新聞から

【ロンシャンの部屋】

あゆみ♪ 「ロンシャンさまカシコジマさんが新聞に出てますよ。」
ロンシャン 「あっそうなの?また武闘大会で優勝でもしたのかい?」
あゆみ♪ 「違うみたい。『調査団体の元神官、少女への乱暴容疑で逮捕』だって。」
ロンシャン 「なんだってぇ?!」
あゆみ♪ 「ええっとね。『調査団体ORIGINのカシコジマ容疑者(46億歳)暴行と未成年者略取容疑で逮捕。』これカシコジマさんのことでしょ?」
ロンシャン 「ちょっと待ってくれよ。カシコジマはORIGINじゃなくてR団のポケモンだぞ!」
あゆみ♪ 「そうよね。」
ロンシャン 「ちぇっ!いつも不正確なことばかりを書くんだ。だから僕はマスコミが嫌いなんだよ。」
あゆみ♪ 「続き読むね。シマ警察によるとカシコジマ容疑者は12歳の少女に乱暴した疑い。少女の両親の告訴に基づき逮捕。同容疑者は合意の上だったと犯行を否認しているという。」
ロンシャン 「ったく・・・。」
あゆみ♪ 「ORIGINリーダーのコメントが載ってるよ。リーダーベッカムさんのコメント。『ごペンなさい。』だって。」
ロンシャン 「・・・・・・・。」
あゆみ♪ 「ほんと信じられない。カシコジマさんってひどい人だったんだね。」
ロンシャン 「いやあゆみ。ニュースはもっと正確に読まないといけないよ。」
あゆみ♪ 「ええ?どういうこと?」
ロンシャン 「新聞には暴行って書いてあるけど、法律では強姦っていう罪なんだよ。」
あゆみ♪ 「そうなんだ。」
ロンシャン 「強姦罪の構成要件は、女子を暴行又は脅迫により強いて姦淫することなんだけど・・・」
あゆみ♪ 「????????」
ロンシャン 「13歳未満の女子を姦淫した場合、暴行脅迫によらなくても姦淫するだけで強姦罪が成立するんだ。」
あゆみ♪ 「ふ~ん???」
ロンシャン 「カシコジマは女の子にひどいことをするやつじゃない。和姦だったいうのは事実だと思うよ。」
あゆみ♪ 「そうだね。」
ロンシャン 「カシコジマもその娘が13歳になるまでがまんすればよかったのに。」
あゆみ♪ 「何で逮捕されちゃったんだろ?」
ロンシャン 「強姦罪は親告罪なんだけど、この事件の被害者は未成年だから告訴権は両親にあるんだよ。」
あゆみ♪ 「???????????????」
ロンシャン 「未成年者略取誘拐でも告訴が出てるみたいだから、きっとご両親ともめているんだろうな。」
あゆみ♪ 「ふ~ん????でもロンシャンさま詳しいですね。」
ロンシャン 「ぼくは公務員になるんだよ。だから刑法くらい勉強してるさ。基本だろ。」
あゆみ♪ 「へぇ~すっご~い♪」
ロンシャン 「でもこの手の事件はマスコミが騒ぐぞ。格好のワイドショーネタだしな。」
あゆみ♪ 「そうかもしれませんね。」


イバン♪ 「ロンシャンさまー!ロンシャンさまー!」
ロンシャン 「なんだよ?慌てて。」
イバン♪ 「マスコミが押しかけてきてますよー!」
ロンシャン 「なんだって?!」
イバン♪ 「だからマスコミなんですよー!」
ロンシャン 「だから何でマスコミが押しかけてきてるんだよ?」
イバン♪ 「テレビ見てください!テレビ!」
ロンシャン 「えっ?」
あゆみ♪ 「テレビ点けるね。ぽちっとな。」
ロンシャン 「・・・・。あっ!これ僕んちだ!」
あゆみ♪ 「ほんと。ここが映ってる!あっ!あれわたし。ピース!ピース!」v o_o v
ロンシャン 「やめろよ!」

ロンシャン 「・・・あそこだ!あの窓から覗かれてる!カーテンを閉めろ!」
イバン♪ 「はい。」シャーーーッ!


ロンシャン 「何でこんなことになっちゃったんだ?」
イバン♪ 「1時間くらい前に修正の報道発表があったんですよ。カシコジマ容疑者は、ORIGINじゃなくてR団の一員だって。」
ロンシャン 「それでマスコミがこっちに押しかけてきたのか・・・。」
あゆみ♪ 「ロンシャンさまどうするの?」
ロンシャン 「放っとくさ。マスコミの相手をしてやる義務はないし暇もない。」
あゆみ♪ 「あれ?家の前で誰かにインタビューしちゃってますよ。」
ロンシャン 「あれは隣のおばちゃんだ。」


レポーター 「R団とはどんな団体なんですか?」
おばちゃん 「あの子らそんな大それたことしてたんやね。信じられへんわぁ。」
レポーター 「団長はどんな人ですか?」
おばちゃん 「毎日あいさつしてくれるええ子やったのにねぇ。ほんま信じられへん。」


ロンシャン 「なんで僕やR団のこと聞いてるんだよ?」
イバン♪ 「なんか急に方向性がR団バッシングに変わってきたんですよ。」
ロンシャン 「・・・・・・」
イバン♪ 「ネット見てください。R団ひどい言われようですよ。」


  • R団には殺人罪を適用できる例外法令はまだですか
  • それか強姦罪にも死刑や終身刑を導入するかだ
  • R団と同じ空気を吸っているのも嫌な被害者もいるはずではないのかね
  • R団に死を 運動でも起こせば変わるんじゃないかな。法律を民衆が捻じ曲げるようなら、法治国家の終焉とは思うがね


あゆみ♪ 「ひっどーーい!」
イバン♪ 「むちゃくちゃですね。」
ロンシャン 「・・・・・・・・・・・・。」
イバン♪ 「これって単に感情論じゃないですか。」
ロンシャン 「・・・・そうだな。」
イバン♪ 「何でもいいから粗を見つけて噛み付いてるだけですね。」
あゆみ♪ 「ほんと。」
イバン♪ 「メディア批判にも飛び火しちゃってるし。マスコミ批判してる者も批判してる。」
あゆみ♪ 「自分らで互いに罵りあってる。ゴミだカスだって。」
イバン♪ 「目くそ鼻くそ状態ですねw」
ロンシャン 「も、もっと論理的に話そうじゃないか。」
イバン♪ 「あれ?どうしちゃったんですか?いつも非論理的なロンシャンさまが。」
ロンシャン 「いや、吐いたツバは飲み込めないというか・・・・。」
イバン♪ 「ロンシャンさま、何言ってるんですか?」
ロンシャン 「罪を犯した者は相応の罰を受けるべきだ。それは当然のことだと思う。」
あゆみ♪ 「ロンシャンさま・・・・。」
イバン♪ 「・・・・・じゃあカシコジマさんどうなるんですか?」
ロンシャン 「起訴されないよ。おそらくね。」
あゆみ♪ (・・・キソって?・・・)
イバン♪ 「どうしてですか?」
ロンシャン 「被害者の少女が処罰を求めていないからだよ。」
イバン♪ 「でもみんなにこんなに叩かれてますよ。」
ロンシャン 「みんな?たった一部じゃないのかね。」
イバン♪ 「で、でもネットでは大炎上ですよ。」
ロンシャン 「そもそも大衆や社会が人を裁くんじゃない。法が裁くんだ。」
イバン♪ 「・・・・・そうですね。」
ロンシャン 「みんな自分の意見を言うのはいい。だけど勘違いしてないかい?」
イバン♪ 「・・・・・・・・・・。」
ロンシャン 「人を批判するのなら、僕はきちんと自分の考えを持ちたいんだよ。」
あゆみ♪・イバン♪ 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
ロンシャン 「僕も少しは成長したと思いたいんだ。」
あゆみ♪ 「ロンシャンさま。」
ロンシャン 「あれから3年も経ったんだ。」
イバン♪ 「はあ・・・。で取材どうしますか?」
ロンシャン 「記者会見をするよ。1時間後に開始するかな。」
あゆみ♪ 「何て言うつもりなの?」
ロンシャン 「僕のポケモンが世間をお騒がせしたことはきちんと謝る。」
あゆみ♪ 「謝っちゃうの?」
ロンシャン 「いや、僕はカシコジマを信じてる。そのことをちゃんと説明して僕の考えを話してわかってもらうよ。」
あゆみ♪ 「うん。」
ロンシャン 「だからイバン♪は、記者会見が始まるまでに事実関係を調べてきてよ。僕が思っているとおり間違いないかどうか。」
イバン♪ 「わかりました。大至急調べますね。」
あゆみ♪ 「じゃあわたしは服着替えてくるね。お化粧も直さなきゃ。」
ロンシャンイバン♪ (自分もテレビに映る気だよ・・・。)

(2012.4.30up byはるか♪)

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最終更新:2012年04月30日 17:53