翠星石「すごい雨風ですぅ・・・(ブルブル)」
アスカ「なあに怖がってるのよ翠、早く雨戸閉めるわよ」
翠星石「べ、別に怖くなんかないですぅ!よ、よいしょ、って、ひゃあ~」
アスカ「バカ!危ないわよ!なに飛ばされそうになってんのよ!」

ガラガラガラガラ

ハルヒ「よし、これで準備万端ね!でもせっかくの週末に台風なんてつまんないの!
     あ~あ、どうせなら家が吹っ飛ぶくらいの台風ならおもしろいんだけど」
アスカ「そんなの全っ然おもしろくないわよ・・・」

ピンポーン

ハルヒ「あれ?こんな天気なのに誰かしら?」

キョン「よう」
ハルヒ「キョン!?どうしたのアンタ、それにその木材どうしたの?」
キョン「おまえのことだから雨戸だけ閉めて台風なんて平気とかいってそうだからな。
    今度の台風は強いらしいから雨戸閉めるだけじゃ危ないぞ」
アスカ「さっすがキョンさん!考えてるぅ!」
ハルヒ「そ~お?そこまでする必要ないんじゃない?」
キョン「まあ念には念を入れてだ。それじゃ始めさせてもうらうぞ、ハルヒ」
ハルヒ「・・・待ちなさいキョン!アタシたちも行くわ!」
アスカ・翠「「えぇーーーー!!?」」
ハルヒ「えー、じゃないわ!自分の家のコトなんだからアタシたちもやるわよ!」
キョン「い、いやハルヒ・・・別に俺一人でやるからいいぞ」
ハルヒ「良くないわよ!それに楽しそうだし。さあ雨ガッパ準備よ!」
アスカ「もう、なんでアタシがこんなダッサいカッパ着なきゃいけないのよ!」
翠星石「す、翠星石はお留守番でいいですぅ~」
ハルヒ「翠、いいから早く準備しなさい!」
翠星石「いやですぅ~~!!!」
キョン「まったく、ハルヒのヤツ余計な手間を増やしやがって・・・、やれやれ」 

アスカ「キョンさんお疲れ様!はい、お茶」
キョン「サンキュ、アスカちゃん」
翠星石「うぅ・・・ひどい目にあったですぅ・・・」
ハルヒ「あ~、シャワー浴びてサッパリしたわ!
     ねえキョン、もう少しここにいるといいわ!今回の恩賞として特別にアタシが昼ごはん
     作ってあげるから待ってなさい!」
キョン「それはありがたいが、ここでオマエが作ったもん以外のメシは食ったことないぞ」
ハルヒ「ふんふ~ん、えーと、なにがあったかしら」
キョン「聞いちゃいねえ!」
アスカ(ハル姉ご機嫌ねぇ、ニヤニヤ)
翠星石(まったくわかりやすいヤツですぅ、ニヤニヤ)
ハルヒ「あれ、思ったより卵とかが少ないわね。さては翠!また何か勝手にお菓子作ったでしょ!?」
翠星石「ギクッ!」
ハルヒ「しょうがないわねぇ、まだ時間も早いし買い物行きましょ」
キョン「ハルヒ、別にそこまでしてもらわなくてもいいぞ。それに、雨も強くなってきたし危ないぞ」
ハルヒ「でもせっかく作るのにこれじゃつまんないわ。さあ、みんな準備して!」
翠星石「ええ~!?またですかぁ?」
アスカ「今度のはアンタのせいでしょ!もう!」

ピンポーン

アスカ「あら?また呼び鈴だわ。今度は誰かしら」

シンジ「あ、こんにちは。アスカ」
アスカ「シンジ!?アンタどうしたのよ?それにその大量の買い物袋・・・?」
シンジ「えーと、台風が来てるから買いだめしてたんだけど、アスカん家って女の子しかいないじゃない。
    だから、今日買い物するのは大変だろうから多めに買って寄ってみたんだ」
アスカ「チョット待って。なんでアンタにそこまd
ハルヒ「ホント!?シンジくんグッドタイミングだわ!!」
アスカ「ってハル姉!聞いてたの!?」
シンジ「あ、ハルヒさんこんにちは」
ハルヒ「さすがシンジくん、ちょうど買い物に行こうとしてた所なのよ。助かったわ!
     時間ある?お礼にお昼ご飯食べてってよ!アスカ、シンジくん連れてきて!」
シンジ「あ、え、いや、・・・はぁ、じゃぁ・・・」
アスカ「ってハル姉!んもう、しょーがないわねぇ!
    ハル姉のバカがああ言ってるし、上がって行きなさいシンジ!」
シンジ「・・・うん、じゃ、オジャマシマス」 

翠星石「なんでひょろ人間まで増えてるですか?」
アスカ「知らないわよ、ハル姉の気まぐれよ」
シンジ「いや、あの、邪魔なら帰るけど・・・」
アスカ「そんなこと言ってないわよ!いいから座ってなさい!
    ハル姉にあとでギャーギャー言われるのはゴメンだわ」
シンジ「・・・はぁ」
ハルヒ「ちょっとキョン!お皿とって!」
キョン「おいおい、俺は賓客じゃなかったのか?」
ハルヒ「そんなこと言ってないわよ。恩賞はアタシ手作りごはんでそれ以外ではアンタは
     平団員のままなんだから」
キョン「はいはい。まったくもう!」
シンジ「あの~、よかったら僕が手伝いますけど・・・」
ハルヒ「あら、シンジくんはいいのよ。食糧補給の大功でVIP待遇なんだから!」
アスカ「そうそう。アンタはここで悠々とテレビ見てればいいの!」
シンジ「・・・ここにいるほうが落ち着かないんだけど」
アスカ「なんか言った!?」
シンジ「べつに」
アスカ「なによ、言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ!」
シンジ「だから何も言ってないよ」
アスカ「バカシンジのくせに!」
シンジ「なんでもないって言ってるだろ!」
翠星石「・・・おまえらギャーギャーうるさいですぅ!まったく昼間からいちゃいちゃと・・・」

ピンポーン

ハルヒ「あら、また呼び鈴?」
アスカ「誰かしら?」
翠星石「(ま、まさか!?)
     アス姉待つです!翠星石が出るですよ!」

ばたばたばたばた・・・

アスカ「・・・翠が自分から行くなんて珍しい。どうしたのかしら?」 

翠星石「さあ、どこのどいつですか翠星石を呼び出した野郎はですぅ~」

ガチャ

蒼星石「やあ、翠星石。助かった、君がいきなり出てくるとは思わなかったよ」
翠星石「なぁんだ、蒼星石ですかぁ・・・ってち、違うです!ど、どうしたですか台風が近づいてるのに?」
蒼星石「君が怖がってないか心配して来たんだけど、いきなり玄関に出てこれるなら平気みたいだね」
翠星石「な、何を言っているですか!翠星石は台風なんかぜ~んぜん怖くなんかないですよ!」
蒼星石「ふふ、そうだね。でも、どうしたんだい?なんか最初にがっかりしたように見えたけど」
翠星石「え?げ、別にそんなこと・・・
ハルヒ「あら、誰かと思えば蒼星石ちゃんじゃない!どうしたの?」
翠星石「あ、ハルヒさんこんにちは。翠星石の様子を伺いにきたのですが、
     全然心配なくて安心しました」
ハルヒ「そりゃそうでしょ!だってアタシたちがついてるんだもの。心配なことなんて全然ないわ!
     それより蒼星石ちゃんお昼ごはんまだなら上がってかない!?キョンとシンジくんも
     来てるし、どうせならみんなで食べた方がおいしいわよ!」
蒼星石「ああ、なるほど。そういうことだったんだね翠星石」
翠星石「な、なにを言ってるですか、ち、違うですよ!」
ハルヒ「? なんのこと?」
蒼星石「いえ、こちらの話です。それで残念ですがお昼は遠慮させていただきます。
     マスターが家で待ってますし、事故も心配なので」
ハルヒ「あらそうなの、残念だわ」
翠星石「えー!?せっかく来たのだから少しくらい上がっていけばいいですぅ!」
ハルヒ「翠、わがまま言わない!でも蒼星石ちゃん、今度またゆっくりごはん食べに来なさいよ!」
蒼星石「はい、ぜひ。では失礼します」
ハルヒ「じゃあね!絶対来なさいよ!」

蒼星石「あ、翠星石」
翠星石「・・・なんですか?」
蒼星石「きっと君のこと心配してるからそのうち連絡くらいあると思うよ」
翠星石「!だ、だからそんなこと考えてないっていってるですぅ~!!」

翠星石「姉を心配してわざわざやって来るとはやはり蒼星石はできた妹ですぅ。
     ・・・う~~!それにくらべてチビ人間ときたら・・・!
     部外者の人間2人にも及ばないとはどういう事ですか!まったくもう!!」

ピロロロロロ、ピロロロロロ

翠星石「・・・電話?・・・誰ですか?」

ガチャ

翠星石「や、やい、どこのどいつですか我が家に用があるヤツは」
ジュン『・・・ええと、翠星石か?僕、ええと、ジュンだけど、』
翠星石「ジ、ジュン!?ど、どうしたですか電話なんかかけてきて!?」
ジュン『べつに、台風がきてるらしいからな。ちょっと心配で電話してみただけだ』
翠星石「そ、そうですか。べ、別に心配ないですぅ・・・
     ・・・ってちょっと待てですぅ!連絡よこすのが遅いですぅ!!」
ジュン『はぁ?』
翠星石「しかも電話で声だけとはどういうことですか!!!こののろま人間!!」
ジュン『お、お前なに急に怒りだしてるんだ?』
翠星石「ええいだまれですぅ!他のヤツに比べてお前は、このバカ、アホ、チビ!さっさとウチに
     きやがれですぅ!!」
ジュン『なんだとこの性悪人形!人が心配して電話してやったのに!!』

シンジ「・・・アスカ、なんか翠ちゃん大声あげてるけどいいの?」
アスカ「どうせジュンくん相手のいつものヤツだからほっとけばいいのよ。
    翠も少しは素直になればあのわめきあいも減るのにねぇ~」
キョン「さ、2人ともできたぞ。テーブル片付けてくれ」
ハルヒ「翠、ごはんできたわよ!電話きってさっさとこっち来なさい!」

翠星石「ああ、もう!お昼ごはんできちゃったですよ!さっさととんできやがれですぅ!
     このグズでノロマのチビ人間!」
ジュン『さっきからおかしな事ばっかいうなこの性悪人形!待ってろよ!
    後でそっち行っておしおきしてやるからな!』
翠星石「今すぐきやがれですぅー!!!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2007年07月21日 07:06