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「ハルヒが家に友達を連れてきた」(2006/12/02 (土) 14:20:20) の最新版変更点
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<p>姉のハルヒが家に友達を連れてきた。</p>
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ひとりは一見小学生にしか見えない小柄で童顔な女の子。栗色のロングヘアがふわふわと舞う。<br>
これでもハルヒより一学年上の先輩らしい。全くそう見えないわ。ある意味羨ましいかも。</p>
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「紹介するわっ!この可愛くって萌え萌えな娘はみくるちゃんよっ!」<br>
「え…えと…、朝比奈みくると言います…。すず…ハルヒさんにはいつもお世話になってます」</p>
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ハルヒに後ろから抱きつかれ、半泣きになりながらの自己紹介。<br>
何が可愛くって萌え萌えよ、恥ずかしい。相変わらずバァカなんだから。この姉は。<br>
それよりこの人、みるくだっけ。私の知ってる誰かに似てる。えーっと、誰だったかしら?<br>
「ねぇ見なさいよアスカ!みくるちゃんってこんなに胸がおっきいのよ!<br>
ロリ顔で巨乳!これはもう完璧よね!最早敵はいないわ!!」<br>
みるく…じゃなかった、みくるの胸を揉みしだきながら、ハルヒ。意味わかんないわよ。<br>
「ふぅえあおいえぇぇ」<br>
抵抗しているつもりなのか、両腕をぶんぶんと振り回し、素っ頓狂な悲鳴をあげるみくる。<br>
でもその体格差じゃどうもなんないわね。ご愁傷様。<br>
…ん?ああ…そっか、わかった。この人が誰に似てるのか。</p>
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<p>シンジだわ!</p>
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顔とか声とかじゃなくて、醸し出す雰囲気に近いものがある。<br>
この、とろい、というか、苛々する、というか…。でも、シンジは男だからあれだけど。<br>
女の子となると中々可愛らしいじゃない。まあ私はこういうタイプの女、全っ然!好きじゃないけどね。<br>
「―――で、こっちが」<br>
ようやくみくるを離して、その後ろでぼうっと突っ立っていた女の子に指をさす。<br>
やっぱり小柄な身体に、中途半端にシャギーがはいった淡い紫のショートカット。</p>
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<p>「…長門有希」<br>
「有希よ!」</p>
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うっ…。この人、苦手だわ…。どこかっていうか、全体的にファーストに似てる……。<br>
視線をこちらに固定して、そのまま押し黙る有希。ちょっと、勘弁してよ。反応に困るじゃない。<br>
「アスカ、あんたも自己紹介なさい」<br>
「あっ…えっと」そうだ。すっかり忘れてたわ………。</p>
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<p>「惣流・アスカ・ラングレー。よろしく」</p>
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私は、腰に手を当て、二人に向かってにっこりと微笑みかけた。</p>
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それから色々あって、涼宮ハルヒ宅からの帰り道を行く長門有希と朝比奈みくる>●<br>
「…あ、あのぅ、長門さん」<br>
「………」<br>
「…よく似てましたね。涼宮さんと、アスカさん…」<br>
「………」こくっ<br>
「あ…(やっぱり……)」</p>
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「ん~…。今何時ですかぁ?」<br>
「あら!やっと目が覚めたの?翠星石」<br>
「あんた本っ当にバカね。何度も起こしたのに!ハルヒの友達、もうとっくに帰っちゃったわよ」<br>
「えぇ~!何で起こさなかったですかぁ~~!!<br>
ハルヒの友達とやらがどんな妖しい連中か、この目で確かめてやろうと思ったですのにぃ~」<br>
「失礼ねー!仮にも実の姉にむかって何よその態度は!そんなこと言うなら、今日の夕飯は抜き!」<br>
「なっ、何でそうなるですかぁ!」<br>
「安心しなさい、人形女!この私があんたの分もしっかり食べといてやるから!」<br>
「こらっ、アスカ!実の妹にむかってちょっとキツすぎよ!そんなんじゃあんたも夕飯抜きだからねっ!」<br>
「何でそうなんのよっ!私が作ったのにぃ!」<br>
「けけけっ!いい気味ですぅ!たかが人間の小娘如きが誇り高きローゼンメイデンの一人である<br>
この私に歯向かうからこういうことになるんですよー!」</p>
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<p>「…あー……。<br>
ちょっと、…二人とも!」</p>
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「一人じゃなくて一体でしょっ、だからあんたは―――」<br>
「細かいことをぐちぐちと―――」</p>
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<p>「…あーっ!もうっっ!!<br>
いい加減に、しなさーーーーーーーーーーーーいっっっ!!!」</p>
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<p>閉鎖空間誕生。<br>
こうして今日も姉妹達の夜は更けていくのでした……。おしまい>●</p>