++夢魔の契約2++

むう♪ 「じゃあ、そろそろ望みを聞かせてもらおうかな。クスクス・・・。」
おイヒけ♪ 「さっきも言ったが、魂のコースでお願いするぜ。」
むう♪ 「え!?いいの?魂の契約で!」
おイヒけ♪ 「ああ。その代わり最高に尽くしてもらうぜ。」
むう♪ 「実はボク、魂の契約結ぶの初めてなンだよ。初めてのご成約記念で最高のサービスをさせてもらうよ。ボクにできることなら、何でも望みを叶えてあげる。」
おイヒけ♪ 「よろしく頼むぜ。」
むう♪ 「最初に言っとくけど、契約で叶えられる願いごとはひとつだけだよ。それと、ボクは魔力がそンなに強くないから、望んだ結果の程度が思いどおりじゃなくても文句はなしだよ。ボクとしては一生懸命やった結果だからね。」
おイヒけ♪ 「望みが叶わなかったらどうなるんだ?」
むう♪ 「ボクにできないことは最初に言うから大丈夫だよ。それは契約したことにならない。それと悪魔は契約に拘束されるから、契約に基づく望みは必ず叶えるよ。でも、さっきも言ったけど、叶った結果が契約者の望ンだ結果かどうかは主観の問題だからね。」
おイヒけ♪ 「そんなに難しいことは望まないさ。」
むう♪ 「じゃあ契約を結ぶよ。自らの魂と引き替えにするおっちゃンの望み何?」
おイヒけ♪ 「お前、家来になれ。」
むう♪ 「え?ええぇぇーーー!」
おイヒけ♪ 「お前にでもできる簡単なことだよな。これで契約成立だ。」
むう♪ 「ええぇぇーーー!でもおっちゃン・・・。」
おイヒけ♪ 「口答えをするな。それと、おっちゃンではなく勇者様と呼べ。これは願いではない。命令だ。」
むう♪ 「・・・・はい。勇者様・・・・。」
おイヒけ♪ 「お?素直に言うことを聞いたな。もし、言うこと聞かなかったらお仕置き用に破魔の鞭やら聖水とやら蝋燭とやらを準備しておいたのにな・・・。」
むう♪ 「それだけは、ご容赦ください。ご主人様・・・。」
おイヒけ♪ 「じゃあ次の命令だ。俺は栄光の勇者になりたいんだ。栄光の勇者にしてくれ。」
むう♪ 「命令が抽象的すぎます。もっと具体的に言ってください。」
おイヒけ♪ 「じゃあ世界の人間が俺のことを栄光の勇者と呼ぶようにしてくれ。」
むう♪ 「勝手に名乗ればいいことです。勇者様が自分をことを栄光の勇者だと名乗れば、他人は、勇者様のことを栄光の勇者と呼びます。」
おイヒけ♪ 「なんだそれは・・・。じゃあ次は、魔力を与えてくれ。栄光の勇者は魔法剣士が似合いそうだな。」
むう♪ 「はい、どうぞ。特攻努力値252ポイントup」
おイヒけ♪ 「おお!これは!何か魔法の能力が上がった感じだぞ!いいぞ。じゃあ次は、どんな敵よりも素早く動くことができる行動力をくれ!」
むう♪ 「はい、どうぞ。素早さ努力値252ポイントup」
おイヒけ♪ 「ははは。体が軽いぜ。これはいい。次は攻撃力だ。魔法剣士だけに剣術も必要だ。」
むう♪ 「はい、どうぞ。攻撃努力値6ポイントup」
おイヒけ♪ 「??おい??ぜんぜん力が上がった気がしないぞ・・・。」
むう♪ 「それが限界なンです。もともと努力によって得られる経験値を魔法で努力することなく習得させただけですから。」
おイヒけ♪ 「これが俺の能力の限界なのか?」
むう♪ 「そうです。」
おイヒけ♪ 「・・・これで魔法でできることに限界があるって実感できたぜ・・・。」
むう♪ 「未来は、薬や機械で努力することなく努力値が貰えるみたいですよ。」
おイヒけ♪ 「まあ仕方ないな。じゃあせめて格好だけでも魔法剣士らしくしたいな。魔法剣士の装備を出してくれ。」
むう♪ 「お金をください。」
おイヒけ♪ 「カネをとるのかよ?!」
むう♪ 「いえ。材料を買ってくるンです。」
おイヒけ♪ 「作るんか?!」
むう♪ 「そうです。」
おイヒけ♪ 「カネなんかねえよ。」
むう♪ 「そうなンですか。じゃあタダで手に入るものでも調達してきます。」
おイヒけ♪ 「何を集めてくる気だ?」
むう♪ 「木の棒とか、石とか・・・。」
おイヒけ♪ 「・・・・・・・・・・・・・。」
 「ちぇっ!ちょっと待っとけ・・・・。そら!これ持ってけ。」
むう♪ 「あ!お金。あるじゃないですか。」
おイヒけ♪ 「なけなしの酒代だぞ・・・。お前、カネくらい魔法で出せないのか?」
むう♪ 「そんなことできたら大金持ちですよ。」
おイヒけ♪ 「・・・・・・・・・・・・・。」
 「ああ。それから・・・。」
むう♪ 「はい。なンですか?勇者様。」
おイヒけ♪ 「材料を買ってお釣りがあれば、一番小さな瓶でいいから酒を買ってきてくれ。これは命令じゃなくてお願いだ。」
むう♪ 「はい。わかりました。」


(2009.9.13)