「ジャイアントハルヒ 地球が静止する日」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ジャイアントハルヒ 地球が静止する日」(2007/04/06 (金) 23:23:24) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p>ジャイアントハルヒ 地球が静止する日</p> <p>ナレーション:来るべき近未来、人類は第三の感情革命萌えの発明に<br /> よってかつてない繁栄の時を迎えていた、<br /> だがその輝かしい平和の影で激しくぶつかり合う二つの力があった、<br /> 世界征服を策謀する秘密結社NERV</p> <p>NERV:われらのビッグリリスのために</p> <p>ナレーション:かたや彼らに対抗すべく、<br /> 様々な時間平面より集められた正義のエキスパートたち、SOS団、<br /> そしてその中に史上最強のツンデレ、涼宮ハルヒに翻弄される一人の少年の姿があった、<br /> 仇名をキョン</p> <p>キョン:勘弁してくれ、ハルヒ</p> <p>(あらゆる展開を吹っ飛ばしていきなりクライマックス)</p> <p>電線を持ち上げ浮上する初号機<br /> シンジ:ははは、ははは、見ていろ、アダム無しで決着をつけてやる<br /> ルリ:じゃあ、まさか<br /> 赤木リツコ:予想どおり初号機がジオフロントに現れたのよ<br /> ルリ:でも、予想よりはるかに早いじゃないですか<br /> キョン:赤木博士、ジオフロントってあの<br /> リツコ:そう、つい一週間前に開設された、地球に残された最後のATフィールド研究所、<br /> そして、その地こそが、十年前までゲヒルンといわれた場所よ<br /> キョン:ああ</p> <p>ジオフロントへ直進する初号機<br /> シンジ:そう全てはここから始まったんだ、<br /> いくら名前を変えてその地を浄化しようしても無駄な事だよ、<br /> 何故なら貴方達が平和の象徴としているその研究所の地下こそ、<br /> 僕の父さん碇ゲンドウが眠る地なんだ、そう汚名を着せられた無念とともにな。<br /> 見ていてよ父さん、全てはここで始まり、全てをここで終わらせるんだ</p> <p>初号機の前に長門有希が立ちふさがる<br /> シンジ:うん、人?</p> <p>リツコ:失敗したわ、私ははまた、肝心なときに判断を誤ってしまったのね<br /> ルリ:いえ、せめて先に有希姉さんにあちらに向かってもらったのが救いです<br /> リツコ:しかしそれではあまりに犠牲が大きすぎるわ<br /> ルリ:まさか姉さんは<br /> リツコ:いえ、有希は間違いなくつかうわ、誰も抵抗する事はできない、その名の通りの能力を</p> <p>長門:&amp;&amp;<br /> 迫り来る初号機を前に微かに微笑み、カーディガンを脱ぎ捨て、セーラー服のリボンを緩める長門<br /> シンジ:何をするつもりなんだ<br /> ファイティングホーズをとり、無表情でシャドウボクシングを始める長門<br /> シンジ:ふっ笑わせるね、まさかこの初号機に素手で挑むつもり?<br /> 長門:&amp;&amp;その通り、貴方などこの静かなる長門ひとりで十分と判断した<br /> シンジ:なに<br /> 長門:&amp;&amp;</p> <p>光を発し、大怪球に向かって行く長門、情報爆発のカット</p> <p>泣き崩れるリツコ<br /> リツコ:ああっ、全ては私の責任よ、何もかも私の判断ミスだった、<br /> 私が最後まで碇司令を信じたいと願ったばかりに、ゆ、有希まで。<br /> せめてこうなる前に、アダムを壊しておくべきだったわ<br /> キョン:いいえ、赤木博士の責任じゃありません、こんな事が予測できるわけがないじゃないですか<br /> ルリ:でもまさか、彼等がアダムを諦めるとは誤算でした<br /> キョン:ルリちゃん<br /> 突如岩陰からEVA弐号機が現れる<br /> アスカ:あははははははは<br /> キョン:あ、あれは<br /> ルリ:まさか、EVA弐号機<br /> アスカ:その通り、よく知ってるわね。ま、アタシの知名度からすれば当然だけど<br /> ルリ:十傑衆、セカンド・ザ・レッド<br /> アスカ:その通りよ、さぁアダムを返してもらいましょうか<br /> ルリ:いけません、彼女等はこちらの九大天王がいないのをいい事に、ここまで入り込んで来ました<br /> アスカ:あははは、アタシだけじゃないわ、見なさい!</p> <p>ナイフを振りまわす女にリズミカルに物体が切断されていく、迎撃に出る守備隊<br /> 守備隊:うわぁー、おのれ狼藉者<br /> 守備隊も文字通り真っ二つにされていく<br /> 生徒会長:何者だ、名を名乗りたまえ<br /> 目の前に指を突き出され怯んだ所を両断される会長<br /> 朝倉涼子:ふふふ、いいわ、私の名は素晴らしき朝倉涼子<br /> ケンスケ:じ、十傑衆が<br /> トウジ:一度に二人やと?!<br /> 朝倉:いえいえ、君たちは運がいいわ、今日は特別でね、もうひとり来てるのよ</p> <p>川を船で渡ってくる警備部隊、先頭に鶴屋さんと朝比奈みくる<br /> みくる:常備隊に限らず動けるものは全員出撃してくださーい<br /> 鶴屋:あたし達の本拠地を敵に落とされるは、めがっさ恥辱さね!<br /> みくる&鶴屋:みんな、がんば(ってください/るにょろ)<br /> 警備隊:おおー<br /> その前面の橋に立つ青銀の髪に赤い眼の少女、水しぶきが上がり異形の軍団<br /> (人間サイズのEVA量産機)が姿を現す<br /> EVA量産機:眩きは月の光、日の光、正しき血筋の名の下に、我等名前を量産機<br /> 量産機:直系のレイ様、まずは我等にお任せを<br /> 黙って頷く綾波レイ、警備部隊に幅広の剣で襲い掛かる量産機<br /> 量産機:とお<br /> 弓で迎撃に出る警備部隊<br /> みるく:ふぇ、ふええー<br /> アキトのカプセルの前にたどり着くキョン<br /> キョン:ア、アキトさん アキトさん、アキトさん<br /> カプセルを叩くキョン、重しをみつけそれを叩きつけようとする<br /> 朝倉:手伝ってあげましょうか?<br /> キョン:ああ<br /> 朝倉:但し、真っ二つよ<br /> キョン:ああ<br /> キョンの前に立ちふさがり朝倉涼子のナイフを身を呈して防ぐエステバリス達<br /> キョン:ルリちゃん!<br /> ルリ:言いましたよね、私ははマシンチャイルドだって、早く逃げて下さい、ここは私が何とかします<br /> 朝倉:ちぇっ<br /> ナイフを振りまわしエステバリスを攻撃する朝倉、重しでアキトのカプセルを叩き続けるキョン<br /> ルリ:素直に私のの言う事を聞いて下さい<br /> キョン:嫌だね、これじゃ何のために皆死んでいったのかわからなくなっちまう、<br /> 水銀灯も、深紅も、俺の周りには素晴らしい人だちばかりだった、<br /> それに俺はルリちゃんのような子供を見捨てて逃げることは出来ない、何が犠牲なんだ、<br /> こんな、こんな犠牲なんて必要ないだろ、もし、ルリちゃんの言うように、<br /> アキトさんを犠牲にしてまで戦うのがSOS団なんだったら、俺は、俺はそんなものはくそくらえだ<br /> ルリ:手札が尽きましたか<br /> 真っ二つになる最後のエステバリス、二つに分かれて両側に崩れ落ちる<br /> 朝倉:残念だったわね、盾がいなくなって、さぁアダムを回収させてもらうわよ<br /> 両手を広げ身を呈してルリと背後のアキトの入ったカプセルを守るキョン<br /> 朝倉:ふはははは あはははは いいわ<br /> カプセルが光を放つ<br /> 朝倉こ これは、う、あ<br /> 光を放つカプセル</p> <p>倒される神人<br /> アスカ:相方のいない神人など所詮この程度ね、なら今の内に ん?<br /> キョンのいる地点を中心に光が広がって行く</p> <p>朝倉:まさか その中で うわぁぁ<br /> キョン:アキトさん<br /> 目覚めるアキト</p> <p>退却する量産機<br /> 量産機:引け、引けぇ<br /> 光に飲まれるアスカ<br /> アスカ:うわぁ<br /> 光に飲まれるみくる&鶴屋<br /> みくる&鶴屋:うひゃー</p> <p>キョン:アキトさん<br /> アキト:ありがとうキョン、俺も決心がついたよ、<br /> 今まで自分の能力を使うのを恐れていたんだ、でも今しかその時がないのがわかった<br /> キョン:で、でも<br /> アキト:俺も確かめに行くんだ、キョンが涼宮さんを信じるように、俺もシンジを信じて、このアダム</p> <p>ジャイアントハルヒ Episode-6 罪と罰<br /> 全てはビックリリスのために- THE END</p> <p>ナレーション:さぁ風雲急をつげる大展開、うずまく十傑衆の疑問の中。<br /> このままシンジが作戦を完了させるのか 初号機に立ち向かう長門の能力はそれを阻止できるのか、<br /> いよいよ決戦の場をジオフロントと名を変えたゲヒルンの地に移し、<br /> 地球の静止をかけた全ての決着のためにアキトが跳ぶ、そして全ての謎が明らかにされる今、<br /> ただ一人不適な笑いで傍観する女がここにいた<br /> 喜緑:うふふふふ、そうですこれでいいんです まさしく役者が揃うのです<br /> そう、何もかも私の思うがままですね、うふふふふ</p> <hr /> <p>LastEpisode? 大団円-散りゆくは、さび付いた鋼鉄の碇-<br /> ナレーション:来るべき近未来、人類はゲヒルンの惨劇から、<br /> 十年の時を経て、再び全地球規模のアンチATフィールド発動の恐怖に脅かされていた、<br /> そして自我を保つATフィールドが使用不能となった地域では、人々はLCLの海に解け、<br /> 自己と他人の区別を失って、なすすべもなく七日目の夜を迎える事になっていた。<br />  そんな中、北高では地上の全て人類のATフィールドまでを一瞬にしてふきとばす<br /> ロンギヌスの槍と初号機、そしてアダムを巡り、NERVとSOS団の戦いが空を赤く染めていた、<br /> また一方では十年前の真実の元、若き復讐鬼となったサードチルドレン、<br /> すなわち碇シンジが、ジオフロントと名を変えたゲヒルンの地に姿を現す、がしかし</p> <p>シンジ:何<br /> 長門:&amp;&amp;行く<br /> シンジ:まて確かこの女、SOS団九大天王のひとり、TFEI、静かなる長門<br /> 長門:&amp;&amp;その通り、そしてこれこそ自分と引き換えにうつ地上最大の情報改変、ビッグバン・改変<br /> 硬く握った長門の拳からエネルギーがあふれ出す<br /> シンジ:これが噂の禁断の技<br /> 長門:&amp;&amp;その通り、だが今日こそはそれを行う、なぜなら諸刃の刃は私だけではない、<br /> そう、テンカワアキトも、水銀灯も、深紅も、皆自分との戦いだった、でも私は誰一人として救えなかった、<br /> 何もしてやれなかった、そんな自分にエラーが発生している<br /> 足から火花を散らして初号機に向かう長門<br /> シンジ:死、死ぬ気?!<br /> 長門:&amp;&amp;もうこれ以上の犠牲はたくさん<br /> アキト:ならやめてくれ、有希ちゃん<br /> 長門:&amp;&amp;</p> <p>北高、緑色の光が辺りを覆う<br /> 古泉:ぐ テンカワさん<br /> EVA弐号機ごと光に巻き込まれるアスカ<br /> アスカ:しまった、こんなものに巻き込まれるとは、ファースト!<br /> レイがアスカを救い出す<br /> レイ:ダンケ、助かったわ、でも、まさかこれほどのものとは、まさしく驚きよね<br /> 石と一体化して動けなくなっている朝倉<br /> 朝倉:そ、惣流さん、助けて<br /> アスカ:ええ、待ってなさい<br /> 朝倉:ああ、まさかあんなもので、うう、な、何を<br /> レイが見つめる視線の先で朝倉の身体がLCLに変わっていく<br /> アスカ:ふふ、さすがの十傑衆もこうなってはお終いね、生きて恥を晒すのもつらいだろうから、<br /> 助けてあげるわ、ねえファースト<br /> 朝倉:あ、貴女<br /> アスカ:さあ、行くわよ、レイ<br /> 朝倉:よ よくも<br /> ナイフを投げるがATフィールドに阻まれ、そのままLCLに変わる朝倉 ぴしゃりとLCLが跳ねる</p> <p>シンジ:おおっ<br /> 国木田:これは一体なんなのね<br /> 喜緑:うふふ、どうやら役者が全てそろったようですね、なら、いよいよ私の地球静止作戦の本当の始まりなのです<br /> 阪中:な、なんて事なのね、これは北高なのねー</p> <p>シンジ:な、なんて事だ、わかっているですか、アキトさん、こんな巨大なボソンジャンプを行えば、<br /> ジャンパーの貴方ははただではすまないんですよ</p> <p>よたよたと崖を歩くリツコ、猫をあしらった灰皿を前に腰を落とす<br /> リツコ:なのに、なのに、これでは同じです、十年前のあの日あの時なにもかも、<br /> そして私にはまた見ている事しか許されないのですか碇司令、ゲンドウさん</p> <p>落下する神人、顔にはキョンが乗っている<br /> リツコ:はっ、ここはジオフロント、そして、神人、勝てる、勝てるわ、今度こそ、あの初号機に</p> <p>光を放つネルガル研究所、停止して動かない初号機<br /> シンジ:さすがの大怪球も相当なダメージを受けたみたいだ、仕方ないサブシステムに切り替える<br /> シンジがロンギヌスの槍を見やって<br /> シンジ:&amp;&amp;まさかね</p> <p>ケンスケ:急いでください、ぐずぐずしないで<br /> トウジ:動けるものは人馬に関わらず救助するんや<br /> 鶴屋:ここはすぐに崩れるさ、相田くん、鈴原くんは旗を振って陣形を整えるにょろよ<br /> 古泉:そうです、初号機が動きを止めている、今のうちです、あ、貴方も無事だったんですか<br /> 谷口:それよりも<br /> 古泉:ええ、わかっています<br /> みくるがウェイトレス姿で人を捜している<br /> みくる:赤木博士、赤木博士はおられますか?<br /> 国木田:朝比奈さん、ここです、ここにいらっしゃいます<br /> みくる:ええと、キョンくんの友達の人&amp;&amp;、なんですか、あれは?<br /> 神人の全身に管が通されている<br /> みくる:なんなんですか、これ? 神人をを今更どうするつもりなんですかぁ?<br /> 阪中:そ、それは<br /> 遠くからキョンの声が聞こえてくる<br /> みくる:あれは、キョンくん?<br /> キョン:俺は嫌です、俺にはわかりません、どうしてなんです、<br /> 赤木博士には説明出来るんですか<br /> リツコ:すまないわねキョン君、確かに神人は上海で一度敗れた、<br /> もちろんその危険は承知しているつもりよ、<br /> だか、例え神人の中に涼宮さんがいるという大きなリスクがあろうとも<br /> キョン:俺が聞きたいのはそんなことじゃありません、<br /> どうしてアキトさんを助けようとしないんですか、<br /> アキトさんがアダムと初号機と槍を三つ揃えようとしているからですか<br /> リツコ:そ、それは<br /> キョン:確かに、何故アダムを持っていったかはわかりません、<br /> でもだからってアキトさんを見捨てて戦うなんて、そんな事、そんな事俺には<br /> 鶴屋:キョンくん、我が儘はいけないさ<br /> キョンの肩をそっと押さえる鶴屋<br /> キョン:あっ<br /> みくる:鶴屋さん&amp;&amp;<br /> 鶴屋:いいかい、キョンくん、誰もアキトさんを見捨てたいなんて思っちゃいないんだ、<br /> ただ、精一杯やれることをやるしかあたしらにはないのさ<br /> リツコ:しかし<br /> 鶴屋:リツコさんも、はっきりいってやった方がいいさ。アキトさんはもう手遅れだと、<br /> めがっさ巨大なジャンプをやらかしたんだよ、キョンくんもも聞いているだろうけど、<br /> 後に待っているのは、ジャンパーとしての宿命だけなんだよ&amp;&amp;</p> <p>息も絶え絶えに蹲る初号機に向けて進むアキト、顔面が発光している<br /> 喜緑:ですが、せっかく亡きお父様に招かれた様にここまで来たんです、<br /> もう少し頑張ってほしいものですね、そしてぜひ見事に兄弟の再会をはたし、<br /> その三つのキーを揃えた時こそ、この作戦の本当の目的が達成されるのです、<br /> これ何もかも人の心を流し動かす策士の技なり、人間如きには無理ですが。<br /> うふふ、それにどうやら運命さえもこちらの味方のようですね、ふふふ</p> <p>アキトの前にエステバリスを従えて姿を現すルリ</p> <p>鶴屋:さぁこれでわかったにょろ、もう後戻りは出来ないのさ<br /> みくる:今は何を悔やんでも始まらないんです<br /> リツコ:そう例え真実がどうであろうとも<br /> 鶴屋:あたしらのなすべきは、あの大怪球をこっぱ微塵に破壊する事のみさ<br /> キョン:だったら勝手にやって下さい、俺は嫌ですからね<br /> 鶴屋:キョンくんのわからずや!<br /> 思わず手を挙げた鶴屋にみくるがすがりつく<br /> みくる:やめてください<br /> 鶴屋:離しなよ、みくる、それでは何の為の神人なのさ、あれはただの飾りかい。<br /> ハルにゃんだって子供に大きなオモチャを与えたわけじゃないよっ!<br /> 古泉:ですが神人は彼にしか動かせん、それはわかっているおられると思いますが<br /> 鶴屋:だからこそ、放っておけないんじゃないか!<br /> キョン:でも、ハルヒはこんな事は望んでいなかったはずです、アイツが誰かの犠牲なんて望むわけがない<br /> 鶴屋:くっ<br /> キョン:その答え、俺にはまだわかりません、でも、あのルリさんのようにアキトさんを<br /> 見捨てるような戦い方は絶対におかしいと思います<br /> 鶴屋:そうかい、でもね、そのルリルリが一番つらい思いをしたのを、キョンくんは知っているのかい? <br /> そうルリルリがどんな気持ちでアキトさんを催眠装置にかけたのか、キョンくんは知らないだろ</p> <p>蹲る初号機の周囲に展開されたATフィールドごしにアキトに近づくルリ<br /> 二人の間をATフィールドが遮る<br /> ルリ:動かないでください。下手に近づくと危険です。せっかくここまで来たんですから、私の事はいいんです。<br /> そう、佐世保で初号機の弱点を知った時から、こうなる事はわかっていました。<br /> でも私はアキトさんにボソンジャンプだけは使わせたくなかった、こうなったらアキトさんについていく、<br /> そう思ったら同じ所へジャンプアウトしていたんです<br /> ATフィールドに手を伸ばすルリ<br /> アキト:やめろ、ルリちゃん!<br /> ルリ:でもやっぱりいつものようにアキトさん、貴方ははそっちで私はこっちでした<br /> アキト:ルリちゃん<br /> ルリ:いいです、私は少女ですから。私を人として扱ってくれたのは貴方が初めてでした、ありがとう、アキトさん<br /> アキト:ルリちゃん<br /> ルリ:急いでください、エントリープラグは首の後ろです、そのアダムはアキトさんが信じるように好きにすればいいですから<br /> アキト:ああ<br /> ルリ:大丈夫です、アキトさんはきっと間違っではいません<br /> アキト:うん<br /> ルリ:いつかまた会いましょう。私、もっと成長しますから<br /> アキト:ルリちゃん<br /> 立ち去るルリを見送ってエヴァの腰に取り付くアキト</p> <p>鶴屋:いいかい、誰もが既に手は尽くしたんだよ。それがわかんないのならキョンくんのの勝手にするがいいさ。<br /> でもね、いきさつはどうあれキョンくんは戦うことを決意したんだ、なら、<br /> 剣で大地を切る鶴屋<br /> 鶴屋:この場から逃げる事は許さないよ。もし戦いのさなか、この線を一歩でも引いたら、<br /> その時はハルにゃんじゃなくてあたしが容赦しないからねっ。<br /> そこでハルにゃんへの答えをゆっくりと考えるがいいさ。いくよ、こうなればあたしたちだけでジオフロントを守るんだ!<br /> ケンスケ&トウジ:ていったって<br /> 鶴屋:ぐずぐすしないで、配置につくんだよっ!<br /> SOS団メンバー:へ、へい<br /> みくる:で、でも、神人無しでどうやって戦うっていうんですか?<br /> 鶴屋:あたしは知らないよ、後は運に任せるのさ<br /> みくる:ええっ、そ、そんなあ &amp;&amp;涼宮さん、早く、涼宮さんががいないとどうにもなりません<br /> キョン:俺は&amp;&amp;ハルヒ&amp;&amp;</p> <p><br /> 液体と化したシャミセンに、佐々木、フクベ、雛苺、九曜、カヲルが囚われている<br /> 喜緑:さていよいよですね、ですがそろそろご一緒にいかがですか、<br /> そんな所で盗み見なんてお人が悪いですよ、混世魔王佐々木さん、<br /> さすがは十傑衆のリーダー、シャミセン様の牢が効かないとは<br /> 佐々木:ふん、よく言うよ、いいか、雛苺、周防さん、フクベ提督、そして渚くんにしても、<br /> 相手がペンペン、零号機とボス直属の護衛団だからこそ、何の抵抗もしなかっただけの事さ、<br /> その気になれば突破する事など、ほら<br /> アキレスの牢を突破する佐々木<br /> 喜緑:もちろん、十傑衆の皆様のお力はよく承知しております、だからこそここは黙って見ていてもらいたいのです<br /> 佐々木:君に言われるまでも無いよ<br /> 喜緑:それは結構な事ですね、ではシャミセン様<br /> 十傑衆を完全にとり込むシャミセン<br /> 佐々木:今しばしの辛抱だからね、みんな<br /> 喜緑:どうしました佐々木さん、さぁお楽しみはこれからですよ、そう、これが破滅への幕開けなのです</p> <p>ネルガル研究所<br /> アナウンス:第二警報発令、第二警報発令、レベル4以下の所員は至急シェルターへ避難せよ、<br /> 第二警報発令、第二警報発令<br /> 阪中:急ぐのねー、同胞居住区より格納開始、防御担当は第三エリアから<br /> トウジ:地上の非難員は所定のエリアに関わらず、急ぎシェルターへ避難するんや<br /> 国木田:これより特別防御体制に入るよ、シールド及びハッチ全段階始動<br /> みくる:メガレウス、シールド及びハッチ全段階指始動でしゅ<br /> 鶴屋:ネルガル研究所、緊急避難体制ダンクオメガいいにょろ<br /> アナウンス:初号機はスピードをあげセクター001へ接近、到着まで三分と25秒<br /> リツコ:急ぎなさい、ネルガル研究所、メイン炉心始動<br /> 所員:始動、始動、始動<br /> アナウンス:ネルガル研究所対初号機体制完了<br /> リツコ:さすがは有希ね、準備は完全でした、ですが、この戦い、やはり鍵を握るのはキョン君、貴方よ<br /> キョンの横を通過する初号機<br /> キョン:あ<br /> シンジ:ははは、どうしたんです、キョンさん、何をそんな所でぼんやりしてるんですか、えぇ?<br /> 見ればなにやら神人に細工をしたようだけど、無駄と知って諦めたんですか。ならば<br /> 神人をおしつぶそうとする初号機<br /> キョン:ハルヒ、うわ<br /> シンジ:ははは、貴方とはお互い同じような境遇、少しは骨のある人かと思ってましたが、所詮はここまで、<br /> だからそこでゆっくり見ていて下さい、誰かの願いを叶えるという事がどれほど素晴らしい事か、<br /> そしてどれほど喜ばしい事か、それを貴方の分までなしとげて上げますから、ははは、ははは<br /> キョン:くっ<br /> シンジ:いくぞネルガル研究所、僕はこの日のために十年間の耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び、<br /> 復讐を果す事だけを夢見て生きてきたんだ、そしてお前たちに碇ゲンドウ僕の父さんの無念を思い知らせてやる<br /> キョン:お、俺は<br /> シンジ:逃げることなど<br /> キョン:戦うことも<br /> キョン&シンジ:もう何も出来ない<br /> 喜緑:それこそが、私の思うがままです<br /> シンジ:くらえ</p> <p>所員:おお、うわ<br /> シンジ:さぁ、この世のATフィールドよ消えてなくなれ<br /> 拡大していくアンチATフィールド<br /> シンジ:ははは、ははは、これだ、これを見たかったんだ、汚れた出来事を忘れ去るために作られたこの地が、<br /> 偽善の名の化粧をはぎ落とし、再びその正体をあらわす姿を。そうこのゲヒルンを地上から消してしまうことなど、<br /> 誰が許されよう、ははは、お前たちは今度こそ自分を失い、LCLにその身を堕とすがいい、父さん、<br /> ご覧になっていますか、この美しい景色を、ははは<br /> キョン:こ、これが幸せのための犠牲、時代を超える為の不幸、でも</p> <p>佐々木:な、なんと言う事、このままではどのような結果を得ても、<br /> NERVはおろか人類に残されるのは破滅しかない、それがわかってやっているのか喜緑江美里<br /> 喜緑:ふふふ何をおっしゃいます、考えても見て下さい、NERVの目的は世界征服。<br /> ですが、その為にとって来た手段は常に破壊だったではありませんか<br /> 佐々木:だがこれでは何の意味もないだろう<br /> 銅銭を展開させて喜緑に向かう樊瑞、カマドウマがそれを阻む<br /> 佐々木:この喜緑江美里の犬が、僕に勝てると思うか<br /> 喜緑:慌てないで下さい、いいですか、全て間違いなく我々の目的の為なのです、<br /> 何故ならこの作戦の真の立案者は、我々のビックリリス様ご本人なのですから<br /> 佐々木:な、何、そんな、何故です、ビックリリス様、何故<br /> ビックリリスの目がゆれる、何かに気づく佐々木<br /> 喜緑:さぁご納得がいきましたなら、ご一緒にフィナーレを鑑賞しようではありませんか。そう、あの少年たちの行く末を</p> <p>量産機A:うむ、これは一体どういう事だ、何故我々までもがこんな事を、いや、おそらくはこれも江美里様の狙い通りに違いない<br /> 量産機B:ならば<br /> 量産機A:うむ、事態に急変あらばこの袋を見よとのこと、&amp;&amp;なるほど</p> <p>シンジ:これでお終いとは、他愛がないね。でも、これでもうSOS団は再起不能、うお、バリアだって、<br /> ん、ネルガルにまだ何か残っていた? 何<br /> 太鼓を叩きバリアを発生させる阪中<br /> シンジ:彼女はアンチATフィールドの中でどこからあんなエネルギーを、まさか<br /> リツコ:考えてみれば、全ての答えは簡単だったのよ。何もかも碇司令があの時に教えてくれていたんだから。<br /> 碇ゲンドウのカット<br /> 碇ゲンドウ:これが私の命を掛けた、償いだ<br /> リツコ:そう、あのアンチATフィールドが発生する瞬間、相転移エンジンは必ず反作用をおこし、<br /> 一時的な暴走エネルギーを生みだすのです、そしてこちらがオーバーロードする前に、その反作用エネルギーを取り出し、<br /> 阪中さんの共鳴能力で、高出力のバリアを出す、本来ならばジオフロント全てのの反作用で立ち向かうべきところを、<br /> 今はこのネルガルの炉心を守るので精一杯<br /> リツコ:なるほどリツコさん、あなたも生き延びていたんですか、だがこれでアキトさんの事も納得がいく<br /> リツコ:シンジ君、貴方は<br /> シンジ:うるさい、真実を知りながら何もしなかったあなたこそ、全ての罪を負うべきだ、<br /> さあ、あなたの小細工がこの初号機に歯が立つかどうか今見せてやる<br /> リツコ:なんというアンチATフィールド<br /> シンジ:ははは、さあ落ちろネルガル<br /> バリアを突破する大怪球、弾き飛ばされるSOS団メンバー<br /> リツコ:駄目だわ<br /> シンジ:さぁ、最後の仕上げに踏み潰してあげるよ<br /> リツコ:ああ<br /> シンジ:今こそ悔い改めてください、そのまやかしの平和のシンボルの中で<br /> 鶴屋:くっ<br /> シンジ:うわぁ、なんだ、どうしたんだ<br /> 大地を突き破り登場する神人<br /> リツコ:と、止まった、そういえば相転移炉の反作用も順調、まさかこれは<br /> シンジ:初号機が押し返されている、こんなことが、何、まさか、キョンさん、おのれ<br /> 拳を固く握りしめているキョン<br /> キョン:すまない、アキトさん、本当に申し訳ないです。<br /> 俺にはアキトさんが何のために初号機に向かったのかはわかりません、<br /> でも仕方ないんだ、このままじゃ駄目なんです<br /> リツコ:キョン君<br /> キョン:こんなのはおかしいんだ、こんなの何かの間違なんだ、ハルヒだってこんなことは望んじゃいない<br /> シンジ:言うな、何も知らないキョンさんが うわっ<br /> 初号機を押し返していく神人<br /> シンジ:神人<br /> キョン:真実が何なのか俺にはわからない、幸せのためには犠牲が必要なのが俺には答えを出す事なんて出来ない。<br /> でもハルヒ、俺は精一杯出来る事をしてみるよ、一生懸命戦う、だから、だから、だから見ていてくれ、ハルヒ。<br /> 俺が本当の答えを出せるその日まで</p> <p>シンジ:き、キョンさん<br /> キョン:さ、さあ行くぞハルヒ。ハルヒ、そいつをやっけるんだ<br /> 初号機を抱え飛び立つ神人<br /> キョン:いけ、ハルヒ<br /> シンジ:おわ、なんというパワー<br /> リツコ:よし、神人のモニタリングを有線から無線へ<br /> 所員:神人のモニタリング再開、映像ロスはコンマ03パーセント<br /> リツコ:よし<br /> キョン:いけ、ハルヒ<br /> シンジ:ええい、このくたばりぞこないが、しびれさせてやる<br /> キョン:がんばれハルヒ<br /> 初号機の攻撃を振り切り、肉薄する神人<br /> シンジ:な、神人風情が<br /> キョン:目だ、目を狙え<br /> シンジ:く、今度こそ産廃にしてやる<br /> 初号機の外装がはがれる<br /> キョン:うわぁ<br /> リツコ:まさか、佐世保や京都を破壊したあれをやるつもり?<br /> シンジ:ふん、こうなれば手段は選ばない、最大出力で何もかも吹き飛ばしてやる<br /> リツコ:キョン君、早くそこから離れるのよ、センターの非常口が君のすぐ後ろにあるわ、いそいで逃げてキョン君<br /> 通信機のスイッチを切るキョン、顔の半分を破壊された神人<br /> キョン:待ってろ、ハルヒ<br /> キョン、側に転がっていた自転車に跨る<br /> キョン:行くぞ<br /> リツコ:何をするつもりなの、キョン君、まさか<br /> キョン:ハルヒが、ハルヒが、俺を呼んでるんだ<br /> キョンに向けて手をのばす神人<br /> 喜緑:ならば出迎えてさしあげましょう<br /> 大地を割って飛び出す量産機<br /> 量産機:我ら名前を量産機、振るう刃は相手を選ばず、退かねば血潮の海となる<br /> 量産機A:通称キョン、江美里様の命に従い貴様をとらえる<br /> 量産機B:いざお縄にかかれ<br /> キョンに向かった量産機にビームが放たれる<br /> 量産機:なにやつ<br /> キョン:ああ<br /> みくる:あ、悪事を仕留めるビームは、腕に習ったみくるビームでしゅ<br /> 鶴屋:世辞はいらぬぞ鎮三山ってね<br /> 鶴屋&みくるSOSの指南が二人、みくるに鶴屋、ここにあり<br /> 大地を走り量産機をなぎ払う鶴屋<br /> 鶴屋:よくぞ耐えたねキョン君、お主の姿に今は亡き、我らが創始、托塔天王晁蓋殿の教えを見たってね。<br /> 真実とは問いかける事にこそ、その意味もあれば価値もある、めがっさ格好良かったにょろ<br /> みくる:ならばキョンくん、ここは私にまかせてくださーい、とお、追魂奪命剣<br /> とてとてと前進し、目からからビームを空に放つみくる、一拍おいてビームの雨が降り注ぐ<br /> キョン:ありがとうございます!<br /> 量産機:えい、一般人一人、決していかせてなるものか<br /> 阪中:そうはいかないのね、量産機、命知らずはかかってくるのね<br /> 太鼓を打ち鳴らし、突風を発生させる阪中<br /> 量産機A:おのれ小癪な<br /> 量産機:散れ散れ散れ<br /> 国木田:僕らも後れを取れないね<br /> トウジ&ケンスケ:おお<br /> ケンスケ:狙ったショットは逃がさぬと<br /> トウジ:二人の後には悪は残さずや<br /> ケンスケ&トウジ:逃げればその場で召し取るぞ<br /> 鶴屋:今こそ戦うにょろ!<br /> ネルガル守備隊:おお、勝利の鐘も高らかに<br /> 古泉:後ろに構わないでください、貴方がなすのは前進あるのみです<br /> 赤い光球に変わり、量産機を蹴散らす古泉<br /> キョン:皆、ありがとうございます、うわぁ</p> <p><br /> 古泉:な<br /> 国木田:何<br /> ケンスケ&トウジ:しまった<br /> 量産機A:かかりおったな、ふはは、ぬわ<br /> キョンの前に立ちふさがる量産機、振り下ろされた刃を谷口が止める<br /> キョン:谷口、お前<br /> 谷口:HEHEHE、言っただろ、涼宮の所に行くのに邪魔はさせないって、<br /> やっと素直になったな、いってこい、涼宮が待っているぜ<br /> キョン:ああ<br /> 背中を押してやる谷口<br /> 走る大作の傍らに水銀灯と深紅の幻が現れる<br /> 水銀灯:そうよ、それでいい、貴方はは一人じゃない<br /> 深紅:皆と一緒に<br /> キョン:皆と一緒に<br /> キョン&水銀灯&深紅:戦うんだぁ<br /> キョン:ハルヒ<br /> 神人の顔からハルヒの幻影が手を伸ばす、それに飛び込むキョン<br /> ハルヒ:遅いわよ、キョン<br /> 自らの体を神人の壊れて穴の開いた顔の中に括り付けるキョン<br /> キョン:さぁ一緒に立とう、戦おう<br /> ネルガル守備隊:えい、えい、おお<br /> シンジ:うるさい奴らだ<br /> 初号機の装甲を盾に前進する神人<br /> シンジ:なるほど、それでこのアンチATフィールドフィールドを突破する気か、<br /> なかなかいい苦し紛れだね、なら最後は力比べだ<br /> 制御室で必死にレバーを握るリツコ<br /> リツコ:な、なんという反作用、さすがの神人のパワーの消費力でも追いつけないのか、は、有希<br /> レバーを握るリツコに手助けする長門<br /> 長門:遅れた。テンカワアキトのジャンプアウトで、少々遠くへ飛ばされてしまった上に、カーディガンを探すのに手間取った。<br /> リツコ:ゆ、有希<br /> 長門&リツコ:さぁ、いよいよここが正念場<br /> キョン:そうだ、怯むなハルヒ、一歩でも怯んだら、二度とあいつに近寄れなくなる、<br /> なんとか溶けるまでもってくれ、これが、最後のチャンスなんだ<br /> 初号機の装甲の盾が溶ける<br /> シンジ:ふ<br /> キョン:ああ、うわあああ<br /> リツコ:キョン君<br /> みくる:そんな&amp;&amp;<br /> シンジ:消えてなくなれ、ははは</p> <p>翠星石:笑うなですぅ<br /> シンジ:な、何だ<br /> キョン:こ、これは衝撃波<br /> シンジ:まさか<br /> 翠星石:そのまさかですぅ<br /> 神人の肩の塊から翠星石登場、衝撃波で初号機を押す<br /> 喜緑:何<br /> シンジ:あ、ああ<br /> 佐々木:ああ、よくぞ生きていたね衝撃の翠星石<br /> 翠星石:よく聞くですサード、十傑衆ともあろうこの翠星石が死んだふりなどという恥さらしな真似までしたのは、<br /> この機会を待っていたからですぅ!<br /> シンジ:く<br /> 佐々木:どうする江美里、手負いの翠星石は事の真相をしらんぞ、それともこれも計算のうちかい、翠星石は死ぬ気だぞ<br /> シンジ:馬鹿な、衝撃波ごときでこの初号機が<br /> 翠星石:うるさい、十傑衆をなめるなですぅ<br /> シンジ:馬鹿な、アンチATフィールドが吸い取られるなど<br /> 翠星石:いいですかキョン人間、翠星石は決してお前たちに加担するのでもなければ、馴れ合うわけでもないですぅ、<br /> でもこの作戦例えどんな裏があろうとも、これだけはわかっている、そう世界の運命は、<br /> こんな若造などに好きにさせるものではないってことですぅ。全ては翠星石達NERVと貴様等SOS団とで、<br /> 決着をつけるものですぅ。違うか違うか違うか<br /> 初号機のアンチATフィールドが完全に吸収される、翠星石にひびが入り崩れ落ちる<br /> 翠星石:そうですぅ、ねぇ水銀灯&amp;&amp;</p> <p>シンジ:ああ ああ<br /> キョン:やっちまえ、ハルヒ<br /> 神人が拳を振り上げて初号機を殴りつける<br /> シンジ:や、やめろ、やめろ<br /> 初号機の目に大きな穴が開く<br /> みくる:やったんですか、キョンくん?<br /> シンジ:やめろ、頼むやめてくれ、もう<br /> 谷口:キョン、ぼやぼやするな、テンカワさんを助けろ、まだ間に合う<br /> キョン:お、おう<br /> 初号機を放り出して辺りを見回す神人<br /> シンジ:何故、何故邪魔をするんだよ。皆でよってたかって、あと少しで復讐が、後少しで父さんの遺言が、<br /> 後少しで僕の十年が報われるというのに<br /> アキト:そんなもの、もうどうでもいいじゃないか、シンジ<br /> 倒れ込んだ初号機の目の前にテンカワアキトがアダムを手にして歩き寄ってくる<br /> シンジ:ん?<br /> アキト:お願いだ、今ならまだやり直しが効く、だからもうやめるんだ、シンジ<br /> シンジ:アキトさん、おお、やはりアダムを持ってきてくれたんですか。そうだそれさえあればまだ間に合う、さあ<br /> 初号機がアキトに手を伸ばす<br /> アキト:駄目だ<br /> シンジ:どうしたんです、早く渡すして下さいよ<br /> アキト:駄目なんだ、シンジ<br /> シンジ:何を言っているんです、さぁ、ロンギヌスの槍と初号機、それにアダムが揃えば<br /> またサードインパクトを起こせるんだ、アキトさんもその為にここに来たんでしょ。よく考えて下さい、<br /> 父さんの悲願が達成できるんですよ。<br /> アキト:いや、シンジ。俺は<br /> シンジ:ええいうるさい ん ああ、ア、アキトさん<br /> アキトの体が上半身を残して消えていることに気づくシンジ<br /> アキト:シンジ、こんなものがあるから<br /> シンジ:何をする<br /> アキト:そうだ、こんなものは十年前に、無くなってしまえばば良かったんだ<br /> シンジ:やめろ<br /> アキトを握りつぶして、アダムを手に入れるシンジ<br /> シンジ:アキトさん、そうだ貴方が、貴方がが悪いんだ、これさえ、素直に渡せば、<br /> 父さんの言葉を信じていれば、だけどアキトさん、安心してください。貴方だけを行かせはしません、<br /> 僕もインパクトですぐに後を追います。このジオフロントを、ネルガルを葬り去れば、もう思い残す事はない、<br /> ああ、これで三つそろった、ははは、見ていろ、これで何もかも終わりにしてやる</p> <p><br /> ネルガル守備隊:おおー<br /> リツコ:ああ<br /> シンジ:ははは、ははは、これでまやかしの補完は消え去り、真のインパクトが世界を覆うんだ</p> <p>シンジ:なんだ、なんだこの灯火は<br /> リツコ:あ、あれは<br /> アナウンス:こちらニューヨーク、応答を応答願います、LCLが、LCLになった人間がが再び姿を取り戻しました、<br /> 何があったのですか、情報を送られたし<br /> 国木田:こちらも驚いています<br /> リツコ:何が、どうなっているの</p> <p>日向:NERV極東支部なんとかLCL化を食い止め<br /> 青葉:まもなく基地の再起動を行います<br /> マヤ:こちら月面基地、地球に明かりが、明かりが戻ってきました</p> <p>シンジ:どういう事なんだ<br /> ゲンドウ:シンジ、シンジ、シンジ<br /> シンジ:父さん<br /> シンジ:聞いてくれているのか、シンジ<br /> 初号機の手のアダムからゲンドウ立体映像が出てくる<br /> シンジ:父さん<br /> ゲンドウ:すまなかったな、シンジ<br /> 立体映像が消える</p> <p>シンジ:どういうことなんだ父さん、これじゃなにもわからないよ。誰か僕に解説してよ!</p> <p>イネス・フレサンジュ:解説しましょう!<br /> アダムから今度は金髪女性の立体映像が出てくる。</p> <p>イネス:ATフィールドとアンチATフィールドの使用が人類にとって恐ろしい結果を生む事になることが<br /> 碇ゲンドウ博士にはわかっていたの。急がなくてはならなかったEVAの発生させる<br /> ATフィールドやアンチAフィールドは、現行の理論では見つけ出すことが出来ない特殊な影響を<br /> 人間の微弱なATフィールドに与え続け、いずれは限界を越えてそれを破綻させるという性質を持っていたんの。<br /> しかも、それは十年もの年月を経ればあらゆる人間の自我を融合させ、世界中の人間を一つにしてしまう。<br /> そう放置すればするほど地球は危険に陥る、以下は碇ゲンドウ博士からの伝言よ、<br /> 『だが今なら間に合う、この改造した初号機にはその中和剤の役目と全てのシミュレーションを与えた、<br /> そうだ、これこそあの惨劇が、教えてくれたデータなのだ、だがな葛城博士を恨んではならん、<br /> 彼もまたATフィールドの問題を真剣に考えていた男だ、なぁに済んだ事はもういい、<br /> サードインパクトの責任をわしに押し付けでもせん事には研究は続けられんかったのだろう』<br /> 泣くリツコ<br /> リツコ:く、やはりゲンドウさんは十年前と変わらぬ素晴らしい科学者だった、なのに私は疑うことしか出来なかったわ<br /> イネス:『さぁ私に出来る事はここまでだ、だが心残りなのはアキト君の事だ、せめて兄弟そろって幸せにな』<br /> 回想シーン、碇ゲンドウの最後<br /> ゲンドウ:ううう、すまなかったな、シンジ<br /> エマニエル:と、父さん、しっかり父さん<br /> ゲンドウ:これを<br /> ゲンドウに手渡された紙が立体映像のイネスと重なる『来い、ゲンドウ』<br /> シンジ:なんて事だ、僕は父さんの遺言を、父さんはATフィールドの影響をを正常な物に直したかった、なのに、<br /> 僕は何をしていたんだ、一体何を、僕のこの十年はなんだったんだ、あれは一体なんだ、今更それはないじゃないですか、<br /> 父さん、何故一言でいい、ちゃんと言い残してくれなかったのですか、こんな恐ろしいものを僕に渡しておいて、<br /> どうしろって言うんだよ、父さん、答えてよ父さん</p> <p>初号機が3対6枚の羽を開いて咆哮する<br /> 佐々木:む、いかん<br /> 長門:&amp;&amp;初号機が暴走を始めた<br /> リツコ:なんてこと、もう誰も初号機を止められない<br /> 暴走を始めた初号機の前に立つ神人</p> <p>キョン:うう<br /> シンジ:そうでしょう、こんな恐ろしい遺産を父親に勝手に手渡され、どうするんです、<br /> 貴方ならならどうするんです、答えろ神人、いや、キョンさん</p> <p>神人の掌の上でキョンが神人を見上げて口を開く<br /> キョン:決まってるさ<br /> シンジ:え?<br /> キョン:ハルヒと一緒にぶっ飛ばしてやる。俺はこの一件でわかったんだ、ハルヒ、お前が好きだー!</p> <p>ハルヒ:キョーン<br /> 神人の中から黄色いカチューシャをつけた涼宮ハルヒが飛び出してくる</p> <p>ハルヒ:やっと言ってくれたわね<br /> キョン:待たせてすまなかったな<br /> ハルヒ:いいわよ、やるんでしょ<br /> キョン:ああ<br /> ハルヒ:宇宙の果てまでぶっ飛ばしてやるわ</p> <p>神人の掌の上でハルヒとキョンが手を取り合う<br /> ハルヒ&キョン:二人のこの手が真っ赤に燃える、幸せ掴めと轟き叫ぶ<br /> 踊るようにステップを踏んで交錯するハルヒとキョン<br /> ハルヒ&キョン:爆熱ゴッドフィンガー、石破LoveLove天驚拳!</p> <p> 飛び出す猫マンによってハート型にコアがくり抜かれ、倒れ込む初号機</p> <p>キョン:これが俺たちの<br /> ハルヒ:新しい門出ね</p> <p>喜緑:あらあら、微笑ましい結果ですわね<br /> 佐々木:手間のかかった割には僕には納得のいかない結果なんだが<br /> 喜緑:ん、何、ん、シャミセン<br /> アキレスが喜緑の前に転がされる<br /> フクベ:その気になれば突破は簡単、佐々木の嬢ちゃんがそう言わなかったかな<br /> 喜緑を取り囲む、フクベ、雛苺、九曜、カヲル<br /> 喜緑:んんん<br /> 佐々木:江美里、まさに策士、策に溺れると言った所か、ふん<br /> 佐々木がビッグリリスの正体がダミーレイだと見破る<br /> 佐々木:おおかたこんな事だろうと思ったよ<br /> 喜緑:んんん<br /> 佐々木:さぁビックリリス様のお姿までを愚弄したこの失態、君はどう責任をとるつもりなんだい?<br /> 喜緑:んんん<br /> 佐々木:答えないのかい、江美里<br /> 喜緑:うふふ ははは<br /> フクベ:んん、何がおかしい<br /> 喜緑:失敗などと、とんでもありません<br /> 佐々木:君は、この場に及んでまだ<br /> 喜緑:よくお聞きなさい、この作戦こそ我らNERVの悲願、GH計画の第一歩なのですよ<br /> フクベ:んん<br /> 佐々木:GH計画、まさか<br /> 喜緑:左様、そのカウントダウンがついに始まったのですよ、うふふ ははは ははは</p> <p>ナレーター:こうして大きな謎を残したまま、地球の静止作戦は終わりを遂げた。<br /> しかしこの日こそ後にバベルの同棲と呼ばれるNERVとSOS団との、最終決戦の始まりだという事を、まだ誰も知るよしはなかった<br /> 崩れた塔の中で、眠りから覚めるビッグリリス<br /> ナレーター:だがその戦いの炎の中にも史上最強のツンデレに振りまわされる少年の姿があるだろう、その仇名はキョン<br /> キョン:もう勘弁してくれ、ハルヒ</p> <p>地球が静止する日 完<br /> だが戦いは続く</p> <p>カーテン・コール</p> <p>アスカ:なんなのよ、この話。アタシがバリバリに悪役じゃない。<br /> しかも最後はなぜかハル姉が出てきてGガンだし。<br /> 翠星石:翠星石はそれなりに活躍できましたけど、最後は納得いかないですぅ<br /> ハルヒ:そう、なかなか良い脚本じゃない<br /> アスカ:ハルねえ、その手に持ってるのは?<br /> 翠星石:最後の所だけ書き換えた脚本ですぅ!<br /> ハルヒ:転進ー!<br /> アスカ&翠星石:待てー!</p> <p>お隣</p> <p>レイ:&amp;&amp;ルリばっかりヒロインで<br /> 有希:ずるい<br /> ルリ:いえ、そんなことを言われましても&amp;&amp;</p> <p>朝倉:結局こんな役なのね、私<br /> 喜緑:私に比べればまだマシでしょう</p> <p>シンジ:なんで僕がこんな悪役を<br /> アキト:俺なんて殺されるだけみたいなやくだぞ<br /> シンジ&アキト:それに比べて<br /> キョン:いや、文句はハルヒの奴に言って下さいよ、無茶苦茶恥ずかしかったんですから</p>
<p>ジャイアントハルヒ 地球が静止する日</p> <p>ナレーション:来るべき近未来、人類は第三の感情革命萌えの発明に<br /> よってかつてない繁栄の時を迎えていた、<br /> だがその輝かしい平和の影で激しくぶつかり合う二つの力があった、<br /> 世界征服を策謀する秘密結社NERV</p> <p>NERV:われらのビッグリリスのために</p> <p>ナレーション:かたや彼らに対抗すべく、<br /> 様々な時間平面より集められた正義のエキスパートたち、SOS団、<br /> そしてその中に史上最強のツンデレ、涼宮ハルヒに翻弄される一人の少年の姿があった、<br /> 仇名をキョン</p> <p>キョン:勘弁してくれ、ハルヒ</p> <p>(あらゆる展開を吹っ飛ばしていきなりクライマックス)</p> <p>電線を持ち上げ浮上する初号機<br /> シンジ:ははは、ははは、見ていろ、アダム無しで決着をつけてやる<br /> ルリ:じゃあ、まさか<br /> 赤木リツコ:予想どおり初号機がジオフロントに現れたのよ<br /> ルリ:でも、予想よりはるかに早いじゃないですか<br /> キョン:赤木博士、ジオフロントってあの<br /> リツコ:そう、つい一週間前に開設された、地球に残された最後のATフィールド研究所、<br /> そして、その地こそが、十年前までゲヒルンといわれた場所よ<br /> キョン:ああ</p> <p>ジオフロントへ直進する初号機<br /> シンジ:そう全てはここから始まったんだ、<br /> いくら名前を変えてその地を浄化しようしても無駄な事だよ、<br /> 何故なら貴方達が平和の象徴としているその研究所の地下こそ、<br /> 僕の父さん碇ゲンドウが眠る地なんだ、そう汚名を着せられた無念とともにな。<br /> 見ていてよ父さん、全てはここで始まり、全てをここで終わらせるんだ</p> <p>初号機の前に長門有希が立ちふさがる<br /> シンジ:うん、人?</p> <p>リツコ:失敗したわ、私ははまた、肝心なときに判断を誤ってしまったのね<br /> ルリ:いえ、せめて先に有希姉さんにあちらに向かってもらったのが救いです<br /> リツコ:しかしそれではあまりに犠牲が大きすぎるわ<br /> ルリ:まさか姉さんは<br /> リツコ:いえ、有希は間違いなくつかうわ、誰も抵抗する事はできない、その名の通りの能力を</p> <p>長門:&hellip;&hellip;<br /> 迫り来る初号機を前に微かに微笑み、カーディガンを脱ぎ捨て、セーラー服のリボンを緩める長門<br /> シンジ:何をするつもりなんだ<br /> ファイティングホーズをとり、無表情でシャドウボクシングを始める長門<br /> シンジ:ふっ笑わせるね、まさかこの初号機に素手で挑むつもり?<br /> 長門:&hellip;&hellip;その通り、貴方などこの静かなる長門ひとりで十分と判断した<br /> シンジ:なに<br /> 長門:&hellip;&hellip;</p> <p>光を発し、大怪球に向かって行く長門、情報爆発のカット</p> <p>泣き崩れるリツコ<br /> リツコ:ああっ、全ては私の責任よ、何もかも私の判断ミスだった、<br /> 私が最後まで碇司令を信じたいと願ったばかりに、ゆ、有希まで。<br /> せめてこうなる前に、アダムを壊しておくべきだったわ<br /> キョン:いいえ、赤木博士の責任じゃありません、こんな事が予測できるわけがないじゃないですか<br /> ルリ:でもまさか、彼等がアダムを諦めるとは誤算でした<br /> キョン:ルリちゃん<br /> 突如岩陰からEVA弐号機が現れる<br /> アスカ:あははははははは<br /> キョン:あ、あれは<br /> ルリ:まさか、EVA弐号機<br /> アスカ:その通り、よく知ってるわね。ま、アタシの知名度からすれば当然だけど<br /> ルリ:十傑衆、セカンド・ザ・レッド<br /> アスカ:その通りよ、さぁアダムを返してもらいましょうか<br /> ルリ:いけません、彼女等はこちらの九大天王がいないのをいい事に、ここまで入り込んで来ました<br /> アスカ:あははは、アタシだけじゃないわ、見なさい!</p> <p>ナイフを振りまわす女にリズミカルに物体が切断されていく、迎撃に出る守備隊<br /> 守備隊:うわぁー、おのれ狼藉者<br /> 守備隊も文字通り真っ二つにされていく<br /> 生徒会長:何者だ、名を名乗りたまえ<br /> 目の前に指を突き出され怯んだ所を両断される会長<br /> 朝倉涼子:ふふふ、いいわ、私の名は素晴らしき朝倉涼子<br /> ケンスケ:じ、十傑衆が<br /> トウジ:一度に二人やと?!<br /> 朝倉:いえいえ、君たちは運がいいわ、今日は特別でね、もうひとり来てるのよ</p> <p>川を船で渡ってくる警備部隊、先頭に鶴屋さんと朝比奈みくる<br /> みくる:常備隊に限らず動けるものは全員出撃してくださーい<br /> 鶴屋:あたし達の本拠地を敵に落とされるは、めがっさ恥辱さね!<br /> みくる&鶴屋:みんな、がんば(ってください/るにょろ)<br /> 警備隊:おおー<br /> その前面の橋に立つ青銀の髪に赤い眼の少女、水しぶきが上がり異形の軍団<br /> (人間サイズのEVA量産機)が姿を現す<br /> EVA量産機:眩きは月の光、日の光、正しき血筋の名の下に、我等名前を量産機<br /> 量産機:直系のレイ様、まずは我等にお任せを<br /> 黙って頷く綾波レイ、警備部隊に幅広の剣で襲い掛かる量産機<br /> 量産機:とお<br /> 弓で迎撃に出る警備部隊<br /> みるく:ふぇ、ふええー<br /> アキトのカプセルの前にたどり着くキョン<br /> キョン:ア、アキトさん アキトさん、アキトさん<br /> カプセルを叩くキョン、重しをみつけそれを叩きつけようとする<br /> 朝倉:手伝ってあげましょうか?<br /> キョン:ああ<br /> 朝倉:但し、真っ二つよ<br /> キョン:ああ<br /> キョンの前に立ちふさがり朝倉涼子のナイフを身を呈して防ぐエステバリス達<br /> キョン:ルリちゃん!<br /> ルリ:言いましたよね、私ははマシンチャイルドだって、早く逃げて下さい、ここは私が何とかします<br /> 朝倉:ちぇっ<br /> ナイフを振りまわしエステバリスを攻撃する朝倉、重しでアキトのカプセルを叩き続けるキョン<br /> ルリ:素直に私のの言う事を聞いて下さい<br /> キョン:嫌だね、これじゃ何のために皆死んでいったのかわからなくなっちまう、<br /> 水銀灯も、深紅も、俺の周りには素晴らしい人だちばかりだった、<br /> それに俺はルリちゃんのような子供を見捨てて逃げることは出来ない、何が犠牲なんだ、<br /> こんな、こんな犠牲なんて必要ないだろ、もし、ルリちゃんの言うように、<br /> アキトさんを犠牲にしてまで戦うのがSOS団なんだったら、俺は、俺はそんなものはくそくらえだ<br /> ルリ:手札が尽きましたか<br /> 真っ二つになる最後のエステバリス、二つに分かれて両側に崩れ落ちる<br /> 朝倉:残念だったわね、盾がいなくなって、さぁアダムを回収させてもらうわよ<br /> 両手を広げ身を呈してルリと背後のアキトの入ったカプセルを守るキョン<br /> 朝倉:ふはははは あはははは いいわ<br /> カプセルが光を放つ<br /> 朝倉こ これは、う、あ<br /> 光を放つカプセル</p> <p>倒される神人<br /> アスカ:相方のいない神人など所詮この程度ね、なら今の内に ん?<br /> キョンのいる地点を中心に光が広がって行く</p> <p>朝倉:まさか その中で うわぁぁ<br /> キョン:アキトさん<br /> 目覚めるアキト</p> <p>退却する量産機<br /> 量産機:引け、引けぇ<br /> 光に飲まれるアスカ<br /> アスカ:うわぁ<br /> 光に飲まれるみくる&鶴屋<br /> みくる&鶴屋:うひゃー</p> <p>キョン:アキトさん<br /> アキト:ありがとうキョン、俺も決心がついたよ、<br /> 今まで自分の能力を使うのを恐れていたんだ、でも今しかその時がないのがわかった<br /> キョン:で、でも<br /> アキト:俺も確かめに行くんだ、キョンが涼宮さんを信じるように、俺もシンジを信じて、このアダム</p> <p>ジャイアントハルヒ Episode-6 罪と罰<br /> 全てはビックリリスのために- THE END</p> <p>ナレーション:さぁ風雲急をつげる大展開、うずまく十傑衆の疑問の中。<br /> このままシンジが作戦を完了させるのか 初号機に立ち向かう長門の能力はそれを阻止できるのか、<br /> いよいよ決戦の場をジオフロントと名を変えたゲヒルンの地に移し、<br /> 地球の静止をかけた全ての決着のためにアキトが跳ぶ、そして全ての謎が明らかにされる今、<br /> ただ一人不適な笑いで傍観する女がここにいた<br /> 喜緑:うふふふふ、そうですこれでいいんです まさしく役者が揃うのです<br /> そう、何もかも私の思うがままですね、うふふふふ</p> <p><br /> --------------------------------------------------------------------------------</p> <p>LastEpisode? 大団円-散りゆくは、さび付いた鋼鉄の碇-<br /> ナレーション:来るべき近未来、人類はゲヒルンの惨劇から、<br /> 十年の時を経て、再び全地球規模のアンチATフィールド発動の恐怖に脅かされていた、<br /> そして自我を保つATフィールドが使用不能となった地域では、人々はLCLの海に解け、<br /> 自己と他人の区別を失って、なすすべもなく七日目の夜を迎える事になっていた。<br />  そんな中、北高では地上の全て人類のATフィールドまでを一瞬にしてふきとばす<br /> ロンギヌスの槍と初号機、そしてアダムを巡り、NERVとSOS団の戦いが空を赤く染めていた、<br /> また一方では十年前の真実の元、若き復讐鬼となったサードチルドレン、<br /> すなわち碇シンジが、ジオフロントと名を変えたゲヒルンの地に姿を現す、がしかし</p> <p>シンジ:何<br /> 長門:&hellip;&hellip;行く<br /> シンジ:まて確かこの女、SOS団九大天王のひとり、TFEI、静かなる長門<br /> 長門:&hellip;&hellip;その通り、そしてこれこそ自分と引き換えにうつ地上最大の情報改変、ビッグバン・改変<br /> 硬く握った長門の拳からエネルギーがあふれ出す<br /> シンジ:これが噂の禁断の技<br /> 長門:&hellip;&hellip;その通り、だが今日こそはそれを行う、なぜなら諸刃の刃は私だけではない、<br /> そう、テンカワアキトも、水銀灯も、深紅も、皆自分との戦いだった、でも私は誰一人として救えなかった、<br /> 何もしてやれなかった、そんな自分にエラーが発生している<br /> 足から火花を散らして初号機に向かう長門<br /> シンジ:死、死ぬ気?!<br /> 長門:&hellip;&hellip;もうこれ以上の犠牲はたくさん<br /> アキト:ならやめてくれ、有希ちゃん<br /> 長門:&hellip;&hellip;</p> <p>北高、緑色の光が辺りを覆う<br /> 古泉:ぐ テンカワさん<br /> EVA弐号機ごと光に巻き込まれるアスカ<br /> アスカ:しまった、こんなものに巻き込まれるとは、ファースト!<br /> レイがアスカを救い出す<br /> レイ:ダンケ、助かったわ、でも、まさかこれほどのものとは、まさしく驚きよね<br /> 石と一体化して動けなくなっている朝倉<br /> 朝倉:そ、惣流さん、助けて<br /> アスカ:ええ、待ってなさい<br /> 朝倉:ああ、まさかあんなもので、うう、な、何を<br /> レイが見つめる視線の先で朝倉の身体がLCLに変わっていく<br /> アスカ:ふふ、さすがの十傑衆もこうなってはお終いね、生きて恥を晒すのもつらいだろうから、<br /> 助けてあげるわ、ねえファースト<br /> 朝倉:あ、貴女<br /> アスカ:さあ、行くわよ、レイ<br /> 朝倉:よ よくも<br /> ナイフを投げるがATフィールドに阻まれ、そのままLCLに変わる朝倉 ぴしゃりとLCLが跳ねる</p> <p>シンジ:おおっ<br /> 国木田:これは一体なんなのね<br /> 喜緑:うふふ、どうやら役者が全てそろったようですね、なら、いよいよ私の地球静止作戦の本当の始まりなのです<br /> 阪中:な、なんて事なのね、これは北高なのねー</p> <p>シンジ:な、なんて事だ、わかっているですか、アキトさん、こんな巨大なボソンジャンプを行えば、<br /> ジャンパーの貴方ははただではすまないんですよ</p> <p>よたよたと崖を歩くリツコ、猫をあしらった灰皿を前に腰を落とす<br /> リツコ:なのに、なのに、これでは同じです、十年前のあの日あの時なにもかも、<br /> そして私にはまた見ている事しか許されないのですか碇司令、ゲンドウさん</p> <p>落下する神人、顔にはキョンが乗っている<br /> リツコ:はっ、ここはジオフロント、そして、神人、勝てる、勝てるわ、今度こそ、あの初号機に</p> <p>光を放つネルガル研究所、停止して動かない初号機<br /> シンジ:さすがの大怪球も相当なダメージを受けたみたいだ、仕方ないサブシステムに切り替える<br /> シンジがロンギヌスの槍を見やって<br /> シンジ:&hellip;&hellip;まさかね</p> <p>ケンスケ:急いでください、ぐずぐずしないで<br /> トウジ:動けるものは人馬に関わらず救助するんや<br /> 鶴屋:ここはすぐに崩れるさ、相田くん、鈴原くんは旗を振って陣形を整えるにょろよ<br /> 古泉:そうです、初号機が動きを止めている、今のうちです、あ、貴方も無事だったんですか<br /> 谷口:それよりも<br /> 古泉:ええ、わかっています<br /> みくるがウェイトレス姿で人を捜している<br /> みくる:赤木博士、赤木博士はおられますか?<br /> 国木田:朝比奈さん、ここです、ここにいらっしゃいます<br /> みくる:ええと、キョンくんの友達の人&hellip;&hellip;、なんですか、あれは?<br /> 神人の全身に管が通されている<br /> みくる:なんなんですか、これ? 神人をを今更どうするつもりなんですかぁ?<br /> 阪中:そ、それは<br /> 遠くからキョンの声が聞こえてくる<br /> みくる:あれは、キョンくん?<br /> キョン:俺は嫌です、俺にはわかりません、どうしてなんです、<br /> 赤木博士には説明出来るんですか<br /> リツコ:すまないわねキョン君、確かに神人は上海で一度敗れた、<br /> もちろんその危険は承知しているつもりよ、<br /> だか、例え神人の中に涼宮さんがいるという大きなリスクがあろうとも<br /> キョン:俺が聞きたいのはそんなことじゃありません、<br /> どうしてアキトさんを助けようとしないんですか、<br /> アキトさんがアダムと初号機と槍を三つ揃えようとしているからですか<br /> リツコ:そ、それは<br /> キョン:確かに、何故アダムを持っていったかはわかりません、<br /> でもだからってアキトさんを見捨てて戦うなんて、そんな事、そんな事俺には<br /> 鶴屋:キョンくん、我が儘はいけないさ<br /> キョンの肩をそっと押さえる鶴屋<br /> キョン:あっ<br /> みくる:鶴屋さん&hellip;&hellip;<br /> 鶴屋:いいかい、キョンくん、誰もアキトさんを見捨てたいなんて思っちゃいないんだ、<br /> ただ、精一杯やれることをやるしかあたしらにはないのさ<br /> リツコ:しかし<br /> 鶴屋:リツコさんも、はっきりいってやった方がいいさ。アキトさんはもう手遅れだと、<br /> めがっさ巨大なジャンプをやらかしたんだよ、キョンくんもも聞いているだろうけど、<br /> 後に待っているのは、ジャンパーとしての宿命だけなんだよ&hellip;&hellip;</p> <p>息も絶え絶えに蹲る初号機に向けて進むアキト、顔面が発光している<br /> 喜緑:ですが、せっかく亡きお父様に招かれた様にここまで来たんです、<br /> もう少し頑張ってほしいものですね、そしてぜひ見事に兄弟の再会をはたし、<br /> その三つのキーを揃えた時こそ、この作戦の本当の目的が達成されるのです、<br /> これ何もかも人の心を流し動かす策士の技なり、人間如きには無理ですが。<br /> うふふ、それにどうやら運命さえもこちらの味方のようですね、ふふふ</p> <p>アキトの前にエステバリスを従えて姿を現すルリ</p> <p>鶴屋:さぁこれでわかったにょろ、もう後戻りは出来ないのさ<br /> みくる:今は何を悔やんでも始まらないんです<br /> リツコ:そう例え真実がどうであろうとも<br /> 鶴屋:あたしらのなすべきは、あの大怪球をこっぱ微塵に破壊する事のみさ<br /> キョン:だったら勝手にやって下さい、俺は嫌ですからね<br /> 鶴屋:キョンくんのわからずや!<br /> 思わず手を挙げた鶴屋にみくるがすがりつく<br /> みくる:やめてください<br /> 鶴屋:離しなよ、みくる、それでは何の為の神人なのさ、あれはただの飾りかい。<br /> ハルにゃんだって子供に大きなオモチャを与えたわけじゃないよっ!<br /> 古泉:ですが神人は彼にしか動かせん、それはわかっているおられると思いますが<br /> 鶴屋:だからこそ、放っておけないんじゃないか!<br /> キョン:でも、ハルヒはこんな事は望んでいなかったはずです、アイツが誰かの犠牲なんて望むわけがない<br /> 鶴屋:くっ<br /> キョン:その答え、俺にはまだわかりません、でも、あのルリさんのようにアキトさんを<br /> 見捨てるような戦い方は絶対におかしいと思います<br /> 鶴屋:そうかい、でもね、そのルリルリが一番つらい思いをしたのを、キョンくんは知っているのかい? <br /> そうルリルリがどんな気持ちでアキトさんを催眠装置にかけたのか、キョンくんは知らないだろ</p> <p>蹲る初号機の周囲に展開されたATフィールドごしにアキトに近づくルリ<br /> 二人の間をATフィールドが遮る<br /> ルリ:動かないでください。下手に近づくと危険です。せっかくここまで来たんですから、私の事はいいんです。<br /> そう、佐世保で初号機の弱点を知った時から、こうなる事はわかっていました。<br /> でも私はアキトさんにボソンジャンプだけは使わせたくなかった、こうなったらアキトさんについていく、<br /> そう思ったら同じ所へジャンプアウトしていたんです<br /> ATフィールドに手を伸ばすルリ<br /> アキト:やめろ、ルリちゃん!<br /> ルリ:でもやっぱりいつものようにアキトさん、貴方ははそっちで私はこっちでした<br /> アキト:ルリちゃん<br /> ルリ:いいです、私は少女ですから。私を人として扱ってくれたのは貴方が初めてでした、ありがとう、アキトさん<br /> アキト:ルリちゃん<br /> ルリ:急いでください、エントリープラグは首の後ろです、そのアダムはアキトさんが信じるように好きにすればいいですから<br /> アキト:ああ<br /> ルリ:大丈夫です、アキトさんはきっと間違っではいません<br /> アキト:うん<br /> ルリ:いつかまた会いましょう。私、もっと成長しますから<br /> アキト:ルリちゃん<br /> 立ち去るルリを見送ってエヴァの腰に取り付くアキト</p> <p>鶴屋:いいかい、誰もが既に手は尽くしたんだよ。それがわかんないのならキョンくんのの勝手にするがいいさ。<br /> でもね、いきさつはどうあれキョンくんは戦うことを決意したんだ、なら、<br /> 剣で大地を切る鶴屋<br /> 鶴屋:この場から逃げる事は許さないよ。もし戦いのさなか、この線を一歩でも引いたら、<br /> その時はハルにゃんじゃなくてあたしが容赦しないからねっ。<br /> そこでハルにゃんへの答えをゆっくりと考えるがいいさ。いくよ、こうなればあたしたちだけでジオフロントを守るんだ!<br /> ケンスケ&トウジ:ていったって<br /> 鶴屋:ぐずぐすしないで、配置につくんだよっ!<br /> SOS団メンバー:へ、へい<br /> みくる:で、でも、神人無しでどうやって戦うっていうんですか?<br /> 鶴屋:あたしは知らないよ、後は運に任せるのさ<br /> みくる:ええっ、そ、そんなあ &hellip;&hellip;涼宮さん、早く、涼宮さんががいないとどうにもなりません<br /> キョン:俺は&hellip;&hellip;ハルヒ&hellip;&hellip;</p> <p><br /> 液体と化したシャミセンに、佐々木、フクベ、雛苺、九曜、カヲルが囚われている<br /> 喜緑:さていよいよですね、ですがそろそろご一緒にいかがですか、<br /> そんな所で盗み見なんてお人が悪いですよ、混世魔王佐々木さん、<br /> さすがは十傑衆のリーダー、シャミセン様の牢が効かないとは<br /> 佐々木:ふん、よく言うよ、いいか、雛苺、周防さん、フクベ提督、そして渚くんにしても、<br /> 相手がペンペン、零号機とボス直属の護衛団だからこそ、何の抵抗もしなかっただけの事さ、<br /> その気になれば突破する事など、ほら<br /> アキレスの牢を突破する佐々木<br /> 喜緑:もちろん、十傑衆の皆様のお力はよく承知しております、だからこそここは黙って見ていてもらいたいのです<br /> 佐々木:君に言われるまでも無いよ<br /> 喜緑:それは結構な事ですね、ではシャミセン様<br /> 十傑衆を完全にとり込むシャミセン<br /> 佐々木:今しばしの辛抱だからね、みんな<br /> 喜緑:どうしました佐々木さん、さぁお楽しみはこれからですよ、そう、これが破滅への幕開けなのです</p> <p>ネルガル研究所<br /> アナウンス:第二警報発令、第二警報発令、レベル4以下の所員は至急シェルターへ避難せよ、<br /> 第二警報発令、第二警報発令<br /> 阪中:急ぐのねー、同胞居住区より格納開始、防御担当は第三エリアから<br /> トウジ:地上の非難員は所定のエリアに関わらず、急ぎシェルターへ避難するんや<br /> 国木田:これより特別防御体制に入るよ、シールド及びハッチ全段階始動<br /> みくる:メガレウス、シールド及びハッチ全段階指始動でしゅ<br /> 鶴屋:ネルガル研究所、緊急避難体制ダンクオメガいいにょろ<br /> アナウンス:初号機はスピードをあげセクター001へ接近、到着まで三分と25秒<br /> リツコ:急ぎなさい、ネルガル研究所、メイン炉心始動<br /> 所員:始動、始動、始動<br /> アナウンス:ネルガル研究所対初号機体制完了<br /> リツコ:さすがは有希ね、準備は完全でした、ですが、この戦い、やはり鍵を握るのはキョン君、貴方よ<br /> キョンの横を通過する初号機<br /> キョン:あ<br /> シンジ:ははは、どうしたんです、キョンさん、何をそんな所でぼんやりしてるんですか、えぇ?<br /> 見ればなにやら神人に細工をしたようだけど、無駄と知って諦めたんですか。ならば<br /> 神人をおしつぶそうとする初号機<br /> キョン:ハルヒ、うわ<br /> シンジ:ははは、貴方とはお互い同じような境遇、少しは骨のある人かと思ってましたが、所詮はここまで、<br /> だからそこでゆっくり見ていて下さい、誰かの願いを叶えるという事がどれほど素晴らしい事か、<br /> そしてどれほど喜ばしい事か、それを貴方の分までなしとげて上げますから、ははは、ははは<br /> キョン:くっ<br /> シンジ:いくぞネルガル研究所、僕はこの日のために十年間の耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び、<br /> 復讐を果す事だけを夢見て生きてきたんだ、そしてお前たちに碇ゲンドウ僕の父さんの無念を思い知らせてやる<br /> キョン:お、俺は<br /> シンジ:逃げることなど<br /> キョン:戦うことも<br /> キョン&シンジ:もう何も出来ない<br /> 喜緑:それこそが、私の思うがままです<br /> シンジ:くらえ</p> <p>所員:おお、うわ<br /> シンジ:さぁ、この世のATフィールドよ消えてなくなれ<br /> 拡大していくアンチATフィールド<br /> シンジ:ははは、ははは、これだ、これを見たかったんだ、汚れた出来事を忘れ去るために作られたこの地が、<br /> 偽善の名の化粧をはぎ落とし、再びその正体をあらわす姿を。そうこのゲヒルンを地上から消してしまうことなど、<br /> 誰が許されよう、ははは、お前たちは今度こそ自分を失い、LCLにその身を堕とすがいい、父さん、<br /> ご覧になっていますか、この美しい景色を、ははは<br /> キョン:こ、これが幸せのための犠牲、時代を超える為の不幸、でも</p> <p>佐々木:な、なんと言う事、このままではどのような結果を得ても、<br /> NERVはおろか人類に残されるのは破滅しかない、それがわかってやっているのか喜緑江美里<br /> 喜緑:ふふふ何をおっしゃいます、考えても見て下さい、NERVの目的は世界征服。<br /> ですが、その為にとって来た手段は常に破壊だったではありませんか<br /> 佐々木:だがこれでは何の意味もないだろう<br /> 銅銭を展開させて喜緑に向かう樊瑞、カマドウマがそれを阻む<br /> 佐々木:この喜緑江美里の犬が、僕に勝てると思うか<br /> 喜緑:慌てないで下さい、いいですか、全て間違いなく我々の目的の為なのです、<br /> 何故ならこの作戦の真の立案者は、我々のビックリリス様ご本人なのですから<br /> 佐々木:な、何、そんな、何故です、ビックリリス様、何故<br /> ビックリリスの目がゆれる、何かに気づく佐々木<br /> 喜緑:さぁご納得がいきましたなら、ご一緒にフィナーレを鑑賞しようではありませんか。そう、あの少年たちの行く末を</p> <p>量産機A:うむ、これは一体どういう事だ、何故我々までもがこんな事を、いや、おそらくはこれも江美里様の狙い通りに違いない<br /> 量産機B:ならば<br /> 量産機A:うむ、事態に急変あらばこの袋を見よとのこと、&hellip;&hellip;なるほど</p> <p>シンジ:これでお終いとは、他愛がないね。でも、これでもうSOS団は再起不能、うお、バリアだって、<br /> ん、ネルガルにまだ何か残っていた? 何<br /> 太鼓を叩きバリアを発生させる阪中<br /> シンジ:彼女はアンチATフィールドの中でどこからあんなエネルギーを、まさか<br /> リツコ:考えてみれば、全ての答えは簡単だったのよ。何もかも碇司令があの時に教えてくれていたんだから。<br /> 碇ゲンドウのカット<br /> 碇ゲンドウ:これが私の命を掛けた、償いだ<br /> リツコ:そう、あのアンチATフィールドが発生する瞬間、相転移エンジンは必ず反作用をおこし、<br /> 一時的な暴走エネルギーを生みだすのです、そしてこちらがオーバーロードする前に、その反作用エネルギーを取り出し、<br /> 阪中さんの共鳴能力で、高出力のバリアを出す、本来ならばジオフロント全てのの反作用で立ち向かうべきところを、<br /> 今はこのネルガルの炉心を守るので精一杯<br /> リツコ:なるほどリツコさん、あなたも生き延びていたんですか、だがこれでアキトさんの事も納得がいく<br /> リツコ:シンジ君、貴方は<br /> シンジ:うるさい、真実を知りながら何もしなかったあなたこそ、全ての罪を負うべきだ、<br /> さあ、あなたの小細工がこの初号機に歯が立つかどうか今見せてやる<br /> リツコ:なんというアンチATフィールド<br /> シンジ:ははは、さあ落ちろネルガル<br /> バリアを突破する大怪球、弾き飛ばされるSOS団メンバー<br /> リツコ:駄目だわ<br /> シンジ:さぁ、最後の仕上げに踏み潰してあげるよ<br /> リツコ:ああ<br /> シンジ:今こそ悔い改めてください、そのまやかしの平和のシンボルの中で<br /> 鶴屋:くっ<br /> シンジ:うわぁ、なんだ、どうしたんだ<br /> 大地を突き破り登場する神人<br /> リツコ:と、止まった、そういえば相転移炉の反作用も順調、まさかこれは<br /> シンジ:初号機が押し返されている、こんなことが、何、まさか、キョンさん、おのれ<br /> 拳を固く握りしめているキョン<br /> キョン:すまない、アキトさん、本当に申し訳ないです。<br /> 俺にはアキトさんが何のために初号機に向かったのかはわかりません、<br /> でも仕方ないんだ、このままじゃ駄目なんです<br /> リツコ:キョン君<br /> キョン:こんなのはおかしいんだ、こんなの何かの間違なんだ、ハルヒだってこんなことは望んじゃいない<br /> シンジ:言うな、何も知らないキョンさんが うわっ<br /> 初号機を押し返していく神人<br /> シンジ:神人<br /> キョン:真実が何なのか俺にはわからない、幸せのためには犠牲が必要なのが俺には答えを出す事なんて出来ない。<br /> でもハルヒ、俺は精一杯出来る事をしてみるよ、一生懸命戦う、だから、だから、だから見ていてくれ、ハルヒ。<br /> 俺が本当の答えを出せるその日まで</p> <p>シンジ:き、キョンさん<br /> キョン:さ、さあ行くぞハルヒ。ハルヒ、そいつをやっけるんだ<br /> 初号機を抱え飛び立つ神人<br /> キョン:いけ、ハルヒ<br /> シンジ:おわ、なんというパワー<br /> リツコ:よし、神人のモニタリングを有線から無線へ<br /> 所員:神人のモニタリング再開、映像ロスはコンマ03パーセント<br /> リツコ:よし<br /> キョン:いけ、ハルヒ<br /> シンジ:ええい、このくたばりぞこないが、しびれさせてやる<br /> キョン:がんばれハルヒ<br /> 初号機の攻撃を振り切り、肉薄する神人<br /> シンジ:な、神人風情が<br /> キョン:目だ、目を狙え<br /> シンジ:く、今度こそ産廃にしてやる<br /> 初号機の外装がはがれる<br /> キョン:うわぁ<br /> リツコ:まさか、佐世保や京都を破壊したあれをやるつもり?<br /> シンジ:ふん、こうなれば手段は選ばない、最大出力で何もかも吹き飛ばしてやる<br /> リツコ:キョン君、早くそこから離れるのよ、センターの非常口が君のすぐ後ろにあるわ、いそいで逃げてキョン君<br /> 通信機のスイッチを切るキョン、顔の半分を破壊された神人<br /> キョン:待ってろ、ハルヒ<br /> キョン、側に転がっていた自転車に跨る<br /> キョン:行くぞ<br /> リツコ:何をするつもりなの、キョン君、まさか<br /> キョン:ハルヒが、ハルヒが、俺を呼んでるんだ<br /> キョンに向けて手をのばす神人<br /> 喜緑:ならば出迎えてさしあげましょう<br /> 大地を割って飛び出す量産機<br /> 量産機:我ら名前を量産機、振るう刃は相手を選ばず、退かねば血潮の海となる<br /> 量産機A:通称キョン、江美里様の命に従い貴様をとらえる<br /> 量産機B:いざお縄にかかれ<br /> キョンに向かった量産機にビームが放たれる<br /> 量産機:なにやつ<br /> キョン:ああ<br /> みくる:あ、悪事を仕留めるビームは、腕に習ったみくるビームでしゅ<br /> 鶴屋:世辞はいらぬぞ鎮三山ってね<br /> 鶴屋&みくるSOSの指南が二人、みくるに鶴屋、ここにあり<br /> 大地を走り量産機をなぎ払う鶴屋<br /> 鶴屋:よくぞ耐えたねキョン君、お主の姿に今は亡き、我らが創始、托塔天王晁蓋殿の教えを見たってね。<br /> 真実とは問いかける事にこそ、その意味もあれば価値もある、めがっさ格好良かったにょろ<br /> みくる:ならばキョンくん、ここは私にまかせてくださーい、とお、追魂奪命剣<br /> とてとてと前進し、目からからビームを空に放つみくる、一拍おいてビームの雨が降り注ぐ<br /> キョン:ありがとうございます!<br /> 量産機:えい、一般人一人、決していかせてなるものか<br /> 阪中:そうはいかないのね、量産機、命知らずはかかってくるのね<br /> 太鼓を打ち鳴らし、突風を発生させる阪中<br /> 量産機A:おのれ小癪な<br /> 量産機:散れ散れ散れ<br /> 国木田:僕らも後れを取れないね<br /> トウジ&ケンスケ:おお<br /> ケンスケ:狙ったショットは逃がさぬと<br /> トウジ:二人の後には悪は残さずや<br /> ケンスケ&トウジ:逃げればその場で召し取るぞ<br /> 鶴屋:今こそ戦うにょろ!<br /> ネルガル守備隊:おお、勝利の鐘も高らかに<br /> 古泉:後ろに構わないでください、貴方がなすのは前進あるのみです<br /> 赤い光球に変わり、量産機を蹴散らす古泉<br /> キョン:皆、ありがとうございます、うわぁ</p> <p><br /> 古泉:な<br /> 国木田:何<br /> ケンスケ&トウジ:しまった<br /> 量産機A:かかりおったな、ふはは、ぬわ<br /> キョンの前に立ちふさがる量産機、振り下ろされた刃を谷口が止める<br /> キョン:谷口、お前<br /> 谷口:HEHEHE、言っただろ、涼宮の所に行くのに邪魔はさせないって、<br /> やっと素直になったな、いってこい、涼宮が待っているぜ<br /> キョン:ああ<br /> 背中を押してやる谷口<br /> 走る大作の傍らに水銀灯と深紅の幻が現れる<br /> 水銀灯:そうよ、それでいい、貴方はは一人じゃない<br /> 深紅:皆と一緒に<br /> キョン:皆と一緒に<br /> キョン&水銀灯&深紅:戦うんだぁ<br /> キョン:ハルヒ<br /> 神人の顔からハルヒの幻影が手を伸ばす、それに飛び込むキョン<br /> ハルヒ:遅いわよ、キョン<br /> 自らの体を神人の壊れて穴の開いた顔の中に括り付けるキョン<br /> キョン:さぁ一緒に立とう、戦おう<br /> ネルガル守備隊:えい、えい、おお<br /> シンジ:うるさい奴らだ<br /> 初号機の装甲を盾に前進する神人<br /> シンジ:なるほど、それでこのアンチATフィールドフィールドを突破する気か、<br /> なかなかいい苦し紛れだね、なら最後は力比べだ<br /> 制御室で必死にレバーを握るリツコ<br /> リツコ:な、なんという反作用、さすがの神人のパワーの消費力でも追いつけないのか、は、有希<br /> レバーを握るリツコに手助けする長門<br /> 長門:遅れた。テンカワアキトのジャンプアウトで、少々遠くへ飛ばされてしまった上に、カーディガンを探すのに手間取った。<br /> リツコ:ゆ、有希<br /> 長門&リツコ:さぁ、いよいよここが正念場<br /> キョン:そうだ、怯むなハルヒ、一歩でも怯んだら、二度とあいつに近寄れなくなる、<br /> なんとか溶けるまでもってくれ、これが、最後のチャンスなんだ<br /> 初号機の装甲の盾が溶ける<br /> シンジ:ふ<br /> キョン:ああ、うわあああ<br /> リツコ:キョン君<br /> みくる:そんな&hellip;&hellip;<br /> シンジ:消えてなくなれ、ははは</p> <p>翠星石:笑うなですぅ<br /> シンジ:な、何だ<br /> キョン:こ、これは衝撃波<br /> シンジ:まさか<br /> 翠星石:そのまさかですぅ<br /> 神人の肩の塊から翠星石登場、衝撃波で初号機を押す<br /> 喜緑:何<br /> シンジ:あ、ああ<br /> 佐々木:ああ、よくぞ生きていたね衝撃の翠星石<br /> 翠星石:よく聞くですサード、十傑衆ともあろうこの翠星石が死んだふりなどという恥さらしな真似までしたのは、<br /> この機会を待っていたからですぅ!<br /> シンジ:く<br /> 佐々木:どうする江美里、手負いの翠星石は事の真相をしらんぞ、それともこれも計算のうちかい、翠星石は死ぬ気だぞ<br /> シンジ:馬鹿な、衝撃波ごときでこの初号機が<br /> 翠星石:うるさい、十傑衆をなめるなですぅ<br /> シンジ:馬鹿な、アンチATフィールドが吸い取られるなど<br /> 翠星石:いいですかキョン人間、翠星石は決してお前たちに加担するのでもなければ、馴れ合うわけでもないですぅ、<br /> でもこの作戦例えどんな裏があろうとも、これだけはわかっている、そう世界の運命は、<br /> こんな若造などに好きにさせるものではないってことですぅ。全ては翠星石達NERVと貴様等SOS団とで、<br /> 決着をつけるものですぅ。違うか違うか違うか<br /> 初号機のアンチATフィールドが完全に吸収される、翠星石にひびが入り崩れ落ちる<br /> 翠星石:そうですぅ、ねぇ水銀灯&hellip;&hellip;</p> <p>シンジ:ああ ああ<br /> キョン:やっちまえ、ハルヒ<br /> 神人が拳を振り上げて初号機を殴りつける<br /> シンジ:や、やめろ、やめろ<br /> 初号機の目に大きな穴が開く<br /> みくる:やったんですか、キョンくん?<br /> シンジ:やめろ、頼むやめてくれ、もう<br /> 谷口:キョン、ぼやぼやするな、テンカワさんを助けろ、まだ間に合う<br /> キョン:お、おう<br /> 初号機を放り出して辺りを見回す神人<br /> シンジ:何故、何故邪魔をするんだよ。皆でよってたかって、あと少しで復讐が、後少しで父さんの遺言が、<br /> 後少しで僕の十年が報われるというのに<br /> アキト:そんなもの、もうどうでもいいじゃないか、シンジ<br /> 倒れ込んだ初号機の目の前にテンカワアキトがアダムを手にして歩き寄ってくる<br /> シンジ:ん?<br /> アキト:お願いだ、今ならまだやり直しが効く、だからもうやめるんだ、シンジ<br /> シンジ:アキトさん、おお、やはりアダムを持ってきてくれたんですか。そうだそれさえあればまだ間に合う、さあ<br /> 初号機がアキトに手を伸ばす<br /> アキト:駄目だ<br /> シンジ:どうしたんです、早く渡すして下さいよ<br /> アキト:駄目なんだ、シンジ<br /> シンジ:何を言っているんです、さぁ、ロンギヌスの槍と初号機、それにアダムが揃えば<br /> またサードインパクトを起こせるんだ、アキトさんもその為にここに来たんでしょ。よく考えて下さい、<br /> 父さんの悲願が達成できるんですよ。<br /> アキト:いや、シンジ。俺は<br /> シンジ:ええいうるさい ん ああ、ア、アキトさん<br /> アキトの体が上半身を残して消えていることに気づくシンジ<br /> アキト:シンジ、こんなものがあるから<br /> シンジ:何をする<br /> アキト:そうだ、こんなものは十年前に、無くなってしまえばば良かったんだ<br /> シンジ:やめろ<br /> アキトを握りつぶして、アダムを手に入れるシンジ<br /> シンジ:アキトさん、そうだ貴方が、貴方がが悪いんだ、これさえ、素直に渡せば、<br /> 父さんの言葉を信じていれば、だけどアキトさん、安心してください。貴方だけを行かせはしません、<br /> 僕もインパクトですぐに後を追います。このジオフロントを、ネルガルを葬り去れば、もう思い残す事はない、<br /> ああ、これで三つそろった、ははは、見ていろ、これで何もかも終わりにしてやる</p> <p><br /> ネルガル守備隊:おおー<br /> リツコ:ああ<br /> シンジ:ははは、ははは、これでまやかしの補完は消え去り、真のインパクトが世界を覆うんだ</p> <p>シンジ:なんだ、なんだこの灯火は<br /> リツコ:あ、あれは<br /> アナウンス:こちらニューヨーク、応答を応答願います、LCLが、LCLになった人間がが再び姿を取り戻しました、<br /> 何があったのですか、情報を送られたし<br /> 国木田:こちらも驚いています<br /> リツコ:何が、どうなっているの</p> <p>日向:NERV極東支部なんとかLCL化を食い止め<br /> 青葉:まもなく基地の再起動を行います<br /> マヤ:こちら月面基地、地球に明かりが、明かりが戻ってきました</p> <p>シンジ:どういう事なんだ<br /> ゲンドウ:シンジ、シンジ、シンジ<br /> シンジ:父さん<br /> シンジ:聞いてくれているのか、シンジ<br /> 初号機の手のアダムからゲンドウ立体映像が出てくる<br /> シンジ:父さん<br /> ゲンドウ:すまなかったな、シンジ<br /> 立体映像が消える</p> <p>シンジ:どういうことなんだ父さん、これじゃなにもわからないよ。誰か僕に解説してよ!</p> <p>イネス・フレサンジュ:解説しましょう!<br /> アダムから今度は金髪女性の立体映像が出てくる。</p> <p>イネス:ATフィールドとアンチATフィールドの使用が人類にとって恐ろしい結果を生む事になることが<br /> 碇ゲンドウ博士にはわかっていたの。急がなくてはならなかったEVAの発生させる<br /> ATフィールドやアンチAフィールドは、現行の理論では見つけ出すことが出来ない特殊な影響を<br /> 人間の微弱なATフィールドに与え続け、いずれは限界を越えてそれを破綻させるという性質を持っていたんの。<br /> しかも、それは十年もの年月を経ればあらゆる人間の自我を融合させ、世界中の人間を一つにしてしまう。<br /> そう放置すればするほど地球は危険に陥る、以下は碇ゲンドウ博士からの伝言よ、<br /> 『だが今なら間に合う、この改造した初号機にはその中和剤の役目と全てのシミュレーションを与えた、<br /> そうだ、これこそあの惨劇が、教えてくれたデータなのだ、だがな葛城博士を恨んではならん、<br /> 彼もまたATフィールドの問題を真剣に考えていた男だ、なぁに済んだ事はもういい、<br /> サードインパクトの責任をわしに押し付けでもせん事には研究は続けられんかったのだろう』<br /> 泣くリツコ<br /> リツコ:く、やはりゲンドウさんは十年前と変わらぬ素晴らしい科学者だった、なのに私は疑うことしか出来なかったわ<br /> イネス:『さぁ私に出来る事はここまでだ、だが心残りなのはアキト君の事だ、せめて兄弟そろって幸せにな』<br /> 回想シーン、碇ゲンドウの最後<br /> ゲンドウ:ううう、すまなかったな、シンジ<br /> エマニエル:と、父さん、しっかり父さん<br /> ゲンドウ:これを<br /> ゲンドウに手渡された紙が立体映像のイネスと重なる『来い、ゲンドウ』<br /> シンジ:なんて事だ、僕は父さんの遺言を、父さんはATフィールドの影響をを正常な物に直したかった、なのに、<br /> 僕は何をしていたんだ、一体何を、僕のこの十年はなんだったんだ、あれは一体なんだ、今更それはないじゃないですか、<br /> 父さん、何故一言でいい、ちゃんと言い残してくれなかったのですか、こんな恐ろしいものを僕に渡しておいて、<br /> どうしろって言うんだよ、父さん、答えてよ父さん</p> <p>初号機が3対6枚の羽を開いて咆哮する<br /> 佐々木:む、いかん<br /> 長門:&hellip;&hellip;初号機が暴走を始めた<br /> リツコ:なんてこと、もう誰も初号機を止められない<br /> 暴走を始めた初号機の前に立つ神人</p> <p>キョン:うう<br /> シンジ:そうでしょう、こんな恐ろしい遺産を父親に勝手に手渡され、どうするんです、<br /> 貴方ならならどうするんです、答えろ神人、いや、キョンさん</p> <p>神人の掌の上でキョンが神人を見上げて口を開く<br /> キョン:決まってるさ<br /> シンジ:え?<br /> キョン:ハルヒと一緒にぶっ飛ばしてやる。俺はこの一件でわかったんだ、ハルヒ、お前が好きだー!</p> <p>ハルヒ:キョーン<br /> 神人の中から黄色いカチューシャをつけた涼宮ハルヒが飛び出してくる</p> <p>ハルヒ:やっと言ってくれたわね<br /> キョン:待たせてすまなかったな<br /> ハルヒ:いいわよ、やるんでしょ<br /> キョン:ああ<br /> ハルヒ:宇宙の果てまでぶっ飛ばしてやるわ</p> <p>神人の掌の上でハルヒとキョンが手を取り合う<br /> ハルヒ&キョン:二人のこの手が真っ赤に燃える、幸せ掴めと轟き叫ぶ<br /> 踊るようにステップを踏んで交錯するハルヒとキョン<br /> ハルヒ&キョン:爆熱ゴッドフィンガー、石破LoveLove天驚拳!</p> <p> 飛び出す猫マンによってハート型にコアがくり抜かれ、倒れ込む初号機</p> <p>キョン:これが俺たちの<br /> ハルヒ:新しい門出ね</p> <p>喜緑:あらあら、微笑ましい結果ですわね<br /> 佐々木:手間のかかった割には僕には納得のいかない結果なんだが<br /> 喜緑:ん、何、ん、シャミセン<br /> アキレスが喜緑の前に転がされる<br /> フクベ:その気になれば突破は簡単、佐々木の嬢ちゃんがそう言わなかったかな<br /> 喜緑を取り囲む、フクベ、雛苺、九曜、カヲル<br /> 喜緑:んんん<br /> 佐々木:江美里、まさに策士、策に溺れると言った所か、ふん<br /> 佐々木がビッグリリスの正体がダミーレイだと見破る<br /> 佐々木:おおかたこんな事だろうと思ったよ<br /> 喜緑:んんん<br /> 佐々木:さぁビックリリス様のお姿までを愚弄したこの失態、君はどう責任をとるつもりなんだい?<br /> 喜緑:んんん<br /> 佐々木:答えないのかい、江美里<br /> 喜緑:うふふ ははは<br /> フクベ:んん、何がおかしい<br /> 喜緑:失敗などと、とんでもありません<br /> 佐々木:君は、この場に及んでまだ<br /> 喜緑:よくお聞きなさい、この作戦こそ我らNERVの悲願、GH計画の第一歩なのですよ<br /> フクベ:んん<br /> 佐々木:GH計画、まさか<br /> 喜緑:左様、そのカウントダウンがついに始まったのですよ、うふふ ははは ははは</p> <p>ナレーター:こうして大きな謎を残したまま、地球の静止作戦は終わりを遂げた。<br /> しかしこの日こそ後にバベルの同棲と呼ばれるNERVとSOS団との、最終決戦の始まりだという事を、まだ誰も知るよしはなかった<br /> 崩れた塔の中で、眠りから覚めるビッグリリス<br /> ナレーター:だがその戦いの炎の中にも史上最強のツンデレに振りまわされる少年の姿があるだろう、その仇名はキョン<br /> キョン:もう勘弁してくれ、ハルヒ</p> <p>地球が静止する日 完<br /> だが戦いは続く</p> <p>カーテン・コール</p> <p>アスカ:なんなのよ、この話。アタシがバリバリに悪役じゃない。<br /> しかも最後はなぜかハル姉が出てきてGガンだし。<br /> 翠星石:翠星石はそれなりに活躍できましたけど、最後は納得いかないですぅ<br /> ハルヒ:そう、なかなか良い脚本じゃない<br /> アスカ:ハルねえ、その手に持ってるのは?<br /> 翠星石:最後の所だけ書き換えた脚本ですぅ!<br /> ハルヒ:転進ー!<br /> アスカ&翠星石:待てー!</p> <p>お隣</p> <p>レイ:&hellip;&hellip;ルリばっかりヒロインで<br /> 有希:ずるい<br /> ルリ:いえ、そんなことを言われましても&hellip;&hellip;</p> <p>朝倉:結局こんな役なのね、私<br /> 喜緑:私に比べればまだマシでしょう</p> <p>シンジ:なんで僕がこんな悪役を<br /> アキト:俺なんて殺されるだけみたいなやくだぞ<br /> シンジ&アキト:それに比べて<br /> キョン:いや、文句はハルヒの奴に言って下さいよ、無茶苦茶恥ずかしかったんですから</p>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: