アスカ「このスレに活気が戻りますように、なんて言われてるわ」ハルヒ「たしかに、最近お隣のスレは結構伸びてるのに、こっちはからっきしだわ。 何が原因かしら?」翠星石「のっけからメタな話題ですか。それは一部の読み手に嫌われると、お隣でも 言われてることですよ?」アスカ「そうね、やっぱり立ち位置が決まってないのが原因じゃないかしら?」ハルヒ「んー、たしかに。お隣さんはポジションがはっきりしてるわ。 強烈なボケ役に、冷静なボケ役、ツッコミ。うまくやったもんよね」翠星石「その分こっちには自由度がありますですよ?この翠星石は、どんな役回りだって 華麗にこなしてみせるですぅ!」アスカ「だいたいハル姉の主張が強すぎるんじゃない?」ハルヒ「そんなことないわよ!それを言うならアスカだってキャラ濃すぎて扱いにくいじゃない!」アスカ「……なんですって(#^ω^)?」翠星石「ていうか、さっきからおめーら気持ちよく翠星石をスルーしてませんか?」アスカ「ハル姉こそ、ツンデレのテンプレ化が激しくて、むしろ扱いにくいんじゃないかしら?」ハルヒ「……どういう意味(#^ω^)?」翠星石「だから翠星石の話を聞きやがれ、ですよ?」アスカ「そのツンデレも、最近じゃキョンにデレすぎて、なんだか物足りないわ」ハルヒ「そういうアスカこそ、結局シンジくんにほとんどデレなかったし、なんだか物足りないわ」アスカ「……」ハルヒ「……」翠星石「お姉ども、とりあえず落ち着けですぅ!……そうだ!ネタ!ネタを見つければいいんですよ」ハルヒ「……そうね。大人げなかったわ。んで、そう言うからには翠、あんた何かネタあるの?」アスカ「そうよ。大体のネタは出尽くした感があるわ」翠星石「ネタなんていくらでもあるですよ。たとえば……最近の梅雨ネタとかどうですか?」
………
……
…
梅雨のある日。学校帰りのアスカを翠星石が迎えに行った。
アスカ「悪いわね翠!傘忘れちゃって」翠星石「ホント、だめなアス姉ですぅ。今朝天気予報で雨降るって言ってたですよ?」アスカ「ごめんごめん。も~遅刻ぎりぎりだったからさぁ!だいたいもう7月だってのに 雨降る方がどうかしてんのよ。ところでハル姉はちゃんと傘持ってったの?」翠星石「ハル姉はアス姉と違ってその辺はしっかりしてるですよ」アスカ「ん~、なんか引っかかる言い方ね。ま、いいわ。ハル姉が傘持ってるなら安心ね」
翠星石を抱きかかえ、その翠星石が持ってきた傘をさしながら、アスカは家路につく。
翠星石「アス姉、あれは……?」アスカ「ん。ひょっとして……」
二人が視線を向けた先、ちょうど北高からの帰り道でもある下り坂の途中、ハルヒとキョンがひとつの傘をさしながら歩いていた。
キョン「……これ、職員用って書いてあるぞ?」ハルヒ「学校の備品でしょ?生徒が使って悪いことなんてある? それに……そんなこと言うなら入れてあげないわよ?」キョンがさしていた傘を奪って、ハルヒが少し、走って先に行く。キョン「待てよ!」
アスカ「はぁ~。絵に描いたような青春だわ。二人で帰るのが当たり前になってるのかしら」翠星石「アス姉」アスカ「分かってるわ」翠星石「とりあえず今はハル姉に甘アマのデレっデレなシーンを存分に堪能させて やるですぅ。そんで家に帰ってから……い~っひっひっひ」
アスカ「ただいまー」翠星石「ただいまですぅ」ハルヒ「おかえりなさぁ~い!!」アスカ「……」翠星石「……」ハルヒ「ん??どうしたの、二人とも??」
室内で、傘を開いて並ぶ翠星石とアスカ。
アスカ「『もっとこっちに寄せなさいよぉ。あたしが濡れるじゃないのぉ』」翠星石「『十分寄せてるだろ?』」
ハルヒ「 ! ? 」
翠星石「『あぁ!?この傘職員用って書いてあるぞ?』」アスカ「『学校の備品だもん。生徒が使って悪いことなんかないでしょう? それともなに?濡れて帰りたいってんなら、入れてあげないわよっ!! えぃっ!』」
ハルヒ「………… 見 て た わ ね !?」
翠星石「『待てよっ!』」アスカ「『んふっ!!ふぅん!』」
アスカに駆け寄る翠星石。それを抱きしめるアスカ。
ハルヒ「ちょっ、だっ、抱きしめてなんかないわよ!ちょっとアスカ、翠!」
翠星石「『ハルヒ~』」アスカ「『キョン~』」抱き合う翠星石とアスカ。ハルヒ「そ、そんなことしてないでしょ!?そんなことよりあんたたち、いつから見てたのよ!?ねぇ!!」
ハルヒ「……」アスカ「サムデイ・イン・ザ・レインね」翠星石「そうですぅ。なかなか悪くないですぅ」ハルヒ「ちょっと待って。これあたしどういう役回りなわけ? そもそもメタな話題はタブーって言ったのは翠でしょう?」アスカ「う~ん、言われてみればネタが無いわけでもないわね。特に、 ハル姉には豊富だわ」翠星石「そうですぅ!!現在進行形でキョンとの甘い展開を繰り広げるバカ姉は……」ハルヒ「誰がバカ姉よ!ていうか、これじゃあたしがすっごく間抜けじゃない!! ここだけ見せるってどうなの?」アスカ「オーケー。いいじゃない。お隣がWボケのツッコミ一人なら、こっちは 一人が突っ走って二人が冷静なポジションから生暖かく見守る。悪くないわ!」ハルヒ「全っ然よくないわ!」翠星石「さすがアス姉。そうですぅ、こっちだってお隣に負けない『ぽてんしゃる』ってやつが あるですぅ」ハルヒ「いやいや『ぽてんしゃる』じゃないから!ちょっと!アスカ!翠!」アスカ「ま、ハル姉はほっとけば暴走してくれるしね~」翠星石「その通りですぅ~。ハル姉はほーんと、いい才能持ってるですぅ」ハルヒ「ねぇ!意味わかんないわよ!ちょっと!」
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