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ジュン「え・・、これって・・・?」
ジュンの目に映るモノは、PCの画面に映し出された

       【2ch閉鎖】

という短い文だった。
彼は日課と言ってもいいぐらいに毎日PCを触っているので、新しい情報が飛び込んでくるのは至極当然のことだった。
ジュン「コレ、アイツに言うべきなのかな・・?」

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アスカ「いい!?わかったんならさっさとエヴァ動かすわよ!」
シンジ「動かすって言ったって・・、そんな勝手にはいかないだろ。」
アスカ「アンタのお父様から指示はちゃーんともらったわよ。まあ、なにせ異例だしNERVの本業じゃないけど、使えるモンがあるのに指くわえて黙って見てるだけってワケにはいかないでしょ!」
シンジ「それはまあ、そうだけどさ。でもアスカ・・。」
アスカ「何よ?」
シンジ「アスカは・・優しいね。今のアスカは、姉さんや妹さん、それにみんなのために行動してる。」
アスカ「な!?何よいきなり・・。アタシは単に、アタシがアタシでいられるためにやってるだけよ・・。で、でも全部が全部そうってワケじゃないけど・・。あーもう!とっとと行くわよ、バカシンジ!」
シンジ「うん。行こう!僕も僕であるために・・・!
 それにしても、父さんはよくこんな異例事に対応したなあ……。」

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ゲンドウ(ルリちゃんのスレが消えるだと!?ここは一つ、動いて解決するべきだろう。我がNERVのエヴァでな・・!)
ミサト(司令があんなに気負ってる・・・!簡単そうに見えるけど、やはりこの事態は一筋縄じゃいかないようね。)
ゲンドウ(・・ルリちゃん、私にまかせろ!!)

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で、今となってはいつものことだが、長門と朝比奈さんにまた同時に呼ばれたワケだ。
こういう時はあまりロクなことが起こらな―――待て、朝比奈さんと二人っきりの時間が得られることは少しばかり、いやかなり嬉しいことだろう。
まず、オレは長門に会った。
長門「この原始的なネットワーク内から判断すると、我々統合思念体だけでの現状での打開は不可能。」
おいおい、これはマジで言ってるのか?
長門「『現状』、そこに時空平面上の広がりはない。でもそこから変えることは可能。すなわち、未来はまた貴方と涼宮ハルヒに託されたということ。」
ん?なぜまたオレらなんだ?特に、なぜオレが出てくるんだ。
長門「貴方は涼宮ハルヒにとっての鍵をすでに知っている。けれど今回は少し違う。貴方はその鍵を使う役目ではなく、鍵を渡す役目。貴方は、前回と同じくPCの電源を入れればいい。」

―――と、分かったような分からないようなことを言われたのだった。長門らしいと言えば長門らしいのだが。
朝比奈さんとも話してはみたが、
みくる「ごごご、ごめんなさい!禁則事項なんです!」
とまあ、今回もどうも掴めない。帰ってから、長門の言ったとおりにPCでも立ち上げてみるとしよう。

――――――――――――――

金髪のツインテールに、紅いドレスを身に纏ったドール―――ローゼンメイデンの第五ドールの真紅が前に言ったことをジュンは思い出した。
(真紅「自分が『ここは自分の居場所ではない』と思ってしまったら、それは存在しないのと同じ―――。ただの物となってしまう。
 それは、とても寂しくて、暗くて、冷たくて、悲しい事・・・。」)
ジュンはモニターを目の前にして、固まったまま考えていた。
ジュン「こんなとき・・、僕は何をしてあげられるのかな。」
真紅「ジュン、それはおのずと分かることよ。」
ジュン「真紅!?いつ部屋に来たんだ?」
真紅「今さっきよ。でも、貴方はこの真紅のミーディアム。意識を一部共有してるのだから、感情や思考が流れこんできたのだわ。」
ジュン「ってことは・・。」
真紅「そう、あの子にもね。」

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翠星石「―――――?今、何か変なカンジがしたですぅ。チビ人間、またどうかなったりしたですか・・?」
TV(来週もよろし~くんくん!)
翠星石「くんくんもちょうど終わったですし、nのフィールド使って行ってみるです。来るですよ、スィドリーム。」
人工精霊は鏡に溶け込み、翠星石も鏡につづいていった。

―――――――――――――

翠星石「うぅ~。やっぱり一人は寂しいです・・。今日はやけにジュンのとこの扉が遠く感じるですぅ・・。」
ラプラスの魔「終わりは始まり。始まりは終わり。それが美しい因果の在り方――。」
翠星石「!?この野次馬ウサギ!またいらんことに顔つっこむ気ですね!?翠星石がここでとっちめてやるですよ!」
ラプラスの魔「これは手厳しい。しかし、短期は損気。急いては事を仕損じる、と申します。ふむ、今日のゲストは美しいお嬢さんが二人。それと勇敢な少年が一人ですか。」
翠星石「え・・?」

翠星石が振り返ると、そこにはジュンと真紅の姿があった。
ジュン「翠星石・・。」
真紅「翠星石、あなたを迎えに来たのだわ。」
翠星石「真紅、どうしたですか?翠星石はジュンの家へ行こうとしてたですけど。」
真紅「ならちょうど良いわ。話はジュンの家でしましょう。」
ラプラスの魔「開くは閉じる。閉じるは開く。興味は尽きませんねえ。」
ジュン「閉じる・・閉鎖のことを言っているのか?」
真紅「貴方、何かを知っているのね?」
ラプラスの魔「ふっ。私は観客者にすぎません。私はあなたがたのショウをゆっくりとご覧になるだけです。では・・・ごきげんよう。」
ジュン「相変わらず意味分かんないヤツ・・。」
翠星石「あの・・・真紅?ジュン?一体どうしたですか?」
真紅「ここは危険よ。一旦ジュンの家に行きましょう。」
翠星石「はいですぅ。」

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公園のブランコに、憂鬱そうな表情をした少女がいた。膝の上にノートパソコンを置いて、画面をぼうっと見ながら何かを考えているようである。
ハルヒ「2chが閉鎖?ふん、どうせまた釣りでしょ釣り!そんなことぐらいで、アタシ達姉妹がどうかなったりしないわよ!」
ハルヒ「でも・・アタシは。いえ、アタシ達姉妹としてはこのスレでしか―――。」
そのときだった。パソコンが突然フリーズ、ブラックアウト。そして、みるみるうちに画面が膨らんできたのだ。
ハルヒ「!何これ・・!?」
(バァァァァァン!)
パソコンから出てきたのは、黒いドレスと黒い羽を身に纏った、見覚えのあるドール。
水銀燈「あらぁ、浮かない顔をしているのねぇ。ハルヒ。」
ハルヒ「水銀燈!アタシが浮かない顔・・?んー、たまにはこんなときもあるわよ。」
水銀燈「この画面を見ながらそんな表情をしてたわぁ。ま・・・私には関係ないのだけれど。」
ハルヒ「・・ねえ、水銀燈?」
水銀燈「あら、何かしらぁ?」
ハルヒ「水銀燈は、自分が消えちゃうかもしれないってとき、どうすればいいって思う?」
水銀燈「今日のハルヒは、らしくないこと言うのねぇ。
 私はいつも思ってることがあるのよ。アリスになって、お父様から愛されれば。お父様の永遠の愛さえあれば、何もいらない・!!そのためなら何でもするわ。たとえ消えようとも、そこにお父様の愛があるのなら。」
ハルヒ「永遠の、愛・・?」
水銀燈「そう。いっときの気まぐれの愛なんかいらない。永遠の、よ。」
ハルヒ「永遠なんて、そんなの・・。」
水銀燈「ふぅん。つまんないカンジ。ねえハルヒ、永遠の愛はドールだけに限らないのよ。だってお父様は・・あら、誰か来る気配がするわ。それじゃ私はここで・・。」
ハルヒ「待って!水銀燈!」
ハルヒがそう言うや否や、水銀燈の姿が見当たらなくなっていた。
ハルヒ「水銀燈・・。」

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ジュン「翠星石。つまりは翠星石もだけど、ハルヒさんやアスカさんら、みんなに関わることなんだ。」
翠星石「そ、そんな・・・嫌です。翠星石は、ハル姉とアス姉と一緒にって約束したですぅ!」
真紅「落ち着きなさい、翠星石。まだ未来は分からないのだわ。」
翠星石「ですけど・・もう決まっちまったことですぅ。」
真紅「仮に全部が閉鎖したとしても消えるワケではないのよ。」
蒼星石「そうだよ。僕だって寂しいけど、また今のまま元に戻るかもしれないじゃないか。」
雛苺「うー、ヒナもそう思うのー。みんなはここにいるけど、ここだけがヒナ達みんなの場所じゃないのよー。」
真紅「雛苺・・・。」
翠星石「蒼星石・・チビ苺・・。」
真紅「いいこと、翠星石。あなたも少し辛いかもしれないけれど、あなたをいつも支えてた人はもっとそれを感じてると思うわ。」
翠星石「ハル姉・・アス姉・・!」
ジュン「なあ、お姉さんのとこに行ってみたらどうかな?」
真紅「それは良い案だわ。翠星石、ハルヒかアスカの所に案内してちょうだい。」
翠星石「はいですぅ!」

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キョン「どうしたんだ?浮かない顔をして。らしくないじゃないか。」
水銀燈が察知した気配の正体は、キョンだった。キョンはあれから、長門から言われた通りにPCを立ち上げ、2chの現状について知った。
ハルヒ「なんかデジャヴね。」
キョン「・・?とりあえず、どうした。」
ハルヒ「これよ。」
ハルヒはパソコンの画面の文字を指差した。
キョン「ああ、2chが閉鎖なんだろ?オレも調べてみたんだ。」
ハルヒ「何よ!そんな平然として!私達の姉妹のことは知ってるわよね?それがそれであっていられるのは、この2chの――。このスレの―――!」
キョン「ああ分かってる。中身はお前にそっくりの妹さん達だろ。」
ハルヒ「それなら、そんな平然としていないでよ!アタシ達は・・・もう―――。」
翠星石「なーーーにショボくれてるですかハル姉!ハル姉が大人しすぎたらつまんねーですよ!」
ハルヒ「翠・・!?」
真紅「しばらくぶりね。ハルヒ、キョン。」
蒼星石「お久しぶりです。」
キョン「ここにいるみんなは、もう分かってるっていう顔をしているな。」
ジュン「そうみたいですね。」
ハルヒ「みんな・・。」
キョン「いいかハルヒ。もしも閉鎖したからって、全てが終わりってワケじゃないんだ。それに、みんなも、みんなを見てるみんなも、ここにいるんだ。」
翠星石「そうです!翠星石達は消えちゃうワケじゃないんです!もし消えちゃっても、みんなの心の中にずーーーっとずーーーっといるんですから!!」
ハルヒ「キョン・・翠星石・・・!」
―――(キィ―――………)―――――
長門「ロック解除。扉は開かれた。」

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ラプラスの魔「ほほう・・。目に見えない扉を開きましたか。見失うは見つける。見つけるは見失う。灯台もと暗しとは、よく言ったモノです。」

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ハルヒ「そうよね・・。アタシ達はここにいるわ・・!みんなもアタシと同じことを感じてるハズよ!」
翠星石「ハル姉が元気になったですぅ!」
キョン「ハルヒ・・オレは・・・。」
ハルヒ「え・・・?」
(バッチィィーーーン!!)
キョン「ぶっへぇーー!!」
ハルヒ「何気分出して、顔を近付けてきてんのよ!この変態キョン!」
真紅「・・無様ね。」
蒼星石「なんだか見てるこっちが照れちゃうなあ・・。」
キョン「っつう・・。だけど、ようやくいつものハルヒに戻ったってカンジだな。」
ハルヒ「ふん!!このアタシがこれしきのコトで参るワケないでしょ!・・でも、感謝するわ。キョン、翠、みんな。そして、これを見てるみんなにね・・。」
キョン「まあ、いつもの事だしな。団長様を支えるのは部員の仕事ですよ、と言っておくか。」
翠星石「翠星石も、感謝するですよ♪」

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ジュン「真紅。そういえば雛苺はどこに行ったんだ?」
真紅「巴の所にいるわ。日頃の気持ちを伝えたいって言ってたから。」
ハルヒ「ん・・?翠、そういえばアスカはどうしたのよ。」
翠星石「んー……、知らんですぅ。ひょろ人間のとこでも行ってるんじゃないですか?」

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(ドガガガガ!!!!)
アスカ「くぉらーー!!あんの管理人ーー!さっさとお金払って出てくれば、こんなややこしいことにはならなかったのよーーー!!」
(ズガガガガガガ!!)
シンジ「アスカ!もうやめなって!銃乱射しても意味ないよ!」
アスカ「おらぁーーー!!!」

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金糸雀「なんか騒いでるのかしら・・?でも、ここはどこなねかしら、ピチカート。」
ゲンドウ「む・・・?」
金糸雀「み、見つかっちゃったりしちゃったのかしらーーー!!」
ゲンドウ「・・・プリティーだ!」