団長の寝室にて

【ここはR団の居城の団長の閨房】
お姉ポケモン 「ねえロンシャン様。」
団長 「なんだい?」
お姉ポケモン 「ベッドでタバコを吸わないで。」
団長 「ああ。すまん。すまん。」
お姉ポケモン 「でも、ロンシャン様。」
団長 「なんだい?」
お姉ポケモン 「こうやってご寵愛いただくのは大変うれしいのですが、今このようなことをしていてもよいのでしょうか?」
団長 「お前が言うことではない。」
お姉ポケモン 「申し訳ありません。おこがましいことでした。」
団長 「はっ!」(この気配は!)
お姉ポケモン 「どうなされましたか?」
団長 「お前は少し外してくれないか。」
お姉ポケモン 「かしこまりました。」

団長 「おい!HSウメダいるんだろ!姿を現せ!」
HSウメダ 「お久しぶりです。ロンシャン様。」
団長 「ずっと覗いていたのか。悪趣味だな。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉ。」
団長 「お前、僕を殺しに来たのか?」
HSウメダ 「いいえ。」
団長 「じゃあ、何の用だ。」
HSウメダ 「特に用件はございません。」
団長 「相変わらず得体のしれないやつだな。」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉふぉ。」
団長 「なぜ裏切った。」
HSウメダ 「理由はございません。」
団長 「嘘をつけ!」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉふぉ。」
団長 「しかし、お前の部隊がこのままキキョウに向かってもイコマ山で待ちかまえるテンマバシ部隊と衝突する。」
HSウメダ 「・・・・・・・・・・・・・」
団長 「数的には、お前たち反乱軍の方が有利だろう。しかしテンマバシ隊を打ち破っても両軍大損害は必至だ。」
HSウメダ 「・・・・・・・・・・・・・」
団長 「そこを女王につけ込まれるだけだ。計算高いお前がわからぬわけあるまい。」
HSウメダ 「・・・・・・・・・・・・・」
団長 「なぜ、こんな無謀なことをした!」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉふぉふぉ。」
団長 「・・・・・・・・・・・・」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉ。それは、私は、あなたが嫌いなだけです。」
団長 「・・・・・・・・・・・・」
HSウメダ 「ふぉふおふぉふぉふぉふぉ。」
団長 「これから、どうするつもりだ。」
HSウメダ 「考えておりません。」
団長 「反乱軍は、どうするんだ。」
HSウメダ 「知りません。あれは、ウジヤマダが勝手にやっています。」
団長 「・・・・・・。ふっ。好きにしろ!」
HSウメダ 「ふぉふぉふぉふぉ。そうさせていただきます。それでは、さようならロンシャン様。」
団長 「あばよ。お前とは、もう会うこともないだろう。」

団長の側近 「大変です!ロンシャン様!」
団長 「どうした?」
側近 「ウオッカ♪様が刺客に襲われたようです!」
団長 「なんだって!どういうことだ!」
側近 「ウオッカ♪様はヨシノに向かっていたのですが、その途中で襲撃を受けたみたいです。」
団長 「ヨシノだと?この非常時になんでそんなところに?」
側近 「わかりません。」
団長 「刺客は、女王の手の者か?」
側近 「それもわかりません。」
団長 「ちっ!死んでしまったものは仕方がない。」

別の側近 「ロンシャン様!!」
団長 「どうした?」
別の側近 「怪しいカラスを捕らえました。」
団長 「カラスだと?」
おくう♪ 「離してよ!私は怪しい者なんかじゃないわよ!」
別の側近 「ロンシャン様の寝室を覗いておったのです。」
おくう♪ 「ごめんなさい。謝るから許して。」
団長 「お前、名前は何というんだ?」
おくう♪ 「・・・・おくう♪・・・・・」
団長 「あからさまに女王のポケモンだな。」
おくう♪ 「ごめんなさい。ごめんなさい。私、何もしていません。」
団長 「お前、何を知ってるんだ。」
おくう♪ 「何も!私は、何も知りません。」
団長 「よし、拷問だ!このカラスを拷問にかけろ!」
おくう♪ 「ごめんなさい。ごめんなさい。全部話します。話しますから助けてください。」
団長 「ふふ。じゃあ話してもらおうかな。」

おくう♪ 「・・・・・・・という訳なんです。」
団長 「ウオッカ♪は、女王のスパイだったんだな。」
おくう♪ 「はい。」
団長 「ウオッカ♪を殺ったのは、女王の手の者だな。」
おくう♪ 「おそらくそうだと思います。」
団長 「どうして、女王は、ウオッカ♪を手にかけた?必要がなくなったからか?」
おくう♪ 「いいえ。ウオッカ♪は、やりすぎたんです。」
団長 「やりすぎだって。」
おくう♪ 「はい。」
団長 「お前たちは、女王の指示のとおり動いていたんじゃないのか?」
おくう♪ 「いいえ。女王様は、最初に簡単な指示をするだけなんです。あとは私たちが自分で考えて行動するんです。」
団長 「それでも、殺すことはないのに。」
おくう♪ 「おそらく刺客はリン♪だと思います。あの子は融通が利かないんです。真面目すぎて手加減ができないんです。」
団長 「リン♪とは?」
おくう♪ 「レントラーリン♪です。あの子、女王様には、小さいころからかわいがってもらっているはずです。」
団長 「じゃあ、もう1度確認するが、女王はキキョウを乗っ取るつもりはないんだな。」
おくう♪ 「はい。私は、R団が侵攻してくるのをどんな手を使っても追い返すように指示を受けました。私は、脅しのつもりだったんです。」
団長 「わかった。」
おくう♪ 「ごめんなさい。許してください。」
側近 「ロンシャン様、こいつは、どうしますか?」
団長 「放してやれ。」
側近 「わかりました。」
おくう♪ 「ありがとうございます。もう悪いことはしません。」
バタバタバタバタ!
団長 「さあ、あとは反乱軍がどう動くかだな。」

<<団長の寝室にて・おしまい>>

(2009.10.10)

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最終更新:2010年08月14日 14:09