穿龍棍

2014年春の「MHF-GG」アップデートにて実装されたMHF初のオリジナル武器種
トンファー+パイルバンカーをモチーフにした*1二対の棍による打撃ラッシュと、
様々なギミックによって空中と地上という2つのフィールドを選択し、状況を選ばない立ち回りが出来るのが特徴である。


概要

HRの時点では装備することができず、G級へ昇級することで初めて生産、使用が可能になる
(HR5になると、1回だけプレイできるお試しクエストが受注可能となる)
昔はもっと細かい条件があったが現在は純粋にG級昇級のみでOK。

二本の棍をそれぞれの手に持ち、時には浴びせ蹴りなどの体術も駆使してモンスターを攻撃する。
攻撃は全て打撃属性であり、ハンマーや狩猟笛ほど1発の気絶値は高くないが頭を殴ればモンスターをスタンさせられる。
モンスターに攻撃を当てると、「コンボゲージ」「EXゲージ」というゲージが自身に溜まり、
前者は攻撃力を強化し、後者はそれを一定量消費することで強力な技を行使することが出来る。
また、モンスターには「龍気」という独自の状態異常値(のようなもの)を蓄積でき、
一定以上溜まったモンスターに対して「龍気穿撃」というアクションを行うことで、龍気を溜めた部位に応じて特殊な状態異常を発現させるだけでなく、
「龍気共鳴」という現象を発生させることができる。

パイル機構を利用して宙に舞い上がる「ジャンプ回避」も穿龍棍の大きな特徴である。
単に上空に跳ぶだけでなく、そこから「滞空連携」という空中コンボに派生可能である。
上手く立ち回れば、ずっとモンスターの頭上を取って攻撃し続けることが可能。
このため空中の挙動が、他のジャンプ系アクションを使える武器種とは大きく異なっている。詳しくは後述。

地上では武器を構えたまま走る「抜刀ダッシュ」が可能。
極ノ型では全武器種で出来るが、何を隠そう抜刀ダッシュという概念をMHFに持ち込んだのがこの穿龍棍である。
そのため、他武器種と違い地ノ型などでも抜刀ダッシュができる。

一応ガードや攻撃を受け流すアクションを行うことも可能なのだが、
前者は片手剣並みのガード性能の割に大剣と同じく斬れ味をきっちり消費してしまう。
後者は各アクションに「ガード判定で攻撃を無効化する時間」が存在するというもので、そのタイミングは他のジャスト系ガードに比べ遥かにシビアである。
そのため基本的には、双剣同様に回避を駆使した立ち回りが求められることになる。
ちなみに回避は全てステップとなる。ランスやガンランスと違い前方向へのステップも可能。空中でも使える。
ステップは地上・空中共に最大2回。

余談だが、穿龍棍は多くの武器にて左右のデザインが完全に共通しているだけでなく、
そのタイプの武器は左手用の穿龍棍を右手にも持っている。
解りやすい例が辿異ドドブランゴの穿龍棍か。この武器の先端は握り拳のような形状をしているのだが、左手は特に違和感が無いものの、
右手にも「左手の握り拳がデザインされた穿龍棍」を持っているためとても不自然に見える。
ただし特にこの件があったからなのか、2017年以後の武器については左右独立したデザインになっているものが増えている。
左と右で全く形状が違う辿異ザムザの棍が分かりやすい。

アクション、仕様


コンボゲージとEXゲージ

コンボゲージは地ノ型と極ノ型に存在するゲージで、攻撃を当てるか、モンスターの攻撃を回避することで赤いゲージ(コンボポイント)が溜まっていく。
回避による蓄積についてはモンスターの技毎に参照しているようで、いわゆる大技を避けると一気にMAXになったりする。
ゲージは5つの区切りが設けられており、1つの区切りにゲージが溜まる度に攻撃力が10%ずつ上昇する
(また、EXゲージの蓄積量が上がるほか、龍気の蓄積能力もUPするらしい)
従って限界までゲージを溜めると攻撃力は元の1.5倍になる。秘伝スキルがある場合は区切りが6本になるため、攻撃力は最大1.6倍。

コンボゲージの左側にあるゲージは「コンボタイマー」と呼ばれ、
コンボゲージが溜まる条件を満たすとMAXになるが、時間経過で減少していき0になるとコンボゲージがリセットされてしまう
減少スピードは地ノ型と極ノ型で違う(極ノ型の方が減少スピードが遅い)が、共通項としては、
棒立ち状態だと減少速度が速く、抜刀ダッシュやガード、ステップ、溜め中、宙に浮いている場合は減少速度が緩和される。
コンボゲージがリセットされてしまうと攻撃力が大幅に減る、ともいえるため、
穿龍棍を使う場合は常に動き回り、コンボタイマーが0にならないように、
もしくは0になっても直ぐにゲージを立て直せるように立ち回る必要があるといえる。
ちなみに天ノ型にも3区切りのコンボゲージ及びコンボタイマーがあるが、
こちらには攻撃力の増強効果はなく、EXゲージの蓄積量が上がるというものになっている。

EXゲージは天ノ型、嵐ノ型、極ノ型に存在するゲージで、コンボゲージと同条件で青いゲージが溜まっていく。
ゲージは5つ(秘伝スキル発動時は1つ増えて6つ)の区切りが設けられており、
1つ以上溜まると、それを消費して特殊なアクションを使用することができるようになる。
EXゲージはハンターのステータスに影響は齎さず、時間経過でも消失しないため、
純粋に特殊なアクションを行使するためだけのゲージであると考えてよい。
なお天ノ型と極ノ型は、コンボゲージ蓄積によるEXゲージ蓄積ボーナスがあるので、
コンボゲージよりもEXゲージの方が溜まりやすくなっており、気軽に消費できる。

龍気と龍気穿撃・龍気共鳴について

龍気はモンスターの部位ごとに蓄積できる状態異常値のようなもので、
蓄積させるとCSシリーズの爆破属性のようなエフェクトが当該部位に表示されるようになる。
龍気自体は穿龍棍でしか蓄積できないが、蓄積値はPTで共有している(つまり穿龍棍が多いと溜まりやすい)。

龍気蓄積エフェクトは緑→黄色(オレンジ)→赤の順に変化し、溜まりきると常時赤色のエフェクトが見えるようになる。
この状態で「龍気穿撃」を放ってモンスターに当てると、赤まで溜めた部位の龍気が一斉に炸裂し、
一定時間「特殊な状態異常」が発生するようになる。
特殊な状態異常は龍気が炸裂した部位によって異なる。具体的には次の通り。

状態異常名称 蓄積部位 内容
めまい耐性弱化 頭部 どの部位を殴ってもスタンエフェクトが発生する。
ハンマーなどの他の打撃武器どころか、斬武器でもスタン値を蓄積可能となる。
ただし元々気絶値を持たない攻撃の場合、蓄積値は1しかない模様。
また、気絶しないモンスターには発動しない(後述の落とし物になる)
出血 斬属性スリップダメージ(肉質無視。全体防御率の影響有)が発生する。
尻尾切断条件がこれで達成した場合は尻尾切断も可能。
ちなみに尻尾が無かったり切れないモンスターにも出血を発症させられる部位がある。
龍気放出 上記以外 有効範囲内のハンターの切れ味が15回復し、攻撃力が武器倍率+25UPする。
モンスター自身には何の影響ももたらさない。
落とし物 特殊 スタンしないモンスターの頭部部位や、小型モンスターへの蓄積で発症する。
モンスター特有の落し物ではなく、剥ぎ取り素材を落とす模様。

上記の状態異常が発動する条件を満たした場合、「龍気共鳴」も同時に発動する(発動タイミングは龍気穿撃を当てた瞬間から)。
龍気共鳴はコンボゲージとEXゲージを一瞬で最大まで溜め、一定時間消費されなくなるというもの。
発動中は両ゲージが光り、徐々に光が減少していく。
ゲージ消費無効時間は10秒※だが、2部位以上龍気を炸裂させた場合2部位:20秒、3部位:40秒となる様子。
なおゲージ消費無効時間が経過した後もコンボゲージとEXゲージはリセットされないため、純粋にゲージ回復手段としても使える
(コンボタイマーもMAXのまま固定されているため、ゲージ消費無効が終了した瞬間にリセットされるということはない)。
ちなみに龍気共鳴中に龍気穿撃を決めるとゲージMAXが延長されるが、一人では予め他部位に蓄積しておかないと龍気蓄積が間に合わない。
龍気は穿龍棍が多いと溜まりやすいという点も必要なら活用したい。
※ラヴィエンテでは非常に長くなっている模様。モンスターによって差異アリ?

龍気は先述の通り状態異常蓄積扱いのようで、炸裂させるとその部位には耐性が付き、蓄積しづらくなっていく。
と言ってもちゃんと攻撃を当てていればいずれは溜まるので、長期戦の後半で全く役立たなくなるということはない。

龍気穿撃は龍気を炸裂させ、龍気共鳴を発動するトリガーとなるアクションではあるが、
見た目に反して技自体の威力は低い(後述)。
龍気が溜まっていないときに使っても、状態異常も龍気共鳴も起こさないので使うタイミングを考えたい。

空中の挙動

ジャンプ回避を行うか、吹っ飛ばし・打ち上げ被弾時に「任意受け身」を行うことで滞空状態となる。
何もしなければそのまま地面に落下するだけだが、地味に「高いところから落ちた場合の衝撃吸収動作」を行わないため、
狩人珠スキル「着地術」なしでも直ぐに行動可能となる。

滞空状態では専用の滞空攻撃などが使用可能になるが、「空中EX回避」以外の攻撃動作を行うと落下速度がUPする。
その代わり、空中EX回避と縦回転攻撃以外は攻撃をモンスターに当てると若干量の浮き上がりが発生するようになっている。
また、モンスターの背中に乗ることはできず体表を沿って落ちてしまうが、普通に落ちるよりはゆっくりになる。
そのため「モンスターに引っ掛かることを意識する」事と「空中で攻撃を当てる」ことで、滞空状態を長時間維持できる。
攻撃ヒット時の浮き上がりはアクションによっても異なるが、「蹴り」系は浮き上がり量が大きい傾向にある。
なおモンスター以外、味方のハンターや岩に当たっても浮き上がらない他、
モンスターに攻撃を当てる前にこれらに当たるとそちらの判定が優先されるため浮き上がらない(ようは味方→岩となるように攻撃すると岩で弾かれないのと同じ)。
そのため、滞空を維持するには上記の要素の他、味方との位置も気にする必要がある。

また、任意受け身でも滞空状態となることから、高く吹っ飛ばされる攻撃から任意受け身で立て直し、
そこから空中コンボに持っていくことも可能である。もちろん残体力や追撃の有無などとも相談だが。

先述したがこの滞空状態は他武器種のジャンプ技と異なる独自の状態であり、
この状態でモンスターからの各種妨害を受けた場合の挙動は以下の通りとなる。

妨害行動 任意受け身の可否 内容
削りダメージ - 空中では常時SAのためリアクションはとらない
吹っ飛ばし、打ち上げ 〇※ 地上で受けた時と同じ。
※一部の技や、その攻撃で体力0になった場合は任意受け身不可
風圧・咆哮 防護スキルが無い場合はどちらも強制吹っ飛びになる
超風圧 × 辿異スキルで無効化していない場合は超風圧リアクションで吹っ飛ぶ
超咆哮 辿異スキルで無効化していても吹っ飛ぶ
振動・超振動 - 空中では完全無効
スリップダメージ × 体力0になると、回復による救助が無い限りその場で落下して死亡する。
麻痺・睡眠 × ストンと落下し、倒れこんだ後に睡眠予備モーション(フラフラ)になる。
麻痺に関しては麻痺エフェクトが出た状態で垂直落下しマヒ状態になるが、
落下の時間は復帰時間にカウントされていない模様。
結晶やられ × 受け身不可の吹っ飛ばしの後、結晶やられ状態となる。
磁力やられ - 浮いたまま引き寄せられたり引き離されたりする
即死判定攻撃 × ラヴィ猛狂期を除き、吹っ飛ばされるがそれだけで即死はしない。
辿異種フルフルについてはフルフルが飲み込みにこないがこちらも一定時間動けなくなる。
その間に別のプレイヤー狙いの飲み込みを喰らうと即死する。
氷属性やられ特大 × スタミナ0になった時点で空中でも即座に凍結し、落下する

リーチ変形

穿龍棍はガードモーションから変形動作を行うことで、
「リーチ長モード」と「リーチ短モード」を可変できるようになっている。
と言っても、他武器種の「リーチ長」「リーチ短」と違い、実際の射程は一切変化しない。

両モードでは行使できるアクションが若干異なるほか、以下の仕様が存在する。

【リーチ長モード】
気絶値の蓄積能力が強化される。

【リーチ短モード】
コンボゲージとEXゲージの蓄積能力が強化される。
また、ヒットストップが武器やスキルにかかわらず特殊なものとなり固定される。

なおこれは2018年4月のアップデート(Z2.3)で文字通り再定義されたもので、
それまでは全く異なるシステムになっていた。詳しくは変遷の項で。

攻撃無効化時間

一部のアクションを出した瞬間に発生する、モンスターからの攻撃を無効化する判定。
モチーフ元のトンファーが防具(相手の刃物を受け止め、受け流す)としても使われているため、
それを再現したアクションである様子。

厳密に言うと「ノックバック、削りダメージ無効のガード判定」を一瞬だけ発生させるというもので、
これで攻撃を防ぐと「ガードが成功した」と見做される。
本当に一瞬しか発生しないので狙って繰り出すのは難しいが……

スキル「鉄腕」でこの判定時間を延長することが可能。

アクションについて

[長]と書いてあるのはリーチ長専用、[短]と書いてあるのはリーチ短専用アクション。
特に注記がないものはどちらでも使用可能。
また、特記していない場合は地ノ型と極ノ型におけるモーション値である。(天、嵐については別記)
共通アクションの気絶値はリーチ短のものを掲載。
モーション値に(体術)と書いてあるものは体術スキルでの威力強化対象。

なお、穿龍棍は使用解禁と同時に極ノ型が使えるようになるため、
以下のアクションは極ノ型で使用できるものを取り上げている。
他の型で使えないものについては別項で記載する。

地上アクション

【抜刀ダッシュ】
武器を構えたままダッシュできる。他武器種の抜刀ダッシュのベースになっているのだが、
一応攻撃アクション扱いになっており、SAが常時発生する。
また、スタミナが25を下回っても息切れせず、0になっても疲れるモーションを取らない。

【ダッシュ突き】[長]
抜刀ダッシュ中のみ使用可能。
ダッシュの勢いを乗せつつ素早く突く。EXゲージが溜まっていない場合攻撃の起点になりうる。
使用後の連携は基本連携2/特殊連携2になる。
モーション値は12+20。気絶値は13+16。

【ダッシュ旋回】[短]
抜刀ダッシュ中のみ使用可能。
ダッシュ突きより前進距離が短いが、その場で棍を振り回すためヒット数が多い。
また、攻撃無効化時間が発生する。モーション値はダッシュ突きと大差ないが気絶値が低い。
使用後の連携は基本連携2/特殊連携2になる。
モーション値は2×4+10×2。気絶値は2×4+3×2。

【ダッシュ連携】
抜刀ダッシュ中のみ使用可能。
浴びせ蹴りを放ち、突きで〆る特殊連携。
2連コンボになっているためモーションの隙は上二つより大きいが、前進距離は長く距離を詰めやすい。
また、地味に無敵時間(回避判定)が存在している。
使用後の連携は基本連携2/特殊連携2になる。
モーション値は7+7(体術)→12+20。気絶値は2+2→4+4。なおリーチ長の場合気絶値が1.8倍近くになる。

【抜刀攻撃】
前ステップしつつ殴りつけるという独自のアクションになっている。
しかしながら立て直す時を除くとあまり使わない。
使用後の連携は基本連携2/特殊連携2になる。
モーション値は28、気絶値は12。

【基本連携1】
ジャブのように棍を使って小突く。
一応基本連携ではあるが、上記のアクションからは派生できない。
リーチ変形後や、特殊連携6から戻ってきたときに使う程度である。
モーション値は14、気絶値は6。また、攻撃無効化時間がある。

【基本連携2】
棍のパイル機構を利用し、杭を打ち出して突く。
嵐ノ型と極ノ型では、この予備動作で溜めることで「溜め突き」になる。
そのためこの2つの型では若干出が遅い。
モーション値は11、気絶値は8。

【溜め突き/EX溜め突き】
基本連携2の予備動作で溜めることができ、比較的小さい隙で高威力の突きを放つことができる。
その場合基本連携2がこれに置き換わるが、以後のコンボについては基本連携2と一緒。
また、溜め中にガードボタンの入力でEXゲージが1ブロック消費され、
強烈な衝撃波と共に突きを放つ「EX溜め突き」になる(突き+衝撃波の2hit攻撃になる)。
溜めは3段階あり、自動発動まで溜め続けても3段階目と同威力になる。
威力UPに寄与するスキルは溜め威力UPと砲術だが、前者は溜め突き本体の威力、
後者はEX溜め突きの衝撃波の威力が強化される。
モーション値は溜め突き本体が11→38→58、EX溜め突きの衝撃波が8→23→33。
気絶値は溜め突き本体が8→22→32、EX溜め突きの衝撃波が7→20→30。

【基本連携3、基本連携4】
基本連携3で棍を切り返し、基本連携4で大きく振り払う。
モーション値はどちらも18(基本連携4は9×2hit)、気絶値は6→7+7。
どちらも攻撃無効化時間がある。

【特殊連携1】
素早く回転蹴りを放つ。トンファーキックだ!
特殊連携1は基本連携1同様、ダッシュ派生アクションから直接は繋がらない。
モーション値は11+11(体術)、気絶値は2+2。

【特殊連携2】
特殊連携2以降は基本的に棍を上に振る高打点アクションとなっている。
特殊連携2では素早く棍を振り上げる。
嵐ノ型と極ノ型ではダッシュ突きとダッシュ旋回から放つ場合は基本連携2より出が早い。
その為溜め突きを使わないならこちらを出すのも手。
ダッシュ連携から放つ場合は基本連携2の方が出が早い。
モーション値は10、気絶値も10。

【特殊連携3】
片方の棍を掲げて振り回す2hitアクション。
モーション値は9+12、気絶値は6+8。

【特殊連携4】
力を込めて杭部分を突き上げる。
モーション値26、気絶値24と高めだが隙も大きい。

【基本連携5・溜め攻撃】[長]
リーチ長の基本連携5は溜め攻撃となる。
溜め方は大剣に近く、その場で溜めるため動けない。
溜めは全3段階で、自動発動するまで溜めても威力は第三段階のまま。
また、固定のスタン値が発生するようになっており、
モンスターのどの部位を殴っても一定の気絶値は入るようになっている(この固定スタン値はスキルなどによる強化の対象外)。
ただし当然、頭を殴った方が多く蓄積できるのだが。
溜め突きと比較して最大溜め時の威力やスタン値はかなり高いのだが、如何せん動けなくなってしまうのがネック。
モーション値は16→50→110、気絶値は2+固定20→32+固定30→72+固定40。

【基本連携5・連続突き】[短]
リーチ短の基本連携5はパイルで突きラッシュを行うというもの。
初撃の後入力を連打することで最大4連続まで突くことができ、最後に一撃放ってフィニッシュ。
全部当てれば最大溜め攻撃と同等のダメージと、大量のコンボ/EXゲージを蓄積できる。
乱舞などと同様、最初と最後に威力が集中しているので確実に当てたい。
モーション値は11+12→10×4回→40。気絶値は3+3→3×4回→12。
4連撃の各殴りごとに「攻撃無効化時間」が発生する。

【特殊連携5】
片方の棍を上空に放り投げ、もう片方をぶん回して追撃するアクション。
打点がかなり高く、放り投げた棍については飛行中のモンスターにも当たる。
ヒット数もなかなかでアクション自体も溜め攻撃や連続突きより早く終わるため、
あまり隙が無い場合はこちらを使うのも手。
モーション値は16+24→11×4。気絶値は15+21→13×4。

【特殊連携6】
バク転しつつ蹴りを浴びせる。
地上での連携行動の〆になるが、ここまでフルで出せるかは相手次第。
使用後は通常/特殊連携1に派生可能。
モーション値は19+19(体術)、気絶値は2+2。

詳しくはオンラインマニュアルを見てほしいが、地上での連携は各連携の数字の順番に進み、
途中で特殊連携を混ぜることができるようになっている(特殊連携6でリセット)。
[例] ダッシュ突き→通常連携2→特殊連携3→通常連携4→溜め攻撃→特殊連携6→特殊連携1……

【ステップ】
ランスやガンランスのものと違い、屈みこむような体制でステップする。
無敵時間などは普通の回避と一緒。2連続で使える。
嵐ノ型と極ノ型に限り、ステップ後の派生は基本連携2(溜め突き)になる。

【ガード、リーチ変形】
先述したようにガード性能は低く斬れ味も減るので過信はできない。
ここからリーチを長⇔短に変更可能。変形は一瞬で行われ、通常連携1に派生できる。

【EX回避】
EXゲージ1ブロックを消費し、パイル機構の噴射を利用して前後左右に素早く移動しつつ攻撃する回避攻撃。
前後左右でアクション及びモーション値、移動距離が異なるが、
共通項として無敵時間が通常の回避より長く、巧流スキルの回復効果も大きい。
また、これによって回避成功すると15秒間腕が光り与ダメージが1.05倍強化される
(かつては地上連携のみ1.05倍だったが、Zより全アクションに適用されるようになった?)。
EXゲージがある限り連発でき、当然これで攻撃を避けてもEXゲージは溜まるが、前と後方向は若干隙ができる。
ちなみにZ2.3までは着地後すぐにEX回避を出すことができなかったのだが現在ではシームレスに移行可能。
なお使用時にスタミナは消費しない。

[前方向]
ジェット噴射のように前進して突き上げる。
移動距離は長め。
モーション値は34、気絶値20。

[後方向]
噴射を利用して素早く後方に飛び退く。
移動距離はやや短め。
モーション値は24、気絶値15。

[左右方向]
棍を振り回しつつ左右に跳躍する。
この回避のみ2回1セットとなっており、無敵時間も移動距離もその分長くなっている。
また、1回目の終了後にレバー入力で2回目の方向を変えることが可能。
モーション値は20→20。気絶値は10→10。

【穿極拳舞、穿極解放】
穿極拳舞は穿龍棍でひたすら殴り続けるアクション。
使用中はEXゲージを消費し続け、0になるか任意入力で「穿極解放」に移行する。
殴っている間はモンスターに「穿極龍気」という専用の龍気が溜まり、
これを穿極解放の一撃で解放してモンスターに大ダメージを与える、というもの。
そのため、穿極龍気が溜まれば溜まるほど穿極解放の爆裂ダメージが大きくなる。
穿極龍気は通常の龍気同様、緑→黄→赤と変化していくが、実はモンスターを殴った回数ではなく拳を振った回数で変化する。
火力を出すためにはある程度拳を振って、穿極解放を放つためのフックを確実に当てる必要があるため、
公式では主にスタン中に放つ技として紹介されていた。
穿極拳舞のモーション値は拳を振った回数によって変わり、12→14(5~8回)→16(9~12回)→23(13回以降)。気絶値は一律4。
穿極解放についてはフック部分が20+10(砲術スキルで威力微強化)、爆発部分は50~200(肉質無視、斬れ味補正乗らず)の間で変化するらしい。
なおラッシュ技故か属性値(状態異常値)に下方修正が入るのだが、なんと元の10%になる。
その為これで麻痺させたりするのは現実的ではない。物理が通る部位をちゃんと狙おう。

【龍気穿撃(地上)】
両手を前に突き出して杭をモンスターに突き刺し、蓄積した龍気を炸裂させる。
豪快なアクションだがモーション値はまさかの0+0(最低2ダメージは入る)。
砲術スキルでモーション値が加算されるが最大でも15+15とかなりしょっぱい。
なので、あくまで龍気を炸裂させるためのトリガーと考えたい。
穿龍棍の技では数少ない、味方を吹っ飛ばしてしまう技なのでその辺りも注意。
なお龍気炸裂時の爆発はモーション値40(会心は乗らない)なのでこれでトドメを刺すこともありうる。

【ジャンプ回避】
パイル機構を利用し上空に舞い上がる。
この際地味に蹴り付けているため攻撃判定が発生する。
無敵時間は通常の回避と一緒だが、飛んで避けるため攻撃によっては普通のステップより回避しやすいことも。
モーション値は5+5(体術)、気絶値は2+2。

滞空アクション


【滞空連携1、2、3】
空中で棍を振り回し、最後に回し蹴りを放って〆るコンボ。
滞空連携1→滞空連携2→滞空連携3という連携になり、途中でステップなど別行動を挟める。
特に滞空連携3は最後のキックまで若干間があり、その間に高度が落ちてしまうが、キックを当てれば少し浮き上がるのでうまく調整したい。
モーション値は15→10×2hit→15・16(体術)。気絶値は9→9×2hit→7・7。
ちなみにMHF-G10.1まではこの1.5倍以上のモーション値と気絶値があり、後述するが空中戦一強という状態を招いてしまった。
上方修正されたZ2.3現在でも滞空連携1~3のみでは旧来の滞空連携1~3に届かない。
ダメージを稼ぐには後述の空中EX回避を活用する必要があるだろう。
なお、すべての滞空連携に「攻撃無効化時間」がある。

【空中EX回避】
簡単に言えば空中で出せるEX回避。EXゲージを1ブロック消費するのも同じ。
地上のEX回避に比べて前後左右の移動距離、無敵時間、モーション値、使用後の隙が平準化されており、
どの方向でも均一にダメージが与えられる。
これで攻撃を避けると腕が光り与ダメージ1.05倍になる点はEX回避と一緒。
上でも触れたが、空中EX回避は当てても浮き上がりがない代わりに高度低下もほぼ起きないため、
EXゲージに余裕があれば、突進で離れたモンスターを空から追いかけるという芸当も可能。
使用後は滞空連携か縦回転攻撃、滑空蹴りなどに派生できる。
モーション値は16+16と普通の滞空連携より高くなっており、龍気共鳴中などはこれをひたすら連発するのもありか。
気絶値は6+6と低いため、移動距離が長いのもあってスタンを狙うのには向かない。

【滑空蹴り】[短]
仮〇ラ〇ダーとかウ〇ト〇マンとかを彷彿とさせる豪快なキック。
所詮キックなので見た目に反して威力はそこまででもないが、モンスターに当てると通常よりも浮き上がりが大きく、
高度を下げずに次のコンボを行っていくことができるようになっている。
モンスターによっては延々とこれを繰り出すことで、高度限界まで高く跳ぶことも可能。
ただし外すと盛大に隙を晒すので必中を心掛けたい。
モーション値は14(体術)、気絶値は14。

【縦回転攻撃】[長]※
リーチ長の場合は滑空蹴りにはならず、回転しつつ素早く着地するアクションになる。
地上に素早く下りたいときに使うとよいだろう。
なお天ノ型と嵐ノ型では、リーチ短でもこの縦回転攻撃になる。
モーション値は12+12、気絶値は14+14。天・嵐ノ型のリーチ短では気絶値が12+12になる。

【空中リーチ変形】
空中でリーチを変更する。
リーチ短→長の場合はそのまま滞空連携1に派生でき、リーチ長→短の場合は滑空蹴りが強制的に出る。
ガード行動を挟まないためガード判定は発生しない。

【空中パイル回避】
パイル機構の噴射を利用し、バク転しながら着地する回避アクション。
着地するまで無敵時間が持続するため、空中での緊急回避に役立つ。
ただし、高度によってはそこまで無敵時間が稼げない場合がある。
スタミナを消費するがEXゲージは使わない。
Z2.3では大差なくなったが、それまではEX回避への派生が普通の着地より早く行えた。

【空中ステップ】
元々は空中ステップは1回限定だったがZより2連発可能になった。
空中EX回避とは状況に応じた使い分けを。

【空中龍気穿撃】
空中で龍気穿撃を使った場合、龍気穿撃を放ちつつ斜め前方に着地するアクションとなる。
威力(龍気炸裂時)と有効範囲が地上で使う場合に比べ若干低いが、軌道の関係上味方を巻き込む可能性がやや低い。
といってもモンスターを貫通して着地し、穿撃の判定は地面にも届くため、思わぬ奇襲を(味方が)受ける場合もある。
ご利用は計画的に。

地上、空中両方で使えるアクション


【受け身】
穿龍棍の任意受け身は他武器種の極ノ型で使えるものと違い、空中で姿勢を立て直すというものになっている。
このため使用後は強制的に滞空状態になる。
どれだけ高度が無くても滞空状態になるため、使用するタイミングによっては隙ができる危険も。

秘伝書

秘伝書の仕様に関してはこちら

穿龍棍はG級専用武器種のため、入手した時点で「天ノ型」「嵐ノ型」「極ノ型」が解禁される。
極ノ型はZ2.3でのリファインの結果、各スタイルの集大成的な型になったため、
今となっては天ノ型、嵐ノ型、そして地ノ型を選択する利点はない。

変遷でも述べるが、天ノ型と嵐ノ型は地ノ型の空中戦が「強すぎた」ことに対し、
別の遊び方を提示するという目的があったことから、地・極ノ型と仕様が大きく異なっている。

地ノ型
MHF-GG~G6.1までは地ノ型しかなかった。
基本的には極ノ型からEXゲージ及びEXゲージ関連アクション、
空中リーチ変形、空中パイル回避を抹消したものとなっている。
また、コンボタイマーの消費スピードが速く、納刀してアイテムを使うと確実にゲージがロストしてしまうほど。

HR5の体験クエストではこれと極ノ型のものを1回ずつ受けられる。

天ノ型
EX回避を用いた「地上での俊敏性」をコンセプトとしたスタイルとしてG7で実装。
コンボゲージが上述したように攻撃力UP効果のない3段階制になっており、
その分、地上連携に限りモーション値が1.25倍されることで帳尻を合わせている(Z2.3まではコンボゲージの攻撃力UPが1段階につき0.5倍(最大1.25倍)だった)。
また、リーチ短モードでも滑空蹴りを使用することができない。

嵐ノ型とは「破壊力」という面で差別化されているため、
溜め突き、穿極拳舞は天ノ型では使用できない。
また、空中リーチ変形、空中パイル回避も同様。

嵐ノ型
溜め突きや穿極拳舞を用いた「地上での破壊力」をコンセプトとしたスタイルとしてG7で実装。
こちらはコンボゲージが一切存在せず、EXゲージのみとなっている。
地上連携の仕様は同じで、リーチ短モードでも滑空蹴りを使用することはできないのも同様。

天ノ型との差別化として、こちらはEX回避が使えない。
空中リーチ変形、空中パイル回避も同様である。

天ノ型もそうだが、Z2.3まではコンボゲージを最大まで溜め切った(秘伝スキルなし)極ノ型と、
素の天・嵐ノ型が地上連携で互角の火力を有していた。
つまり、コンボゲージを溜めなくてもMAX相当の火力が得られる天・嵐のほうが、場合によっては強いと判断されるケースも度々起こっていたようだ。
現在でも、ゲージ2本溜めるまでは同様のことがいえるが、
流石に3本溜めるのに大した手間はかからず、しかも5本溜め切った際の火力差は大きいため、
天・嵐のほうが強くなるケースというのはまず存在しない。

極ノ型
穿龍棍の調整が行われたMHF-Zにて同時に実装された型で、
コンセプトとしては地・天・嵐のいいとこどりというものであった。
だが当初は空中EX回避がなく、空中リーチ変形、空中パイル回避のみの追加で、
天と嵐のアクション統合についても、上述したように天のまま、嵐のままの方がいいと言われるケースすらあった。

Z2.3にて抜本的なリファインが実施された結果、各スタイルの集大成として申し分ないものになった。
従って現在では極ノ型を選んでおけば何の問題もない。

相性

極ノ型穿龍棍は「状況を選ばない立ち回りが出来る武器種」というコンセプトがあり、
実際問題として相性が特段悪いというモンスターは存在しない。
ただし空中戦については、先述した状況の打開を図っていた2014年後半~2016年前半期までのモンスターにおいて、
「露骨な空中戦対策」を持つものがおり、それに対し迂闊に飛ぶのは危険である。
具体的には以下の通り。

【天廊の番人】
特定タイミングで翼から冷気(もしくは壊毒)を放射してくる。
使用するタイミングは決まっており、その時に飛ばなければ概ね問題ない。
また、その特性上前方には届かないケースが多く、空中EX回避で退避するという手も。
ちなみに本種実装時は空中戦の大全盛期であり、上記の技を掻い潜って攻略する動画は沢山上がっているので要チェック。

【ジンオウガ(通常種、"極み吼える")】
G級では雷光虫弾を2連発する際、2発目に限って斜め上にも飛ばす。
これは最初の1発目をジャンプ回避すると2発目が直撃するという意図らしい。
逆に言えばそれを避ければ問題ない。
極み吼えるジンオウガはこの技は使わないが、体力50%を切って覚醒すると滞空状態の穿龍棍にピンポイントで雷を落とすようになる。
即座に撃墜されてしまうため、覚醒後は地上戦重視で。

また、飛べるとは言えあくまで打撃武器種なので、
跳んで狙える部位に打が大して効かないモンスターについては、適応撃スキルなどを使わないと有効打が期待しづらい。
ちなみにマグネットスパイクと違い、ラヴィエンテ猛狂期の背中に直接ジャンプ回避で飛び乗ることができない。

基本の立ち回り

極ノ型
PT構成や狩場の状況を見て、自分がどの役回りをするのが良いのか判断するとよい。
例えばスタンしやすいモンスターなのにPTに打が居なければ、EX溜め突きなどでスタンを狙いにいくと全体の与ダメージUPに繋がる。
PTが尻尾斬りに難儀しているようなら龍気穿撃で出血を狙う、頭上を取った方がモンスターを翻弄できるなら空中戦重視で攻め、
逆に飛ばずに他メンバーと一緒に殴った方がいいなら地上戦主体で……など、出来る事は豊富にある。

また、コンボゲージはある程度殴ったり避けたりしないと溜まらないが、コンボゲージが少ない間は高火力を発揮できない
そこで最初だけは狙う部位を集中し、龍気共鳴を早く発動させてゲージをMAXにしてしまうという手がある。
コンボゲージMAXを維持していればEXゲージもすぐ溜まるようになり高い火力も出せて一石二鳥。
EXゲージについてはある程度は管理しないといけないが、上記の状況であれば殴ってれば溜まるので、
保険として残すにしても1~2ブロック程度で、後は気軽に吐き出していった方がよい。

昔はともかく今の穿龍棍だと、中途半端では極ノ型といえど器用貧乏になりがち。メリハリのある運用を心掛けたい。

地・天・嵐ノ型
先述した通り、今となってはあえてこれらの型を使う理由はない。
似たような立場であるスラッシュアックスFと違いこちらは地ノ型が極ノ型の完全下位互換なので、猶更である。

変遷

穿龍棍はMHF初の新武器種として実装されたが、一部の予想に反し、強武器として爆裂的な人気を有するに至った。
しかもそれが今までMHFで正義と言われていた「ハメ」「机上のDPS」に一切頼らない強さであったことで、
外部から効率厨御用達とすら揶揄されていたMHFの空気を激変させ、
現在のガチンコ上等の空気を確固たるものにし、効率厨の淘汰にまで至ることになった。
かつて体験会で「(穿龍棍でMHFが)変わるぞ」と発言したプレイヤーがネタにされていたのだが、
結果論で言えばネタではなく本当にMHFが変わることになった。

しかしながら、それによって「穿龍棍一強」と揶揄される状況が起こるのは必然であった。
特に問題視されたのは「空中戦」の存在であり、MHF-G7で実装された天・嵐ノ型はこれに対し「地上戦特化」というスタイルを提示した他、
G5より既存武器種の大幅なてこ入れが続いていたものの、「穿龍棍の空中戦一強」という空気を払拭するには至らなかった。

空中戦が強かった理由としては、先述の通りモーション値が現在の1.5倍以上あったことが第一であるが、
それでも飛びぬけて高いという訳ではなく、もう一つの理由があった。
それは当時の「リーチ短モード」の仕様(ゲージ蓄積量UP効果はない)であった「効果肉質特効」である。

+ 効果肉質特効について
当初のリーチ短モードでは、「(一番柔らかい打肉質+一番硬い打肉質-攻撃部位の打肉質)」でダメージが計算される仕様があった。
例えば頭60・胴30・脚15の肉質を持つモンスターの場合、リーチ短では頭15、胴45、脚60となる。
つまり硬い部位によく攻撃が効くようになるという訳である。
そしてリーチ短は先述の通り、滑空蹴りなど空中戦に向いたリーチになっているのだが、
GG当初までの実装モンスターは、大体リーチ短であれば空中から攻撃できる部位がすこぶる柔らかくなる配分で、
リーチ短の空中戦を行うことで突出した火力を引き出せていたのである。

バサルモスや頭と尻尾を硬化させてしまったイナガミなど、明確な弱点のない全体的に硬いモンスターではこの特性を活かせないが、
前者については浮いていれば反撃を貰いにくいためデメリットになることはなく、
それ以後の実装モンスターも、リーチ短の空中戦では肉質が硬くて向いていないというものはいても、
それはつまりリーチ長の空中戦なら効果的ということで、打開策にはならなかった。

ちなみに、弱点特効スキルは「変化した肉質」を元に計算される。上記の場合で言えば頭は15のままで、胴50、脚65となる。
あくまで変化するのは打撃肉質のみである。斬・弾はリーチ短でも変化していない。
そのため、適応撃スキルを発動させていると「変化した打肉質」VS「素の斬・弾肉質」となり、ダメージの大きい方の攻撃系統が適用されるようになる。
故に適応撃スキルは当時の仕様ではほぼ意味のないものになってしまっていた。

そして新たな型が実装されるMHF-Zアップデートに合せて、弱体化も含めた見直しが実施された。
弱体化に踏み切ったのはMHF-G1以来のことで、賛否両論覚悟の上でとの事。
後述するが、滞空連携1~3のモーション値・気絶値が弱体化され、
リーチ短の効果肉質特効に、与ダメージ0.8倍の補正がかかる調整が行われた。
実はこの頃から「空中戦の依存」に危惧する声はそこかしこから出ており、地上戦メインで戦うプレイヤーも見られた。
そのためZ直後はそれなりの人気を堅持していたのだが、時間の経過に伴い上記の面が重く響くようになり、
2017年末頃になると人気が近接武器ワースト近くまで落ち込んでしまっていた。

そこで2018年4月のアップデート(Z2.3)にて再度の調整、というか大規模リファインが実施され、
全体的な火力のテコ入れやリーチ変形設定の再定義、空中戦における新たな選択肢の提示、狩猟にメリハリをつける龍気共鳴などの新要素が備わり、現在に至っている。

調整時期 調整内容
Z 滞空時間延長、空中ステップを2回使用可能に
リーチ短時に与ダメージ・気絶値0.8倍の補正追加
滞空連携1~3のモーション値・気絶値弱体化
ジャンプ回避の無敵時間短縮
巧撃、氷界創生、纏雷、消費特効などの穿龍棍装備時の効果上方修正
Z2.3 リーチ短・長の効果再定義(リーチ短時の効果肉質特効を撤廃、与ダメージ、気絶値0.8倍補正も撤廃)
コンボゲージの攻撃力UP補正を0.05倍/1ゲージ→0.1倍に変更
巧流スキルを穿龍棍で発動した際の効果上方修正
龍気共鳴の追加、極ノ型に空中EX回避の追加
着地時のEX回避派生をスムーズに行えるよう調整

※各スキルの上方修正内容について
巧撃:地ノ型での有効時間を6秒→15秒に延長(他の型は元から15秒)
氷界創生:段階を進めるための手数を緩和。ちなみにZ以前は第3段階目に至るにはトータルで1分半前後殴り続けないと移行できない程のヒット数が要求されていた。
纏雷:滞空の攻撃アクション、空中での回避(ジャンプ回避も含む)で溜まる蓄電ゲージの量を上方修正。
消費特効:斬れ味増加量を緩和
状態異常追撃:追加ダメージを上方修正
巧流:斬れ味回復量を上方修正(以前はEX回避、パイル回避が8、それ以外は2であった)

武器選定

2016年以降はそうでもないが、それ以前は属性値が低い武器が多くとにかく物理最優先という風潮があった。
現在では双剣以上片手剣未満の属性値になっているものが殆どで、属性の吟味も重要なものとなっている。
ただし双剣同様、最初の内は斬れ味消費がやや激しいという問題に直面するため、
一番最初は斬れ味ゲージ(紫か空)の長い武器を選定したほうがよいかも。
そういう意味で、ハンターズクエスト★1の「獲得せよ!対極龍武器!」で入手できる「磁界ノ王ヲ征ス穿龍棍」は、
作成が非常に楽な割に長い紫ゲージ、高い攻撃力と属性値を備えており、最初の1本として非常に優秀。

状態異常武器はいずれも辿異種戦を視野に入れても実用性がある属性値になってはいるが、
実装当初麻痺棍が猛威を振るいすぎたせいで、麻痺属性値は実装から4年以上経った現在でも初期の実装品を超えるものが存在しない。
双剣同様毒属性との相性はかなりよくなっている。

なお、GGというG級全体で見れば古株の実装武器であることから、初期のG級武器には、白ゲージしかないようなものも多い。
使えないわけではないが、強化の手間に見合うかは別問題である。

余談だが遷悠武器は全モンスター分実装されている。
これは、遷悠種のコンセプトが"CSシリーズプレイヤーのMHFへの誘導"であるため、
Fにしか存在しない穿龍棍が目玉要素になり得たからだと思われる。
ただし乱叛棍アルグランを除き、剣神+2スキル発動を前提とした斬れ味になっているので注意。

注目スキル

基本的な攻撃系スキルや耳栓といった保護スキルの他に、穿龍棍に有用なスキルの紹介。
G級専用武器種であるが基本的な考え方は他武器種と同じ。
ただし、実質的に穿龍棍のエントリー防具となるフロガダGXで発動するものを除き、
現在のG級で単独発動が難しいものについてはG級スキルのみ記載しているので、詳しくは個々で検索の事。
スキル選択の項も参考に。

スキル 説明
非G級スキル
剣術+2 フロガダGX一式で発動するスキルで、攻撃が2回ヒットするようになる。
双剣同様、純然たる火力スキルとして機能するようになっている。
ただしフロガダを除くと単体発動は厳しい。後述の剣神+2で。
格闘王 フロガダGX一式で発動するスキルで、体術アクションの威力をUPし、
空中でヒットした場合の浮き上がり補正を強化する。
フロガダでなくても「体術珠G」2個で発動するにはするのだが、
ある程度G級を進めるとその余裕も乏しくなりがち。
また、キック系アクション以外は強化されない。
かつて空中戦一強だった時代には超重要スキルだったが、
現在はあるに越したことはないという程度の位置づけ。
枠とスロットに余裕があるなら出す程度でよいだろう。
回避性能 フロガダGXの一部部位にSPがあり、回避性能+1程度なら簡単に出せる。
フレーム回避をメインにする穿龍棍にとって相性は非常に良い。
G級複合スキルや遷悠防具ナルガシリーズなど発動手段は豊富にあるが、
NPCとの狩りだと腐りやすいのがネック。
出来れば、抜納術+2や激励+2(3)など複数の効果があるもので発動させたい。
希少スキル
適応撃 体力100以上の場合、斬、打、弾で最も効果的な系統を計算しそれに基づいて系統を変化させる。
かつては実質無意味なスキルだったが、
リーチ短モードの仕様が変わった現在であれば十分実用的。
また、多くのモンスターで出血に頼らずとも尻尾切断が狙えるようになる。
特に辿異種などの低防御率モンスターの尻尾を切る場合に有効。
状態異常追撃 毒属性との相性が良いスキル。
ただしこれ単独で発動させるよりは、G級スキル「怪奇」の方がよい。
氷界創生 攻撃を継続して当てていくことで、モンスターにスリップダメージを与える空間を作りだす。
継続して攻撃を当てることで段階(ダメージ量及び有効範囲)が強化される。
張り付いて、或いは文字通り頭上を取る穿龍棍との相性は良く、
肉質が全般的に硬いモンスターには特に効果がある。
実質辿異種戦に限定されるが、部位破壊が未発動と比べ若干しづらくなるケースもあるので、
相手によって使い分けるのも手。
G級スキル
剣神+2 斬れ味レベル+1、業物+2、剣術+2の複合スキル。
これがあれば斬れ味問題は大方クリアできるので、フロガダからのステップアップに。
巧流 フレーム回避に成功すると斬れ味が回復するスキル。
コンボゲージと違い、スリップダメージ空間などで回避をしても回復する。
通常回避では4、EX回避/空中EX回避/パイル回避は10(後方の地上EX回避のみ9)回復し、
剣神+2と組み合わせれば相当斬れ味を長持ちさせられる。
辿異スキル<<巧流強化>>と組み合わせると更に効果的。
巧撃 フレーム回避に成功すると15秒間武器倍率が+100される。
例によって相性の良いスキルである。
纏雷 移動、回避、攻撃でゲージを溜め、MAXになると1分間機動力UP+全部位肉質+5などの効果が得られる。
比較的弱点を狙いやすいとは言え、昔と違い常時狙える訳ではないため全部位肉質+5の恩恵は大きい。
攻撃でゲージを溜める場合はEX溜め突きを主にするとよいかも。
猛進 攻撃を加えていくと攻撃力が段階的にUPし、一定段階になると抜刀ダッシュのスタミナ消費無効も得られる。
武器を仕舞うと効果がリセットされるが、基本出しっぱなしで戦う穿龍棍ではペナルティになりにくい。
幕無 攻撃を加えていくと会心率と会心ダメージが強化されるスキル。
穿龍棍は手数の割に発動に必要な攻撃回数が他武器種と同等程度になっており、
非常に相性の良いスキルとなっている。
会心率オーバーの懸念を考えると、閃転スキルと併用するのが望ましい。
怪奇 先述した状態異常追撃に加え、状態異常値を1.1倍する状態異常攻撃強化と、
異常値に補正がかかる代わりに100%状態異常エフェクトが出る「劇物取扱皆伝」の複合スキル。
発動に必要なSPは高いが、毒武器との相性は抜群。
発生する追加ダメージは肉質無視(全体防御率の影響を受ける)だが状態異常値に依存している。
このため元から異常値が低い麻痺と睡眠ではそこまで便利ではない。
手練 集中と体術スキル、そして味方攻撃時のリアクション無効を複合したスキル。
効果だけを考えると全武器種中最も相性が良いのだが、
集中にせよ体術にせよ必須ではなくなっているため重要性は低い
辿異スキル
巧流強化 巧流スキルの効果が発動した際、斬れ味消費が一定回数無効化され、
更にモーション値30の追加エフェクトダメージを与える。
追加ダメージによってEX回避の火力を大きく伸ばせる。
斬れ味消費無効については数発殴ると消えるが、
元から斬れ味の減らない蹴りではスルーされるためかなり持ちが良い。
なお追加ダメージは武器倍率・斬れ味補正有効、会心値無効、攻撃系統は斬打100%で有効な方が適用される模様。
巧撃強化 巧撃スキルの効果発動中に再度回避を成功させると、攻撃力増加の補正が強化される。
巧撃強化+1と+2は一度にUPする攻撃力が異なるが上限は一緒。
上限に達するとエフェクトがオレンジ色になる。
穿龍棍の場合、もちろん相性は良いのだが、
フル活用することを考えると(空中)EX回避を積極的に用いて効果を得ていきたい。

運用に注意が必要or立ち回りで相性が変わるスキル


スキル 説明
非G級スキル
砲術神 EX溜め突きの衝撃波、穿極解放、龍気穿撃のダメージを強化する。
EX溜め突きとの相性が特に良いスキルなのだが、
逆に言えばこれをあまり使わない場合は(龍気穿撃のダメージ自体がしょぼいこともあり)役に立ちづらい。
G級のこれを複合する「紅焔の威光+2」についても一緒だが、
内包する別スキルに用事がある場合はこの限りではない。
集中 龍気の蓄積量がUPし、各種溜め技の溜め時間が短縮される。
便利なスキルではあるのだが現行の環境では発動自体が難しい。
また、元から溜め速度の速いEX溜め突きでは極端な恩恵が得られない。
手練についても同様。
希少スキル
闘覇 発動させると抜刀中に攻撃力1.2倍、スタミナ減少状態となる。
(空中)EX回避以外にスタミナ無消費の防護手段を持たない(厳密にはあるが)穿龍棍との相性は正直悪いが、
逆に言うとEX回避で全部攻撃を避けられるなら使えないこともない。
なおジャンプ回避と任意受け身はスタミナが減るので、スタミナ0では跳べず、
それ以前に飛んでいてもスタミナ0で被弾すると転がってしまう。
いずれにせよ、回避手段がほぼEX回避一本になってしまうため上級者向けのスキルである。
MHF-G7~Z初期までは穿龍棍天ノ型の地上戦の火力を補うため強引に使う例もあったようだ。
雌伏 ガードに成功すると攻撃力が段階的に増加する。
穿龍棍のガード性能は低いため通常運用ではこのスキルを活かすのが難しい。
「攻撃無効化時間」はガード扱いのため、必然的にこれを活用することになるのだが、
ある意味闘覇以上に運用難度の高いスキルになってしまう。
腕に自信があるならどうぞ。
絶対防御態勢 かつて、穿龍棍と共に猛威を振るい、棍との相性最高と言われていたスキル。
攻撃を一度だけ無効化するバリア(アーマー)を展開する。
このアーマーは被弾もしくはガード成功で剥がれ(厳密にはガード成功したと見做されない)
攻撃力が一定時間低下した後元に戻る。
保護スキルとして考えると現在でも別に相性自体悪いわけではないのだが、
ガード、つまり「攻撃無効化時間」でもアーマーが割れてしまうため、
それが暴発することで火力ダウンが発生する危険がある。
また、そもそも棍+本スキルが猛威を振るったのは本スキルの元のペナルティが「被ダメージUP」であり、
絶対防御で耐えて殴り続けるごり押しが成立したからである。
G級スキル
溜め威力UP 溜め攻撃と溜め突きの威力をUPする。
威力上昇幅はかなり大きいのだが、これまた溜め攻撃を使わない場合役に立ちにくい。
また、「紅焔の威光+2」に比べ溜め威力UP+2はやや発動させづらく、
EX溜め突きに限って言えば紅焔の威光+2の方がダメージ強化が大きいのも留意点
(それぞれ別の部分を強化するため、両方発動できるなら発動したほうがいい)。
鉄腕 攻撃無効化時間を延長するのだが、発動が面倒。
大抵の場合はスキルカフが占有されてしまう。
属性特効 属性肉質20以上の部位に攻撃すると属性肉質がプラスされる。
だがかつての名残※か、近接武器では最もプラス補正が低くなっている。
そのため発動しても損はないがメリットも大きくない。余裕があれば。

※変遷の項で述べた「穿龍棍一強」を抑えるための策と見られるが、こちらはZ、Z2.3でも上方修正されていない。

特殊なシジル

  • [棍]EXゲージ
EXゲージの蓄積量をUPする。コンボゲージはUPしない

  • [棍]Cタイマー
コンボタイマーのリセット時間が緩和される。
極ノ型ではかなり長持ちするようになるため、あるとゲージロストを回避しやすくなる。

秘伝スキル

秘伝防具の効果や仕様に関してはこちら

穿龍棍技【穿凰】
  • 超高級耳栓発動
  • 攻撃力1.2倍
  • 弾かれ無効
  • コンボゲージ、EXゲージが1ブロック分増量される
  • EXゲージの蓄積量がUPする

穿龍棍の秘伝スキルは棍と同時に実装されたが、当時はEXゲージがなかったためそれに対応する効果もなかった(G7で追加)。
コンボゲージの補正も、当時は1ブロック5%だったため最大で130%(元との差は1.04倍。現在は1.06倍)と微弱なもので、
実質的には穿龍棍の攻撃力を1.2倍し、おまけで少し強化されるという位置づけであった。
ただ「穿龍棍一強」時代には、当然穿凰スキルの人気も高く、"非秘伝の1.56倍"というとんでもない強化になるとさえ言われていたこともあった。*2

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最終更新:2019年03月05日 18:57

*1 言うなれば、杭打ち(パイル)機構を内蔵したトンファー。なので、コンシューマーの「操虫棍(薙刀状の武器)」とはコンセプトが似通ってはいるが別物である

*2 秘伝スキルの1.2倍と、コンボゲージ最大時の1.3倍を乗算したもの。ただし非秘伝でも1.25倍にはなるので、実際の差は1.248倍である。上記は当時の一強状態に尾ひれがついたものと言える