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2009 総評」(2011/02/18 (金) 23:24:10) の最新版変更点

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#contents *総評 断罪のマリア >2009年―――振り返れば、まだ歴史浅いこのスレにとってかつて無い豊作の年であったといえよう >毎年QuinRoseの一人勝ちかと思われていたこのスレに今年は大賞レベルのクソが3つも降り注いだ > >明確なセーブ領域を持たず容量の都合でセーブデータが吹っ飛ぶ可能性を秘め >バックアップもままならぬ、何処までも報われない恋愛しない鬱グロゲー「断罪のマリア」 >インスコ不良・フリーズの嵐、昨年度の大賞である本編無しでは起動しない見渡す限りの剥き出し地雷 >何が悲しゅうてひたすら罵られるのか、孤独な誰得クエストゲー「クリムゾン・ロワイヤル」 >まさかのライセンス認証、ありえないコピペCG祭り、あまつさえイベントすらコピペ >自称すぎる全年齢で双子√は3P確定です本当に(ry、人生を無駄にするクリック作業ゲー「ジョーカーの国のアリス」 > >新作を出すたびに更なるクソの極みを目指すロゼとそれに待ったをかけた花梨 >いずれ劣らぬクソっぷりにスレは大いに賑わった > >2月。2009年早々、乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーに期待の新星が現れた >花梨エンターテイメントが贈る「断罪のマリア」である >いつのまにか惚れられている主人公、見る度に顔が違い身体は複雑骨折中の立ち絵 >選択肢を一つ間違えたら愛すべき攻略対象が目玉を抉られ滅多刺し死体に。 >攻略対象が自身を鞭打ちながらひたすらに数十回「死ね」を連呼し続ける、ユーザーへの精神攻撃 >飛ばしても飛ばさなくても話の繋がらない健忘症キャラ達によるぶつ切りイベント >フルコンプボーナスはweb上に「スタッフコメント」、しかも閉鎖中 >数々のクソ要素に加え、バグではなく攻略出来ないというまさかの展開が待っていた >「エクソシストは恋などしない―――」パッケージに書かれているとはいえ >攻略対象7名各1EDで振られED悲恋ED心中ED生殺し状態ED >かろうじて恋愛っぽいEDにはもれなく将来確実に不幸になる死亡フラグが立っている >眠る主人公の頬にキスを落とし、ようやく萌えターンかと見せかけて叩き落すどんでん返しな振られEDには >ほとんどのユーザーが本気でどこかフラグを立て忘れたのだと思ったことだろう >いつのまに恋愛フラグが立ったのか分からないサブキャラとさえ >一緒に窓から飛び降り自殺EDやハサミで刺し合う心中EDなどが用意されており >フルコンプ後もひょっとしてと恋愛ENDを探してしまうほどの素晴らしい鬱っぷり >致命的バグやフリーズ無しにシナリオのみのクソさで大賞を狙うというかつてない挑戦 >乙女ゲー的クソゲーに新たな可能性を生み出した作品であった > >断マリの激しすぎるスタートダッシュに、以後のレビューがやや及び腰になったのは言うまでも無い >2作に分けてまで壮絶なストーリーが繰り広げられると思いきや >無茶なときめき展開や物欲まみれの攻略対象達、終局に死亡ED乱発 >「愛し合うだけがすべてではない」―――が、製作者は完全に何かを見誤っている「カヌチ 黒き翼の章」 >ボタンを押すたびに誰かのため息SEが聞こえてくる「蒼天の彼方」 >いっそバカゲーとして突き抜けて欲しかった、判子展開・下ネタにウヘァな「ルシアンビーズ」 >お花畑な発言を繰り返す正規軍人な艦長に突っ込み疲れる「リトルアンカー」など >クソ要素を含むガッカリゲーがいくつか姿を見せるも、断マリを超えることなく散っていった > >8月。覇王は’08年度大賞のアペンドディスク「クリムゾン・ロワイヤル」をまさかのフルプライス7,245円で発売した >インスコ2時間、本編EDの再録、当然の如く頻発するフリーズの嵐、無駄すぎるターン数 >加熱し異音を発するPC、ユーザーの日本語能力を試すかのような誤字誤用の連続 >アペンドディスクにも関わらず単独行動で孤独かつ苦痛・苦行以外の何者でもないクエストをひたすら強要され、 >プレイ時間の大半は攻略対象ではなくモンスターとの逢瀬 >ようやくイベントに入ったかと思えば「甘さ」を勘違いした萌えない無駄エロとアルツ文の洗礼 >目に痛いCG、噛み合わない視線、複雑怪奇なポーズ >メイン5名を攻略してようやく攻略できる悪魔はヒロインに対し「醜い」「愚か」「大嫌い」を連呼 >「愚か」を112回までカウントしてくれた勇者に、今はただ心安らかに眠ってくれと願う >前年度大賞の正統なる後継者として見事なクソゲーであった > >さらに10月、ロゼは今年2発目の核弾頭「ジョーカーの国のアリス」を打ち込んできた >まさかのライセンス認証、しかもチャンスは1度きりという高すぎるハードルに >レビュー無しの選考除外を狙ったかと思われたが、我等がクソゲーハンター達はそれでも特攻した >シナリオのみのクソさで猛威を振るう断マリに対抗するかの如く、 >フルコンプ可能・フリーズ無しという至極当然のシステムが初めて搭載され、ユーザー達を驚愕させた >かつてない大ボリュームのコピペイベント、相手を変えただけの切り張りコピペCG、 >全ルートで当然の如く肉体関係、ピー音多用、さくさくかさかさでろでろの反復擬音祭り >新キャラを殺害しない限り恋愛ENDに辿りつけないという斬新なフラグ >キャラ殺害を回避すれば死亡ENDという殺すか死ぬかの2択 >フルスキップで1ルートに4~5時間かかるクリック作業ゲー >致命的バグ無しでもここまでのクソゲーを作れるのだとロゼの底力を見せてくれた >だがしかし―――判子かつ事後感漂う展開ではあっても恋愛脳なエンディングが用意されていたのである > >かつてない接戦となったが、2009年の覇者と呼ぶなら >乙女ゲーの最大目的といえる「恋愛」を真っ向から全否定し >乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーに新風を吹き込んだ「断罪のマリア」こそがふさわしいといえよう > >ユーザーに一切媚ないその姿勢に敬意を表し、 >最後に大賞「断罪のマリア」からエンディングの歌詞を引用し悲痛なるユーザーの声を代弁して >2009年度を締め括ろうと思う > >「あのひとの そばに いさせて」 *総評 ジョーカーの国のアリス >2008年は、またしてもQuinRose作品、『クリムゾン・エンパイア』が栄冠を手にした。 > >二年続けてPC破壊という力技で大賞を奪われたショックからか、年明けのスレには、 >生半可なクソでは候補に上ることすら許されないような緊張感が漂っていた。 >だが、2009年は約束されたクソゲーのある年でもあった。 >一昨年と昨年の2年に亘り、「強力すぎて他タイトルが対抗できない」と言われ、登場するなり >大賞を掻っ攫って不動の地位を確立したロゼから、今年は2タイトルの発売が予定されて >いたのである。 >発売から1年経過してもクロアリのバグを直せなかったロゼの実力を知る住人たちは、新作に >厳しい目を向けつつも、どこか緩んだ気分で日々を過ごしていた。 > > > >そんな中、ロゼの三冠を妨げるかのごとく踊り出たのが、花梨エンターテイメントが >送り込んだ『断罪のマリア THE EXORCISM OF MARIA』だった。 >特筆すべきは、その余りの救いの少なさだろう。 >メイン攻略キャラ7人のうち4人が悲恋エンドという、ユーザーの需要を無視した展開は >プレイヤーを戦慄させ、「内容(シナリオ)だけならロゼの方が許せる」とまで言わしめた。 >「恋愛すると天使の加護を失う」のを理由に、主人公を “トゥルーエンドで” 突然振る >キャラがなんと複数。攻略できても心中エンドな敵キャラ。時には攻略キャラがバッドエンドで >惨殺死体となることもあり、キャラクターの様々な面を見ることができる構成だ。 > >キャラが被害者にも加害者にもなる、首切断を始めとする鬱グロ描写がふんだんに >盛り込まれ、憔悴するプレイヤーを気遣ってか、味方が「死ね」と連呼しながら自傷し、 >敵を攻撃しようとするのだが全く効果が無いシーン、とても辛そうに敵を倒すがすぐに >忘れるキャラ、5行で終わる仲間の生還シーンなど、ささやかな笑いを誘うイベントが >時折挟まれるのも嬉しい仕様。 >更には、「メイン攻略キャラの大半が、いずれ体中から羽が生え、繭になって死ぬ運命」 >という設定で、辛うじてハッピーと呼べるエンディングを迎えたキャラからも妄想補完の >芽を摘み取る念の入りようは、ユーザーに何の恨みがあるのだろうかと深く考えさせられず >にはいられない。 > >また、バックアップ不能というおまけの付いたセーブ消失バグがランダム発生、僅かな >萌えに背中を押され、有りもしないハッピーエンドを探し回るプレイヤーの無理をそっと >窘めてくれる親切設計も忘れてはならない。 >閉鎖され、正規ユーザーにも見られないコンプ特典のおかげで、エンディングの余韻は >いつまでも胸に残ることだろう。 > >さて、ここまで全くと言っていいほど乙女ゲーとしての本分を果たしていない断マリだが、 >そのキャッチコピーに偽りなし。 >「エクソシストは恋などしない」 >ユーザーに一切媚びない独自路線を突き進んだ『断罪のマリア』の台頭により、年明け早々 >住人の期待は高まるのだった。 > > > >昨年の大賞である「クリムゾン・エンパイア」の、アペンドディスク形式の続編、 >『クリムゾン・ロワイヤル』。 > >インストール必須の前作「エンパイア」は、米国にて集団訴訟を起こされたプロテクトを搭載、 >誤爆時にはOSごとふっ飛ばすほど強固に著作権を守ってくれる。 >安くはないソフト2本分の代金にプラスして、自らの財産(PC)を脅かされるスリル。 >特攻する者が現れるかどうかすらスレで長らく危ぶまれるほどだったが、勇者は現れた。 > >「57回目で数えるのをやめた」 「6ルート×15回の計90回ほどだった」 >勇者たちのフリーズ報告は凄惨を極めた。 >補足として付け足すまでもないが、勿論現在も完全パッチなど出ているはずも無い。 >前作からのファンも、新規購入者も、プレイ環境に差を生まない。これがロゼ流の心遣い >である。 >クエストが更に無駄な難易度を増したことで恋愛イベントが遠ざかり、クエストの合間に >「そら、エサだぞ」と言わんばかりに始まるイベントはと言えば、全年齢の表示を裏切る >事後描写だけが増加。気合の入ったエロ厨以外お断りの内容であった。 > >ロゼは相変わらずの安定したポテンシャルを示したが、PCあぼん報告は出なかったため >前作の独走ぶりには届かず、断マリ派、ロワイヤル派、まだ見ぬジョーカーやその他の >新作に期待する派の間で議論百出、スレは大いに盛り上がっていった。 > > > >以降は少々小粒が続く。 > >攻略キャラの髪型を変えるために髪を燃やそうと企てる主人公など、笑えるクソゲーとして >注目が集まっていた『ルシアンビーズ』。 >そういった広報が功を奏したと言っていいのか、下ネタ連発や判子シナリオなどのクソを >抱えつつも、プレイヤーは事前に覚悟完了。結果として「バカゲーとしても突き抜けたものが >無く、ネタゲー止まり」という寂しい評価となった。 > >他社の手による移植ということもあり、システム面での減点無く凡ゲーに収まるかと思われた >PSP移植版『ハートの国のアリス』だが、ネガティブな主人公の独白まみれのテキスト、 >数行のシーンで同じ単語を23回繰り返す、流されエロと殺人描写満載、ランダム要素に >振り回されてのロード地獄など、なかなかに錚々たるクソが揃っている。 >良い点と言えば、バグに心を削られることなく、ひどい内容に集中できること。ロゼスクリプト >の評判に怯えつつも好奇心を抑えきれない方には、安心して遊べるロゼゲーとしてお勧めしたい。 > >戦争中の戦艦が舞台で主人公は艦長、という設定の『リトルアンカー』は緩い作りであった。 >「作戦中だけどお見舞いの千羽鶴皆で作って」を筆頭とする数々の脳内お花畑な言動で >プレイヤーに頭を抱えさせた正規軍人主人公と、そんな主人公を容認する「優秀なクルー」 >である攻略キャラたちが、設定に惹かれた購入者を果てしないツッコミ作業に送り込む。 >「本格SF」や「シリアス戦争物」という単語が、「乙女ゲー」と結びつくことは今後も難しい >だろうと再確認させてくれる悲しい証人だった。 > >前作「白き翼の章」が「W主人公でやってはいけないこと」を網羅した作りだったために、 >このスレでも期待が寄せられていた『カヌチ 黒き翼の章』は、意外にも後編での修正を >図ってきた。辻褄無視の強引な恋愛展開をねじ込むことにより、サブ主人公マンセーで >メイン主人公が放置されるという事態が無くなったのである。 >物欲剥き出しの攻略対象、打ち切りマンガのような伏線放棄、キャラの理不尽な死亡展開、 >面倒な鍛冶システムをやり込んでも努力が結末に何ら良い変化をもたらさない仕様、 >フリーズバグなど問題点はあったが、白の章で生み出された累々たる屍を乗り越えて >『黒の章』を購入したユーザーにとっては微笑ましいようなクソさだったのだろう。見事、 >「愛せるクソゲー」としての地位を獲得し、住人たちを和ませた。 > >『誰にでも裏がある』。カヌチに引き続き、乙女ゲーでWヒロイン作品を作り出すことは難しく、 >そういう設定の時点で見えている地雷と判断すべきと教えてくれる一作。 >売りである「攻略キャラの裏の顔」は発売前の予想そのままで、盛大に名前負け。 >両主人公で攻略しないとキャラクリア後のおまけが見られない仕様で、両主人公で続けて >プレイすると、片方に思い入れがあるプレイヤーは彼氏が浮気しているような感覚が味わえる。 >更には無駄に厳しいフラグ制限、シナリオの矛盾がプレイヤーのMPを地味に削っていく。 >残念ゲーと呼ぶに相応しい出来と言えるだろう。 > >奇妙なポーズの攻略キャラ画像で、バカゲーとして期待された『暗闇の果てで君を待つ』は、 >発売前のネタ臭に反して地味な出来だった。 >探索や会話を繰り返すゲームなのに、4回タッチしてようやく行動決定というインターフェース >の悪さ、ぬるい謎解き、ほぼ全てのルートで同一内容のトリックには飛躍があるなど、 >ミステリテイストに期待した者を悉く裏切る体たらくで、「乙女ゲーならこんなものか……」と >プレイヤーを落胆させた。 > > > >レビュー投下の波も過ぎ、スレが過疎気味になりかけた頃だった。 >10月末、年末の魔物にはやや早く、一昨年の大賞である「クローバーの国のアリス」の続編 >『ジョーカーの国のアリス ~wonderful Wonder World~』が襲来した。 > >毎度バグの大漁旗を掲げてKOTYに登場し、バグゲクリエーターとして今や板外にまで >名を馳せつつあるロゼだが、ジョーカーではシステムが改善されている。 >……ロゼに倣っての誤字ではない。 『 改 善 』 されているのだ。 >フリーズ激減、コンプ可能、ブルースクリーン報告は未だ無し、という異常事態。 >飛ぶ鳥を落とし、魚を水面に浮かせるロゼの勢いにもついに翳りが見えたか。 >――……いいや、これが坂道の頂点だった。 > >まずは、乙女ゲ業界で初めて採用されたオンライン認証システムが、ユーザーに直撃する。 >普通の企業なら複数回に設定する認証回数を、一回。将来的な認証解除の予定無し。 >再認証手続きに必要な往復葉書はユーザー購入。記入不備があれば連絡も対応もされない。 >要するに、ロゼに個人情報を渡したくない人間は再認証不可、サポート終了後の保証は無し。 >さすがは企業対応に定評のあるロゼ、ネット社会では薄れがちな「画面の向こうに居る“人”」 >の存在を感じられるサポート体制だ。 >ジョーカーと名がつくだけあって、大変なババを掴まされてしまった感が否めない。 > >このゲーム一本で、デジタルデータがいかにコピーへの耐久性が高いものであるかを >実感すると同時に、プレイヤー自身の耐久性をも知ることができるだろう。 >同時攻略不可にも関わらず、ルート中の恋愛イベントのおよそ5割が他キャラルートと >同じ内容。二種類の内容を二分割し、ツギハギで三種類に増やしたエンディング。 >CGに関しても同様で、攻略対象の双子キャラがコピペで並ぶのに始まり、角度を変えて >コピペを誤魔化し、他キャラルートに流用するのは当たり前。果ては内容の被ってない >イベントにまで同じスチルを使い回し、画像を重ねる検証を行わなければどれが初見CG >なのかもわからない。 >ボリュームを売りの一つとした、フルプライスのファンディスク。腱鞘炎必至のクリック作業、 >198ターンの中身がこれであった。 > >公式アナウンス無しの攻略対象詐欺。攻略キャラの一人と主人公の姉の殺害シーンを >通過しなければ見られない恋愛エンディングは、クリア時の後味を確実に悪くしてくれる。 >公式でじっとり、いや「しっかりした性格」と紹介される主人公は、各ルートで音だけは >竹を割ったようにパカンパカンと足を開く、18禁ヒロイン顔負けの流されキャラ。 >更には、笑顔で死体遺棄する攻略キャラや、殺される所を救われたと思ったら今度は助けに >来たキャラに殺されるなど、手抜き問題以外も重症だ。 > >これまでは「プレイできないゲーム」というインパクトの裏に隠れてしまっていたが、 >フリーズ無しでも、生身一つでこれほどに強いということを、ロゼはこのジョーカーで >見せ付けた。 まさに女王の貫禄であった。 > > > >さて、候補作が出揃った所で、2009年のKOTY発表に移ろう。 > >鬱グロ失恋ゲーで、乙女ゲーの目的である恋愛を否定し、プレイヤーにハートブレイク >ショットを打ち込んだ『断罪のマリア』。 >フリーズ多発のクエスト地獄で、平和な日本にいながらにして地雷原を歩き回るような >体験ができる『クリムゾン・ロワイヤル』。 >リサイクルを繰り返し過ぎて、トイレットペーパーにすら生まれ変われなくなった残骸 >『ジョーカーの国のアリス』。 > >審査機関を通さない自称「全年齢」でのグロ&エロ、低国語力が存分に発揮された >シナリオ、キャラのDQN行動、目を疑う企業対応と、画力のせいで全身が歪んだキャラで >プレイヤーの顔を歪ませる点は、全て上記の3タイトルに共通する。 >いずれ劣らぬ際立ったクソを備えたタイトル同士が激突し、議論は踊るに踊った。 > >「恋愛できない恋愛ゲーは乙女ゲ失格。後味が悪くても最後は結ばれるジョーカーより、 > 断マリの罪は明らかに重い」 >「鬱グロはパッケージでも想像がつくし、少数でも切な萌えの需要はある。買わなければ > コピペ祭りなんてわからない。この内容をフルプライスで売りつけたジョーカーの方が悪質」 >それぞれの価値観により意見は対立。事態の解決を図り、W受賞や殿堂入り、 >ハーフイヤー大賞などの例外的措置の案が出るものの、紛糾は激しさを増す一方だった。 >そして、いつの間にか、大賞押しの総評すら出ないままロワイヤルの存在は忘れられた。 > >断マリとジョーカー、それぞれが抱えた病根は共に悪質で、どちらがより下であるかを >論理的に証明するのは、非常に困難を極める。 >それでも、ここは一年間の大賞一つを決めるスレだ。 >これから、上に書いた共通項以外の要素での対決を見てみよう。 > >前後の繋がらない健忘症シナリオと、同じ内容を何度も繰り返すアルツシナリオ。 >乙女ゲーマーに唾を吐きつける総バッドエンドと、購入者を馬鹿にしきった水増し作業ゲー。 >ここまで互角。 >対策不能のセーブ消去バグと、凶悪な設定により限界まで上がった認証という名のハードル。 > >――認証。これが、断マリとジョーカーを、これ以上無く明確に分ける要素だった。 >断マリの「風のように気ままに姿を消すセーブデータ」「非恋愛ゲー」という点も凄まじい。 >だが、絶望に苛まれても、再度立ち上がり、売って金銭的被害を減らすことは可能だ。 >認証のあるゲームは、中古売買不可能なのである。 > >更にジョーカーには、昨日まで普通に起動できていたのに、いきなり認証情報が消える >サプライズがあることが判明し、この先、往復葉書を何通買えばいいかもわからない。 >フリーズが解消されてPCへの負荷が無くなったところで、何のことは無い。 >「PCが壊れてプレイできないゲーム」が、「いつプレイできなくなるかわからないゲーム」に >変化しただけだったのだ。 > > >熾烈な女王争いは、最後の最後に、ジョーカーが一歩上回った。 >僅差とも呼べる一歩だが、一位のみを大賞とするKOTYでは絶対の差であった。 > >こうして、2009年の「乙女的クソゲーオブザイヤー」は、『ジョーカーの国のアリス』に決定した。 > >三たびの君臨。 >それも、断マリとロワイヤルの猛追を振り切っての受賞だった。 >『ジョーカーの国のアリス』、『断罪のマリア』、そしてフリーズ頻度だけを取って見れば >歴代最凶なのに、なぜか存在感の薄い『クリムゾン・ロワイヤル』。 >クソ乙女ゲ御三家が繰り広げた三つ巴の戦いと、本家、分家のKOTYでも前人未到の >三年連続王者を生み出したロゼの伝説は、きっと長く人々の記憶に残ることだろう。 > > >2009年。振り返って見れば、クソゲーそのものは豊作だった。 >乙女ゲ界に新しいクソゲーの形を知らしめた断マリの登場で、滑り出しは快調。 >予想通りの状態のロワイヤルが発売され、「今年はいい勝負が出来そうだ」という期待に >満ちていたスレは、ジョーカーが発売されてから場外乱闘の舞台となってしまった。 >激しい戦いにより、スレはボロボロ。ゲーム内容は戦いの前からボロボロ。 >ロゼや花梨に乙女ゲームを作らせることは、シロアリに家を建てさせるに等しい行為 >だったのだろうか。 >来年以降の両者の戦いがこのスレにどんな状況をもたらすか、半ば恐怖を伴う期待と >祈りを込めつつ、最後に、今年も体を張って乙女ゲ界の最底辺であり続けてくれたロゼに >以下の言葉を贈ることで、2009年の乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーを締めくくりたい。 > > >「アリスパロも、大ボリュームも、大量CG、FD商法、大歓迎! > 個性派主人公、シビアな展開、厨二病だって、気にしない! > > > ※ただし良ゲーに限る」
#contents *総評 ジョーカーの国のアリス >2008年は、またしてもQuinRose作品、『クリムゾン・エンパイア』が栄冠を手にした。 > >二年続けてPC破壊という力技で大賞を奪われたショックからか、年明けのスレには、 >生半可なクソでは候補に上ることすら許されないような緊張感が漂っていた。 >だが、2009年は約束されたクソゲーのある年でもあった。 >一昨年と昨年の2年に亘り、「強力すぎて他タイトルが対抗できない」と言われ、登場するなり >大賞を掻っ攫って不動の地位を確立したロゼから、今年は2タイトルの発売が予定されて >いたのである。 >発売から1年経過してもクロアリのバグを直せなかったロゼの実力を知る住人たちは、新作に >厳しい目を向けつつも、どこか緩んだ気分で日々を過ごしていた。 > > > >そんな中、ロゼの三冠を妨げるかのごとく踊り出たのが、花梨エンターテイメントが >送り込んだ『断罪のマリア THE EXORCISM OF MARIA』だった。 >特筆すべきは、その余りの救いの少なさだろう。 >メイン攻略キャラ7人のうち4人が悲恋エンドという、ユーザーの需要を無視した展開は >プレイヤーを戦慄させ、「内容(シナリオ)だけならロゼの方が許せる」とまで言わしめた。 >「恋愛すると天使の加護を失う」のを理由に、主人公を “トゥルーエンドで” 突然振る >キャラがなんと複数。攻略できても心中エンドな敵キャラ。時には攻略キャラがバッドエンドで >惨殺死体となることもあり、キャラクターの様々な面を見ることができる構成だ。 > >キャラが被害者にも加害者にもなる、首切断を始めとする鬱グロ描写がふんだんに >盛り込まれ、憔悴するプレイヤーを気遣ってか、味方が「死ね」と連呼しながら自傷し、 >敵を攻撃しようとするのだが全く効果が無いシーン、とても辛そうに敵を倒すがすぐに >忘れるキャラ、5行で終わる仲間の生還シーンなど、ささやかな笑いを誘うイベントが >時折挟まれるのも嬉しい仕様。 >更には、「メイン攻略キャラの大半が、いずれ体中から羽が生え、繭になって死ぬ運命」 >という設定で、辛うじてハッピーと呼べるエンディングを迎えたキャラからも妄想補完の >芽を摘み取る念の入りようは、ユーザーに何の恨みがあるのだろうかと深く考えさせられず >にはいられない。 > >また、バックアップ不能というおまけの付いたセーブ消失バグがランダム発生、僅かな >萌えに背中を押され、有りもしないハッピーエンドを探し回るプレイヤーの無理をそっと >窘めてくれる親切設計も忘れてはならない。 >閉鎖され、正規ユーザーにも見られないコンプ特典のおかげで、エンディングの余韻は >いつまでも胸に残ることだろう。 > >さて、ここまで全くと言っていいほど乙女ゲーとしての本分を果たしていない断マリだが、 >そのキャッチコピーに偽りなし。 >「エクソシストは恋などしない」 >ユーザーに一切媚びない独自路線を突き進んだ『断罪のマリア』の台頭により、年明け早々 >住人の期待は高まるのだった。 > > > >昨年の大賞である「クリムゾン・エンパイア」の、アペンドディスク形式の続編、 >『クリムゾン・ロワイヤル』。 > >インストール必須の前作「エンパイア」は、米国にて集団訴訟を起こされたプロテクトを搭載、 >誤爆時にはOSごとふっ飛ばすほど強固に著作権を守ってくれる。 >安くはないソフト2本分の代金にプラスして、自らの財産(PC)を脅かされるスリル。 >特攻する者が現れるかどうかすらスレで長らく危ぶまれるほどだったが、勇者は現れた。 > >「57回目で数えるのをやめた」 「6ルート×15回の計90回ほどだった」 >勇者たちのフリーズ報告は凄惨を極めた。 >補足として付け足すまでもないが、勿論現在も完全パッチなど出ているはずも無い。 >前作からのファンも、新規購入者も、プレイ環境に差を生まない。これがロゼ流の心遣い >である。 >クエストが更に無駄な難易度を増したことで恋愛イベントが遠ざかり、クエストの合間に >「そら、エサだぞ」と言わんばかりに始まるイベントはと言えば、全年齢の表示を裏切る >事後描写だけが増加。気合の入ったエロ厨以外お断りの内容であった。 > >ロゼは相変わらずの安定したポテンシャルを示したが、PCあぼん報告は出なかったため >前作の独走ぶりには届かず、断マリ派、ロワイヤル派、まだ見ぬジョーカーやその他の >新作に期待する派の間で議論百出、スレは大いに盛り上がっていった。 > > > >以降は少々小粒が続く。 > >攻略キャラの髪型を変えるために髪を燃やそうと企てる主人公など、笑えるクソゲーとして >注目が集まっていた『ルシアンビーズ』。 >そういった広報が功を奏したと言っていいのか、下ネタ連発や判子シナリオなどのクソを >抱えつつも、プレイヤーは事前に覚悟完了。結果として「バカゲーとしても突き抜けたものが >無く、ネタゲー止まり」という寂しい評価となった。 > >他社の手による移植ということもあり、システム面での減点無く凡ゲーに収まるかと思われた >PSP移植版『ハートの国のアリス』だが、ネガティブな主人公の独白まみれのテキスト、 >数行のシーンで同じ単語を23回繰り返す、流されエロと殺人描写満載、ランダム要素に >振り回されてのロード地獄など、なかなかに錚々たるクソが揃っている。 >良い点と言えば、バグに心を削られることなく、ひどい内容に集中できること。ロゼスクリプト >の評判に怯えつつも好奇心を抑えきれない方には、安心して遊べるロゼゲーとしてお勧めしたい。 > >戦争中の戦艦が舞台で主人公は艦長、という設定の『リトルアンカー』は緩い作りであった。 >「作戦中だけどお見舞いの千羽鶴皆で作って」を筆頭とする数々の脳内お花畑な言動で >プレイヤーに頭を抱えさせた正規軍人主人公と、そんな主人公を容認する「優秀なクルー」 >である攻略キャラたちが、設定に惹かれた購入者を果てしないツッコミ作業に送り込む。 >「本格SF」や「シリアス戦争物」という単語が、「乙女ゲー」と結びつくことは今後も難しい >だろうと再確認させてくれる悲しい証人だった。 > >前作「白き翼の章」が「W主人公でやってはいけないこと」を網羅した作りだったために、 >このスレでも期待が寄せられていた『カヌチ 黒き翼の章』は、意外にも後編での修正を >図ってきた。辻褄無視の強引な恋愛展開をねじ込むことにより、サブ主人公マンセーで >メイン主人公が放置されるという事態が無くなったのである。 >物欲剥き出しの攻略対象、打ち切りマンガのような伏線放棄、キャラの理不尽な死亡展開、 >面倒な鍛冶システムをやり込んでも努力が結末に何ら良い変化をもたらさない仕様、 >フリーズバグなど問題点はあったが、白の章で生み出された累々たる屍を乗り越えて >『黒の章』を購入したユーザーにとっては微笑ましいようなクソさだったのだろう。見事、 >「愛せるクソゲー」としての地位を獲得し、住人たちを和ませた。 > >『誰にでも裏がある』。カヌチに引き続き、乙女ゲーでWヒロイン作品を作り出すことは難しく、 >そういう設定の時点で見えている地雷と判断すべきと教えてくれる一作。 >売りである「攻略キャラの裏の顔」は発売前の予想そのままで、盛大に名前負け。 >両主人公で攻略しないとキャラクリア後のおまけが見られない仕様で、両主人公で続けて >プレイすると、片方に思い入れがあるプレイヤーは彼氏が浮気しているような感覚が味わえる。 >更には無駄に厳しいフラグ制限、シナリオの矛盾がプレイヤーのMPを地味に削っていく。 >残念ゲーと呼ぶに相応しい出来と言えるだろう。 > >奇妙なポーズの攻略キャラ画像で、バカゲーとして期待された『暗闇の果てで君を待つ』は、 >発売前のネタ臭に反して地味な出来だった。 >探索や会話を繰り返すゲームなのに、4回タッチしてようやく行動決定というインターフェース >の悪さ、ぬるい謎解き、ほぼ全てのルートで同一内容のトリックには飛躍があるなど、 >ミステリテイストに期待した者を悉く裏切る体たらくで、「乙女ゲーならこんなものか……」と >プレイヤーを落胆させた。 > > > >レビュー投下の波も過ぎ、スレが過疎気味になりかけた頃だった。 >10月末、年末の魔物にはやや早く、一昨年の大賞である「クローバーの国のアリス」の続編 >『ジョーカーの国のアリス ~wonderful Wonder World~』が襲来した。 > >毎度バグの大漁旗を掲げてKOTYに登場し、バグゲクリエーターとして今や板外にまで >名を馳せつつあるロゼだが、ジョーカーではシステムが改善されている。 >……ロゼに倣っての誤字ではない。 『 改 善 』 されているのだ。 >フリーズ激減、コンプ可能、ブルースクリーン報告は未だ無し、という異常事態。 >飛ぶ鳥を落とし、魚を水面に浮かせるロゼの勢いにもついに翳りが見えたか。 >――……いいや、これが坂道の頂点だった。 > >まずは、乙女ゲ業界で初めて採用されたオンライン認証システムが、ユーザーに直撃する。 >普通の企業なら複数回に設定する認証回数を、一回。将来的な認証解除の予定無し。 >再認証手続きに必要な往復葉書はユーザー購入。記入不備があれば連絡も対応もされない。 >要するに、ロゼに個人情報を渡したくない人間は再認証不可、サポート終了後の保証は無し。 >さすがは企業対応に定評のあるロゼ、ネット社会では薄れがちな「画面の向こうに居る“人”」 >の存在を感じられるサポート体制だ。 >ジョーカーと名がつくだけあって、大変なババを掴まされてしまった感が否めない。 > >このゲーム一本で、デジタルデータがいかにコピーへの耐久性が高いものであるかを >実感すると同時に、プレイヤー自身の耐久性をも知ることができるだろう。 >同時攻略不可にも関わらず、ルート中の恋愛イベントのおよそ5割が他キャラルートと >同じ内容。二種類の内容を二分割し、ツギハギで三種類に増やしたエンディング。 >CGに関しても同様で、攻略対象の双子キャラがコピペで並ぶのに始まり、角度を変えて >コピペを誤魔化し、他キャラルートに流用するのは当たり前。果ては内容の被ってない >イベントにまで同じスチルを使い回し、画像を重ねる検証を行わなければどれが初見CG >なのかもわからない。 >ボリュームを売りの一つとした、フルプライスのファンディスク。腱鞘炎必至のクリック作業、 >198ターンの中身がこれであった。 > >公式アナウンス無しの攻略対象詐欺。攻略キャラの一人と主人公の姉の殺害シーンを >通過しなければ見られない恋愛エンディングは、クリア時の後味を確実に悪くしてくれる。 >公式でじっとり、いや「しっかりした性格」と紹介される主人公は、各ルートで音だけは >竹を割ったようにパカンパカンと足を開く、18禁ヒロイン顔負けの流されキャラ。 >更には、笑顔で死体遺棄する攻略キャラや、殺される所を救われたと思ったら今度は助けに >来たキャラに殺されるなど、手抜き問題以外も重症だ。 > >これまでは「プレイできないゲーム」というインパクトの裏に隠れてしまっていたが、 >フリーズ無しでも、生身一つでこれほどに強いということを、ロゼはこのジョーカーで >見せ付けた。 まさに女王の貫禄であった。 > > > >さて、候補作が出揃った所で、2009年のKOTY発表に移ろう。 > >鬱グロ失恋ゲーで、乙女ゲーの目的である恋愛を否定し、プレイヤーにハートブレイク >ショットを打ち込んだ『断罪のマリア』。 >フリーズ多発のクエスト地獄で、平和な日本にいながらにして地雷原を歩き回るような >体験ができる『クリムゾン・ロワイヤル』。 >リサイクルを繰り返し過ぎて、トイレットペーパーにすら生まれ変われなくなった残骸 >『ジョーカーの国のアリス』。 > >審査機関を通さない自称「全年齢」でのグロ&エロ、低国語力が存分に発揮された >シナリオ、キャラのDQN行動、目を疑う企業対応と、画力のせいで全身が歪んだキャラで >プレイヤーの顔を歪ませる点は、全て上記の3タイトルに共通する。 >いずれ劣らぬ際立ったクソを備えたタイトル同士が激突し、議論は踊るに踊った。 > >「恋愛できない恋愛ゲーは乙女ゲ失格。後味が悪くても最後は結ばれるジョーカーより、 > 断マリの罪は明らかに重い」 >「鬱グロはパッケージでも想像がつくし、少数でも切な萌えの需要はある。買わなければ > コピペ祭りなんてわからない。この内容をフルプライスで売りつけたジョーカーの方が悪質」 >それぞれの価値観により意見は対立。事態の解決を図り、W受賞や殿堂入り、 >ハーフイヤー大賞などの例外的措置の案が出るものの、紛糾は激しさを増す一方だった。 >そして、いつの間にか、大賞押しの総評すら出ないままロワイヤルの存在は忘れられた。 > >断マリとジョーカー、それぞれが抱えた病根は共に悪質で、どちらがより下であるかを >論理的に証明するのは、非常に困難を極める。 >それでも、ここは一年間の大賞一つを決めるスレだ。 >これから、上に書いた共通項以外の要素での対決を見てみよう。 > >前後の繋がらない健忘症シナリオと、同じ内容を何度も繰り返すアルツシナリオ。 >乙女ゲーマーに唾を吐きつける総バッドエンドと、購入者を馬鹿にしきった水増し作業ゲー。 >ここまで互角。 >対策不能のセーブ消去バグと、凶悪な設定により限界まで上がった認証という名のハードル。 > >――認証。これが、断マリとジョーカーを、これ以上無く明確に分ける要素だった。 >断マリの「風のように気ままに姿を消すセーブデータ」「非恋愛ゲー」という点も凄まじい。 >だが、絶望に苛まれても、再度立ち上がり、売って金銭的被害を減らすことは可能だ。 >認証のあるゲームは、中古売買不可能なのである。 > >更にジョーカーには、昨日まで普通に起動できていたのに、いきなり認証情報が消える >サプライズがあることが判明し、この先、往復葉書を何通買えばいいかもわからない。 >フリーズが解消されてPCへの負荷が無くなったところで、何のことは無い。 >「PCが壊れてプレイできないゲーム」が、「いつプレイできなくなるかわからないゲーム」に >変化しただけだったのだ。 > > >熾烈な女王争いは、最後の最後に、ジョーカーが一歩上回った。 >僅差とも呼べる一歩だが、一位のみを大賞とするKOTYでは絶対の差であった。 > >こうして、2009年の「乙女的クソゲーオブザイヤー」は、『ジョーカーの国のアリス』に決定した。 > >三たびの君臨。 >それも、断マリとロワイヤルの猛追を振り切っての受賞だった。 >『ジョーカーの国のアリス』、『断罪のマリア』、そしてフリーズ頻度だけを取って見れば >歴代最凶なのに、なぜか存在感の薄い『クリムゾン・ロワイヤル』。 >クソ乙女ゲ御三家が繰り広げた三つ巴の戦いと、本家、分家のKOTYでも前人未到の >三年連続王者を生み出したロゼの伝説は、きっと長く人々の記憶に残ることだろう。 > > >2009年。振り返って見れば、クソゲーそのものは豊作だった。 >乙女ゲ界に新しいクソゲーの形を知らしめた断マリの登場で、滑り出しは快調。 >予想通りの状態のロワイヤルが発売され、「今年はいい勝負が出来そうだ」という期待に >満ちていたスレは、ジョーカーが発売されてから場外乱闘の舞台となってしまった。 >激しい戦いにより、スレはボロボロ。ゲーム内容は戦いの前からボロボロ。 >ロゼや花梨に乙女ゲームを作らせることは、シロアリに家を建てさせるに等しい行為 >だったのだろうか。 >来年以降の両者の戦いがこのスレにどんな状況をもたらすか、半ば恐怖を伴う期待と >祈りを込めつつ、最後に、今年も体を張って乙女ゲ界の最底辺であり続けてくれたロゼに >以下の言葉を贈ることで、2009年の乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーを締めくくりたい。 > > >「アリスパロも、大ボリュームも、大量CG、FD商法、大歓迎! > 個性派主人公、シビアな展開、厨二病だって、気にしない! > > > ※ただし良ゲーに限る」 *総評 断罪のマリア >2009年―――振り返れば、まだ歴史浅いこのスレにとってかつて無い豊作の年であったといえよう >毎年QuinRoseの一人勝ちかと思われていたこのスレに今年は大賞レベルのクソが3つも降り注いだ > >明確なセーブ領域を持たず容量の都合でセーブデータが吹っ飛ぶ可能性を秘め >バックアップもままならぬ、何処までも報われない恋愛しない鬱グロゲー「断罪のマリア」 >インスコ不良・フリーズの嵐、昨年度の大賞である本編無しでは起動しない見渡す限りの剥き出し地雷 >何が悲しゅうてひたすら罵られるのか、孤独な誰得クエストゲー「クリムゾン・ロワイヤル」 >まさかのライセンス認証、ありえないコピペCG祭り、あまつさえイベントすらコピペ >自称すぎる全年齢で双子√は3P確定です本当に(ry、人生を無駄にするクリック作業ゲー「ジョーカーの国のアリス」 > >新作を出すたびに更なるクソの極みを目指すロゼとそれに待ったをかけた花梨 >いずれ劣らぬクソっぷりにスレは大いに賑わった > >2月。2009年早々、乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーに期待の新星が現れた >花梨エンターテイメントが贈る「断罪のマリア」である >いつのまにか惚れられている主人公、見る度に顔が違い身体は複雑骨折中の立ち絵 >選択肢を一つ間違えたら愛すべき攻略対象が目玉を抉られ滅多刺し死体に。 >攻略対象が自身を鞭打ちながらひたすらに数十回「死ね」を連呼し続ける、ユーザーへの精神攻撃 >飛ばしても飛ばさなくても話の繋がらない健忘症キャラ達によるぶつ切りイベント >フルコンプボーナスはweb上に「スタッフコメント」、しかも閉鎖中 >数々のクソ要素に加え、バグではなく攻略出来ないというまさかの展開が待っていた >「エクソシストは恋などしない―――」パッケージに書かれているとはいえ >攻略対象7名各1EDで振られED悲恋ED心中ED生殺し状態ED >かろうじて恋愛っぽいEDにはもれなく将来確実に不幸になる死亡フラグが立っている >眠る主人公の頬にキスを落とし、ようやく萌えターンかと見せかけて叩き落すどんでん返しな振られEDには >ほとんどのユーザーが本気でどこかフラグを立て忘れたのだと思ったことだろう >いつのまに恋愛フラグが立ったのか分からないサブキャラとさえ >一緒に窓から飛び降り自殺EDやハサミで刺し合う心中EDなどが用意されており >フルコンプ後もひょっとしてと恋愛ENDを探してしまうほどの素晴らしい鬱っぷり >致命的バグやフリーズ無しにシナリオのみのクソさで大賞を狙うというかつてない挑戦 >乙女ゲー的クソゲーに新たな可能性を生み出した作品であった > >断マリの激しすぎるスタートダッシュに、以後のレビューがやや及び腰になったのは言うまでも無い >2作に分けてまで壮絶なストーリーが繰り広げられると思いきや >無茶なときめき展開や物欲まみれの攻略対象達、終局に死亡ED乱発 >「愛し合うだけがすべてではない」―――が、製作者は完全に何かを見誤っている「カヌチ 黒き翼の章」 >ボタンを押すたびに誰かのため息SEが聞こえてくる「蒼天の彼方」 >いっそバカゲーとして突き抜けて欲しかった、判子展開・下ネタにウヘァな「ルシアンビーズ」 >お花畑な発言を繰り返す正規軍人な艦長に突っ込み疲れる「リトルアンカー」など >クソ要素を含むガッカリゲーがいくつか姿を見せるも、断マリを超えることなく散っていった > >8月。覇王は’08年度大賞のアペンドディスク「クリムゾン・ロワイヤル」をまさかのフルプライス7,245円で発売した >インスコ2時間、本編EDの再録、当然の如く頻発するフリーズの嵐、無駄すぎるターン数 >加熱し異音を発するPC、ユーザーの日本語能力を試すかのような誤字誤用の連続 >アペンドディスクにも関わらず単独行動で孤独かつ苦痛・苦行以外の何者でもないクエストをひたすら強要され、 >プレイ時間の大半は攻略対象ではなくモンスターとの逢瀬 >ようやくイベントに入ったかと思えば「甘さ」を勘違いした萌えない無駄エロとアルツ文の洗礼 >目に痛いCG、噛み合わない視線、複雑怪奇なポーズ >メイン5名を攻略してようやく攻略できる悪魔はヒロインに対し「醜い」「愚か」「大嫌い」を連呼 >「愚か」を112回までカウントしてくれた勇者に、今はただ心安らかに眠ってくれと願う >前年度大賞の正統なる後継者として見事なクソゲーであった > >さらに10月、ロゼは今年2発目の核弾頭「ジョーカーの国のアリス」を打ち込んできた >まさかのライセンス認証、しかもチャンスは1度きりという高すぎるハードルに >レビュー無しの選考除外を狙ったかと思われたが、我等がクソゲーハンター達はそれでも特攻した >シナリオのみのクソさで猛威を振るう断マリに対抗するかの如く、 >フルコンプ可能・フリーズ無しという至極当然のシステムが初めて搭載され、ユーザー達を驚愕させた >かつてない大ボリュームのコピペイベント、相手を変えただけの切り張りコピペCG、 >全ルートで当然の如く肉体関係、ピー音多用、さくさくかさかさでろでろの反復擬音祭り >新キャラを殺害しない限り恋愛ENDに辿りつけないという斬新なフラグ >キャラ殺害を回避すれば死亡ENDという殺すか死ぬかの2択 >フルスキップで1ルートに4~5時間かかるクリック作業ゲー >致命的バグ無しでもここまでのクソゲーを作れるのだとロゼの底力を見せてくれた >だがしかし―――判子かつ事後感漂う展開ではあっても恋愛脳なエンディングが用意されていたのである > >かつてない接戦となったが、2009年の覇者と呼ぶなら >乙女ゲーの最大目的といえる「恋愛」を真っ向から全否定し >乙女ゲー的クソゲーオブザイヤーに新風を吹き込んだ「断罪のマリア」こそがふさわしいといえよう > >ユーザーに一切媚ないその姿勢に敬意を表し、 >最後に大賞「断罪のマリア」からエンディングの歌詞を引用し悲痛なるユーザーの声を代弁して >2009年度を締め括ろうと思う > >「あのひとの そばに いさせて」

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