いい方かもしれませんね。もう少し女の子の気持ち考えてあげれば、すぐに彼女できると思いますよ。」
コーシエン 「はい。もっと自分を磨きます。でも、女の子の夢ってどんなの?参考までに教えてよ。」
エミリ♪ 「そうですねえ。私か彼の誕生日にTDRに行って、夜のパレード見て、花火を見て、私が今日は帰りたくないって、彼に言ったら、ホテルとってあるよって彼が言って、二人でお食事をして、少しだけお酒飲んで、私は彼のことが大好きで、彼も私のことが大好きで、そして二人は初めて結ばれるの・・・。」
コーシエン (・・・・俺の妄想と大して変わらないじゃん・・・・)
エミリ♪ 「全然違います。」
コーシエン 「え?どうして思ったことがわかったの?」
エミリ♪ 「要は、相手を想う気持ちです。」
コーシエン 「少しだけ分かった気がするよ。」

はるか♪ 「筆おろしだけだったら、別の子にする?まさこ♪さん!まさこ♪さんいる?」
コーシエン 「え?まさこ♪さんって、神官ウジヤマダ様の奥さん?」
はるか♪ 「そうですよ。あら、いないみたいですね。」
コーシエン (・・・・よかった・・・・)
側近 「まさこ♪様なら、反乱軍と一緒にキキョウに進軍中ですよ。」
はるか♪ 「ああ。そういえばそうだったわね。忘れてたわ。」

ロンシャン 「こいつに合う子がいないみたいなんで、今日は引き上げるよ。」
はるか♪ 「いい子が紹介できなくてごめんなさい。もし、よければ福原(ソープ街)の券あるけど、2人で帰り寄ってく?お詫びの印にどう?」
ロンシャン 「いらない。」
コーシエン (・・・・え?もらっときましょうよ・・・・)
はるか♪ (ちっ!)「そう、残念ね。ロンシャンさんが来てくれるなんてうれしかったわ。また、遊びに来てね。」

【帰路・阪神大阪難波近鉄奈良行き快速急行内】
ロンシャン 「残念だったな。いい子が見つからなくて。」
コーシエン 「いえ。俺、分かりました。伴侶は自分で探すものです。人に頼るものではないし、まずは自分を磨けば、女の子なんか向こうから来てくれます。」
ロンシャン (・・・・こいつ、分かったみたいだな・・・・)
コーシエン 「でも、どうして福原の券もらわなかったんですか?俺、行きたかったのに。」
ロンシャン 「バカか、お前。僕たち女王と戦争中なんだぞ。どんな罠がしかけられているか、分からんじゃないか。」
コーシエン 「そうなんですか。」
ロンシャン 「きっと精も根も吸い尽くされるトラップが仕掛けられてるよ。お前、やっぱり何も分かってないな。」
コーシエン 「精進します。」

【ロッコー山牧場】
みるく♪ 「ベッカム♪さん!生産ペース落ちてますよ!もっとがんばってください!」
ベッカム♪ 「精進します。」スコスコ

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(2009.11.1)

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最終更新:2009年11月03日 23:55