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翠「ひっ!」ビクッ
ア「ん?どうしたの翠星石。あ、このCM夏にやってたホラー物?もうDVD化すんのね…
  ははあ、翠星石、あんた、さては怖かったんでしょ?こんなのにびびっちゃって、子供ねー」
翠「そ、そんな訳ないですぅ!翠星席はこんな子供騙しみたいなものにびくついたりはしないですぅ!
  アス姉の方こそ、気付いてから、テレビを見ようとしないです!」
ア「な、何言ってんのよ、この私がこんなもんを怖がるとでも思う!?」
  こんなもん怖がるのはあんたぐらいなもんよ!」
翠「なんだとですぅ!だったら勝負するですかぁ!」
ア「いい度胸してるわね!受けて立ってやるわよ、性悪人形!」


ハ「――――――で?」
翠「ハル姉に、映画を見てる間どっちが怖がってるかを審査してもらいたいんですぅ。
  ま、どーせ翠星石の勝ちは目に見えてますけど。」
ア「言ったわね、性悪人形!泣き付いて一緒に寝させてって言っても入れてやんないんだから!」
翠「それはこっちのセリフですぅ!アス姉こそ、テレビの前から逃げないことですぅ!」
ハ「あーもー、勝負の前にケンカしてどーすんのよ。大体、私をいきなり引っ張って来て、
  訳の分からない勝負の審判とは、いい度胸してるわね。」
翠「ハル姉の退屈しのぎにもなるですぅ、いい妹だと思い、感謝するですぅ。」
ハ「…なんか引っかかる言い方だけど。ま、幽霊ものってのも
  SOS団で幽霊を探す時のヒントになるかも知れないわね、いいわ、付き合ったげる。」

翠(よかったですぅ、ハル姉がいれば怖さも薄れるですぅ)
ア(よかったわー、ハル姉がいて。翠星石も怖くなったらハル姉の方に泣きつくだろうし。
  …それに、あたしも結構怖かったのよね…)

翠「じゃー、スタートするですぅ。アス姉、せいぜいちびらないことですぅ」
ア「こっちのセリフよ、翠星石!」

――――――――――――――――――――――――

翠&ア「「ぎゃあああああああ!!」」
ハ「………」
翠「い…今…手…手が…!」
ア「ニョキって…ニョキって…!」
ハ「……あんたたち、もうやめない?さっきからずっとその調子だし。」
翠「そ、そんなわけにはいかんざきですぅ!アス姉に敗北を認めさせるまで
  ここを離れる訳にはいかんのですぅ!…いひゃあああ!」
ア「あ、あたしもよ!翠星石が泣き出すまでやめてやるつもりはないんだから!…うひゃああ!」
ハ「………はぁ」

翠(こんな状態で一人になんてなれる訳ないですぅ!今一人になったら
  泡を吹いて気絶しそうですぅ!)
ア(こんな状態で一人になんてなれる訳ないじゃないのよ!
  終わったら、バカシンジにでも電話しようかしら…)


翠「ああ、そのドアを開けちゃダメですぅ!」
ア「いるって、いるって言ってんでしょうが!あ、ああ!」
翠&ア「「ぎょええええええええ!」」
ハ「………」

――――――――――――――――――――――――

翠「お…お、終わったですぅ…」
ア「は…は、はあああ…」
ハ「…あんた達、お風呂沸いたわよ、入ったら?」
翠「ハ…ハル姉、背中流すですぅ!だから一緒に入るですぅ!」
ア「す、翠星石!それはこのあたしの役目よ、あんたは引っ込んでなさい!」
ハ「…三人一緒に入りましょ。」



翠「あーいい湯だったです!ハル姉の洗髪テクもなかなかのもんですぅ!」
ハ「あんたら二人してあたしに洗髪任せて…」
ア「代わりに体洗ってあげたじゃない」
ハ「くすぐったいのよ、あんたらの洗い方!しかもあんたたち、髪洗ってる時、目絶対閉じようとしないし。
  そんなことしなくたって、幽霊だって暇じゃないんだから、目閉じる度に出てきたりしないわよ。」
ア「ゆ、幽霊なんて怖がってるわけないじゃない!ただ、なんとなくそうしたくなっただけよ!」
翠「そ、そうですう!勘違いにも程があるですぅ!」
ハ「………分かったわよ、そういう事にしといてあげる。
  …はあ、なんかもう今日は疲れたわ、寝ましょう」
ア&翠「「ま、待って(です)、ハル姉!」」
ハ「?」
ア「ほ、ホラなんか今日は冷えるじゃない!?湯冷めしない為にも、
  ほら、こう、カイロみたいなものがいると思うのよね!」
翠「そ、その通りですう!風邪なんて引いたら末代までの恥ですぅ!」
ハ「ふーん、へーえ、ほーお…だから?」
ア&翠「「…………一緒に寝て」」
ハ「……」

翠「あーハル姉あったかいですぅ!」
ア「ちょっと翠星石あんた引っ付きすぎよ!あたしのくっつくスペースが狭くなるじゃない!」
翠「コアラみてーにくっついてるアス姉に言われたくないですう!」
ア「何ですって、性悪人形!あたしがコアラなら、あんたなんかカンガルーよ!」
ハ「布団の中でぐらい、静かにできないのあんたら!」


翠「………ところでハル姉、勝負は結局どっちの勝ちだったんですかぁ?
  気になって眠れんですぅ」
ア「そうよ、どっちの勝ちだったの?ま、とーぜんアタシよね!」
翠「そんなわけないですぅ、翠星石が負ける要素は全く見当たらなかったですぅ!」
ハ「論   外。二人共終始キャーキャー騒いで、うるさいったらなかったわよ」
ア&翠「あううう…」


ハ「…全く、幽霊映画の一つや二つ程度でこれだもんね。
  …あんたらがイタズラしたら罰ゲームは、ホラー映画を一人で見ること、に変える?」
ア「い、いいわよ、時間が勿体無いわよ、時間が」
翠「そ、そうですう、映画如きどうって事ないですけど時間をとられるのは煩わしいですう」
ハ「…あ、そ。んじゃやめにしとくわ」

ア「…ハル姉」
ハ「何?」
翠「迷惑だった、ですか?」
ハ「…………」

ア「あ、いや、ハル姉なんか小言ばっかり言ってるし、
  やっぱり時間とっちゃったかなって…」

ぐいっ

ア「え?」
翠「わわ?」

ハ「……楽しかったわよ」
ア&翠「「!」」
ハ「……いちいち怖がるあんたらも、シャンプーの時必死に目開けてるあんたらも、
  今抱き付いてるあんたらも、見ててすっごい楽しい」
ア&翠「「……………」」
ハ「…それにあたしもカイロが欲しかったところなのよ、今日は冷え込むし。
  せいぜい、あたしの保温に尽くすことね。…離れたら、死刑だから。」

ア「…うん」
翠「…はいですぅ」



おしまい

(3スレ588さんに収録の許可を得まして、イラストを追加しました。)