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姉のハルヒが家に友達を連れてきた。


ひとりは一見小学生にしか見えない小柄で童顔な女の子。栗色のロングヘアがふわふわと舞う。
これでもハルヒより一学年上の先輩らしい。全くそう見えないわ。ある意味羨ましいかも。


「紹介するわっ!この可愛くって萌え萌えな娘はみくるちゃんよっ!」
「え…えと…、朝比奈みくると言います…。すず…ハルヒさんにはいつもお世話になってます」


 
ハルヒに後ろから抱きつかれ、半泣きになりながらの自己紹介。
何が可愛くって萌え萌えよ、恥ずかしい。相変わらずバァカなんだから。この姉は。
それよりこの人、みるくだっけ。私の知ってる誰かに似てる。えーっと、誰だったかしら?
「ねぇ見なさいよアスカ!みくるちゃんってこんなに胸がおっきいのよ!
 ロリ顔で巨乳!これはもう完璧よね!最早敵はいないわ!!」
みるく…じゃなかった、みくるの胸を揉みしだきながら、ハルヒ。意味わかんないわよ。
「ふぅえあおいえぇぇ」
抵抗しているつもりなのか、両腕をぶんぶんと振り回し、素っ頓狂な悲鳴をあげるみくる。
でもその体格差じゃどうもなんないわね。ご愁傷様。
…ん?ああ…そっか、わかった。この人が誰に似てるのか。


シンジだわ!


顔とか声とかじゃなくて、醸し出す雰囲気に近いものがある。
この、とろい、というか、苛々する、というか…。でも、シンジは男だからあれだけど。
女の子となると中々可愛らしいじゃない。まあ私はこういうタイプの女、全っ然!好きじゃないけどね。
「―――で、こっちが」
ようやくみくるを離して、その後ろでぼうっと突っ立っていた女の子に指をさす。
やっぱり小柄な身体に、中途半端にシャギーがはいった淡い紫のショートカット。


「…長門有希」
「有希よ!」


うっ…。この人、苦手だわ…。どこかっていうか、全体的にファーストに似てる……。
視線をこちらに固定して、そのまま押し黙る有希。ちょっと、勘弁してよ。反応に困るじゃない。
「アスカ、あんたも自己紹介なさい」
「あっ…えっと」そうだ。すっかり忘れてたわ………。


「惣流・アスカ・ラングレー。よろしく」


私は、腰に手を当て、二人に向かってにっこりと微笑みかけた。


*
それから色々あって、涼宮ハルヒ宅からの帰り道を行く長門有希と朝比奈みくる>●
「…あ、あのぅ、長門さん」
「………」
「…よく似てましたね。涼宮さんと、アスカさん…」
「………」こくっ
「あ…(やっぱり……)」



*
「ん~…。今何時ですかぁ?」
「あら!やっと目が覚めたの?翠星石」
「あんた本っ当にバカね。何度も起こしたのに!ハルヒの友達、もうとっくに帰っちゃったわよ」
「えぇ~!何で起こさなかったですかぁ~~!!
 ハルヒの友達とやらがどんな妖しい連中か、この目で確かめてやろうと思ったですのにぃ~」
「失礼ねー!仮にも実の姉にむかって何よその態度は!そんなこと言うなら、今日の夕飯は抜き!」
「なっ、何でそうなるですかぁ!」
「安心しなさい、人形女!この私があんたの分もしっかり食べといてやるから!」
「こらっ、アスカ!実の妹にむかってちょっとキツすぎよ!そんなんじゃあんたも夕飯抜きだからねっ!」
「何でそうなんのよっ!私が作ったのにぃ!」
「けけけっ!いい気味ですぅ!たかが人間の小娘如きが誇り高きローゼンメイデンの一人である
 この私に歯向かうからこういうことになるんですよー!」


「…あー……。
 ちょっと、…二人とも!」


「一人じゃなくて一体でしょっ、だからあんたは―――」
「細かいことをぐちぐちと―――」


「…あーっ!もうっっ!!
 いい加減に、しなさーーーーーーーーーーーーいっっっ!!!」


閉鎖空間誕生。
こうして今日も姉妹達の夜は更けていくのでした……。おしまい>●