すべてを破壊した流星群

シチノミヤ 「お兄ちゃん遊ぼ。」
チビ 「いいよ。じゃあバトスピしよう。」
シチノミヤ 「わ~い。」
チビ 「シノミヤといっしょにかかって来いよ。」
シノミヤ 「ぼくカードゲーム嫌い。やらない。」
チビ 「ちぇっ。」
シチノミヤ 「いいも~ん。あたしだけお兄ちゃんに遊んでもらうもん。」
チビ 「よ~し。まずボクのターンだぞ。カードをドロー。スピリットを召還!」
 「ムシャツバメを召還。ゴクラクチョウを召還。武神鳥バーディ・ケンシンを召還。鳥人機フェイスベルガーを召還。」
シチノミヤ 「あ~ん。お兄ちゃん。新キャラ召還しすぎだよー。」
チビ 「へん!どうだ!すごいだろ。ボクの鳥軍団!かっこいいだろ?」
シチノミヤ 「でもまだ脇が甘いね。」
チビ 「え?」
シチノミヤ 「前に警告したでしょ。しっかりキャラのガードしてないとおチンチン(^▽^)(V)チョキン♪しちゃうぞって。くすくす。」



アマガサキ 「愛しい妻にかわいい子どもたち。慎ましやかながらも楽しい我が家。それがしは幸せ者でござる。」
チビ 「びぃえぇぇぇ~~~~~~!!!」><
アマガサキ 「どうしたチビ?」
チビ 「シチノミヤがボクの鳥軍団のおチンチンチョキンしたぁぁぁ!」
アマガサキ 「妹にカードゲームで負けて泣きわめくとは・・・。情けなや。我が息子よ・・・・。」
サンノミヤ 「ちょっとあんた!」
アマガサキ 「うおぉぉっ!ごめんなさい。ごめんなさい。」
サンノミヤ 「あんた何で私の顔見ただけで謝るのよ?!」
アマガサキ 「す、すまぬ。条件反射でつい・・・。パブロフの犬ってやつだな。はははは。」
サンノミヤ 「何よ!人をモンスターオバハンみたいに!失礼しちゃうわ。」
アマガサキ 「なはははは。ところでサンノミヤ、何の用だ?」
サンノミヤ 「できちゃった。」
アマガサキ 「う゛ぇ?」
サンノミヤ 「またできちゃったのよ。」
アマガサキ 「ま、またか・・・。」
サンノミヤ 「もう!無計画に次から次へと孕ませるからよ!ほんと新キャラうじゃうじゃとウザすぎ!」
アマガサキ 「う~む。しかしできてしまったものはしようがない。堕ろすわけにもいかんし・・・・。」
サンノミヤ 「それに全然個性もないし。そこらへんロコンロコンロコンロコンロコン!」
アマガサキ 「名前ならいくらでもあるぞ。ハチノミヤにキュウノミヤやジュウノミヤ。」
サンノミヤ 「そんなこと言ってるんじゃないわ!」
アマガサキ 「ひっ!」
サンノミヤ 「どこを見てもロコンロコンロコンロコンロコン!誰が誰なんだかキャラの区別がつかない。うぜぇぇぇぇ。」
アマガサキ 「確かにそうだな。それがしも違いがよく分からぬ。それに話自体が皆同じに見える。」
サンノミヤ 「あと何話くらい同じようなの読まされるのかしら?」
アマガサキ 「うむ。せめてキャラ立ちしておるのはみえ殿ぐらいか・・・。それも活かせるか不安だが。」
サンノミヤ 「ちょっとあんた!!!」
アマガサキ 「ひっ!」
サンノミヤ 「誰よ?!そのみえって!」
アマガサキ 「い、いや。惚れた男が実は悪の組織の親玉で挙げ句の果てに置屋に売られた悲しい境遇の娘のことでござる・・・・。」
サンノミヤ 「だから、何であんたがそんな話知ってるのよ!」
アマガサキ 「い、いや。ちょっと噂話をいきつけのヘルスで小耳に・・・。うげぇっ!」

ぼきっ!

アマガサキ 「あう゛ぇし。」

チビ 「あ、父ちゃん!犬が西向きゃ尾も西だ!」


【第2会場放送席】

パーコ♪ 「こちら明日香村石舞台古墳前第2会場特設リングです!」
ヤマトジ♪ 「第2会場よん♥」
パーコ♪ 「はるか♪チームとエイリアチームの先鋒が発表されましたね。」
ヤマトジ♪ 「そうね♥」
パーコ♪ 「はるか♪チームの先鋒がチコリータチコ♪選手。一方エイリアチームの先鋒はボーマンダデザーム♪選手です。」
ヤマトジ♪ 「燃える闘いを期待してるわ♥」
パーコ♪ 「勝敗の予想はどうでしょう?」
ヤマトジ♪ 「厨ポケのボーマンダが圧倒的に有利ね♥」
パーコ♪ 「しかも草4分の1ですしね・・・。」
ヤマトジ♪ 「普通に考えれば進化前のチコリータが勝つのは難しいわね♥」
パーコ♪ 「そうですね・・・。」
ヤマトジ♪ 「でもね。(なん)にも策がなくてチコリータが先発で出てきたとは思えないわ♥」
パーコ♪ 「なるほど!」
ヤマトジ♪ 「楽しみだわ♥」


【はるか♪チーム控え室】

はるか♪ 「きゃ~!チコ♪ちゃんがんばってね!」o(≧▽≦)o
チコ♪ 「はい!はるか♪さん。」


【エイリアチーム控え室】

グラン♪ (・・・・やっぱりチコリータが先発で出てきたか・・・・)
 (・・・・女王様は、対R団戦でも進化前のアノプスを先発させたから・・・・)
 (・・・・第2回戦でも奇をてらった作戦に出てくることは予想できた。この1戦でも進化前の先発が十分あり得る・・・・)
 (・・・・だとして、誰が先発で出て来るかだ。あのチコリータは、女王様の腹心だ・・・・)
 (・・・・女王様が重用するだけの相応の実力を持っているだろう・・・・)
 (・・・・だから、あいつが先発すると読んでタイプ相性のいいデザーム♪を先発させてみた・・・・)
 (・・・・案の定チコリータが先発で出てきたから、僕が読み勝ったように見える。だけど・・・・)
 (・・・・女王様だってバカじゃない。僕がチコリータの先発を読んでデザーム♪をぶつけてくることは簡単に読めたはずだ・・・・)
 (・・・・それなのに女王様は敢えてチコリータを先発させた・・・・)
 (・・・・何か裏がある。あのロッコー山の女狐と恐れられる女王様が無策のはずがない・・・・)


【はるか♪チーム控え室】

はるか♪ 「きゃ~!向こう厨ポケよ~!グラン♪ちゃんガチよ!怖いわ。怖いわ。」
 「チコ♪ちゃん大丈夫?」o(≧▽≦)o

チコ♪ (・・・・グラン♪は、私の先発を読んでデザーム♪を先発させてきた・・・・)
 (・・・・この先発は裏の裏をかけば読めるから、はるか♪さんだってデザーム♪の先発を読んでいたはず・・・・)
 (・・・・なのになんでチコリータの私を先発させたのかってグラン♪も、いろいろ考えちゃってるはず。だけど私はホントのことを知ってる・・・・)
 (・・・・はるか♪さんは、何も考えてない・・・・)
 (・・・・はるか♪さんは、典型的な右脳人間。感性と直感だけで物事を決めてる・・・・)
 (・・・・だけど、そのインスピレーションが当たってしまう。天性の才能だわ・・・・)

はるか♪ 「きゃ~。きゃ~!チコ♪ちゃんどうする?」o(≧▽≦)o

チコ♪ (・・・・はるか♪さんは前後策なんてちっとも考えてない。でも、私は大切なことを知ってる。とても簡単なこと・・・・)
 (・・・・はるか♪さんは、私のことを信じてくれてる。たったそれだけ・・・・)

はるか♪ 「きゃ~!チコ♪ちゃんがんばってね!あなたなら何とかなるわ。」o(≧▽≦)o
チコ♪ 「はい。私がんばる!」

チコ♪ (・・・・だから私を信じてくれるはるか♪さんのために私がんばる!・・・・)

はるか♪ 「・・・・でも・・・・」(゚.゚*)
チコ♪ 「はい?」
はるか♪ 「グラン♪ちゃんが優勝したら・・・・」
チコ♪ 「そのときは、はるか♪さんがグラン♪の嫁にならなきゃいけないんですよ。」
はるか♪ 「そっちの方がいいかも・・・。チコ♪ちゃん別にがんばらなくてもいいわ。」
チコ♪ ズコッ!


【エイリアチーム控え室】

バーン♪ 「こっちの先鋒は、ORIGIN(オリジン)を壊滅したデザーム♪だぜ!」
グラン♪ 「ん?」
ガゼル♪ 「あいつの流星群がある限り楽勝だな。修羅場と化したORIGIN(オリジン)本部の恐怖を再現してやれ!」
グラン♪ 「はぁ・・・。」
バーン♪ 「なんだよグラン♪!そのため息は?」
グラン♪ 「君たち正真正銘の●●かい?」
バーン♪ 「グラン♪!お前今(なん)って言った!」
グラン♪ 「バカには聞こえない言葉でしゃべったからね。ひょっとして聞こえなかったのかい?」
バーン♪ 「くっ!」
ガゼル♪ (・・・・俺には聞こえなかったし・・・・)
グラン♪ 「君たちのあまりのバカさ加減に(あき)れたよ。」
バーン♪ 「どういうことだ!」
グラン♪ 「聞きたいかい?じゃあ説明してあげるよ。言うまでもないと思って今まで黙ってたんだけどな。」
 「まず、僕たち「神滅隊(しんめつたい)」が世間から支持してもらえない理由を考えたことあるかい?答えを先に言っちゃうとそれは僕たちの行動原理が意味不明だからさ。」
 「直接原因は、そのORIGIN(オリジン)だよ。君たちORIGIN(オリジン)本部をぶっ(つぶ)したって(いき)がってるけど、あれってどんな効果があったと思ってるんだい?」
ガゼル♪ 「そりゃあれで俺たちの存在と力を世間に誇示(こじ)できたってことじゃないか。」
グラン♪ 「はぁ・・・。」
ガゼル♪ 「またため息かよ。」
グラン♪ 「ORIGIN(オリジン)って僕たちにとってどういう存在だったか理解してるかい?」
バーン♪ 「チョロチョロと俺たちを()ぎ回りやがって。目障(めざわ)りだったんだよ!」
グラン♪ 「ふっ。それだけの理由でぶっ(つぶ)したって言うのかい?あんな連中の調査能力なんかたかが知れてる。泳がせておいても何も害はないから、ほっとけばよかったんだ。」
バーン♪ 「う~ん・・・・。」
グラン♪ 「もっとまともな連中だったら逆に利用する手もあったんだけどな。少なくともORIGIN(オリジン)をぶっ(つぶ)すメリットなんて微塵(みじん)もなかった。」
 「それをあのバカORIGIN(オリジン)本部に流星群なんか落としたもんだから・・・。」
 「謎めいた登場を演出したつもりだったんだろうけど、単に目的不明(・・・・)の頭悪そうな集団のご登場って自らが世間に公表してしまったようなもんだ。」
バーン♪ガゼル♪ 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
グラン♪ 「バーン♪。君のあのときセリフおぼえているかい?」
バーン♪ 「え?俺あのとき何か言ったかな?」
グラン♪ 「あいつらさえいなくなれば、俺達の最終作戦も、誰にも感づかれず(・・・・・・・・)気兼ねなくやれる」
バーン♪ 「そのセリフがどうかしたのかよ!」
グラン♪ 「はぁ・・・。ヒントだけやるから自分で考えてみろ!あの状況下でR団がまともな軍団だったらどういう行動をとるかだ。」
バーン♪ 「???う~んわからない・・・・???」
グラン♪ (・・・・一生考えてろ・・・・)
 「そしてレーゼ♪のこれまた意味不明な少女襲撃。」
 「世間のみなさんがあのエピソードをどう(とら)えるかなんて、普通に考えたら常識で分かることじゃないか。」
 「普通、登場して即死亡の悪役の(した)()ぐらいしかあんなことしないよ。それを幹部が真面目にやってるんだから笑うこともできない。」
 「あの時点で僕たちは女王様に見限られてしまったんだよ。」
バーン♪ガゼル♪ 「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
グラン♪ 「君たちに任せていた僕もバカだった。最初から僕が指揮をとればよかったよ。」
 「そして、門番の低級神を寄って(たか)って(ふくろ)にして・・・・。」
 「挙げ句の果ては最終兵器だと思ってた奴が平和な山神様だったって笑えない落ち・・・。」
 「こんな勘違い野郎のおバカ集団が世間の共感を得られると思えるかい?」
バーン♪ガゼル♪ 「でもお前だってあの山神と戦うつもりだったじゃないか!」
グラン♪ 「君たち双子かい?」
バーン♪ガゼル♪ 「なんだよ唐突(とうとつ)に?」「違うよ。」
グラン♪ 「君たちのどっちかが女王様に去勢(きょせい)されないよう気をつけた方がいいよ。」
バーン♪ガゼル♪ 「くっ!」
グラン♪ 「しかし僕にも()せないんだ。」
バーン♪ 「何のことだよ?」
グラン♪ 「女王様は、あのとき確かにR団の目的は『神を利用した全ジョウトの征服』と僕に言った。」
ガゼル♪ 「あのとき?」
グラン♪ 「僕が初めて女王様に謁見したときさ。」
ガゼル♪ 「で、それがどうしたんだよ?」
グラン♪ 「あの時点で女王様が山神のことを知ってるなんてありえないんだよ。」
バーン♪ 「女王様は、お前に適当なこと言ったんじゃないか。あの人いい加減だし。」
グラン♪ 「僕の女王様を愚弄すると僕が許さないよ。」
バーン♪ 「うっ。」
グラン♪ 「しかし、もし女王様が僕に適当なことを言ったのだとしたら、(うそ)から出た真実(まこと)になってしまう。実際に山神はいた。」
ガゼル♪ 「そんなご都合のいい話はないよな。」
グラン♪ 「opportunism(オポチュニズム)か。ありえない。」
 「でも、今から考えれば思い当たる(ふし)もあるんだ。あのときの女王様の様子は明らかに変だった。」
バーン♪ 「どういうことだよ?」
グラン♪ 「まったく別人の様だったんだ。」
ガゼル♪ 「ははは。女王様が二人いるわけないじゃないか。」
バーン♪ 「はっ!・・・それって誰かが女王様に化けてたんじゃないか!」
ガゼル♪ 「それだ!あいつだよ。あいつ。あいつが女王様に化けてたんだ。」
グラン♪ 「考えても仕方なさそうだな。深く練り込まれた様子もないし。」


【はるか♪チーム控え室】

はるか♪ 「きゃ~!チコ♪ちゃんがんばってね!」o(≧▽≦)o
チコ♪ 「はい!」(・・・・さっきから同じことばっかり言ってる・・・・)


【第2会場明日香村石舞台古墳前特設リング】

観客 「試合まだかよ!早くしろー!

パーコ♪ 「第2会場もヒートアップしてきました!お客様も試合開始を待ちわびています。」
ヤマトジ♪ 「そろそろ選手入場ね♥あら?♥」
パーコ♪ 「どうしましたか?」
ヤマトジ♪ 「何かしら?♥この落ち着かない空気の流れ♥」

明日香村石舞台古墳前特設リングには落ち着かない空気が流れる。
明日香村石舞台古墳前特設リング上空に、デザーム♪の魔の手が迫る。

デザーム♪ 「消えろ、ORIGIN(オリジン)!!りゅうせいぐんを、食らうがいい!!!

デザーム♪から大量の隕石が、明日香村石舞台古墳に向けて放たれた。

パーコ♪ 「!!会場上空に高エネルギーの反応が!!!こっちに向かって落ちてきますーーー!!!」
ヤマトジ♪ 「な、何ですとー!?っていうか、何てことを・・・・」

天空から降り注ぐ大量の流星を受け、明日香村石舞台古墳は音を立てて崩れ落ちてしまった。

デザーム♪ 「ははは、これであのスパイ集団も終わりだ!はっはっはっはっは!!!

パーコ♪ 「なんと石舞台古墳が!世界に名高い明日香村の歴史的遺産が音を立てて崩れ落ちてしまいました!」
ヤマトジ♪ 「どうしようもないおバカね・・・♥」


【エイリアチーム控え室】

バーン♪ガゼル♪ 「おい・・・。グラン♪・・・・。」
グラン♪ 「はぁ・・・。」

【はるか♪チーム控え室】

はるか♪ 「きゃ~!向こう厨ポケよ~!怖いわ。怖いわ。チコ♪ちゃん大丈夫?」 ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
チコ♪ 「はあ。」

<<すべてを破壊した流星群>>
(2011.5.14up byはるか♪)

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最終更新:2012年04月22日 13:15