ホモ太郎は泣いた。声が出ないほどに。
嗚咽を漏らし涙を流した。

どうして・・・どうしてセバスチャン。
優しいお前が初めて惚れた男を・・・。

温羅の死体の上でホモ太郎は泣き崩れた。


「まだ諦めるのは早いウキー!」


何故か、アナルがいた。

突如現れたアナルに言われるまま
死んだ温羅とセバスチャンを抱きかかえ
鬼が島の中心部に向かった。
そこには人一人がギリギリ入れる程度の大きさの洞窟があった。

「ここウキー。離れるウキー」

そういうとアナルが洞窟の壁を押し込んだ。
すると洞窟に地面が割れ地下へ進む道が現れた。

そこはホモ太郎が今まで見たこともない珍妙なもので出来た場所だった。

アナルの後を付いて地下を降りていくと
松明もないのに光り輝く場所に着いた。

「そこの台にその男を乗せるウキー」

言われるままホモ太郎は温羅を
冷たい金属の板の上に乗せた。

アナルが輝く部屋の台を触ると
温羅を寝かせた台の周りから棒のような人の手のような物が
現れ温羅の体に接触し始めた。

「数分で治療完了ウキー。死後10分ならこの施設でも蘇生可能ウキー」

数分後、ついさっきまで
真っ白な顔をしていた温羅に赤みが差し
自発的に呼吸もし始めていた。

安心したホモ太郎は
ここがどこなのか、そしてアナルは何者なのか
聞く事ににした。

アナルはすべてを話してくれたようだったが
ホモ太郎は少しも理解してなかった。


流石はIQ3である。

だがアナルはホモ太郎に何かを伝えたいようで
身振り手振りをあわせ必死に説明し続けていた。

その姿は猿の踊りのようであった。
ホモ太郎は思った、それにしてもこの猿ノリノリである。


まったくもってIQ3であった。

アナルが必死に説明すること小一時間
寝ていたはずの温羅が体を起こした。

「そうか・・・・、そういう事なのか。だからこの島は」

どうやら寝ながら温羅はアナルの話を聞いて理解したようだった。
アナルは話が解る人を見つけて嬉しかったのか
温羅と2人で話始めた。
真剣に話す2人を放置しホモ太郎は
セバスチャンと相撲をとり始めた。

一人相撲であった。

一人相撲に飽きてセバスチャンと
椅子取りゲームをしていたホモ太郎に
温羅が寄って来た。

ホモ太郎に理解できるように
アナルの話を簡略化して話してくれた。

  • ホモ太郎は異星人が作った生体兵器
  • アナルは敵対する宇宙人に襲われ地球に逃げてきた異星人の生き残り
  • 桃尻型の脱出ポッドで未完成だったホモ太郎を逃がした
  • 鬼が島は16年前にアナルが乗ってきた宇宙船


そしてアナルの生まれた星を救うためにホモ太郎の力を貸して欲しいということだった。



「    だ    が    断    る    !    」


なんかめんどくさくなったホモ太郎は
セバスチャンをアナルに振り下ろそうと思ったが
温羅に止められた。

なんで邪魔するの・・・・でもっ・・・・・・ドキドキしちゃう!


温羅が言うには男なら宇宙も救ってこそ男だ、ということだ。
よくわからないが温羅が言うならいいかって事で
アナルの申し入れを受ける事にした。

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最終更新:2006年11月23日 06:50