…あのっ!本当にごめんなさいっ!ボクもおかしいなとは思ったんです…
でもその時はそんな余裕がなくて…
理由、ですか?…ええ、あります。いいですか?はい。
ボク達ローゼンメイデンが7体作られているっていうのは、知ってますよね?
薔薇水晶が現れた時、ボク達は彼女が第7ドールだと思っていました。そして戦ったりもした。
でも違ったんです。新しく雪華綺晶っていうドールが現れて…どうやら彼女が第7ドールらしいんです。
薔薇水晶もかなり強くて厄介だったんですけど、
雪華綺晶はもっと危ない子で…雛苺を食べようと狙ってるんですよ?

…そしてボクは、最近こんな危機感を覚えていたんだ、
ひょっとしたら、雪華綺晶も第7ドールではなくて、また新しいドールが現れるかも知れない。
くんくんだってそうなんだ、悪い奴を捕まえたと思ったら、さらにもっと悪い奴が現れる。
だから、昨日みんなでハイキングに行った時に、敷物を探していたらカバンの中に影を見つけて…
こいつは新しいドールだ、雪華綺晶よりも危ない子に違いない、って思っちゃって…
とっさに攻撃してしまったんだ。
冷静になって考えてみたら、あのカバンはボク達のカバンとは似ても似つかなかったし…
それにあれはカバンというよりバッグだったよね…あ、いや…ごめんなさい。
反省…してます。まさか中にいたのが、キョンさんの妹さんだったなんて。

ボクはまだまだ駄目だよ…くんくんのような冷静な判断なんて、出来やしないんだ…
怪我はさせなかったからって、将来義妹になるかも知れない人にボクはなんてことを…
え?何の事かって、ハル姉さんとキョンさんが結婚したら、妹さんはハル姉さんの義妹になって、
ハル姉さんの妹の翠星石の双子の妹がボクだから…やっぱり義妹でしょ?間違ってます?
…あれ?どうしたんですか、急に黙り込んで…いはっ!ひはひへふ、ほうひひゃっはんへふは!
…イタタ…いきなりつねるなんて、酷い…あ、ボクまた何か怒らせちゃったみたいですね、顔が真っ赤ですよ?
ごめんなさい、気付かなくて…やっぱりボクみたいな子はアリスになんかなれな…え?
…そ、そんな…ボクなんて男の子っぽいし、いい子なんかじゃ…あれ?なんか変だな、さっきまで怒ってたはずのに…
え、今日はもう帰っていいんですか?でも…はい、反省はしてます。
改めてお詫びにも行こうと…え、ハル姉さんも一緒に?…ううん、すごく心強いです。
ありがとう、ハル姉さん!

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最終更新:2007年11月16日 21:15