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涼宮ハルヒの爆発」(2007/01/18 (木) 20:25:51) の最新版変更点

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<p> ある日、家に帰ってダイニングに入ると、電子レンジの前に翠がいた。その手には卵らしきものが。<br> 「ゆっでたっまごをつっくるですぅ~♪」</p> <p> だあぁっ!翠のバカ!この前爆発させてたのを忘れたの?<br> 「あ、アス姉おかえりです」<br> 早く卵を出しなさい、危ないでしょ<br> 「フッフッフ、翠星石を見くびらないでほしいです、ローゼンメイデンは同じ過ちを繰り返す人類とは一味違うですよ?」<br> どこのセリフを引用したのか知らないけど、そんな事より卵を出しなさい<br> 「大丈夫です、ちゃんとラップに包んでるです」<br> え?ラップに包むと大丈夫なの?<br> 「翠星石の思いつきですぅ」<br> 腰に手を当てて胸を張ってそう言う妹。・・・アンタバカァ?アタシは眉間に指を押し付けてそうつぶやいた。<br> 「ほらでも、爆発しないですよ?」<br> 確かに、普通に入れただけだと爆発するであろう時間が経っても、爆発しない。もしかして本当に効果があるのかしら?<br> アタシがレンジの中の卵を見つめていると、<br> 「これは翠星石の分です、欲しかったら自分で作るですよ」<br> そんなに浅ましくないわよ、アタシは。</p> <p>チーン<br> 「でっきたっですぅ♪ゆっでたっまごっです~ホッホッホ~おいしそうですぅ」<br> どう見てもただのゆで卵だ。でも翠は自分の思いつきがうまくいって嬉しかったのだろう。<br> アタシに見せ付けるようにゆで卵をレンジから取り出した。<br> 「ふっふ~ん♪お塩を忘れてたです、ゆでたまご、おとなしく待ってるです」<br> 食卓の上にゆで卵を置いて、キッチンに戻ってきた翠。<br> なんかアタシも小腹が減ってきたな、なんて思って冷蔵庫の中を覗いたその時</p> <p>ボン!</p> <p> 何が起こったかわからなかった。翠も同じように呆けている。<br> 「ただいま~!今日ネットをいじってたら面白そうなの見つけちゃったのよ~♪卵、卵・・・あれ?」<br> ハル姉の声。リビングに入ってきたらしい。<br> 「お、おかえりですぅ」<br> 翠がアタシの後ろに隠れながらハル姉に挨拶をした。怒られると思ったからだろう。<br> 「ちょっとちょっと!これ、どういう事よ!」<br> 「ひ、ひいぃぃ~」<br> ハル姉がこっちに来た。こら翠、もう観念なさい。アタシも謝ってあげるから。アタシが止めなかったのも悪かったし。<br> 「だったら姉らしくドーンと1人で罪を被って欲しいですぅ」<br> ・・・こいつは。</p> <p> 「ねえ!これ、やっぱりラップに包んで作ったの?どんなだった?ねえ、どっちが作ったの?」<br> ?ハル姉あんまり怒ってない。それどころか目が輝いてる気がする。<br> 「わたしもちょうどね、さっきネットで面白いのを見つけたの!ラップで包んで卵を暖めると、レンジの中で爆発しないで時間差で爆発すんのよ!<br>  レンジが部室になかったから家で作ろうと思って」<br> う~む、なんだか話が読めてきたわ。<br> ほら翠、ハル姉は怒ってないから説明なさい。<br> 「翠星石が前回の失敗を踏まえて、ラップで包んで作ったです・・・でも爆発は想定外ですぅ」<br> 顔を半分だけ出して翠が説明する。おとなしいとカワイイわね<br> 「そうなの?2人とも卵から離れてたから、知ってて作ったのかと思っちゃった。<br>  あっはっは♪それにしてもさすがわたしの妹ね!同じ事を思いつくなんて。<br>  ほら、片付けましょ、アスカも。それでもう1回作りましょっ!」<br> 両手を広げてハル姉は言った。<br> 「ひいぃ、もうゆで卵はごめんですぅ」<br> またアタシの後ろに隠れる翠。スカート引っ張らないでよっ<br> 「・・・そ、まあいいわ。結構すごいみたいだし。じゃあ片付けましょ、掃除機持ってくるわ」</p> <p>そう言って、ハル姉はリビングを出て行った。<br> やけにあっさり引き下がったわね。きっと後でSOS団で作るんだろう。キョンさん達ごめん。<br> 翠、片付けるわよ。<br> 「アス姉、翠星石は急にラップで包む事を思いついたです」<br> 翠はアタシのスカートを握ったままそう言った。<br> 「やっぱりハル姉の」<br> ストップ、偶然よ、偶然。翠は翠でしょ?とにかく、今度からはゆで卵を作る時は素直にゆでなさい。いい?<br> 「う~!ツンデレのアス姉に素直になんて言われたくないですぅ」<br> さっきまでの脅えはどこへやら、性悪の顔に戻った翠。<br> かわいくない妹だわ全くっ!誰に似たのかしら!・・・しまった、コレを言うと<br> 「ハル姉とアス姉に決まってるですぅ~♪」<br> そう言ってアタシから離れていく翠。待ちなさい!<br> 「待てと言われて待つのは阿呆の極みですぅ」<br> こうして追いかけっこをしてしまって卵の残骸を余計に散らかし、掃除機を取って戻ってきたハル姉に2人そろって怒られてしまった。<br> ここにいると、飽きない。</p> <p> ※ラップに包んで卵を温める行為は危険なので、絶対にマネをしないでください</p>
<p> ある日、家に帰ってダイニングに入ると、電子レンジの前に翠がいた。その手には卵らしきものが。<br> 「ゆっでたっまごをつっくるですぅ~♪」</p> <p> だあぁっ!翠のバカ!この前爆発させてたのを忘れたの?<br> 「あ、アス姉おかえりです」<br> 早く卵を出しなさい、危ないでしょ<br> 「フッフッフ、翠星石を見くびらないでほしいです、ローゼンメイデンは同じ過ちを繰り返す人類とは一味違うですよ?」<br> どこのセリフを引用したのか知らないけど、そんな事より卵を出しなさい<br> 「大丈夫です、ちゃんとラップに包んでるです」<br> え?ラップに包むと大丈夫なの?<br> 「翠星石の思いつきですぅ」<br> 腰に手を当てて胸を張ってそう言う妹。・・・アンタバカァ?アタシは眉間に指を押し付けてそうつぶやいた。<br> 「ほらでも、爆発しないですよ?」<br> 確かに、普通に入れただけだと爆発するであろう時間が経っても、爆発しない。もしかして本当に効果があるのかしら?<br> アタシがレンジの中の卵を見つめていると、<br> 「これは翠星石の分です、欲しかったら自分で作るですよ」<br> そんなに浅ましくないわよ、アタシは。</p> <p>チーン<br> 「でっきたっですぅ♪ゆっでたっまごっです~ホッホッホ~おいしそうですぅ」<br> どう見てもただのゆで卵だ。でも翠は自分の思いつきがうまくいって嬉しかったのだろう。<br> アタシに見せ付けるようにゆで卵をレンジから取り出した。<br> 「ふっふ~ん♪お塩を忘れてたです、ゆでたまご、おとなしく待ってるです」<br> 食卓の上にゆで卵を置いて、キッチンに戻ってきた翠。<br> なんかアタシも小腹が減ってきたな、なんて思って冷蔵庫の中を覗いたその時</p> <p>ボン!</p> <p> 何が起こったかわからなかった。翠も同じように呆けている。<br> 「ただいま~!今日ネットをいじってたら面白そうなの見つけちゃったのよ~♪卵、卵・・・あれ?」<br> ハル姉の声。リビングに入ってきたらしい。<br> 「お、おかえりですぅ」<br> 翠がアタシの後ろに隠れながらハル姉に挨拶をした。怒られると思ったからだろう。<br> 「ちょっとちょっと!これ、どういう事よ!」<br> 「ひ、ひいぃぃ~」<br> ハル姉がこっちに来た。こら翠、もう観念なさい。アタシも謝ってあげるから。アタシが止めなかったのも悪かったし。<br> 「だったら姉らしくドーンと1人で罪を被って欲しいですぅ」<br> ・・・こいつは。</p> <p> 「ねえ!これ、やっぱりラップに包んで作ったの?どんなだった?ねえ、どっちが作ったの?」<br> ?ハル姉あんまり怒ってない。それどころか目が輝いてる気がする。<br> 「わたしもちょうどね、さっきネットで面白いのを見つけたの!ラップで包んで卵を暖めると、レンジの中で爆発しないで時間差で爆発すんのよ!<br>  レンジが部室になかったから家で作ろうと思って」<br> う~む、なんだか話が読めてきたわ。<br> ほら翠、ハル姉は怒ってないから説明なさい。<br> 「翠星石が前回の失敗を踏まえて、ラップで包んで作ったです・・・でも爆発は想定外ですぅ」<br> 顔を半分だけ出して翠が説明する。おとなしいとカワイイわね<br> 「そうなの?2人とも卵から離れてたから、知ってて作ったのかと思っちゃった。<br>  あっはっは♪それにしてもさすがわたしの妹ね!同じ事を思いつくなんて。<br>  ほら、片付けましょ、アスカも。それでもう1回作りましょっ!」<br> 両手を広げてハル姉は言った。<br> 「ひいぃ、もうゆで卵はごめんですぅ」<br> またアタシの後ろに隠れる翠。スカート引っ張らないでよっ<br> 「・・・そ、まあいいわ。結構すごいみたいだし。じゃあ片付けましょ、掃除機持ってくるわ」</p> <p>そう言って、ハル姉はリビングを出て行った。<br> やけにあっさり引き下がったわね。きっと後でSOS団で作るんだろう。キョンさん達ごめん。<br> 翠、片付けるわよ。<br> 「アス姉、翠星石は急にラップで包む事を思いついたです」<br> 翠はアタシのスカートを握ったままそう言った。<br> 「やっぱりハル姉の」<br> ストップ、偶然よ、偶然。翠は翠でしょ?とにかく、今度からはゆで卵を作る時は素直にゆでなさい。いい?<br> 「う~!ツンデレのアス姉に素直になんて言われたくないですぅ」<br> さっきまでの脅えはどこへやら、性悪の顔に戻った翠。<br> かわいくない妹だわ全くっ!誰に似たのかしら!・・・しまった、コレを言うと<br> 「ハル姉とアス姉に決まってるですぅ~♪」<br> そう言ってアタシから離れていく翠。待ちなさい!<br> 「待てと言われて待つのは阿呆の極みですぅ」<br> こうして追いかけっこをしてしまって卵の残骸を余計に散らかし、掃除機を取って戻ってきたハル姉に2人そろって怒られてしまった。<br> ここにいると、飽きない。<br> そう思ってから、アタシもハル姉に似てきたんだな、と思った。</p> <p> ※ラップに包んで卵を温める行為は危険なので、絶対にマネをしないでください</p>

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