TOKYOヤマノテBOYS SWEET JELLY BEANS

制作:Rejet
公式サイト注意:開くページによってムービーまたは効果音が流れます (10/4現在)


製品概要

タイトル TOKYOヤマノテBOYS SWEET JELLY BEANS
ジャンル 運命の七日間恋愛AVG
対応機種 Windows XP/Vista/7
定価 6,980円(税抜6,647円)
発売日 2012年1月13日

要点

  • 2011年に発売された『TOKYOヤマノテBOYS』シリーズのオールスターディスク。
  • 「ジャンル:運命の七日間恋愛AVG」と謳っているが、七日間ストーリーが存在するのは11人中2人しかいない。
  • 残りの9人は3×3グループにわかれたグループEDしかなく、期間も三日目で強制終了する。
  • その為かスキップを使用すれば1人15分かからずに攻略でき、フルコンプは1日で可能。
  • 上記9人との後日談は今年の4月、6月、8月に発売が決定しているファンディスクに収録されることが判明しており、明らかな有料体験版である。
  • 上記の4月、6月、8月に発売されるものは、実際は2011年に発売されたものの後日談であることが判明。よって今作はこれで完成品であることが明らかになった。
  • 前作の本編ディスクは通常版 3,500円(税込)であったが、今作はオールスターディスクでしかも上記の内容に関わらず通常版 6,980円(税込)と値上がりしている。

選評

選評1

共通ルート3日→エンディングっていう短すぎる構成で個別ルートや個別エンディングは無い。
前作では作中期間共通ルート3日、個別ルート4日の7日間だったから大幅ボリュームダウンなのに、値段は倍以上になってる。
1時間もかからず終わってしまう。
攻略対象9人でオールスターディスクと謳っていて逆ハーなんだが、結局は3人ずつの決められたグループで行動するし、共通ルートが
3つあるだけっていった感じ。

さらに、このディスクに沿った内容のFDの制作発表済みしてるから、どう考えても共通ルートの後に無理矢理エンディング付けてだけ
売りました状態なんだが・・・。
個人的にはオールスターディスクと言っていても個別エンディングが無い時点でクソだと思う。

追加された攻略キャラ(2人いた)のうち1人プレイしてみたんだが、途中でフリーズしてしまって進めない。
前作ではどのディスクでもフリーズなんてしなかったんだが・・・。
もちろん、動作環境は満たしている。
肝心の追加キャラのシナリオがプレイできていないので今の時点でクソゲーだと決めつけるのは難しいから他の人のプレイ報告欲しいかも。


勢いで書いたせいか一部訂正↓
前作の攻略対象9人に関しては、2人きりになるといったことすらあまり無い。
告白大会という大会の中での出来事を書いている作品なんだけど、主催者が最初、大会の説明で「3日目までは団体戦で9人全員と合同デート、
4日目以降はマンツーマンデートをしてもらう」って言っているんだが、4日目以降のマンツーマンデートは収録されていない。
パラメータ表示も個別ではなくて、3人で分けた班分け後のグループだけだから個別ルート見落としたも無さそうだ。
一応、最後に選択肢で1キャラだけ選ぶことになるんだがエンディングというほどでもない気がする。

システムについては、クソだと言えるほどではないが前作よりも劣化してる。
まず、サブキャラには声が無い。
次に、ホイールでバックログが見れたんだがその機能も無くなっている。

前回まであったのに消えた要素がもう1つ。
前作までは7日の間にあった出来事をキャラがブログに書いていて、それをプレイ中に見れたんだが、そのブログ自体も無くなってる。
新規攻略キャラの一人は彼女持ちなのが前作で明らかになってるから、エンディングはあれど攻略って感じではないと予想。

公式サイトの説明文やパッケージ裏にも

「弾けるほど、新鮮で甘酸っぱい―――。
―――――――今、宝石の様な新しい運命の七日間が幕を開ける!」

と書いてあるし、ウェブサイトでの特集の製品紹介に
「【ジャンル】運命の七日間恋愛AVG」
とも書いてあったなのに実際は3日間だけなのは詐欺だと思う。

ただ、キャラ崩壊は特に無いし、萌えもちゃんとあった。
でも、値段は前作の倍なのに分量は半分以下と明らかに値段に見合わないし、前作にあったものが削減されていたり出来自体は酷いと思うから
良くてガッカリゲー、悪くてクソゲーって感じかな・・・?

3日間についてだけど、バレスレ観た後確認したら公式サイトや説明書には無かったけどガルスタ1月号に
『今回の物語は、このTYB開始直後の3日間が舞台』
と書いてあった・・・。
  • お値段フルプライスで1キャラ1時間かからないボリューム
  • サブキャラにはボイス無し
  • 共通ルートのみで個別ルート無し、甘い台詞は混ざっているが普通の会話なので恋愛過程不明
共通ルート後、作中の説明より個別ルートがあるであろう4日目~6日目のシナリオは無く、7日目に名指しでキャラ選んでエンディングという
明らかに手抜きで実質3日目で終了。

余談:
自分のPCではフリーズのためプレイ続行不可(どうやっても治らないから問い合わせしといた)
公式通販で予約して買ったんだが、予約特典が同梱されてなかった(問い合わせ済み)

選評2

昨年4月~8月にかけて、3本にわたって展開されたTOKYOヤマノテBOYS。
1つのディスクでは3キャラしか攻略できなかったこの作品に、9人と恋愛できるファンディスクが
『全員と合同デートを行なえる、逆ハーレム状態!?
弾けるほど、新鮮で甘酸っぱい―――。
―――――――今、宝石の様な新しい運命の七日間が幕を開ける!』
とのうたい文句と共に年始早々に発売した。

その名も「TOKYOヤマノテBOYS ALL STAR DISC SWEET JELLY BEANS」
このディスクは本編攻略キャラ9人に加え、告白大会の主催者と本編の真相ルートの核を担うキャラも攻略可能となっていて、計11人と恋愛をする
ことができる。

この作品は、年に一度開催される告白大会を舞台にしておりそこに出場するキャラと主人公の話である。
攻略キャラ9人にアピールされ、そのアピールで最もドキドキしたものを主人公が選ぶという現実ではありえない夢のような作品だ。
ゲーム開始時に、告白大会の主催者から
「初日~3日目までは3人1組のチームに分かれて団体戦でアピール合戦を行なってもらい、どのグループが良かったかを選んでもらう。
そして、4日目以降はそこからさらに1人を選び丸1日一対一でのデートを楽しんでもらい、7日目で選ばれた人がNo.1になり、結ばれた二人には
真実の愛が芽生える」
といった内容を説明される。

発売済みの本編とは違う、新しい7日間の告白大会にワクワクしたファンも大勢いただろう。
しかし、蓋を開ければ実質3日間しかシナリオが収録されていないキャラがほとんど、フルコンプするのに1日かからないスカスカディスクであった。
合同デート3日目の夜のデートで明日から始まる個別デートに向けて良い雰囲気になったところで画面が暗転し、外伝シナリオ開放ついて書かれた
システム文が表示されて終わってしまったのだ。
恋愛AVGなのに恋愛エンディングが用意されておらず、まさかのシナリオ強制終了に唖然となったのは言うまでもない。
「新しい運命の7日間」とはなんだったのか、消えた4日間はどこにあるのか。
一対一のデートはドタキャンされてしまったのだろうか・・・。
そもそもジャンルに「運命の七日間恋愛AVG」と書いてあるのは誤植なのだろうか。
わずか1時間で終わってしまったこの恋愛は一体何だったのだろうか。
何人攻略しても(スキップ使えば15分かからずに終わる)、最後にむなしく「真実のシークレットテイルを開くにはあと●人」の文字が表示されるだけ。
むしろ、このシステム文が「バグといった製品不良ではない。仕様である。」という現実を親切にも知らせてくれるのだ。
ちなみに、3日目までの団体戦も9人全員の逆ハーを楽しもうにもグループ分けが行なわれているため、1グループ+主人公の4人行動が多いことも付記しておく。

新規攻略対象である告白大会主催者にはようやく待ちに待っていた恋愛エンディング、悲恋エンディングに到達することができた。
ただ、3日目で終わることには変わりはない。7日間とは・・・以下略。
また、3日目途中まではそういった素振りを魅せることなく、3日目の夜のデートにて急接近と恋愛過程なんてものは無い。
とりあえず人気あったので攻略できるようにしましたよレベルのエンディングである。

最後の攻略対象キャラにも同じく恋愛エンド、悲恋エンドの二種類のエンドが用意されていて、こちらはなんと7日間シナリオが収録されていた。
ようやく「新しい運命の7日間」を手に入れることができた。
内容は本編の焼き増しはあったものの恋愛もしている。
このキャラのみに関して言えばクソ要素らしいものは見つからない。
しかし、パッケージ裏の説明のままの内容で攻略キャラに恋愛エンドがあるなんて「当たり前のことである」

11人を選ぶことが出来るとしていながら恋愛エンディングが用意されてないキャラ多数で実質攻略キャラ2人。
ボイスやや飛ばし気味で総プレイ時間6~8時間とフルプライスゲー(定価6,980円)としてはありえないボリュームの薄さ。
このスカスカ具合にに本編ファンの多くはぼったくられた気持ちになった。

さらに、スカスカなのは内容だけではない、なんとこの作品、今時珍しいパートボイス作品で声もスカスカなのだ。
まず、サブキャラクターには総じて声は入っていない。
余談だが、本編ではサブキャラクターも声がきちんと収録されていた。
また、この作品の舞台裏を描いた「シークレットテイル」にはサブキャラだけでなくメインキャラ達ですら声は収録されていない。(こちらは本編も同じ仕様)
他にも、大会中にキャラ達が自分の心情を書くブログといった機能も本編にはあったのだが、これも削除されている。

ここで、ファンディスクについて考えてもらいたい。
「ファン」ディスクという名の通り本編をプレイしてキャラにハマった人が主な購入層だと考えられるが、その本編で攻略できたキャラとは恋愛エンディングが
迎えられない作品に倍以上の値段をつけたものをファンディスクと呼んでいいのだろうか。
ブログといったキャラの内面を知るための萌えに繋がる機能すら削除されている作品をファンディスクと呼んでいいのだろうか。
それだけでも驚きなのだが、強制終了で恋愛が終わった攻略キャラ9人達との後日談を描いたファンディスク3本の発売が今年の4月、6月、8月に控えている。
要は、「恋愛したかったら追加料金を別途頂きます」ということなのだ。

ここまで本編ファン、本編メインキャラファンをコケにしたファンディスクも珍しい。
この作品を生み出したRejetにはゲームを量産する前にファンとはどういうものかを考えてもらいたいという切実な想いをこめて
この作品「TOKYOヤマノテBOYS ALL STAR DISC SWEET JELLY BEANS」に『クソゲー』の称号を送りたい。
最終更新:2013年02月14日 15:57