スパイが知ったスパイの存在2

女王謁見の間】

女王 「それで、あなた、ラスカル♪ちゃんだったわね。」
ラスカル♪ 「あ!はい。えっと、その、あの、こんばんは。」
女王 「ふふふ。ごめんなさいね。あたしポケモンの数多すぎて、あなたのことよくおぼえていないの。」
ラスカル♪ 「いいえ、どういたしまして。」(・・・ほっ。うまく誤魔化せた・・・・)
女王 「それで、あなたのご用は、R団の不和をあたしに知らせにきただけなの?」
ラスカル♪ 「えっと、あの・・・。ウオッカ♪って知ってますか?」(・・・あれ?何でボクこの名前知ってるんだろ?まあ気にしないでおこう・・・)
女王 「知らないわ。」
ラスカル♪ (・・・しまった。単刀直入すぎた・・・)「それでは、スパイは誰なのですか?」
女王 「あなたが知らなくてもいいことです。それで、あたしからも、あなたにお願いがあるの。」
ラスカル♪ 「え!何ですか?」(・・・やった!探るまでもなく向こうから切り出してきたぞ・・・)
女王 「あなたも知っていると思うけど、最近R団があたしやポケモンたちに意地悪をしてくるの。」
ラスカル♪ 「え!」(・・・少し話が違うぞ・・・)
女王 「それで、あなたにお願いあるの。」
ラスカル♪ 「お願いって、何ですか?」
女王 「この親書をある団体に届けてほしいの。」
ラスカル♪ 「ある団体って?」
女王 「PPKOよ。」
ラスカル♪ 「PPKO?」

【調査団体「ORIGIN(オリジン)」本部】
ドトウ 「ラスカル♪から、たった今連絡が入った。」
ギムレット 「もう何か情報を掴んだのか!さすがはラスカル♪。」
ドトウ 「女王の密書をPPKOに届けるよう依頼されたようだ。」
ギムレット 「PPKOだって!」
ドトウ 「そうPPKOだ。ポケモン平和維持機構。」
ギムレット 「なんでだ?なぜこの時期に女王は、ポケモン平和維持機構に密書なんかを・・・。」
ドトウ 「それは、すぐわかる。今からファックスが入る。」
ピロロロロロロ!
ドトウ 「来たぞ!なになに・・・。」
ギムレット 「なんて書いてあるんだ!」
ドトウ 「何だって!『和平仲裁の申し入れ』だと!」
ギムレット 「続きを読んでくれ!」
ドトウ 「ポケモン平和維持機構委員長様。わたくしはるか♪は、R団の理由なき侵略に怯えています。去る8月、わたくしの領地の一部である虫の楽園に突如R団所属のポケモンが乱入し、わたくしのかわいいポケモンたちを誘拐しました。このときは、わたくしのポケモンたちの自助努力で何とか誘拐された仲間たちを救出したのですが、このたびR団は、大部隊を編成し、わたくしの領地に再び侵略を仕掛けてきたのです。」
ギムレット 「何かすごく都合がよすぎる気がするが、客観的に正しいことを言っている。」
ドトウ 「続きを読むぞ。・・・このたびの侵略は、わたくしや、か弱いわたくしのポケモンたちの力ではとても食い止めることはできません。そこでPPKOの方々にお力添えをいただきたいのです。わたくしの領地のアサギ及びR団の本拠地キキョウに平和維持部隊を派兵し、和平を斡旋していただきたいのです。ただ、ひとつだけ許せないことがあります。虫の楽園事件の首謀者及び略奪・強姦をしたR団のポケモンの追放又は去勢を和解の条件としていただきたいのです。もちろん、わたくしも微力ながら、わたくしのポケモンたちを平和維持部隊に派遣したいと思っております。なにとぞよろしくお願いします。」
ギムレット 「この申し入れは・・・・。」
ドトウ 「ああ。読めたな。R団がこんな条件の和平の申し入れなど飲むはずがない。」
ギムレット 「そして、R団は賊軍に成り下がり、はるか♪軍は賊軍征伐の大義名分を得て、キキョウに大手を振って侵攻できる。他の平和維持部隊の力を借りてだ!」
ドトウ 「なかなかの女狐だな。」
ギムレット 「しかし、なぜ使者がラスカル♪なんだ?」
ドトウ 「何かまだ裏がありそうだな・・・。」

女王の居城】
女王 「誰かいる!」
???? 「はは。控えております。」
女王 「リン♪に伝えて。ターゲット変更よ。」

<<スパイが知ったスパイの存在2・完>>

(2009.10.1)