「ご馳走の日」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「ご馳走の日」(2007/01/12 (金) 22:02:13) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<p>
フリーマーケットで誤ってアンティーク・ドールのマニアに<br>
翠が売られてしまい、<br>
ハルヒとアスカが回収しにいくが玄関を出たらnのフィールドになっていた。<br>
意を決してnのフィールドに飛び込んだハルヒとアスカが見たのは、<br>
今まさに、きらきーに頭から食べられそうな翠だった。</p>
<p>
「ひっ、やめろです!食べちゃいやですぅ!ハル姉、アス姉助けてですぅ!」</p>
<hr>
<p>「翠!」<br>
「大丈夫!?…って」<br>
「あ、ハル姉、アス姉!助けてです~~!!」</p>
<p>「はぐ…はぐ…」<br>
「すご…」<br>
「蛇みたい…」<br>
「何を感心してるですかあ!既に翠星石の脚はこいつの胃袋に納まっちまってるですう!<br>
早く引っ張って引きずり出してですう!」</p>
<p>
「そ、そうね。アスカ、あんたそっちの腕掴んで!掴んだら一気に引っ張り出すわよ!」<br>
「オッケー!いち、にの、さん!」</p>
<p>ずるずるずる.....</p>
<p>「い、一体どこまで飲み込んでんの・・・?」<br>
「でももう少しよ、頑張って翠!」<br>
「ああ…これでやっと解放され…」</p>
<p> ぺろん</p>
<p>「!?ひゃううっ!」<br>
「!?ど、どうしたの翠!!大丈夫!?」<br>
「って、そのからまってるものは…!?」<br>
「こ…こいつの舌みたい…です…!変なとこ…なめて…ひああっ!」</p>
<p>「もぐ…ぺろ…もぐ…ぺろ…もぐ…」<br>
「あっああ!?そんなとこ…なめるな…ですう!…ひゃう!」<br>
「「………」」</p>
<p><br>
「ひあっあ…だめ…そんなになめちゃ…ひいんっ!……って、二人とも何顔真っ赤にして固まってるですかあ!!<br>
また飲み込まれてってるですう!!」</p>
<p>「だ、だって、翠、あんな…」<br>
「あんな色っぽい声出すなんて、意外…」<br>
「な、な、なに変なとこに感心してるですかこの初心のド奥手姉どもー!<br>
あ、ああ、もう腰まで飲み込まれてるですう!助けてー!」</p>
<p>
「の…飲み込む力がさっきより強…引っ張り出せない…!」<br>
「このままだとあたし達まで飲まれ…」<br>
「だだ、大ピンチですう~!」</p>
<p>
「!そうだ、あたしに秘策があるわ、アスカ、ここは何とか持ち堪えて!」<br>
「ええ!?って行っちゃったし!あたし一人じゃ…!」<br>
「ア、アス姉!手を離すです!このままじゃアス姉まで食べられちゃうですう!」<br>
「!なにバカ言ってんの!アタシは飲み込まれたってこの手を離すつもりはないわよ!」<br>
「アス姉…!」</p>
<br>
<p><br>
「アスカ!翠!大丈夫!?」<br>
「ハル姉、何しに行ってたの!?」<br>
「最終兵器の作り置きがあったの思いだしたのよ!さあ、そこの胃袋底無し人形!これを見なさい!」<br>
「!?」<br>
「この花丸ハンバーグが欲しければ、翠を離すのよ!」<br>
「ハ、ハル姉!いくらなんでも食い物で釣れる訳が…!」</p>
<p>「…!……!」<br>
「…って、物凄い迷ってる!目がキョロキョロしてる!」<br>
「……」</p>
<p> …ぺっ<br>
どさ</p>
<p>「あう!」<br>
「翠!」</p>
<p>
「離したわね…、さあ、さっさとこのハンバーグを持って出て…」<br>
「…月に一回…」<br>
「へ?」<br>
「月に一回…それを食べたい…でないと…」</p>
<p> ちらり</p>
<p>「ひっ!」<br>
「…あの子を食べちゃいそう…」<br>
「わ…わかったわ、月に一回よ。」<br>
「本当?嬉しい…お姉さま…♪」<br>
「!!!て、て、てめー!!勝手にハル姉の姉妹気取ってんじゃねえですう!」</p>
<p> じろり。</p>
<p>「ひいいい!」</p>
<p>
「…あんまり怖がらせないでよ、大事な妹なんだから。」<br>
「はーい、お姉さま…♪じゃあ、また…」</p>
<p>「い、行ったですう…」<br>
「嵐のような奴だったわ…」<br>
「ハル姉みたい…ベクトルは違うけど…」</p>
<p>「…で、あいつにハンバーグ作ってやるですか…?」<br>
「約束した手前、しょうがないわね…」<br>
「納得いかねーです!何でこっちに急襲をかけるようなやつにハンバーグなんか…」<br>
「その日はあたし達も花丸ハンバーグの日って事にすればいいじゃない。<br>
…それに、翠がいなくなるより何百倍もマシよ。」<br>
「そうそう。翠がいないと張り合い無いし。いいじゃないの、ご馳走の日が増えたって事で。」<br>
「…ハル姉…アス姉…二人とも……ありがと、です…」<br>
「「ん、よろしい。」」</p>
<br>
<p>「…ところで、翠。」<br>
「?なんですか、アス姉?」<br>
「あんた、さっき私達になんか言ってたわよねえ?」<br>
「!!ななな、なんのことですかあ?翠星石にはなんのことだかさっぱりですう。」<br>
「そーそー、初心とか、奥手とか好き放題言ってくれてたわねえ…」<br>
「いや、ハル姉、あの、その、あの、いや、あれは」<br>
「…どうやらお灸が必要なようね。だーれが初心ですってえ?」<br>
「どこのどなたがド奥手なのかしら~~~?」<br>
「……………こ、これじゃ、雪華綺晶に飲み込まれるのと同じようなもんですう…」</p>
<p>終。</p>