「やあ、こんにちは。君たちが彼女の妹さん達かい? いや、羨ましいね
 僕もこういう妹が欲しいもんだ」

「アス姉、なんなんですか、この人間?」
「最近出てきたハル姉のライバルよ、ナルシスホモみたいで好きになれないけど」
「どう考えても無謀ですぅ~、ハル姉にボコられる前に退散した方がいいですぅ!」

「これは手厳しいね、それじゃ失礼するよ。彼女によろしく」

その頃、お隣の家の前で

「──貴女の──瞳はとても──綺麗ね」
「は、はあ、ありがとうございます」

「……ルリ、離れて……」
(な、なんなんでしょう、この威圧感は)

 

「で、アイツは何者なのよ、ハル姉?」
「……キョンの中学生時代の……親友だって」
「誰から聞いたんですぅ、その話?」
「谷口よ」
「谷口って誰ですぅ?」
「ジャージ馬鹿の相方よ、それでそれ本当なの?」
「中学の時、よくキョンが自転車の後ろに乗せてたんだって」
「そ、それって」
「かなりマズくない?」
「で、でも、あのキョンよ?」
「甘い甘い、甘すぎるですぅ。雛苺から巻き上げたクリスピー・クリーム・ドーナツより甘いですぅ!」
「こうしちゃいられないわ、早速特訓よ!」
「一輪車がいいですぅ、早く確保するですぅ!」
「あ、あんた達、何を始めようって?」
「自転車二人乗りに対抗するには一輪車二人乗りよ!」
「ハル姉がキョン人間を乗せて走るですぅ!」
「あたしはどこぞの雑伎団か!」

 

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最終更新:2007年04月04日 20:58