アスカは、床に突っ伏していた。「orz」「ア…アスカ…あー…」「ア、アス姉…」「orz」
視認できるレベルのマイナスオーラを出すアスカが見ていられなくなったのか、ハルヒが励ます。「………ほ、ほら!でもパチンコ以外にも色々出てるじゃない、グッズとか!」「そ、そうです!翠星石達とは比べ物にならんですう!」「…こき使われてるだけじゃないのそれ?」「「う」」一瞬言葉に詰まった姉妹を見て、アスカのオーラは形容し難い色に変化した。「orz」
「…いいのよ、どうせ私は要らない子なのよ…誰にも愛されてなんかないのよ…」「!…アスカ」「…アス姉」その言葉を聞いた途端、ハルヒと翠星石はアスカの傍に腰を下ろし、見つめてきた。「…なによ」
ぎゅっ
「へっ?…ってちょっと何いきなり抱きついてきてんの二人とも!?」狼狽するアスカに姉妹は語りかける。普段の声からは考えられない程静かで優しい音で。「…あたし達はあんたの事大好きよ」
「!…」アスカが目を見開く。
「だから…冗談でもそんな事言わないで欲しいです…」
「っ…」
アスカは何も言わずに二人を抱き締め返した。声を出すと二人への感謝が、愛情が、涙と共に溢れてしまいそうだったから。
「あたしって…幸せ者ね」
二人にも聞こえないぐらいの小さな声でつぶやく。騒動の原因などとうに忘れてしまっていた。
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