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その日はまあ、朝からスコーンと晴れた快晴の日だったのです。

ハルヒ「キョンが勉強分らんから教えてくれってしつこいのよ。だからキョン家寄って帰るから」
おやおや昨日から機嫌が良かったのはそのせいですか。にやにやしっぱなしですぅ。
お勉強が口実に過ぎないなんてバレバレです。全く素直じゃない姉です。

アスカ「今日シンクロテスト有るから遅くなるわよー。まったく参るわよね毎度毎度」
参ってないのはお見通しですぅ。毎度毎度シンジ何かに負けられるかとか言ってるのは誰ですか?
口を開けばシンジの事ばかりで耳にたこちゅー出来てキモいですぅ。

そうやって姉二人は学校へお出かけしていきました。全くかしましいクソ姉どもです。


今日は誰もこの家に来る予定は無いのです。ジュンはドル何とかで忙しいとか。
のりはラクロスの決勝戦、生き残るのを祈るのみです。真紅が教えてくれました。
おかげで一人でおるすばん。
さあ今日一日限りの静かで平穏な果てしない自由を思う存分満喫するですぅ!!


   ・・・・・・・・いきなり壁にぶつかったのです。おひるごはんが食べれません。
クソボケ姉どもが作り置くのを忘れやがりました。
アスカはともかくハルヒが早朝に作ってたあの弁当箱は何だったのですか!?
後で金だらいトラップ玄関口にしかけてやるのですぅ。

ふと思い出しました。戸棚の中にアルファベットチョコがあったはずです。
開けてみると・・・・・・・1/4になってました。誰ですか翠星石の至高のオヤツ食ったのは!?
でも、その横に見覚えのある箱がありました。頭を大回転させます。
牛乳──ある。ホットプレート──向うにあった。ボウル──見たことがある。
   ・・・──そうだ、ホットケーキつくろう!!
前はオバカ苺のせいで失敗したけど、成功の元といいますぅ。今度は完璧、食べ放題!!


   ・・・・・・・・・・思いっきり失敗したのです。黒焦げです。
焼いてる途中でくんくん探偵始まるのに気づいて、ほったらかしで番組鑑賞。
くんくんソーセージのCMが始まったとたんにおコゲな香り。
必死で這い上がって見ると、真っ黒な名状し難き怪物体が鎮座しておりました。
タネの残ったボウル。散らかった粉。立ち込める甘い香りとおコゲの臭い。
  ・・・・・───何か、ヤル気が無くなってしまいました。

臭いが立ち込めるので窓を開きます。むわっとした盛夏の空気が入ってきます。
と、誰かが家の植え込みの向うをうろうろしているのが目に入りました。中を伺っているようです。

ハルヒ『いい?不審人物にはくれぐれも注意して!例え人形でも何されるか判んないから!』
ぞくりとして、思わず窓を閉めました。カギを掛け、カーテンも閉めます。
それでも怖くて、ソファーと壁の隙間に入って隠れます。・・・ううう、手が震えてますぅ。
誰かが敷地内にドカドカ入ってくる足音がしました。

ピンポーン『すいませ~ん、宅急便です~』
え゛!?あれ?あ、え、わわ??荷物、そうだ!玄関、カギ閉めたまんまです!
ピンポーン『すいませ~ん』
ええと、玄関に行って、カギ開けて、戸を開けて、そうだ!お立ち台!台所です!
ピンポーン『お荷物です~』
うしょ、んしょ、それで、あれ?ハンコ!はんこ何処置いてるですか!?あれ?
・・・・・
ガチャ。開けながら前のめりに倒れました。見ると、
『じゃ、すいませんよろしくお願いしま~す』
近所預けしてんじゃねえこのクソ猫野郎、ですぅ!!!


何とか玄関は閉めました。もう預かり荷物取りに行く気もしないですぅ。
・・・・・・なんだか雲行きが怪しくなってきました。雷様がゴロゴロ言ってます。
そのうち夕立になりました。外でいちゃつくなぞできません。姉どもざまーみやがれです。
あれ?二人とも室内だっけ?

急に暗くなってきました。もう夕方六時です。そういえばお昼も食べてません。雨音ばっかり響きます。
そっと外を覗きます。また中を伺う人間がいます。ネコ屋なら容赦しないのです。
サービスセンターの番号は既に控えてるのです。覚悟しなさいフッフッフッフッフッフッ

人影が玄関まで来ました。カーテンをめくって様子を見ます。
どうも、呼び鈴を押す気配がしません。挙動がおかしいです。何?何??何者ですか?

ビカッ!!ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・

きゃうっ!!思わず腰が抜けました。     ・・・・・・・・見てしまいました。ヤバイです。
カッパの下に見えたのは、稲光に光る二つの目玉。それにあの挙動。
間違いないです。   ・・・・・昨日、ハルヒ姉の借りてきたDVDで見ました。
怖いです。また稲光。  ・・・・・・窓の方にやってきました!?
ゴンゴン。窓を叩いています。・・・気がつきました。あの窓、カギを閉めてません!!
カタッ!カラカラカラカラカラカラカラカラッ!

稲妻の逆行に巨大な双眸が光りました!間違いないです!!

「いやああああああああっ! 海 底 原 人 ラ ゴ ン  !」

「誰がじゃあああああああああああ!!」


  ・・・・・ふぇ?この声? ・・・よく見たら、「・・・・・ちび人間?」
ジュン「久しぶりに会いに来てやったら半魚人よばわりか、この性悪人形!」

ちょっと呆けたあと、じんわりと何かが出てきました。えと、えと、あの、えと。
ジュン「どうしたんだ?おい?」
ぷしゅ、うう、むむ、むむう、う────・・・・・   ・・・・   ・・・『ふえ────ん』
ジュン「おおい・・・・・・      ・・・・・・・全く、どしたんだよ」
何でもないです、何でもないのです!雨水が顔にかかったのです!雷が眩しかったのです!
ジュン「それにしちゃ声がぐずってるぞ」
違うのです違うのです違うのです!む────・・・・・

いつの間にか、ちび人間が頭をなでてくれてるのです。メガネのくせに生意気です。
でも、なでてくれると、今日一日わだかまってたモノが、ゆったりと

ドガシャ────────・・・・・ン・・・・・
大音がした玄関を見ると、わおんわおんいってる金タライと、折りたたまれたカサと、
水もしたたる外道姉二人が立ってました。


ハルヒ「で?なんであんな見事なワナ仕掛けたワケ?」
アスカ「しかもご丁寧に水まで入れてくれて、一体何様?」
翠星石の事忘れてた色ボケ姉共を懲らしめる為ですぅ。でも水を入れた覚えは無いのですぅ。プン
アスカ「何いってんのよ、あんた以外に一体誰が?」
ジュン「あの~・・・・・    雨水が入ったんじゃ?結構吹き込んでましたし」
おお!?ちび人間ナイス助け舟です!さすが翠星石の見込んだ人間ですぅ!

ハルヒ・アスカ「誰あんた」

  ・・・・・・ちび人間、度胸無さすぎです。さらにミニマム化してどうしますか。
ハルヒ「翠星石・・・・あんた、せっかく私たちが気を利かしたのに・・・・・・・」
アスカ「なんであたし達がこんな早く帰ってきたか分ってる?」
確かに夕立が晴れると、まだ陽は沈んでなかったです。・・・・アレ、なんでですか?
ハルヒ・アスカ「あんたがおなか空かしてないかって、予定切り上げて帰ってきたのよ」

思わず口がヒヨコになってしまいました。まさかこの大山鳴動シスターズにそんな気遣いが!
アスカ「そゆこと。わかった?わかったらちゃんとお礼言いなさい?」
相変わらずコイツラ姉二人の言動はムカツキます。でも、まあ・・・・・

『ありがと、です』
お礼は、言っとくです。

ハルヒ「よろしい。では次の議題に移ります。アスカッ!」
アスカが走ると、入り口にカギを掛け、窓のカーテンを閉め、掛かってたTVを消しました。
ハルヒ「君 ・・・・・翠星石とどおいう関係?」
   ・・・・・・ハル姉、そのブラックホールみたいな笑い顔やめるですよ。
アスカ「こんな幼子を捕まえて、何する気だった訳?」
   ・・・・・・アス姉、あざ笑う暗黒星雲なんて聞いたことないです。

その後、ちび人間は二連星からのフレアに晒される彗星の如く、夜中まで追及されてました。
全く、どこまでも始末に終えない姉共ですぅ。

「あんたも入れて三連星よ!!」
はいはい、わかったですぅ。

<<終>>