○月○日
さして刺激のないパトロールを終えた帰り、ちょうど友達と遊び終えたらしいアスカと偶然会った。
ちょうどよかった、1人でいるとナンパ男がウザいから一緒に帰ろう、なんてかわいくない事言うもんだから、
夕飯の買い物の荷物持ちをさせてやった。シンジの気持ちを知るいいチャンスね。
さすがにこの時期の夕方は肌寒い。
重いだの寒いだの言っていた声が遠くなったと思ったら、荷物を持って後ろを歩いてるアスカと大分距離が開いていた。
わたしはいつの間にかアスカの持っていた荷物を半分ひったくり、空いた方の手を取って走っていた。
多分、寒かったからからだと思う。早く帰りたかったし。
でも、アスカが家までずっと手を放さないでいてくれた事が、なんか嬉しかった。