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涼宮ハルヒの怪奇劇場(2) - (2006/12/08 (金) 21:28:59) のソース

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ボンボン・・・・・・     ・・・・ちょっとキョン、このマイクツバ臭ッ・・・・・<br>

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・・・えーと、涼宮ハルヒです。<br>
キョンがどうしても話せって言うから出てきました。正直今も話したくありません。<br>

でもしょうがないから話します。でも語りません。話はこれで終わりです。<br>

  以 上!<br>
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ちょ、おま、何てヘリクツty)<br>
すまん、まだハルヒ機嫌損ねていらっしゃる。<br>
しゃーないからまた俺の話な。萌えるのはも少し待ってくれ。<br>

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俺が前回話した『ジャック』とやらの存在を認識したのは、ハルヒの姉妹に相談されたからだ。<br>

いきなり口の悪い美少女中学生が文芸部室に乱入すると同時に、窓から謎のカバンが突入。<br>

見事な挟撃でカバンに後頭部を直撃されそのまま拉致された、らしい。(古泉談)<br>

校舎裏水を掛けられ眼を覚ました目の前に、あの中学生とヘンな人形が居たって訳だ。<br>

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翠星石「黙りやがれですこのもみあげボーイ」<br>
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・・・修正、性悪人形だ。<br>
ま、とにかくここであの冒頭の朝ごはんシーンを伝え聞いたのだ。<br>

話はあれだけに留まらず、各人の知り合いからの証言も頂いた。<br>

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ネルフとやらの秘密組織(またかいな)では、ついにパイロット不在のままエヴァとやらの起動実験が始まったそうだ。<br>

ダミープラグ?とかで起動が成功、ただし神経パルスがダミーに有り得ないパターンを示したそうだ。<br>

・・・・・・古泉、後で解説頼む。図形無しで。<br>
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桜田家(性悪人形の実家らしい)では、毎日何者かに家の中が荒らされているらしい。<br>

犯人はやっぱり不明。しかしNのフィールド(なんじゃそりゃ)からの進入の痕跡があったそうだ。<br>

・・・・・・長門、こいつらお前のお仲間か?ヘンな能力使ってるぞ。<br>

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そして。ハルヒ含むこいつら三姉妹の家にも、更なる異常が起きているらしい。<br>

翠星石「おるすばんしてたら、誰も居ない二階からミシッ、ミシッって音がするですぅ」<br>

アスカ「二階の物置部屋、誰かが使ってんのよ。ゴソゴソ音がするわ」<br>

そして昨日、その部屋にネームプレートが掛かった。<br>
────『ジャック』と。<br>
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確信する。何てこった。<br>
犯人はハルヒ。間違いない。SOS団で作ったキャラを実体化させてやがる。<br>

最近はあの珍妙な神様能力、沈静化させてたと思ったのになんつう地雷仕掛けてやがる。<br>

久々の能力開花だ。だが────<br>
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アスカ「・・・なんか、余裕な顔してますね」<br>
まあな。お前ら姉妹の経歴も相当だが、我がSOS団も超絶おかしな集りなんだぜ。<br>

特にハルヒ関係なら二人もエキスパートが居る。時間遡行だって可能だ。<br>

『とりあえず、俺らにまかして貰えるか?』<br>
翠星石「大丈夫ですか?お前のようなもみあげパンピーにまかせるのは正直不安ですぅ」<br>

もみあげ言うな。<br>
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取り合えず二人をなだめすかし帰らせる。あ、高校乱入と初対面の人の後頭部殴打は二度とするな?<br>

アスカ「分かってるわよソレ位。それとも何、おにーさんとして教育してるつもり?あんた何様?」<br>

翠星石「やれやれ大人ぶりたいモラトリアムモミキョンには大弱りですぅ」<br>

モミ言うな。というかお前らもその名前で呼ぶか。<br>
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二人を送り出した後、ハルヒがこちらに走ってきた。<br>
ハルヒ「ちょっとキョン、何が有ったの?連れ去られたって聞いて探してたのよ?」<br>

お前の姉妹に会ってたのさ。何つーか・・・・・・そっくりだなお前ら。<br>

ハルヒ「そお?で、何話してたの?」<br>
何、ちょっとした自己紹介だけさ。それよりハルヒ、お前家でも俺をキョンて呼んでるのか。<br>

ハルヒ「そよ?当たり前じゃない。キョンはキョンでしょ?モリアーティとでも呼んで欲しい?」<br>

・・・・・・・・・・・・何故ライバル教授の名前が出るか。もーいい。<br>

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部室へ向かう。今日はまだ朝比奈印のお茶を楽しんでないのに今気づいた。<br>

ハルヒ「・・・・・・ねえ、キョン」<br>
何だ?その妙に覇気の無い声は?誘っているのか?コマセか?ルアーか!?<br>

ハルヒ「あの二人は言ってくれない事なんだけど・・・・・・その・・・・・」<br>

何ですかハルヒさん?俺をだまくらかそうたってそうはいかねー。何企んでる?<br>

ハルヒ「私ん家にも、学校にも・・・・・・その、笑わないで欲しいんだけど」<br>

何だ?俺はもうお前の仕掛けに気づいてて笑いを堪えてるぞ?<br>

ハルヒ「居るのよ」<br>
ほうほう、何が?<br>
ハルヒ「『ジャック』が」<br>
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・<br>
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    気 づ い て や が る 。<br>
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とゆー訳で、おれは帰宅後すぐにハルヒ以外のSOS団に非常召集をかけた。<br>

マズい。非常~にマズい。ハルヒが自らの起こした現象に感づいてやがる。<br>

ハルヒが自らの力に気付いたらこの宇宙自体どうなるか見当もつかない。だな?古泉。<br>

古泉「ええ、まあ」<br>
今回はあの変態空間でもフィクションで雪山の白昼夢でもない。どうする、長門?<br>

長門「・・・・・・・・」<br>
・・・いや、雪見フロートパクついてないで。朝比奈さんどうです?話せる規定事項とかないですか?<br>

みくる「ふえっ!?ええ、いや、うん、そうですねえ・・・・・」<br>

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・・・俺は今、相当妙な顔をしているに違いない。何だこの皆の歯切れの悪さは。<br>

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「確かにそれは由々しき事態ですね。組織に報告の上対策を検討せねばなりません」<br>

「情報統合思念体は観測できるなら申し分ない。だが申請はしてみる」<br>

「うん、そうですね。上の人たちと相談してから。そうでないと。ね?ね?」<br>

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何だコリャ?とにかく三人が三人ともそんな事を言うので、その日は解散になった。<br>

そして翌日。<br>
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バカだ<br>
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まったくもってバカだ。<br>
情報元は鶴屋さんだった。既に校内に「SOS団に新入女性部員が!」という噂が広まっていたが、<br>

辿ってみるとそれは全て鶴屋さんが元だったのだ。問い詰めると、<br>

鶴屋さん「んー、じゃあ授業中に部室に行ってみるといいよ!」<br>

とか言っておられる。トイレを理由に授業を抜けて部室に行くと、あれ?鍵が開いて、<br>

「きゃっ!?」<br>
・・・・・・<br>
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・・・・・・・・・・・ナニやって居られるんですか森さん?<br>

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・・・今回も、古泉プロデュースの組織によるハルヒお楽しみ大作戦だったらしい。<br>

古泉の計らいで森さんが校内に侵入、北高の制服を着込み校内各所に姿を現す。<br>

そして『ジャック』を名乗って姿を消す。気付かなければそう、実体化したジャックだ。<br>

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古泉「やれやれ・・・協力範囲を広げすぎたのが間違いでしたかね」<br>

長門に朝比奈さんまで巻き込んで、鶴屋さんにまで協力依頼か。ようやるわ。<br>

鶴屋さん「ゴメーん!こういうウソ我慢できなくてさー!すまんにょろ~!」<br>

いえいえこっちもすまんこってすこんなアホ作戦にお付き合い頂いて。<br>

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森さん「全く感の鋭い人ですね。準備に一ヶ月も費やしたというのに台無しですよ?」<br>

何をそんなに準備するんですか、こんな下らん作戦に。<br>
森さん「用意した制服全部のサイズが合わないんで、身体を調整してたんです」<br>

・・・・・・それってダイエット?じゃあ元はry)<br>
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 ・・・・・・森さん、笑顔怖いっす。<br>
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それにしても組織ってのは何処まで手を伸ばしてるんだ?巨大ロボにN何とかて異空間にまで。<br>

古泉「何のことです?」<br>
いやお前ら、ハルヒの妹達の関係者にまで協力依頼してただろ?<br>

森さん「いえ、そこまでは感知しておりませんが」<br>
え?<br>
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ガチャ。部室の扉が静かに開く。其処には信じられないモノ────<br>

顔面蒼白のハルヒが立っていた。      ・・・・・・どした?<br>

ハルヒ「キョン・・・・・・今、そこで会った・・・・・・話しながら、新棟の方に・・・・・・」<br>

イヤな予感。 ・・・・・・何に?<br>
ハルヒ「ハゲで、ちっちゃくて、女の子で、」<br>
誰だ。<br>
ハルヒ「『世界を大いに盛り上げる為の、ジャックをよろしく』って」<br>

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恐怖とはこういうのを言うのだろうな。<br>
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朝倉に襲われた時は怖かったさ。ハルヒ新世界も白くなったハトもSOS団消失も恐ろしかったよ。<br>

だが今回は、質が違う。戯れが現実になる。<br>
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はてさてお集りの皆さん。<br>
事態は紆余曲折を経て混迷化し、まさに名状し難き恐怖へと導かれようとしております。<br>

今回が解決編と見られた方々誠に申し訳ございません。まだまだ話は続きます。<br>

果てにおわします怪奇は何か。いま少しごゆるりとお待ち下さい。<br>

ではまた後日。<br>
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・・・・・待て、またこんな事言わせるのかよオイ。映画の最後のヤツまだ根に持ってry)<br>

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               ~中略~<br>
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ハルヒ「はい文句言わなーい。許して欲しかったらちゃんと言いなさい!」<br>

『    ・・・・・CMの後も、まだまだ続くよ』</p>