フーカデンビーフ(龍鳳の場合)
【呉軍港】
龍鳳 「今晩のお食事はフーカデンビーフにしてみました。どうでしょう?」

龍鳳 「お昼はカレーですし、夜は少し凝ったものがいいと思ったんですが…」

龍鳳 「いかがですか?フーカデンビーフ。おいしい?」

龍鳳 「洗い物片付けたら、二人で明日の作戦の計画を立てましょうね。」

龍鳳 「あら?こんなときに敵機来襲?空母龍鳳の本当の力、お見せしたいと思います!」


基隆(キールン)港】
龍鳳 「なんだか、夕焼け空が綺麗…もう夕方ですね。」
時雨 「雨はいつか止むさ。」
龍鳳 「雨なんか降ってませんよ。時々時雨さんは変なこと言いますね。」
時雨 「これは僕の口癖だよ。」
龍鳳 「・・・あのね時雨さん。」
時雨 「何?呼んだ?」
龍鳳 「感謝してます。」
時雨 「何?あらたまって?」
龍鳳 「時雨さんのおかげで何とかこの港に来ることができました。」
時雨 「護衛は僕の任務だからね。」
龍鳳 「時雨さんが助けてくれていなければ、私・・・。」
時雨 「僕の力なんて些細なものさ。」
龍鳳 「私、空母の本当の力を見せたかったんだけど。」
時雨 「君は敵の急降下爆撃機ばかりに気を取られて、雷撃機への警戒が足りない。」
龍鳳 「だって機動部隊としては初参戦でしたから。」
時雨 「いずれ慣れるさ。」
龍鳳 「今度は七面鳥なんて言わせません。」
時雨 「雨はいつか止むさ。」
龍鳳 「それって今使うとこ?」
時雨 「僕は迷惑かな。この分はきっと何かで返してよ。」
龍鳳 「そう?じゃあ今度ご飯作って食べさせてあげます。」
時雨 「比叡(ひぇ~)カレーじゃないの?」
龍鳳 「ひどーい。そんなんじゃないです!」ポカポカ!
時雨 「やめてよ、痛いじゃないか。」
龍鳳 「そんなに強くたたいてませんよー。」
時雨 「僕、卵焼き、あとお味噌汁とかお袋の味がいいな。」
龍鳳 「それ得意です!」
時雨 「ありがとう。でも・・・・・。」
龍鳳 「どうしたの?」
時雨 「僕、高雄(カオシュン)にすぐ出航しなきゃいけないんだ。」
龍鳳 「ええ?そうなんですか?」
時雨 「87船団の護衛任務なんだって。」
龍鳳 「そうですか。残念。」
時雨 「雨はいつか止むさ。」
龍鳳 「じゃあ、次に本土に帰港したとき。そのとき一緒にご飯食べましょうよ。」
時雨 「いい雨だね。」
龍鳳 「卵焼きとかじゃなくて、もっと豪勢なもの作ってあげます。」
時雨 「楽しみにしてるよ。」
龍鳳 「約束です。」
時雨 「皆が忘れても、僕だけはずっと覚えているから・・・。」
龍鳳 「空母龍鳳、精一杯頑張ります!」


【呉軍港】
提督 「本土の軍港も空襲が激化してきたな。」
副官 「もう航空機がありません。敵機を迎え撃つことができません。」
提督 「全艦、浮遊砲台として応戦するしかない。」
副官 「はい。」
提督 「練習空母はどうしている?」
副官 「高角砲と機銃を増設して、陸岸に係留しています。」
提督 「空母とあろうものが・・・。忍びない。」
副官 「はい。」
提督 「我が軍は航空機ばかりか艦も消耗しすぎた。輸送船団の護衛艦でも無事に帰港できたものは数少ない。」*1

副官 「提督!敵機動部隊の来襲です!」
提督 「全艦迎え撃て!帝国海軍最期の意地を見せてやれ!」


「フーカデンビーフ、いかがでしたか?…ふふ、良かったぁ!」
(2015.11.29up byはるか♪)

※なお、公式では龍鳳→時雨の呼び方は「時雨さん」だと判明。当時は判明していなかったから仕方ないね。(ロンシャン(作者)注)