キシュージ.(完)

【暗闇に潜む1匹のクロバット。それを空高くから見ているフワライド

キシュージ 「げしげし。げしげし。R団の連中皆殺しにしてやる。げしげし。げしげし。」



タンバジ 「ようやく見つけた。快速軍の面汚しめ。・・・ん?誰かが近づいてくるぞ。」



ヒネノ 「おい!キシュージ!!!やっと見つけたぞ。」
キシュージ 「なんだヒネノか。」



タンバジ 「あれは?ヒネノか。しかし2匹とも私に気がついておらぬようだな。しばらくこのまま様子を見させてもらうか・・・。」



ヒネノ 「キシュージ!お前に聞きたいことがある!」
キシュージ 「俺は忙しいんだよ。童貞の相手なんかしてられねぇから帰って寝ろや。」
ヒネノ 「お前ここで待ち伏せして、またR団の女の子を襲うつもりだろ!」
キシュージ 「なんだ。ばれてるのかよ。ああ、そのとおりだよ。げしげし。」
ヒネノ 「お前そんなことして何が楽しいんだ!」
キシュージ 「R団がポケモンバトルで最も大切なモノを失ったからさ。俺があいつらにわからせてやるのさ。」
ヒネノ 「だったらR団の強い奴と闘えよ。幹部のウエロクとか強い奴がいるだろう!なんで女の子やリスを襲うんだよ!!!」
キシュージ 「確実に勝つ極意は自分より弱いやつと戦うことさ。げしげし。」
ヒネノ 「サイテーな奴だな。お前そんなことまでして勝ちたいのかよ!!!」
キシュージ 「勝てば最高に気持ちいいんだよ!お前だってバトルに勝ったら気持ちがいいだろ?それと同じなんだよ!けけけ。」
ヒネノ 「そりゃ俺だってバトルに勝てば気持ちがいいけど。だけどそんなの間違ってる!」
キシュージ 「俺の頭は壊れてるんだ!俺はその気持ちよさがお前たちの何十倍、何百倍も強いのさ。もう頭の中ドーパミン出まくりだぜ。ひぇひぇひぇひぇっ。」
ヒネノ 「お前本当に壊れてしまったのか・・・。」
キシュージ 「ひぇひぇひぇひぇっ。気持ちいいぜぇ!気持ちがいいんだぜぇぇぇ!童貞のお前にはわからんだろうな!」
ヒネノ 「俺は童貞じゃない!」
キシュージ 「そんなことどうでもいいんだよ!お前も今夜のおかずにしてやるぜ!ひぇひぇひぇひぇっ。くらえクロスポイズン!!!」

ヒネノ 「うおぉ?!いきなり不意打ち攻撃かよ!・・・痛てて。当たっちまったぜ!」

ぼこぼこぼこっ!

キシュージ 「へっへっへ。毒の追加効果発動だぜ。そのまんま毒食らってくたばっちまいな!」
ヒネノ 「性根まで腐ってやがる・・・。だが、俺に毒は逆効果だったな。」
キシュージ 「なに?!」
ヒネノ 「俺の特性は毒状態で逆に体力が回復するポイズン・ヒールだ。」
キシュージ 「なんだと!」
ヒネノ 「今からお前の腐りきった性根をたたき直してやるぜ!かかって来いよ!」



テンノウジ 「 ひょう!ひょう!ひょう!ひょう!ひょう!

コダマ 「きゃー!急にどうしたの!」
ツルハシ 「どうしたんだよ!!テンノウジ!!!顔が紫色だぞ!」
テンノウジ 「 ひょう!ひょう!ひょう!ひょう!ひょう!
コダマ 「さあ落ち着いて!お茶飲んで。」

ごくごく

テンノウジ 「はあ!助かったぁ。死ぬかと思った。」
ツルハシ 「どうしたんだよ?一体。」
テンノウジ 「あははは。スルメイカを噛まずに飲み込もうとしたら(のど)に引っかかっちゃったんだよ。」
ツルハシ 「アホか・・・。」
コダマ 「ネコにイカを食べさせたら腰を抜かすって言うよね。気をつけてよ。」
テンノウジ 「うん。わかったよ。」
ツルハシ 「もっと品よく食えよ。げしげし慌てて食うからだぜ。」
テンノウジ 「げしげし・・・か。」
ツルハシ 「ん?」
テンノウジ 「そういえばキシュージも回転寿司好きだったよね。いつもげしげし食べてた・・・。」
ツルハシ 「あいつは寿司よりプリンやメロンばっかりげしげし食ってたぜ。確かに下品だったな。」
テンノウジ 「甘いものが好きだったよね。最後はみんなでソフトクリーム食べるのが楽しみだった。」
ツルハシ 「あいつの話をするのはもうよせよ。」
テンノウジ 「・・・・・・・・・・。」
ツルハシ 「せっかくの寿司がまずくなる。あんな奴友達じゃない。」
テンノウジ 「・・・・・うん。」



ヒネノ 「さあかかって来いよ!キシュージ!」
キシュージ 「ああ行くぜ!お前なんか俺の今夜のおかずにしてやる!」

ヒネノ (・・・・キシュージ。何でそんなになっちまったんだよ・・・・)

キシュージ 「ははん!お前と俺じゃ俺の方が早い!速攻で決めてやるぜ!」
ヒネノ 「来る。」
キシュージ 「くらえ!ブレイブバーーーーード!!!」

ヒネノ 「くっ!半端ねぇ威力だ。だが・・・・。」
キシュージ 「ちくしょう!固てえぇ!半分も削れてねぇ!」

ヒネノ 「ここで身代わりだ!」
キシュージ 「なにぃ?!身代わりだと!」



タンバジ 「ほう。後手身代わりだとな。これはおもしろい。」



キシュージ 「・・・・・・・・・・・・・・。」
ヒネノ 「どうしたキシュージ。来いよ。」
キシュージ 「身代わりなんて汚ねぇぞ!正々堂々と闘えよ!汚ねぇ汚ねぇ汚ねぇ!」
ヒネノ 「何が汚いんだよ・・・。お前何言ってるんだ?」



タンバジ 「あの身代わりでキシュージは強引に押すことができなくなった。身代わりは、自分HPを4分の1を使って分身を出す技。分身は、その名のとおり身代わりとなって敵の攻撃を受ける。」



キシュージ 「畜生め!このチキン野郎のふにゃチン野郎!だからお前はいつまでも童貞なんだよ!」
ヒネノ 「だからもう童貞じゃないって。」



タンバジ 「ヒネノの特性ポイズン・ヒールは1ターンにmaxHPの8分の1づつ体力を回復する。2ターン経過すると身代わりで減った分の体力が元に戻るから「守る」と「身代わり」を繰り返して敵の自滅を待つだけでいい。キシュージがこの無限連鎖のコンボを打ち破るにはあの技しかないぞ。」



キシュージ 「そうかよ。風俗の姉ちゃんに筆おろししてもらったのかよ。それとも母ちゃんか!」
ヒネノ 「なんだとぉ!」

キシュージ (・・・・けけけ!かかったぜ・・・・)

キシュージ 「お前に体を許す肉便器(ビッチ)がいるんだな。」
ヒネノ 「ナギのことを悪く言うな!」
キシュージ 「なんだ?ナギだって?!・・・・けけけけけけ!これはお笑いだ!」



タンバジ 「挑発。この技は、対戦相手に罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせることにより攻撃技を誘い、その結果補助技を封じ込める。いかにもキシュージらしい技よ。そして、こいつは身代わりを貫通する。さてどうするヒネノよ。」



ヒネノ 「舞い上がれ砂塵(さじん)砂嵐(すなあらし)!」
キシュージ 「なにぃ?!!!補助技?!挑発が効いてないだとぉ!!!」
ヒネノ 「メンタルハーブ持っててよかったぜ。しかし、お前どうしてナギのことを?まさか!お前が・・・。」
キシュージ 「ああん。(にぶ)いお前でもさすがに気がついたか。」
ヒネノ 「ナギを襲った暴漢って、お前だったのか・・・。ちくしょう!」
キシュージ 「ああ戦闘不能にした後おいしくいただいぜ。俺とお前は兄弟だったんだな。」
ヒネノ 「ちくしょうめ!貴様だけは絶対に許さない。」



タンバジ 「ほう。メンタルハーブを持っておったか。そして砂嵐(すなあらし)はよい選択よ。キシュージの奴、何か動かなければジリ貧となるぞ。」



キシュージ 「負けたくねぇ!負けねぇぜ!俺は絶対勝つんだよ!何をしたって勝てばいいんだよ!!!」
ヒネノ 「キシュージ。何がお前をそんなにしてしまったんだよ・・・。」
キシュージ 「ネ申だよ!俺は神の声を聞いたんだよ!」
ヒネノ 「神だって・・・。」
キシュージ 「俺の創造主が言うんだよ。R団に戦いの神髄を教えてやれってよ!」
ヒネノ 「だけどお前言ってることとやってることがバラバラだぞ!」
キシュージ 「神が言うんだよ!女を襲えって。弱っちい女をぶち殺せってよ!!!だから俺は()ってやる!!!あの弱っちいR団を全員ぶち殺してやる!!!」



タンバジ 「キシュージめ!生命(いのち)粗末(そまつ)にする者は許さん!叩き斬る!」


【快速軍アジト】

みやこじ 「なあ、前から聞こうと思ってたんだが・・・。」
カンクー 「なんだ。」
みやこじ 「タンバジさ。あいつ、いつも「生命(いのち)粗末(そまつ)にする者は許さん!」なんて格好つけて言ってるけどさ。」
カンクー 「ああ、まったく重みのない薄っぺらな言葉じゃ。」
みやこじ 「そうだな。オレもそう思う。あれ完璧に浮いちまってるもんな。」
カンクー 「(うぬ)の言葉に自惚れしておるのじゃ。あれで威厳が保てるとでも思っておるのだろう。」
みやこじ 「けっ!底の知れる野郎だぜ。」
カンクー 「そういえば、お前らも当初は奴に同調しておったのぅ。」
みやこじ 「それはあんただっていっしょだろ!」
カンクー 「かっかっか!しかるべし。わしはフワライドにかけた地口かと思っておったのだがの。」
みやこじ 「それで、もし「生命(いのち)粗末(そまつ)にする者」がいたらどうするつもりなんだろうな。」
カンクー 「『叩き斬る』とでも言うのであろうな。」
みやこじ 「なんだよそれ。言ってることとやってることがバラバラじゃないか!」
カンクー 「奴は平仄(ひょうそく)()うておらんのだ。」
みやこじ 「ひょうそく(・・・・・)ってなんだよ?でも、なんであいつそこまでこだわるんだい?」
カンクー 「知らぬ。興味もない。」
みやこじ 「ふん。あいつ自分の立ち位置を完全に見失ってるんじゃないか!あいつの存在意義って何なんだよ?」
カンクー 「やっていることは暗殺者(アサシン)と同じじゃ。」
みやこじ 「暗殺者(アサシン)か。狂った殺戮者。まんまだな。」
カンクー 「(おのれ)の価値観と違う考えの他人をまったく認めようとしない。そして非難することしかせず粛正していく。まさに狂信者じゃ。」
みやこじ 「オレにはまったく理解できない野郎だぜ。」
カンクー 「当たり前じゃ。奴自身さえ(おのれ)の矛盾に気づいておらんのだから、他人が理解できるはずもあるまい。」
みやこじ 「聖職者の仮面を被った暗殺者か。とんだ偽善者だ。」
カンクー 「いや、偽善者というより、まるでキメラじゃ・・・。」
みやこじ 「キメラ?」
カンクー 「神の気まぐれで創られたキメラじゃ。」
みやこじ 「神だって?」
カンクー 「戦闘能力だけはやたらと高い体を与えられた上で、その首だけをすげ替えられたキメラじゃ。とんでもないモンスターが創られてしもうたわ。」
みやこじ 「どいつもこいつも何考えてやがんだよ!」
カンクー 「何も考えておらんのじゃろう。」
みやこじ 「けっ!」
カンクー 「そして奴は心の奥底で存在意義が見いだせぬ自分を呪い。創造者を呪い。自分以外のすべての者を呪っておるのだろう。」
みやこじ 「それじゃまるでFrankenstein's Monster(フランケンシュタインズモンスター)だな。」
カンクー 「まさに理解不能の怪物よ。」(・・・・人を(いと)おしむ心を欠いておるがな・・・・)
みやこじ 「けっ!胸くそ悪くなる話だぜ!」
カンクー 「化け物ばかり創りおって、どうするつもりかの。」
みやこじ 「で、あんたは何であんな奴を使ってるんだよ?」
カンクー 「さっき言うたとおりじゃ。奴の戦闘能力は高い。利用できるだけ利用する。かっかっかっか!」
みやこじ 「けっ!あんたもまったく胸くそ悪くなるじじいだな!」
カンクー 「勝手にほざいておれ。わしはもう先がない。じゃからせめて重用してやることが奴に対する(はなむけ)じゃ。」
みやこじ 「けっ!・・・結局俺たちのアイデンティティって一体何だったんだよ?」
カンクー 「欺瞞に充ち満ちておる世界じゃからな・・・。わしらはこのあとどこに向かえばよいのかの・・・。」



タンバジ 「生命(いのち)粗末(そまつ)にする者は許さん!」



キシュージ 「ひぇっひぇっひぇっひぇっ!俺は(ほか)の奴らとは違うのさ。なんせ神から重要な役割を与えられているんだからな。」
ヒネノ 「何だよ?その重要な役割って?」
キシュージ 「R団(あいつら)に大切なモノを教えてやるってことだぜ!」
ヒネノ 「たったそれだけかよ・・・。お前は一体何様のつもりなんだ?」
キシュージ 「俺は快速軍の中でも最速なんだぜ!神から重要な役割を与えられた俺がR団を粛正してやるのは当然だ!」
ヒネノ 「それだけの理由で他人を無差別襲撃するのか?(はた)から見たら単なる勘違い野郎だぜ。」
キシュージ 「なのにR団(あいつら)のんきにお菓子パーティなんかしていやがった。」
ヒネノ 「リスとお菓子パーティやってる女の子を襲うなんて手段からしておかしいだろ?」
キシュージ 「女だったら誰でもよかったんだよ!取り敢えず萌えキャラ出しとけばいいんだよ!」
ヒネノ 「なんて安易な発想なんだよ。もっとシチュエーション考えろよ。設定がおかしいこと位いい加減気づけよ。」
キシュージ 「俺が正義なんだよ!快速軍は最強なんだよ!俺は何をしても勝つんだ!だから女を襲うんだよ!」
ヒネノ 「お前の話は支離滅裂(しりめつれつ)なんだ。懲りずにまだ同じ間違いをやってるじゃないか。」
キシュージ 「俺の話は完璧なんだよ!なのにみんながみんな俺の話が理解できないんだよ!バカにしやがって!俺は最強なんだよ!携帯へし折ってやる!!!」
ヒネノ 「誰もお前をバカになんてしていないよ。だけど、お前の価値観が他人も共感できるかってのは別の問題なんだ・・・。」
キシュージ 「俺が正しいんだよ。俺以外はみんな間違ってるんだよ!」
ヒネノ 「目を(つむ)っていたら何も見えないぞ。自分独自(・・)の固定観念から離れろよ。もっと客観的に物事を見てみろよ。」
キシュージ 「メタフィクションなんて古典からのありきたりな手法だったとかは知らないぜ!俺が見たことないから認めないんだよ!俺だけが正しいんだよ!!!俺の感性だけが完璧なんだよ!!!」
ヒネノ 「何をわけの分からないこと言ってるんだよ?自分が正しいと言いたいのならもっと勉強しろ。もっと論理的に話を組み立てろ。そしてもっともっと感性を磨けよ!」
キシュージ 「俺は神だ!だから文句だけ言ってればいいんだよ!」
ヒネノ 「これだけ言っても通じていないのか・・・。」
キシュージ 「げしげし。俺は最強さ!俺は最強最速のキシュージ様だ!げしげし。」
ヒネノ 「お前これからどうするつもりなんだよ?」
キシュージ 「俺の好きにさせてもらう!ひぇっひぇっひぇっひぇっ。これからR団の連中を襲って襲って皆殺しにしてやる!」
ヒネノ 「・・・・完全に壊れてやがる。」
キシュージ 「ひぇっひぇっひぇっ。R団の連中なんて俺のこやしにすぎないぜ!!あいつらが泣きわめく声が聞こえるぜ。気持ちいいぃぃぃぜ!」
ヒネノ 「俺がお前に引導を渡してやらないといけないみたいだな。さあ来いよ!!!」



タンバジ 「む?動くな。」



キシュージ (・・・・あいつめ。能書(のうが)きばっかりたれやがって。俺の方から引導を渡してやるぜ・・・・)
 (・・・・奴より俺の方が早いから、先手先手で何とか押し切ってやる・・・・)



タンバジ 「メンタルハーブの効果は1度だけだ。だから、ここはキシュージ側からすれば再び挑発だな。となるとヒネノの技はあれだな・・・・。」



キシュージ (・・・・挑発は守るを貫通しねぇ。だからヒネノの奴は守ってくる。ここは体力を回復しておくか・・・・)
 「ヒネノは守ってろバカ!俺ははねやすめで体力回復だ!」
ヒネノ 「・・・・・・・・・・・・・・。」



タンバジ 「むむ!ヒネノ?「守る」ではない!」



ヒネノ 「くらえ!地ならしーーーーーーー!!!」
キシュージ 「うぎゃぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!」



タンバジ 「ほう!ヒネノの奴、読み勝ちおった!飛行タイプの「羽休め」に地ならしを当てよった!」
 「しかも飛行タイプが消え毒タイプに効果2倍!キシュージの体力はあと少ししか残っておらん!そして、地ならしの追加効果は・・・・。」



キシュージ 「ちくしょう!汚ねぇぞ!俺に地ならしなんて当てやがって!」
ヒネノ 「お前はもう終わりなんだよ。」
キシュージ 「あり?今の地ならしで・・・・。」
ヒネノ 「そうだ。そのとおりだ。今の地ならしでお前の唯一の持ち前である素早さが俺のを下回った。」
キシュージ 「ありり?」
ヒネノ 「あと1撃で決めてやるぜ。」
キシュージ 「ま、待ってくれ!助けてくれよ。友達だろ?な、な!」
ヒネノ 「お前だけは許せない!くらえ!!!ハサミギロチン!!!」
キシュージ 「ひいぃぃぃぃぃーーーーーーー!!!」

ぢょきん!

キシュージ 「ほろ?」
ヒネノ 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」



タンバジ 「・・・・外しよったか。しかしここで命中率の低いハサミギロチンとはな。普通の技なら勝っておったものを。」



ヒネノ 「・・・・行けよ!」
キシュージ 「へ?」
ヒネノ 「行けって言ってるだろ!お前なんか、さっさとどっかに行ってしまえ!」
キシュージ 「へ?へへ???・・・へへへへへへっ。何だ、とどめを刺さないのかよ?!」
ヒネノ 「さっさと逃げろよ!お前は快速軍から命を狙われてるんだよ!」
キシュージ 「へっへっへっへっへ。俺を助けたつもりかよ?」
ヒネノ 「・・・・・・・・・・・・・・・。」
キシュージ 「へへん!感謝なんかしねぇぜ!いつかきっとし返ししてやるからな!首を洗って待っとけよ!へっへっへっへっへ。」

ばさ!ばさ!ばさ!ばさ!ばさ!ばさ!



タンバジ 「ふっ。まだまだ青いの。」



ヒネノ (・・・・キシュージ。何がお前をそんなにしてしまったんだよ・・・・。)


【暗闇を飛んで行く1匹のクロバット

キシュージ 「げしげし。げしげし。」
 (・・・・ヒネノの野郎。俺をバカにしやがって。いつかきっと見返してやる・・・・)

びゅぅぅぅぅーーーーーーーー!!!

キシュージ 「ん?かまいたちか?いや違う。これはエアカッター?」

シャキーーーン!!!

キシュージ 「おろ?」

キシュージ (・・・・あれ?コウモリが1匹飛んで行きやがる。でもあのコウモリ変だな・・・・)
 (・・・・首がねぇ・・・・)

どさっ!

タンバジ 「すまんな。ヒネノよ。」
 「約束を反故(ほご)にしてしまった。3日(みっか)待つと言っておったのにな。」

<<キシュージ.(完)>>
(2011.5.22up byはるか♪)

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