重い空気

【ケーブルカー・ミケ号内】
ラスカル♪ 「はい、ボンドリンク。そっちのグループの分もちゃんと人数分あるよ。」
ルイズ 「ありがとう。」
かぐら 「私、1本じゃ足りないアル。」
ナギ 「下りてから自分で買えよ。」
ニシノミヤ 「Thank you for a consert.」
レーゼ♪ 「かたじけない。」

ラスカル♪ 「はい。ウエロクさんとHSウメダさん。」
ウエロク 「ああ。ありがとう。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉ。ありがとうございます。」
あい♪ 「でも、電車の中で飲食してはダメなんだよ。」
KTナンバ 「別にええやん。貸し切り状態なんやし。」

ウエロク 「ミケに乗るため、1本見合わせなければならなくなった。ズズー。」
HSウメダ 「急ぐ旅でもありませんから、別にいいのではないですか。ズズー。」
ウエロク 「・・・・・・・・・・・・・・・・ズズー。」
HSウメダ 「・・・・・・・・・・・・・・・ズズー。」
ラスカル♪ (・・・・・・・めちゃ重たい雰囲気・・・・・・・)
あい♪ (・・・・・何か話題ふらなくちゃ・・・・・)
あい♪ 「HSウメダさんは、どうしてR団を辞めたんですか?」
KTナンバ (・・・・あい♪はん!それは禁句や!・・・・)
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉ。」
ウエロク 「それは、俺も聞きたいな。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉ。ウエロク様と同じ理由ですよ。」
ウエロク 「ははは。俺はまだR団を辞めてないぜ。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉ。そうだったんですか。私はてっきりウエロク様は女王に寝返ったものだと思ってましたよ。」
ウエロク 「はははははは。確かに今は二足のワラジを履いているがな。貴様に言われるとわな。ははははは。」
KTナンバ (・・・・・・あかん。一触即発状態や・・・・・・・)
あい♪ 「あ、あの。HSウメダさんは、どんな声優さんが好きなんですか?」
HSウメダ 「金田まひるさんです。」
ウエロク 「・・・・・・・・・・・・・・・ズズー。」
ラスカル♪ 「あ!そろそろ宝山寺駅ですよ。」
KTナンバ 「ほんまや。ウエロク様、どないします?下りまっか?」
ウエロク 「ふむ。今は戦闘の真っ直中のようだな。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉ。そのようですね。」
ウエロク 「あれは!トリイマエ神!!既に神が目覚めていたのか。」
あい♪ 「なんかちっさい子をみんなでよってたかっていじめてるみたい。かわいそう。あの子、泣き出しそうじゃない。」
KTナンバ 「何言っとんねん!いじめとるんは、お前と同じ女王とこの連中やんけ!」
あい♪ 「ごめんなさい。でも、私、あの人たち知りません。」
ラスカル♪ 「僕がはるか♪さんを探っていたときも、別働部隊の存在は全くわからなかったな。」
レーゼ♪ 「俺は、ここで下りる。」
ニシノミヤ 「We go with the friend.Thank you for Bondrink Mr.rasukaru♪.」
ナギ 「私たちは、この仲間と一緒に行く。ボンドリンクをありがとう。ラスカル♪さん。」
ラスカル♪ 「いえ。どういたしまして。」
KTナンバ 「で、わてらどないします?ウエロク様。」
ウエロク 「興味はあるが、俺がこの戦いに関与してしまうと、サイドストーリーの想定が狂ってしまうおそれがある。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉ。では、私と一緒にドリームランド跡地に行きますか?」
ウエロク 「貴様と行動を共にする気はない。俺は独自で反乱軍とテンマバシ隊の戦いを見に行く。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉ。どうぞ、お好きに。でも向かう方向は同じですね。」
ウエロク 「ああ。あと少しだけ貴様の顔が拝めるとは、うれしい限りだぜ。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉ。私も同意見です。」
あい♪ (・・・・・・もう、この空気どうにかしてください・・・・・・・・・)
ラスカル♪ (・・・・・・おしゃべりのあい♪さんまで黙っちゃってますね・・・・・・)
ミケ号 「ニャーーーーン。」

ラスカル♪ 「ケーブルカー、乗り換えですね。」
ウエロク 「ところで、ドレミとスイートどっちに乗る?」
HSウメダ 「スイートで。」
KTナンバ 「先に来た方に乗りまへんか?」
ウエロク 「いや。スイートに乗る。これは、我々のこだわりだ。」

イコマ山山頂】
キタハマ 「隊長代行!反乱軍の先頭が暗峠に差し掛かっています!敵はもう目と鼻の先です!」
おけいはん 「さあ、いよいよやで!全員気合い入れや!」
ヨドヤバシ 「ごくっ。」

【反乱軍】
ウジヤマダ 「さあ、会戦です。目前の敵は我々の神の戦いに賛同していただけませんでした。よって、神の名の下、蹴散らします。」
まさこ♪ 「さすがに隊長が♀だから、色仕掛けは通用しないね。」
ウジヤマダ 「まさこ♪さん。あなたは、女王の回し者なのでしょう?」
まさこ♪ 「え?知ってたの?」
ウジヤマダ 「ええ。最初から気づいていました。私は神官です。妻など娶ることはできないのです。」
まさこ♪ 「あたいの洗脳、効いてなかったんだ。じゃあ、なんであんた、あいつを裏切ったんだよ?」
ウジヤマダ 「私は、もともと神など信じてはいないのです。信じることができるのは己の力だけです。」
まさこ♪ 「神官とも思えないお言葉だね。」
ウジヤマダ 「私は、以前から疑問をもっていました。神など存在せぬのに、なぜ民は神を敬い信仰するのか。」
まさこ♪ 「あたい、そういうの全然興味ないんだけど。」
ウジヤマダ 「結局、信仰など権力者が人を支配するのに利用する道具に過ぎないのです。」
まさこ♪ 「ご立派な生臭坊主だね。あんたは。」
ウジヤマダ 「あなたは、どうしてこの反乱軍から去らないのですか?」
まさこ♪ 「帰りそびれちゃったんだよ。」
ウジヤマダ 「ほほう。あなたは、私の命と引き替えにHSウメダ殿に取り入ろうとしていましたよね?」
まさこ♪ 「それもバレちゃってるんだね。あいつ、約束反故にして逐電しちまいやがったからね。ま、別にいいんだけど。」
ウジヤマダ 「それはそれで女王のもとに帰ればいいのでは?作戦は成功したのですから、それなりの報酬をもって迎え入れてもらえるのではないのですか?」
まさこ♪ 「帰らない理由は、あんたがロンシャンを裏切った理由と同じだよ。」
ウジヤマダ 「ほう。」
まさこ♪ 「あたしは、もともとマスターが嫌いなんだよ。男は好きだけど、女は虫が好かない。」
ウジヤマダ 「ふぉふぉふぉふぉ。たしかに少し違うが、同じ理由ですね。」
まさこ♪ 「あたいたちは似たもの同士だね。」
ウジヤマダ 「私は、ロンシャン様が嫌いなわけではありませんが、あの方を倒して私が頂点に立ちたかった。私は私の力を確かめたかった。」
まさこ♪ 「あんたが、どこまでやれるか見届けてやるよ。成功したら、あたいは王妃だよ。」
ウジヤマダ 「あなたは、私の背中を押してくれた。でも、どうして私についてくるのです。」
まさこ♪ 「帰ってもすることないってのもあるんだけど、やっぱり肌を重ねた男は忘れられないんだよ。」
ウジヤマダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉふぉ。あなたの言葉とは思えませんが、その言葉、信じましょう。ともに進みましょう。」
まさこ♪ 「うん。行こう。でも、あたいたち、これで死亡フラグ立ったね。」
ウジヤマダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉふぉ。これは、聖戦です。死すれば神の国に導かれますよ。神のご加護あらんことを祈りましょう。」

<<重い空気・完>>

(2009.10.31)

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最終更新:2009年10月31日 20:41